韓半島統一の未来に行く大きな未来像を共に描きましょう。

2015世界記者大会歓迎晩餐

日付 2015年4月13日 場所 プレジデントホテルシューベルトホール

世界各国からお越し下さった記者の皆様、お会いすることができて嬉しいです。ソウル特別市長のパク・ウォンスンと申します。世界言論人たちの祝祭である2015世界記者大会がソウルで開催されたことを心よりお祝い申し上げます。一千万ソウル市民を代表して心より歓迎申し上げます。このように意味深い場を作って頂き、また世界記者大会の出発点であるこの場に常に招請して下さるパク・ジョンリュル韓国記者協会会長をはじめとする一万会員の皆様に深く感謝申し上げます。

我が国では、「十年なら山河も変わる」ということわざがあります。しかし、これまで山河が7回も変わったにもかかわらず、私たちにはまだ実現できない夢があります。それは、「南北統一」の夢です。長い年月の間我が民族は分裂と反目、脅威と不安の中で生きてきました。急変する国際情勢の中で韓半島の安保ジレンマと不安性は一層増加し、南北間の同質性は弱化し、異質性は深化しています。韓国だけで6,700人以上の離散家族が別れの哀しみを体験しており、 すでに高齢者となった大部分の方々がむなしく過ぎ去る時間を悲しく思っています。

南北統一は韓半島の平和と未来のための民族的・歴史的・時代的な使命です。具体的な対話と信頼形成を通じて南北関係を改善し、国際社会からの共感と支持を広めていかなければなりません。「分断70年、韓半島の統一を思う」

をテーマにした今回の世界記者大会に全世界の耳目が注がれている理由がまさにここにあります。したがって世界記者たちが一緒に過ごす6泊7日間の討論が韓半島統一の未来に行く大きな未来像を共に描いて見て、その過程で具体的なビジョンと実践的な方案を提示し、メデイアの役割について考察して見る生産的な論議の場となることを期待します。

特に、今回の世界記者大会では朝鮮戦争(参戦国21か国、戦闘部隊派遣国16か国、医療部隊派遣国5か国)に参戦した11か国の記者たちを特別に招待したことで一層意味深いと言われております。今回の世界記者大会を契機に世界唯一の分断国家である韓半島の苦痛を乗り超え、地球村共同体の未来繁栄の夢を共に実現するための共感が広がることを願っております。

私はソウル市長になる前に、約3ヶ月間の日程でドイツを旅行したことがあります。当時、ドイツの有力者たちに対してインタビュー調査を実施し、「ドイツ社会をインタビューする」という本を発行しました。当時、私と方々は世界唯一の分断国家である大韓民国から来た私に対して言ってくれた話の中ではある共通した点がありました。それは、「ベルリンの壁は突然崩壊されたのではない」ということでした。統一に対する論議が生活化され、統一に対する準備が日常化されてはじめて統一の夢は現実になるという助言でした。

ドイツはその原則を実践した国でした。中央政府のみならず、地方政府も、民間も幅広く交流をした結果、ベルリンの壁は東西の理念を崩して一つになりました。1985年に行われた西ドイツのザールラント州知事による東ドイツ訪問は、62都市間の姉妹関係が達成される契機となり、都市間の交通、住宅、環境汚染等、都市問題をはじめ、体育、芸術、文化行事に至るまで交流をして協力しました。それが積み重なった結果、4年ぶりについにベルリンの壁が崩壊されたのです。

ドイツの統一に地方政府の役割が大きかったことを考えて見ると、我が地方政府も対北朝鮮交流協力事業の堂々とした一軸にならなければなりません。そのためには北朝鮮を対話の場に呼び入れ、交流の出発点を作っていくことを最優先的にしなければなりません。5・24措置を解除して、過去南北間で行われた合意を尊重し、実践して行かなければなりません。ケソン(開城)工業団地の活性化をもちろん、2段階、3段階に拡大して北朝鮮の社会間接資本(SOC)建設と鉱物資源開発にも我が企業が進出して新しい交流の扉を開き、行き詰まった経済の活路を切り拓かなければなりません。

特に、今年は光復70周年、分断70周年を迎える意味深い年です。私は2011年、ソウル市長に就任した以降、ソウルとピョンヤン(平壌)間のサッカー試合の再開、ソウル市立交響楽団とピョンヤン市響の演奏交流等、スポーツ・文化交流協力事業を持続的に提案してきました。また、共同歴史研究と都市計画協力、ケソン(開城)工業団地をモデルとした経済協力事業等も提案しましたが、これからも様々な役割と提案を継続的にして行きます。ここで私は中央政府に強力に要請します。ソウル市が地方政府レベルで南北交流事業を展開して行けるように助けてください。そしてその機会を与えてください。ソウルとピョンヤン(平壌)の市民たちが共に参加して交流しながら、互いを理解して

相互を認めることができる信頼の土台が堅固になれば、平和と統一は次第に私たちに近づいてくると信じております。韓半島の統一と地球村の平和に向けた世界記者たちの一貫した念願と長い間大韓民国の夢だった「韓半島の統一」を実現する日まで共に手をつないで前進して行きましょう。

皆様を歓迎するように今ソウルでは桜が美しく満開しています。ナムサン(南山)とハンヤン(漢陽)都城、ハンガン(漢江)ギルのように、くねくねと曲がった美しい散歩道からショッピング街のミョンドン、デザインの新しい中心地として浮上したトンデムンデザインプラザに至るまで、美しく魅力的な2千年にわたる伝統の歴史都市ソウルを満喫し、素敵な思い出をたくさん作ってください。ありがとうございました。




持続可能な未来のため 都市が先に行動します。

イクレイ会長就任の挨拶

日付 2015年4月8日 | 場所 トンデムン(東大門)デザインプラザ(DDP)

イクレイ(ICLEI)加盟都市市長団の皆様、こんにちは。イクレイ会長、ソウル特別市長パク・ウォンスンです。本日ソウルでは、数日の間に春の花がさらに明るく蕾を出しました。黄色いレンギョウが満開になり、モクレンが蕾から出てきて恥ずかしそうに顔をのぞかせました。桜が咲き、花びらが都市の通りを美しいピンク色に染めています。蜂たちが飛んできて、鳥たちがさえずってます。太陽と風の都市、木と花、鳥と蜂、そして自然と人の都市……。

皆様、これがまさに今、私たちのソウルの姿です。これが私たちの都市の姿であり、地球の姿です。これからも地球は永遠でなければならず、都市も永遠でなければなりません。私たちは私たちの祖先から受け継いだ、この美しくて生命力に満ちた緑の星を、私たちの子孫に自然そのまま伝えなければなりません。従って、私たちは本日、この清らかで青く澄んだ緑の惑星、地球を守るためにこの場に集まりました。そのため、私は皆様が地球を守る地球の守護者たちだと思います。

本日、ソウル市長の私をイクレイ会長に選出してくださったことに、深く感謝申し上げます。今年で25周年の誕生日を迎えたイクレイが、9回目の世界総会をソウルで開くようにしてくださったことにも、深く感謝申し上げます。

本日、皆様は私にこれからイクレイを導くという使命をくださいました。約1千2百の会員都市を持つイクレイ会長として、私は本日重大な責任感を感じながら、また一方で熱心に努力することにより、大きなやりがいと誇りも感じることができるだろうと思います。皆様と一緒に地球を生かして、地球を守ることに最善の努力を尽くします。

私たちは、私たちの都市のより良い明日のためにこの場に集まりました。私は本日、私たちの縁と責任、友情と連帯が、私たちの都市と生活をもっと幸せにしてくれると固く信じています。皆様も私と同じ考えではないでしょうか?

