希望日記

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  • イルカの「チェドリ」が故郷へ帰る
    [朴元淳の希望日記109]

    SMG 744
  •     「2011年7月、済州島(チェジュド)中文(チュンムン)観光団地内のイルカ公演業者が、20年以上の間違法捕獲した地域的絶滅危惧種のミナミハンドウイルカを密売し、イルカショーに出演させて利益を得ていたことが明らかになり、この事実を知った世間の人々は大きな衝撃を受けた。そこで動物自由連帯、ホットピンクドルフィンズ(hotpinkdolphins:ミナミハンドウイルカ保護団体)、環境運動連合海委員会などの各市民団体は、非倫理的で反生態学的なイルカショーを直ちに中断し、違法抑留したミナミハンドウイルカを海に戻すことを強く要請した。これに対し翌年3月12日、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は、ソウル大公園のイルカショーを暫定的に中断し、違法抑留されたミナミハンドウイルカ「チェドリ」を海へ戻すと発表した。朴市長の責任感のある今回の決定は、生態系の保護及び動物福祉を政府の重要な課題として取り扱ったということで大きな意味を持つ。-2013年3月、ソウル市記者説明会、『ソウル大公園「チェドリ」4月に海へ』より」

        野生復帰訓練中に魚を食べている「チェドリ」

        上の内容は、今日「チェドリを野生に戻すための市民委員会」が行った記者会見に関する記事の一部です。この記事に書かれているように、1年前私は「チェドリ」が故郷である済州島の広々とした海で自由に生きられるよう、海に戻すことを決めました。「チェドリ」はミナミハンドウイルカという種類で、元々済州地域でのみ100匹余りが生息する「地域的絶滅危惧種」であり、年々その数が減り続け、2050年には絶滅するという報告もあります。

        「チェドリ」は現在、ソウル大公園で餌を食べる訓練を受けています。その後、済州島の網仕切り式養殖施設を改造した訓練場で野生復帰訓練を受け、今年6月末頃最終点検をしてから海へ戻す予定です。これはミナミハンドウイルカの絶滅を防ぐとともに、生態系保護の新しい転機となるだけでなく、海洋生物保存に関する韓国の威信を高めるものと確信しています。

        「チェドリ」が海へ帰ったら、今後イルカショーを見ることはできませんが、子供たちもご両親たちも理解してくださると思います。私は動物と人間の関係が再構成され、その美しい関係が回復されなければならないと考えています。世界中の人々から尊敬されているジェーン・グドール(Jane Goodall)博士が主張してきたように、動物を不幸にして人間が幸せになることはできないのです。ソウル大公園はもうすぐ30周年を迎えます。これを機に人間を治癒する動物園、楽しく幸せな動物が人間にあいさつする動物園、子供たちの新しい教育の場としての動物園、個体の繁殖と種の保全を重視した動物園として生まれ変わるよう努力します。皆さんのご支援とご声援をお願い致します。

        市民聴で開かれた展示会「Good bye・チェドリ」を観覧する市民