中央湖
新月浄水場は、市民の出入りが厳しく禁止される施設だったため、その内部を見ることはほとんどできませんでしたが、その中心部にはソウル市内ではなかなか見られない1万8000㎡規模の湖がありました。西ソウル湖公園は、公園を造成した際に、その湖をそのまま保全し、周辺地域に水生植物を植え、自然な景観に仕上げました。また、湖のほとりに文化広場を造成し、市民が湖の景観を楽に鑑賞できるようになっています。
音噴水
湖の中央に、公園付近を通り過ぎる飛行機の騒音を感知して(81db以上)自動的に水柱を吹き上げる41の音噴水を設置することで、環境上の弱点を強みに変えました。飛行機の音を耳障りに感じるのではなく、むしろ楽しみに待てるよう工夫されています。
モンドリアン庭園
モンドリアン庭園は、抽象画家モンドリアンの構成技法を取り入れた垂直・水平の線が調和した庭園です。既存の浄水場の沈殿槽を再利用したメディア壁泉、水生植物園、空庭園、生態水路などがあります。既存施設を再利用した水質浄化システムと、雨水を利用した水循環システムがあるモンドリアン庭園は、環境にやさしく美しい庭園です。
100人の食卓
散策路の周辺には遠くからも見える真っ赤な「100人の食卓」が置かれています。「100人の食卓」はその名の通り100人が同時に食事することができる長い食卓です。家からお弁当を持参してここで食べることもできます。
開かれた草原
100人の食卓の後方にある開かれた草原は、ベンチに座ったり、ござを敷いたりして休むことができる自由な空間です。草原の中央には浄水場で使われていた下水管が飾られており、かつての新月浄水場の姿を想像することができます。
再生庭園
散策路周辺の再生庭園は浄水場施設で、直径1mの水道管など旧新月浄水場の施設を象徴的造形物として最大限活用した庭園です。また、多様な種類のすすき草が自生しています。
このほか、キューブの形をした「子ども公園」、水遊び場、100人の食卓などが多様な見どころと楽しさを提供しています。西ソウル湖公園は、これまで身近に緑や公園のなかったソウル西南地域の市民にとって、いつでも利用できる身近な公園となるでしょう。