尊敬する加盟都市の代表団の皆様! もう世界は都市の時代に入りました。国家対国家間の境界を越え、都市と都市、地域と地域、人と人との実質的なコミュニケーションと交流、協力に集中する時代になりました。

全地球的運命共同体の時代に、ある一つの都市の問題はもうその国だけの問題、その都市の問題だけに限られなくなりました。ソウルとベルリンの本日、北京とニューヨークが悩み患っている本日の問題は、都市を超え、国境を越え、世界市民の皆様が一緒に解いていかなければならない、地球レベルの問題となっています。実際にソウルと北京が気候大気問題に共同対応しており、昨年9月にソウルでソウルと北京、東京など13都市の代表が集まって、都市別大気汚染の削減目標を定め、共同対応で達成していくという共同宣言文を発表したのも、すべてこのような理由からです。

「大統領は原則を話すが、市長はゴミを拾う」という言葉の通り、これからは都市の問題は都市が、市長が主導的に乗り出して解決しなければなりません。都市の問題に対しては、いかなる理念や政治的見解を超え、実際の市民の生活のために最も必要なことを選択し、実用的な方法で問題を解決しなければならないからです。私は、その中心に立っているのがまさにイクレイだと思います。

愛する加盟都市の代表団の皆様! イクレイが発足してからもう25年です。私はイクレイが世界最大の地方政府ネットワークとして、世界都市の指導者たちをつなげ、国際社会に地域の声を代弁して、地方政府の役割を強化するのに大きな努力を行ってきたことをよく存じ上げています。

世界都市がお互いに力になるには、私たちは新しい夢を見なければなりません。私はこれからイクレイ会長として地球共同体と世界市民、そしてイクレイ会員都市の皆様が一緒に見ている夢に向かっていこうと思います。皆様とともに進んでいきたいと思います。

このために、まずは世界の都市-地方政府間の共有、協力、連携をさらに強化します。今日、国家がイデオロギーを強化して国防と愛国心を強調することに国家の力を集中してきたとすれば、都市は気候の変化に積極的に対応し、市民たちの住宅と公共交通問題を直接的に解決することに力を集中してきました。

21世紀に入って、都市の価値が国家よりも重要であることは、世界の碩学たちの主張でさらに注目されています。世界的な碩学ベンジャミン・バーバー(Benjamin Barber)は、『もしも市長が世界を統治したならば:機能不全の国家と立ち上がる都市』という著書を通じて、国家の壁を乗り越えて都市間の協力を提案しています。気候変動、貧困、生態破壊などの深刻で危険なこの時代の挑戦に、国家は何も力を発揮できず、都市、そして都市を経営する市長が、この時代の挑戦を解決できると述べています。

私は、「地球の生命、未来世代の運命」は、各地方政府と都市が先頭に立って、革新的環境プログラムを開発し、絶えず共存交流することにかかっていると信じています。

世界は現在、そしてこれから少なくとも30年以上、人類の歴史上前例がなかった全地球的都市化の時代を迎えるでしょう。さらに驚くべきことは、そのスピードと規模です。早く、爆発的に増加した都市を持続可能にしていくこと、これが私の使命であり、ここにいらっしゃる皆様の課題です。

そのために私たちは総会期間中、全世界に温室効果ガス削減と持続可能な発展の原則に対する、具体的な実践意志を盛り込んだ「ソウル宣言文」を発表するつもりです。また、「ソウル宣言文」の実現に向けた具体的な実践案である「ソウルアクションプラン」を発表し、私たちの都市の努力とコンセンサスを一層強固にします。

次に、都市の温室効果ガスの削減目標及び具体的履行案を一緒に用意し、それを国際社会に発表して、国際機関や政府間会議で採択されるように都市・地方政府の地位を高めてまいります。




都市の持続可能な未来のために 各都市が手を組みました。

2015イクレイ世界都市気候環境総会開会式

日付 2015年4月8日 | 場所 トンデムン(東大門)デザインプラザ(DDP)

こんにちは。ソウル特別市長のパク・ウォンスンと申します。2015イクレイ世界都市気候環境総会にご出席いただいた皆様、心から歓迎いたします。気候変動の時代に、都市の持続可能な未来に悩む全世界のリーダーが一堂に会する世界総会が、ソウルで開催されて大変光栄に存じます。

忙しい中、時間を割いて総会にご出席いただいたコシエンチョ・ラモクゴパ(Kgosientso Ramokgopa)南アフリカ共和国ツワネ市長、ジョージ・ファーガソン英国ブリストル市長をはじめとするイクレイ会員都市と主要都市の市長と副市長、そして代表団の皆様、ジョセフ・ロイグ世界都市・自治体連合(UCLG)事務総長、イボ・デ・ブールグローバルグリーン成長研究所(GGGI)事務総長、ヨランダ・カカバドス世界自然保護基金(WWF)総裁、イブラヒム・チャウ国連環境計画(UNEP)事務次長、ジャン・シンション国際自然保護連合(IUCN)総裁をはじめとする国際機関の代表の皆様、今回のソウル総会の準備に当たりご尽力下さいましたジノ・ヴァン・べギンイクレイ事務総長とデイビッド・キャドマンイクレイ会長、そして今回の総会開催をお祝いしてくださり、世界都市及び団体と気候環境問題をともに悩んで対策を探すためにご列席いただいたソウル市議会のパク・レハク議長、チョン・ヨンマン環境部次官、グリーンソウル市民委員会、原発一基削減市民委員会、韓国環境会議など、市民団体関係者とソウル市民の皆様、お会いできて嬉しいです。都市の責任と発展方向を検討する有意義なこの場にご参集くださいましてありがとうございます。

イクレイ創立25周年となる年に9番目に開かれる今回のソウル総会は、「都市の未来に向けた持続可能な解決策(Sustainable Solutions for an Urban Future)」というスローガンの下、未来を夢見る世界約200の都市が参加した、とても意味深い総会です。

都市の持続可能な未来を脅かす最大の危機要因が気候変動であることは、ここにいらっしゃるすべての方々も共感されていると思います。IPCC第5次報告書によりますと、破局を防ぐためには地球の気温上昇を2℃以下に維持しなければならず、そのためにはCO2の削減を2050年までに2010年比の50%から70%を減らさなければなりません。

世界のいたるところで地球の気温上昇とともに豪雨、猛暑、寒波、台風など、異常気象がますます頻繁になってきています。極地方の氷山が溶けて海面が最小10センチから最大2メートルまで上昇し、低いところにある都市と島が浸水して、ホッキョクグマの生息地がなくなっています。気候変動と直結している多くの問題が、人類の生存を脅かしています。

気候変動を起こす温室効果ガスの80%以上が、都市から排出されています。都市が先頭に立って気候変動による危険要素を減らし、回復力を強化しなければなりません。地球全体が共同で対応する必要性が、いつにも増して切実な状況です。私たちみんなが運命共同体であるという認識の下、都市間の緊密な協力が必要です。気候変動や環境問題、地域社会の崩壊など、私たちが直面している問題は個別都市、個別国家の力だけでは解決できません。お互いの知恵と経験、政策と技術を共有して、一緒に実践しながら解決策を模索しなければなりません。

本日この席には、UNFCCC、UNEP、UN-Habitat、WWF、GGGI、IUCNなど、環境と関連した国際機関の代表の皆様が集まってくださいました。今この場にいない国際機関代表団や、やむを得ず今回の会議に出席できなかった国際機構にも、都市の結集した力量が国際社会で発揮できるように、プログラム、財政、専門家など様々な支援をお願い申し上げます。

