南山公園の歴史
南山の本来の名前は引慶山だったが、朝鮮朝の太祖(李成桂)が1394年に風水地理によって首都を開城(ケソン)からソウルに移した後に、南側にある山なので´南山'と呼ぶようになったし風水地理上の案山(風水地理で、家の敷地や墓地の向こう側にある山)として大切な山だった。国の平安を祈る祭祀を執り行うために北岳山と南山に山神を祭る神堂を建て南山に建てた神堂には木覓大王と言う山神を祭っていたので木覓神社と呼んで、国で建てた神堂なので国師堂とも呼んだ。その時から引慶山は木覓山と呼ぶようになった。今の南山頂上の八角広場に国師堂があったそうだ。
南山公園の位置
南山公園は空間的に大略緯度37。32'08"、軽度126。58'56"に位置し、地域的には中区と竜山区との2個区に渡っているソウルの中心部に位置したソウルの象徴的な山であって、中区には南大門路5掛、新堂洞、南倉洞、南山洞2街、会賢洞1街、芸場洞、筆洞2街、奨忠洞2掛、竜山区は厚岩洞、竜山洞2掛、梨泰院洞、漢南洞に位置している。公園の周りには東国大学校、ソウル芸術大学校、崇義女子大学、厚岩小学校などのいろいろの学校とHILTONホテル、GRANDHYATTホテル、タワーホテル、ホテルSHILLAなど4個の有名ホテルと竜山図書館、南山体育館、自由センターが南山公園の美しい景観を利用して公園の周りに配置されている。
南山公園の高さ
南山はソウルの中心部に位置したソウルの象徴として、高さは海抜265mだ。ソウルの内四山である仁王山(338m)・北岳山(342m)よりは低いが、駱山(125m)よりは高くて、ソウル市内を観望することができるソウルタワー(236.7m)がある。そして朝鮮時代の通信手段であった烽燧台1個が復元されている。
南山公園の生態
南山公園は市掛地に囲まれた生態の島として、植生は総85科280属552種、木本植物は43科93属191種が分布されている。代表的な樹種としてシンガル木・アカシア・ヒョンサシ木・パッベ木・オオヤマザクラなど闊葉樹種が76.6%を占めているし、針葉樹が23.3%を占めている。代表的な樹種は松・五葉松・メタセコイアなどが分布している。愛国歌に出て来る松は木本植物の20.2%を占めていて松の積極的な保護と植栽が切実な実状だ。南山の草本植物は42科187属361種が分布されており、代表樹種としては南山スミレ・ワラビ類・モミジハグマ・ムラサキススキ・チゴユリ・ツユクサ・ヤヅランと外来草本であるヒヨドリバナが急に殖えて約30%くらい占めているので、韓国固有樹種の保存対策が時急である。南山公園は都心の生態の島にもかかわらず、7目26科61種の野生動物が生きている。鳥類はスズメ・カササギ・シジュウガラ・ヤマハト・キジ・コウライウグイス・ウグイス・シロハラ・エナガ・カッコウ・イシタタキなど7目24科59種が生きており、動物はリス・ネズミなど2科2種が生きていることを確認した。