本日のこの席は、2020年以降に始まる新気候体制発足のための橋渡しの役割を果たす、非常に重要な会議となるでしょう。今回のイクレイソウル総会は、気候変動対応及び持続可能な発展に向けた世界地方政府の約束と決意を集め、今年の12月にパリで開催する国連気候変動枠組条約締約国会議(UNFCCC COP)にお伝えします。国連が気候変動協約政策を転換するのに大きく貢献することが期待されます。

今回のソウル総会では7回の総会(Plenary)、8回の特別テーマ会議(Sub-plenary)、そして28回の分科会議(Thematic Sessions)と都市の自然(Urban Nature)、研究者シンポジウム(Researchers’Symposium)などの多様な機会を通じて、各都市が気候変動に対応して持続可能な発展のためにどうすればよいのかを一緒に悩んで対策を研究し、各都市の優秀な事例を共有します。

1千万人の市民の巣であるソウルも経済成長を成し遂げてきましたが、その裏には環境汚染から自由になれなかった暗い記憶を抱えています。しかし、弛まない努力で今では堂々とした世界気候環境都市になり、イクレイ世界総会の開催都市として皆様をお迎えすることになりました。今回の総会を通じて、ソウルは元気で快適な生活環境と都市の持続可能な発展のために市民とともに努力した過程とその結果を、ここにいらっしゃる世界の様々な都市の代表団の皆様と共有いたします。

昨年新たに発足したソウル市政の代表スローガンは、「ともにソウル」です。私とあなたではなく、私たちになる時、そして「ともに」なる時、私はどんな問題や困難も克服して解決していけると思います。

未来世代のためのエネルギー政策である「原発一基削減」事業は、当初の目標期間より6ヵ月も繰り上げて200万TOEに達する、原発一基分のエネルギーを節減する成果を収めました。今はエネルギー自給率を2020年までに20%に引き上げるために、省エネルギーと生産、効率化に1千万人の市民の参加を促しています。

市民の健康と直結するソウルの大気質も、速いスピードで改善されています。エコカーとボイラーの普及を政策的に推進するなど、清らかで澄んだ都市を作り続けています。

ソウルにいらっしゃった方たちにぜひ見ていただきたい、指折りの名物がいくつかありますが、その中でも代表的なのが、ソウルの中心とも言えるクァンファムン(光化門)の都心の真ん中で数万人の市民たちが直接品物を販売して、収益金を寄付する最大規模の「希望分かち合いマーケット」です。このようにソウルは、市民の参加でリユース文化が拡散される都市、資源が循環するソウルを作っていっています。

1千万人のソウル市民とソウル市が一緒に取り組んでいる努力は、4月10日午前に「Seoul on Stage」で具体的に説明いたします。その日の午後の現場ワークショップ(Mobile Workshop)で、ソウル市の至る所に盛り込まれている私たちの努力を、見て感じることができると思います。

5日間、120時間はダイナミックで柔軟な都市と地方政府が実践の主体として立ち、気候変動に対応するための方案を議論して解決策を探す、価値のある時間となるでしょう。

総会から導き出される結論は、国連をはじめとする国際機関に伝え、反映されるようにします。私たちの悩みが大きな実を結び、その恩恵がすべての加盟都市と市民たちの元に届くように、心よりお祈りいたします。ご静聴ありがとうございました。




「共に幸せな人の特別市ソウル」の夢

パク・ウォンスンの福祉成長論:福祉が成長であり、未来です。

政策エキスポ基調演説

日付 2015年4月7日 場所 国会議員会館大会議室

市民の皆様、お会いすることができて嬉しいです。薄紅の桜が街を華やかに彩っています。ヨイドは桜を満喫しようとする人々でいっぱいです。しかし、本日私は私たちの時代の暗い現実と不都合な真実についてお話ししようと思っております。

去年2月、ソンパに住んでいた母娘3人が、「本当に申し訳ございません」という悲しいメモと70万ウォンを残してこの世を去りました。去年10月には東大門区で退去を前にした一人暮らしの高齢者が、「ありがとうございます。クッパ一杯でもお召し上がりください」というメモと10万ウォンを封筒に入れて命を断った事件もありました。去る3月にアンサン(安山)では生活苦を悲観していた某氏が練炭に火をつけて自殺をし、また先週には永登浦区に住んでいた賃借人が5ヶ月分の家賃を支払うことができず、部屋に火をつけた後、屋上から飛び降りて死亡しました。

統計庁が発表した2013年度統計によると、毎日39.5人が自殺をするそうです。一時間に約2人が自殺するとの話です。そして2013年には1万4千4百27人が貧困と生活苦等で自ら命を断ちました。数日前、イエメンでは内戦で500人余りが死亡したそうです。イエメン内戦による死亡者より28倍も多い人が我が国では自殺で死んでいます。皆様、これは戦時状況です。災難状況です。戦争や災難でもないのに、どうしてこのように多くの人が死んでしまうのでしょうか。

人口減少はもう一つの苦しい未来を予告しています。出産率は1.2人で世界最低の水準であり、50年後高齢者の人口は全体の40%に迫ります。生産人口1.2人が1人の高齢者を扶養しなければならない超高齢社会が目前に迫っています。

労働時間はまたどうですか?労働時間はOECD国家の中で1位ですが、生産性は23位に過ぎません。一生懸命に働いてはいますが、生産性は減っており、ろくに休みも取れない現状に、疲労が重なるという疲労社会の典型になっています。

成長は低迷し、社会葛藤は深化しています。10年間国民所得は2万ドル代でとどまっており、国民総幸福量(GNH)は最も低いです。貧困と不平等が受け継がれて身分移動の道が遮断された結果、若者たちは希望を失い、社会は不安社会の道へ進んでいます。このような状況で創造経済や国民統合等はとんでもない話です。

市民の皆様、これは決して個人の責任ではありません。個人に転嫁できる問題ではありません。私たちが共に解決して行かなければならない問題です。私たち政治家が「臨戦無退」の覚悟で臨まなければならない問題です。

私たちの前に迫ってきたこの巨大な挑戦課題を解決する方法は様々でしょう。しかし、答えは意外にも単純です。福祉です。福祉は私たちの時代の貧困や不平等、格差問題を解決できる唯一の方法です。福祉は国民の総幸福量を高め、新しい雇用を創出します。余裕と省察を可能にして、想像と創造の条件を作ります。葛藤を減らして統合を高めます。

ほら、見てください!世界の先進国、豊かな国々を見ると、どの国を問わず福祉をせずに豊かな国はありません。福祉をせずに成長した国もなければ、福祉をせずに幸せな国もありません。北ヨーロッパを見てください!ドイツとフランスを見てください!いいえ、ほとんどのOECD国家を見てください。これらの国々が持続的な経済成長の原動力を維持して社会的統合と国民の総幸福量を高める戦略のキーワードは「福祉」です。

市民の皆様、遠くから答えを探す必要はありません。ソウル特別市が好循環構造のモデルを作っています。福祉に投資することで市民たちの生活の質を高め、それと同時に都市の競争力も共に高めています。市民たちは幸せとなり、都市はグローバルと未来へ前進しています。

私はソウル特別市長就任の弁として、「市民の生活を変える『福祉特別市長』になる」と宣言しました。それから4年後の2015年、ソウル市の福祉予算はソウル市全体予算の34.3%(7兆8千億ウォン)を占めるようになりました。2002年と比べると、金額は6.3倍、比重は2.9倍も増加しました。増加された福祉予算は市民の生活の質を高めることはもちろん、ソウル市の質的成長を導く重要な基礎となっています。むしろ福祉支出が直接生産と付加価値誘発効果を上げ、雇用創出の効果も大きく上げることが確認されました。

ソウル研究院が2013年12月に発行した「社会福祉財政支出の社会・経済的効果」という研究報告書を見てください。2013年にソウル市は6兆285億ウォンの社会福祉予算を支出しましたが、その結果、支出費用の2倍以上に当たる14兆112億ウォンの生産誘発効果と15万4千人の雇用効果をもたらしました。

福祉が無料や浪費でなく、我が経済を動かして成長の土台となり、生活の質を高めるという事実が証明されたのです。直接的にも間接的にも生産力を増大させ、雇用を創出するという事実が証明されたのです。皆様、これでも福祉が浪費でまた消耗ですか?

福祉は人への投資、未来への投資、持続可能な共同体への投資です。過去3年間、福祉特別市を目指して航海を始めたソウルは、実際に市民の生活に新しい変化の花を咲かせました。

2011年11月、私は「子供たちの一食のご飯には大人たちの経済的不平等と差別が入ってはならない」という原則の下で、環境に優しい無償給食費を支払うことで私の任期を始めました。2011年19万8千人余りに過ぎなかった給食支援は小中学校に全面拡大され、去年だけで72万9千人余りの学生たちが差別なく、体に優しい食事ができるようになりました。

ご飯はお腹を満たすだけにとどまりません。皆が食事を共にするということは共同体を経験して学習する真の教育です。食事教育が教育の中で最も重要な教育です。皆様、これが浪費でまた消耗ですか?

全国で初めて実施した「半額授業料」はどうですか?保護者たちにとっては大きな経済的負担となっており、大学生たちを借金の山に駆り立てた殺人的な大学授業料は、大学生たちがアルバイトを余儀なくされ、その結果、学習権まで侵害される場合が多くありました。「半額授業料」を実施した結果、ソウル市立大学は認知度が上がりました。優秀な学生が増え、名門大学として跳躍しました。ソウル市立大学の「半額授業料」は全国186大学の平均授業料の値下げに導きました。授業料の負担を軽くした学生たちは才能寄付を通じて地域社会に貢献し、殺人的なアルバイトから脱皮して自ら未来を開拓するために海外研修やワーキングホリデーを体験することもありました。皆様、これが浪費でまた消耗ですか?

ソウル市民であれば誰でも無差別に享受すべき「ソウル市民福祉基準」は、市民と共に作った全国初の市民福祉基準です。この市民福祉基準を実現するためにソウル市は102個の事業を実践しており、この中でソウル型基礎保障制度は中央政府が見逃した福祉の四角地帯で苦しんでいる市民のための政策です。1年6ヶ月の間この制度を実行した結果、ソンパの母娘3人のように苦しんでいた生活保護費非受給の貧困層5万5,000人余りを支援しました。ソウル型基礎保障制度はこの方々を救援する生命線でした。これが浪費でまた消耗ですか?

非正規職の正規職化でソウル市庁の非正規職清掃員として働いていたイ・キョンジャ氏は夢に見ていた正規職員になりました。65歳の定年を保障してくれる「準公務職」の身分証明書を見て涙を流しました。ソウル市の職員7,000人余りがイ・キョンジャ氏のように大きく喜びました。これが浪費でまた消耗ですか?

脳卒中を患っていたイ・ジョンジャ氏は全国で初めて施行されたソウル医療院の「患者安心病院」を通じて新しい生命の希望を取り戻しました。一般病院で長期間入院しながら毎月約200万ウォンの介護者費用の負担に耐えられず、適切な治療を受けないまま「患者安心病院」に移動し、その後健康や生活、そして希望も取り戻しました。過去2年間、19万5,400人余りの市民たちがソウル市の公共医療に恵まれました。これが浪費でまた消耗ですか?

ソウル医療院の「半額応急診療費」と「半額葬礼費」政策は今すぐお金がなくても先に診療を受けて事情によって医療費を分納できるようにした制度で、お金がないとの理由で治療を受けることができない人は存在しないというソウルの道を開きました。これが浪費でまた消耗ですか?

ソウル市は、「子供は国家が育てなければならない」という哲学を持って保育の公共性を強化しています。現在我が国の国公立保育園の比率は5%に過ぎません。これで出産率を高めることができますか。過去3年間ソウル市は国公立保育園296か所を拡充して、これから1,000か所を拡充しようと努力しています。これが浪費でまた消耗ですか?

ソウル市は高齢化にも先制的な対応をしています。全国で1,100万人に達し、ソウル市民10人中約2人の高齢者(50〜60歳)のための雇用、福祉、教育が一緒に行われる「50+キャンパス」と「人生二毛作支援センター」をソウルの至るところで開催しています。高齢化に対応するための先制的な投資はこれから支払わなければならない大きな社会的費用の節減をもたらしてくれます。皆様、これが浪費でまた消耗ですか?

一人の力だけでは体も動かすことができない重度障害者や、火災現場で誰にも助けてもらえないまま全身が丸焼けとなり、命を失った方々に対して24時間活動支援をすることが浪費でまた消耗ですか?障害者や体が不自由な高齢者たちの面倒を見なければならないため、一度も家族旅行に行ったことがない方々に2泊3日の家族旅行の機会を与えるのが浪費でまた消耗ですか?0歳から12歳の子供たちが発達の質的展開期に主治医から診療を受けられるようにして、健康状態を見て管理してくれるのが浪費でまた消耗ですか?私は21世紀の時代に私たちに最も必要なのは、医・食・住、つまり医療と食事そして住宅だと思っております。特に、市民の健康を管理する医療は国家競争力の強化のためにも国家や政府が必ず助けなければなりません。ソウル市が700億ウォンの赤字を甘受してまで13か所の私立病院を運営して貧困で苦しんでいる市民たちに健康権を保障することが浪費でまた消耗ですか?

財政問題を挙げて福祉に反対する方々に聞きたいです。「4大河川整備事業」で河底を掘り返したことでなんと22兆ウォンの予算が使われましたね。もしこれを復元するとしたらその費用だけで85兆ウォンがかかるそうです。22兆ウォンだとすれば、毎年結婚する新婚夫婦22万人に2億ウォンのアパートを一軒ずつ無料で提供できます。全国の保育園全部を国公立化することが可能で、65歳以上の500万高齢者に毎月36万ウォンずつ1年間払うことになっても残る金額です。「4大河川整備事業」こそ浪費でまた消耗ではありませんか?

ある人々は福祉の拡大が財政健全性を害してまた国を滅ばせてしまうと主張します。しかし皆様、ソウルを見てください。福祉予算をこれだけ増やしてもソウルの債務は過去3年間7兆5千億ウォンが減縮され、公共賃貸

住宅8万号がさらに建設されました。都市競争力のパワー指数は世界6位で、浮上する金融都市には10位以内に入りました。

外国人観光客は1,200万人に迫っており、観光の王であるマイス都市順位では4位に上がり、「会議しやすい都市」として世界1位に選定されました。ソウルは市民の福祉や生活の質と幸福量を高めながらもグローバル都市としての都市競争力を持続的に上げています。ソウルは言葉ではなく行動で示しています。

変化はこれからです。ソウル市は行政革新と福祉伝達体系の革新によって福祉パラダイムの転換を実現しようとしています。公務員の勤務空間だった洞の住民センターを住民の疎通空間に革新して「訪ねてくれる住民センター」でなく、「訪問する住民センター」に変えます。福祉のハブとして生まれ変わります。もう今年の7月になれば、ソウル市は全国で初めて0歳から2歳までの幼児たちと65歳及び70歳の高齢者を訪問する普遍的福祉サービスを行います。訪ねてくれる貧困層だけを保護していた従来の福祉パラダイムを乗り越え、人生の転換期にいる市民ならば誰にでも公共が先に訪問して一緒にしてくれる普遍的福祉のサービスが展開されます。

ソウル市はこれからも市民の生活の変化を持続的に維持し、同時に質的完成度を高めながら持続可能な未来のために一層堅固な福祉生態系を構築していきます。そして最後にはソウルが幸せな都市と前進していく土台にしたいです。これが、「共に幸せな人の特別市ソウル」の夢になります。

市民の皆様、世界的な福祉国家モデルの基礎を固め、設計したスウェーデンのペーション元総理は福祉国家の10大条件を提示したことがあります。その中で一つが全国民を対象とする普遍的福祉の場合は、中央政府が負担し、地方政府にはその責任を転嫁しては行けないことでした。しかし、残念ながら今日大韓民国の中央政府は、無償教育や基礎年金等、全国民を対象とする普遍的福祉を地方政府にその責任を転嫁しています。無償保育の場合、実際に誰がその金額を負担していますか?ソウル市の場合、無償保育にかかる予算の65%をソウル市が負担しています。それでも政府は、「政府が無償保育を負担している」と主張しています。これが真の福祉だと言えますか?人間的尊厳性と幸福の増進は中央政府と地方政府の意見が一致して初めて実現されることです。

しかし、国家事業は基本的に中央政府がより大きな責任感を持って、より大きな責任を果たさなければなりません。全国民を対象とする無償教育や無償保育、そして基礎年金のような普遍的な福祉は中央政府が積極的に乗り出さなければなりません。一方、地方政府は中央政府が見逃しやすい細い心遣いや市民の生活の詳しい部分と関連する福祉を担当しなければなりません。

このようになって初めて真の地方自治の夢が実現され、市民の生活にも変化を呼び起こすことができます。市民が幸せになれば、都市が幸せになり、都市が幸せになれば、国家が幸せになります。

今や福祉は選択の問題でなく、当為の問題です。理想ではなく、現実の問題です。我が社会が産業化と民主化を乗り越え、新しい時代に前進していくためには新しい想像力と価値の新しい大転換を実現しなければなりません。人間の尊厳と実存を守り、人間らしい生活を実現しながら共に幸せで持続可能な共同体の道を模索して行かなければなりません。私はその中心に福祉があると思っております。

人生を生きながら誰にも機会が与えられるように、誰にも危機が訪れます。貧困層が中産層に上ることができれば、中産層が貧困層に落ちることもできます。福祉は「機械」を与えながら、「危機」に落ちた人々には手を差し伸べてくれる最小限の社会的な安全網です。福祉は社会的な責任でありながら共同体の所属感と結束力を固めてくれる信頼と連帯の砦です。

食事をする度に、両親の貧困を浮かべながら食事をする子供は劣等感や羞恥心を感じるはずです。これは尊厳な人権を持つ一人の子供に対して拭いきれない傷をつけてしまい、社会的な信頼や連帯の結束力も弱化させます。

その点から見ると、今慶尚南道で発生している現状は本当に恥ずかしいことです。どうして学生たちに食事も与えずに勉強しろと強要することができますか?福祉は決して選挙や政治的目的に悪用されては行けません。選挙を意識してまた政治的な理解関係を意識して福祉を悪用しては行けません。福祉は純粋性と人間の尊厳性のため、差別と貧困を克服するため、市民の幸福のために投資しなければならない貴重な資産です。

何より福祉は恩恵ではありません。無償給食は結局、人間に対する哲学の問題です。人間として当然に享受しながら人間らしく生きる権利である人権が普遍的であるように、人間のための福祉も普遍的なものでなければなりません。保育と教育は人間であれば誰でも享受すべき権利であるために、食事と教育の前で差別があっては行けません。「食事の民主主義」を実践することが真の民主主義を実践することです。

去年、経済協力開発機構(OECD)と国際通貨基金(IMF)等は、「不平等は経済成長の障害」として、思考の大転換を示してくれました。これから私たちも思考の大転換を実現しなければなりません。福祉は浪費や消耗、恩恵ではありません。福祉は人と未来に対する投資です。これから私たちは福祉を基盤として新しい成長を実現し、創造経済を実現し、その成果を共に分配しなければなりません。

したがって、福祉は経済であり、成長であり、分配であり、民主主義であり、人権であります。

今すぐにでも私たちはなぜ、福祉国家に進まなければならないのかについて、より根本的で深度ある通察をして対国民討論の場を設けなければなりません。そして、「福祉成長論」という談論を社会的なアジェンダにしなければなりません。ありがとうございました。




リサイクル、アップサイクルの首都 ソウルに向けてともに夢を見ます。

ソウルリサイクルプラザ起工式及び資源循環都市ソウルビジョン2030宣言

日付 2015年4月2日 | 場所 ソンドン(城東)区チュンナン水再生センター

こんにちは、皆様。お会いできて嬉しいです。ソウル市長のパク・ウォンスンと申します。まず本日この席を輝かせるためにご出席いただいたパク・レハクソウル市議会議長、ホン・イクピョ国会議員、チョン・ウォノソンドン(城東)区庁長、ドンウォン建設産業のキム・ヨンヒョン代表、パク・ドグォンサム総合建築士事務所代表をはじめ、関係者の皆様と市民の皆様に感謝申し上げます。今後ソウルを世界最高のリサイクル、アップサイクルの首都として生まれ変わらせてくれる、ソウルリサイクルプラザの起工式にお越しいただきありがとうございます。歓迎いたします。

皆様、イ・ヒョリさんとコン・ヒョジンさんの共通点が何かご存じですか? まさに環境にやさしいアップサイクルでトレンドリーダー、ファッションリーダーという点です。ドラマ『大丈夫、愛だ』でコン・ヒョジンさんが使っていたエコバックを覚えていますよね?

皆様、すでに世界的な都市はアップサイクルの時代をリードしています。ニューヨークはゴミを包装して観光商品として販売しているという事実を、私たちは衝撃を越えて革新として受け入れなければならないのです。また、スイスのフライターグという企業は、廃防水布と自転車の安全ベルトで「手作りカバン」を作り、アップサイクルの先頭走者になりました。善良な企業の象徴となりました。国内の「エコパーティメアリー」や「Touch4good」のような会社に対しては、制限を解くべきです。

気候変動と資源不足に対応し、持続可能な生活と未来を切り開いていくためには、これからは資源に対する認識の転換が欠かせません。何より、元々あった資源に新たな価値をつけてこれを蘇らせ、持続的に循環することに私たちの生活と未来がかかった時代となりました。これから私たちは、単にゴミを減らしてリサイクルするレベルを超え、新たな価値を創出する方法で資源循環の概念を見直さなければならないのです。

本日のリサイクルプラザを皮切りに、これからソウルは米国ニューヨークとフライブルグを上回る、世界最高のリサイクル・リユース都市への跳躍を果たします。本日がまさにその第一歩を踏み出す、歴史的な日として記録されるでしょう。これからソウルリサイクルプラザは、脆弱な国内リユース、再製造産業を育成して、国内アップサイクル産業を一段階発展させるハブの役割をし、関連産業の雇用もたくさん創出してまいります。

そのため、ソウル市はリサイクルプラザが、市民が直接アップサイクルを体験する空間として計画されるように、たくさんの専門家の意見を吸い上げて反映し、建物の外観から内部に至るまでその設計の完成度を高めていきました。

まず建物の外観は、ささやかで素朴な努力が集まって大きな意味を作るリユース文化の象徴性を描いており、建物で使用するエネルギーの35%は太陽熱や地熱などの新再生エネルギーを利用し、同じ面積の一般建物に比べて年間エネルギー消費量を1/5に下げて設計しました。また、トイレの洗浄水や造園用水などは、チュンナン水再生センターから高度処理水のリサイクル水を活用する計画で、障害者も簡単に利用できるようにバリアフリー化を推進するなど、市民誰でも気軽に利用できるように設計しました。

プラザの内部は中古品が新しい商品として生まれ変わる作業場、リサイクル作家たちがリサイクル素材を活用してアップサイクル製品を生産する作業工房、廃材料・廃革などを管理する素材銀行、有名作家の芸術品を展示するスペース、アップサイクル製品販売スペース、市民体験スペースなどを計画し、アップサイクルのすべてが集約されたマルチスペースになるように設計しました。

また、プラザが開館する2017年には、前に見えるチュンナン水再生センターの施設の現代化事業も完了し、下水道博物館とともに公園が設置されます。そして中古車流通センターの現代化事業など、チャンアンピョン(長安坪)一帯も世界最高のアップサイクル、リサイクルタウンとして新しく造成されます。

こうなると、間もなくソウルでもスイスの「フライターグ」やスペインの「パホ」のような世界的なリデザイン会社が誕生し、リサイクルプラザは世界的なリサイクル観光名所となり、まさにソウルが世界最高のアップサイクル、リサイクルの首都として存在感を増すことになるでしょう。

これこそ創造経済でなくて何でしょうか? 従って、私は本日この場を借りて、今後ソウル市が目指して夢見る世界最高の資源循環都市2030ソウルビジョンについて申し上げたいと思います。

ご存知のように、今年は生活ゴミ従量制施行20周年、生ゴミ埋め立て禁止施行10周年、ソウル市の直埋立ゼロ施行の元年の年です。これからの新しい未来を準備するためには、また新たな想像力と新しい発想の転換が必要なタイミングとなりました。何より、リサイクル・リユース文化が定着して資源循環基盤が整った、「ソウル型資源循環生態系」の構築が切実ですが、これに向けてソウル市は第一に、2017年までに生活ゴミの直埋立をなくします。リサイクル分別収集体系を改善し、分離の実践教育と社会的参画などを通じて、2030年までにリサイクル率を世界最高レベルの75%まで高め、資源循環の輪が完成する都市を作ってまいります。

第二に、チャンアンピョン一帯を世界最高のアップサイクル、リサイクルタウンとして造成します。ソウルリサイクルプラザを拠点にして中古車流通センター、チュンナン水再生センターの現代化事業、下水道博物館の建設、都市鉱山化事業などと連携して、ソウルをリサイクルの首都にします。分かち合いマーケットが日常になる寄付と分かち合いの文化が定着し、リユース文化が生活化された都市を作りあげます。

第三に、300の資源回復協同組合を作り、2万件の新たな雇用を創出します。持続可能な自立体系を構築し、アップサイクル産業の活性化を通じて、アップサイクル会社を1,000社立ち上げます。雇用と福祉の充実した都市にします。

また、市民とともにする資源循環ガバナンス都市を作りますが、使い捨て用品が多量に発生する事業場と「ソウル型自主的協定」を締結して市民参加実践モデルを作り、事業場の従量制ゴミ袋の実名制を導入するなど、事業場に対する責任を強化してまいります。首都圏の地方自治体と広域廃棄物処理協力体系を構築して、25自治区間の資源化施設の共同利用も拡大します。

さらに、資源循環基本条例を作って、3大リサイクル阻害要因(ビニール、使い捨て用品、過大包装)の清算に向けた制度基盤を設け、生活ゴミ及び生ゴミの公共処理基盤を完璧に構築して、リサイクル市場の安定的な基盤をしっかりと築いてまいります。

このビジョンは、これまで多くの専門家と市民の様々な意見を吸い上げてまとめたものですが、これからも単位課題別に「市民運動本部」を中心に、市民・市民団体・専門家などの意見を反映し、さらに補完・発展させてまいります。

皆様、このビジョンが現実になる2030年を一度想像してみてください。2030年、これからソウルで発生するゴミは新たな価値として蘇り、ソウル市の外にそのまま捨てられるゴミはなくなるでしょう。村ごとに分かち合いマーケットがあり、リユースは楽しくて幸せな日常となります。ゴミは資源になり、また流通され、資源生態系が完成し、これが産業と連結されて新たな雇用が生み出されます。ソウルは世界のアップサイクル産業の首都として浮上し、青年デザイナーたちは創業の夢を広げることになります。皆様、これは美しい構想ではありませんか? これから15年後、私たちはソウルでこの構想を現実として迎え、その生活を楽しむようになるでしょう。

私はこの夢を皆様と一緒に必ず実現したいです。一人で見る夢は夢に過ぎませんが、一緒に見る夢は現実になると言います。市民が偉大であれば、都市も偉大になります。ぜひ一緒に、ソウルを世界最高のリサイクル・リユース都市にしていきましょう。市民の生活と日常が美しい都市、持続可能な未来とともに幸せな人生がある、住みやすい都市ソウルを一緒に作っていきましょう。

皆様、リサイクルプラザが造成される隣村のヘンダン(杏堂)洞には、朝鮮時代の最も長い橋の「サルゴジ橋(宝物第1,738号)」があります。この橋はなんと500年以上(1483年完成)その座を守っていますが、こんなに長い歳月の間持ち堪えているのは、基礎を丈夫かつ堅固にしたからです。ソウル市も先祖たちの知恵を見習い、ソウルリサイクルプラザをきちんと完工して、世界最高の資源循環都市ソウルの基盤を一層堅固にしてまいります。皆様、一緒にしていただけますよね? ありがとうございました。




堂々たる市民としての生活を享受し、 成長できる基盤を構築します。

2015年世界自閉症啓発デー記念式

日付 2015年4月2日 | 場所 セジョン(世宗)文化会館セジョンホール

こんにちは。お会いできて嬉しいです。ソウル特別市長パク・ウォンスンと申します。世界自閉症啓発デーは、2007年国連で初めて指定されて以来、今年で8年目となります。しかし、自閉症の人に対する我々社会の理解と関心は、いまだに不十分だと思います。

自閉症障害は、自らの意思決定や判断が難しいため、日常生活を送る上でいろいろと困難があるにもかかわらず、2000年に入ってようやく障害として認められるようになりました。そのため、自閉症への責任は、今も家庭が全部引き受けています。自閉症の人に対する間違った認識と誤解は根強く、自閉症の人を理解し尊重する社会的配慮が不十分なのが現状です。

そこでソウル市は、自閉症の人に対する社会的理解とコンセンサスを引き出し、我々の隣人として、市民として、堂々と生きていくための取り組みを行っております。2月には「幸福プラス発達障がい者センター」をオープンし、現在約60名の自閉症の人と発達障害者が自立するための準備をしながら、ケアを受けています。

また、2017年の開院を目指し、サムスングループと協力してこども病院発達センターの設立を進めています。発達センターが設立されれば、長期の待機期間により治療時期を逃してしまうという残念な状況も、大幅に減ると期待しております。

ソウル市はこれからも障害がもはや障害ではなく、障害者と健常者が差別されることなく共存する社会、障害者も堂々たる市民としての生活を享受し、成長できる基盤づくりに最善を尽くしてまいります。皆様、私に協力していただけますよね。

本日、2015年世界自閉症啓発デーを迎え、自閉症の人に対する理解と共通認識が形成され、多くの方々により大きな関心と配慮の心を持っていただけるきっかけになればと思います。皆様、愛しています。ありがとうございました。




最短時間38分! 市民のためのより早い足となります。

地下鉄9号線2段階開通式

日付 2015年3月27日 | 場所 総合運動場駅9号線待合室

2008年6月に着工してから6年10ヵ月という長い歳月の末、いよいよ明日地下鉄9号線の2段階が開通されます。これでソウルはカンナム(江南)を超えて、「カンソ(江西)~ソンパ(松坡)移動30分時代」が開かれます。

まず、長い期間ご不便をお掛けしたにもかかわらず、ご理解とご協力をいただきました地域住民の皆様に感謝申し上げます。同時に、難しい工事環境の中でも今回の開通工事を安全に完了してくださった、工事関係者の皆様にも心より感謝申し上げます。

2018年9号線3段階区間(チョンハプンドンジャン<総合運動場>からポフンビョンウォン<報勲病院>まで)が開通されれば、ハンガン(漢江)の南側に沿ってソウルを東西に貫通する「東西高速時代」が開かれます。地域均衡発展と交通福祉、交通便宜の増進に大きく寄与すると思います。

しかし、本日のような喜ばしい日に、ソウル市関係者たちは重い責任感を感じざるを得ません。地下鉄9号線で発生している出勤時間帯の混雑問題が、2段階区間の延長開通を契機にさらに厳しくなるのではないかという心配からです。

出勤時間帯の深刻な混雑問題で、市民の皆様にご不便をお掛けしましたことを、心よりお詫び申し上げます。理由のいかんを問わず、市民の皆様にご迷惑をお掛けしましたこと、大変申し訳なく思っております。出勤時間帯に忙しいサラリーマンや学生、そして多くの市民の皆様が朝から苦しい時間を送っていらっしゃると思うと、市長として本当に心が痛みます。

ソウル市長として、このような事態を招いたことに責任を痛感し、これから根本的かつ実質的な対策を設けるために、全力を尽くしていきます。同時に、市民の安全管理をさらに徹底してまいります。

ソウル市の努力にもかかわらず、市民の皆様の不便を完全に解消するには、まだ十分でないかもしれません。しかし、直ちに施行できる、カンソ区からヨイド(汝矣島)までの区間に無料急行循環バスを運行し、増車も速やかに行われるよう、最善の努力を尽くしていきます。

市民の皆様にもご協力お願い申し上げます。代替バスのご利用や柔軟勤務制のご参加など、積極的なご協力とお力添えをお願い申し上げます。ソウル市は、1千万人の市民の皆様から知恵とご協力、そしてご参加をいただきながら、市民とともにこの問題を解決していきたいと思っております。

地下鉄9号線の混雑が早期に改善され、頼もしい市民の足として生まれ変われるように、ソウル市は最善を尽くしていきます。難しい状況ではありますが、お互い協力すれば、この難関を乗り越えることができると信じています。ご協力お願い申し上げます。ありがとうございました。




ビジネスしやすいソウル、 創業しやすいソウルを目指します。

2015ソウル創業企業投資説明会

日付 2015年3月26日 | 場所 ヨンサン(龍山)区青年創業プラスセンター

皆様、こんにちは。お会いすることができて嬉しいです。ソウル特別市長パク・ウォンスンと申します。お忙しい中、「2015ソウル創業企業投資説明会」にお越しいただき、ありがとうございます。本日事業計画を発表するスタートアップは、13対1を超える競争率を乗り越えて新しい機会を掴んだ方々ですが、実際にこの場で見ると、多くの創業家がこのような機会を熱望していることを、改めて確認することができました。

そこでソウル市は、より多くの方々に良い創業機会を提供するため、民間創業支援機関と協力することになりました。今後、優秀なスタートアップ企業に対して、さらに積極的な投資が行われる環境がつくられていくと思います。

本日この場も、そのような努力の一環です。民間投資会社と創業企業との接点の場をつくって、投資会社が現場で直接投資を決定し、企業を支援する創業企業投資説明会を、これから毎月開催する予定です。創業を希望する人なら誰でも参加して、専門投資会社のコンサルティングと投資を受けられる、良い機会になると思います。

本日は、その第一歩を踏み出す非常に重要な日です。先ほど、ソウルの創業企業に計28億ウォン規模の投資意向を示した民間投資会社らと了解覚書を締結し、「ソウル創業企業投資支援センター」の開所式も行われました。これからソウル創業企業投資支援センターを中心に、投資会社と積極的に協力しながらスタートアップ企業を集中的に育成し、教育及びネットワークを通じた企業の投資力強化に、最善を尽くしていきます。また、「チャレンジ1000プロジェクト」による青年創業の支援や、現在造成している「ソウル創業ハブ(マポ<麻浦>区コンドク<孔徳>洞)」など、優秀な創業企業を輩出するためのインフラづくりも続けていくつもりです。

今後ソウル市は、企業しやすいソウル、創業しやすいソウルづくりを行い、多くの企業がもっと誕生して雇用が増えることで、皆でともに成長していきます。1千万人の市民がともに幸せな「株式会社ソウル特別市」の夢を、今後も継続していきます。

創業企業の皆様、これからも挑戦し続けてください。ソウル市が身近でいつも応援し、支援いたします。本日意義深い場にお越しくださった皆様、そして発表企業の皆様に実りある結果がありますように、お祈り申し上げます。ありがとうございました。




ソウル、アジアを代表する 映画にやさしい都市に生まれ変わります。

「映像文化産業発展総合計画」記者説明会

日付 2015年3月25日 | 場所 インディスペース

本日は、少し特別な場所に記者の皆様にお越しいただきました。記者室で説明会を行おうかとも思いましたが、ここはソウル唯一の民間独立映画専用上映館であるインディスペースです。年間映画館の観客動員数が1億人を突破し、動員者数1千万人以上の映画が増えている大韓民国の首都ソウルに、このような独立映画専用館が一つしかないのが不思議です。私も残念に思います。

昨年5月でしたでしょうか。私が映画関係者の方々に出会った際、様々な学問の中でも基礎科学が重要であるように、純粋文化芸術の活性化が重要であると、活性化すればそれを土台にして商業芸術も発展できるとお話ししました。また、独立映画をはじめとする我が国の映画に対する体系的な支援はもちろん、ちゃんとしたシネマテークを作って映画人と市民たちがともに映画芸術を享受し、疎通できる空間として活用したいとお話ししました。本日この場におきまして、この2年間にわたって市民と映画人、そして専門家たちが協力し築き上げてきた結果を、発表させていただきたいと思います。

映画監督のウディ・アレンは、一度も失敗したことのない人は、何も新しいことに挑戦したことがない人であると言いました。本日私は、皆様とともに2年間の論議を経て、過去にも何回か試みてきましたが、これからは失敗しないことを始めようと思っています。言い換えれば、一歩ずつ前進していくことです。まず、シネマテークを作って独立映画を支援しながら撮影しやすい都市を作り、映画界の宿願の事業である映画産業の支援と作品制作の支援を行っていきます。

いつかはソウルで、ソウルを背景にした、さらにはソウルのストーリーを描いた映画が、記録的に観客を動員することを楽しみにしています。また、本日いらっしゃっていますが、世界的にも有名なパク・チャヌク監督やポン・ジュノ監督の後を継ぐ新人監督も、続々と出てくるでしょう。いつかはみんなから世界映画の過去と現在、未来を知るにはソウルに行けと言われるようになることを期待します。本日ソウルは、その第一歩を踏み出しました。今日を機に、アジアを代表する映画にやさしい都市、アジアを代表する先端映画の中心地という夢を実現していきます。これに対して、ソウル市は確たる信念を持っています。みんなで抱く夢は、現実になるからです。

まず、韓国映画とは切っても切れない名所であり、象徴的な場所であるチュンムロ(忠武路)に、「パリのフランセーズ」や「ニューヨークのフィルムフォーラム」に並ぶ映像文化複合空間である「ソウルシネマテーク」を建立します。約200億ウォンの予算を費やし、2018年上半期の竣工と開館を目標としています。

映画上映館、フィルムアーカイブ、映像メディアセンターなどを備えたソウルシネマテークは、市民たちから愛され、映画ファンに好かれる空間となっていくでしょう。映画制作者には創意力とインスピレーションを与えてくれる空間であり、普段なかなか接することのできない映画に出会える様々な機会を、市民の皆様に毎日提供する空間となっていきます。

ある方がおっしゃったように、私は、映画は答えより問いを投げかけながら成長してきたと思います。これから完成されるソウルシネマテークからは、多くの問いが出てくるでしょう。どのような映画を制作するかという問いから、どのような人生を送るかという問いまで、私たちはこれらの問いに対する答えを見つけながら、より良い社会を築いていくと思います。 このような期待で、私の胸はもう膨らんでいます。

第2に、ソウルは映画産業の基礎になる独立映画と芸術映画の制作や安定的な上映を支援していきます。何よりも優秀な創作作品が冷遇されないよう努めていきます。すぐれた独立映画の制作からマーケティング、上映、配給に至るまで、全過程にわたって体系的に支援します。

大企業によるスクリーンの独占で、上映の機会すら失っていた独立映画のための上映館も拡大していきます。インディスペースのような専用館を、ソウル市内に多くつくっていくようにします。2018年までに12ヵ所をつくることが目標です。ソウル市には25の区がありますが、それでも2区に1ヵ所しかないぐらいの数です。これからより多くの市民から愛される場所となり、ソウル市民が様々な映画を楽しめるようになればと願っています。

第3に、昨年マポ(麻浦)大橋やDMCなどで撮影した映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』が、今年の夏に公開されます。私は損得勘定が苦手ですが、この映画による経済効果が250億ドル以上になるという統計があるそうです。

去る2013年のことでしょうか。私は、ソウルオールロケーション作品の映画、『監視者たち』を映画館で観ましたが、ソウルの道や路地、ビルなどが映画の背景として出てきました。実にソウルは映画撮影に優しい都市になっています。東京や上海では映画撮影が難しい環境だと言われていますが、ソウルは映画撮影に協調的な都市です。ソウルで映画の撮影を希望する国内外の映画会社には、よりロケがしやすいようにしていきます。名付けて、「撮影しやすい映画都市ソウル」にしてまいります。同時に、韓国映画の海外進出のためのマーケティングも観光政策と連携していくなど、全力で取り組んでいきます。

最後に、本質は人です。映画創作の主体である監督をはじめ、プロデューサー、作家など創作者を中心に支援しながら人材の幅を広げていきます。支援はもちろん、優秀な映画関係者に対する創作活動支援費も大幅に増やして、500億ウォン規模の映画専門ファンドを造成し、映画界の格差を解消するなど、小規模でも優れた映画の制作を支援していきます。

このように約束しながらも、多くの方々から次のような疑問を投げかけられるでしょう。ソウルのランドマークが必要ではないか、ランドマークというものがあるかと。その話を聞くたびに、私は次のように答えています。「はい、あります」と。昨年ソウルを訪れた観光客が1,200万人を超えたのも、2000年の歴史都市としての魅力があるからです。ソウルの外郭と都市中心部はそれぞれ外四山と内四山と呼ばれる山々によって囲まれ、またハンガン(漢江)が流れるなど美しい自然があります。そして、ソウル市民の方々がソウルのランドマークだと思います。以上の3つが、ソウルの美しいランドマークです。これらだけでも十分と思いますが、私はもう一つのランドマークを思い描いています。

それは、ソウルのストーリー、ソウルの映画です。歴史や自然、人が築き上げた都市ソウル、そこから生まれる面白いストーリーと多彩に輝く映画作品が、世界から注目を集めるもう一つのソウルのランドマークになることを期待しています。

映画「いまを生きる」の中でキーティング教師は、「人間の言語はただ一つの理由からこの世に生まれた。それは、男性が女性に求愛するための産物だ」と言いました。映画関係者の皆様、ソウルで皆様の言語を自由に表現してください。皆様の言語である映画を通じて、世界の人々を素晴らしいデートに誘ってください。ソウルは皆様の求愛を積極的に後援し、協力していきます。詳しい内容は、映像を観てからお話しさせていただきます。ありがとうございました。




「善良な病院」として 公共医療モデルの役割を充実に果たします。

「ソウル医療院9大革新発表」記者説明会

日付 2015年3月24日 | 場所 ソウル市庁ブリーフィングルーム

こんにちは。先週、ソウル施設公団革新発表に続き、本日この場で皆様にソウル市の革新に向けた取り組みである「ともに革新」、その第8弾についてお話ししたいと思います。ソウル市傘下の18投資出捐機関の革新のうち、本日はソウル医療院に関する内容でございます。

ソウル医療院は、1982年9月30日に設立されたソウル市傘下の公共医療法人です。30年以上の歴史を持っており、計653床のベッド数を有しているほか、国内33の地方医療院のうち、最大の規模を誇ります。このようなソウル医療院を、ソウル市民のために何を、どのように革新すべきか熟考に熟考を重ね準備するのは、ある意味であまりにも当然なことかもしれません。

公共医療が行政においてどれほど大きな割合を占めているかについてお話する前に、市民の生活にどれほど大きな影響を与えているかについて、今さらお話しする必要はないと思います。人間が生きていく上で欠かせないものとして、衣食住が挙げられますが、そのうち衣と食は概ね解決されました。私は衣服を表す「衣」は、これからは医療の「医」の文字に変わるべきだと思います。小さい子どもを持つ親たちは子どもが元気に育つことを、老いた親を持つ子は親が病を患わずに長生きすることを切に願うはずです。そのような市民の思いを支えるのが、行政の大きな責務だと思います。その責務を果たすためには、数多くの課題を解決しなければなりません。

統計庁の資料によりますと、2012年度の平均寿命は81歳、健康寿命は73歳で、約8年間の隔たりがあります。これは生涯8年という長い期間を医療や治療、闘病に費やしていることを意味します。さらに大きな問題は、韓国保健社会研究院(2014.7.4.)の資料が裏付けるように、所得と教育水準など、社会階層別に健康と関連する生活の質の格差が非常に大きいということです。ソウル医療院の究極の目標は、ソウル市民であれば誰でも、金、学歴、居住地域に関わらず、元気に長生きできるようにサポートし、その中核的な役割を果たすことです。

ご存じのとおり、ソウル医療院は赤字です。しかし、それは善良な赤字であり、善良な病院の役割を果たしているからだと思います。既にソウル市は、2012年「ソウル市公共医療マスタープラン、健康都市36.5」を発表しました。我々社会の公共医療の概念を拡大し、市民全員が普遍的に適切な水準のサービスが受けられるようにすると約束したことがあります。本日、ソウル医療院の革新という約束も、その延長線上にあります。

現在、ソウル市傘下にはソウル医療院を含め、計13の市立病院があります。ソウル医療院は市立病院の革新において、ハブの役割を担っていきます。また、ソウルの「洞マウル福祉センター」の推進と関連し、自治区と地域の保健所などを連携する軸となっていきます。長期的には「マウル医療生態系」の構築にも、その活動領域を拡大していく計画です。

去年、ソウル医療院は介護に追われ日常生活が無気力になっている患者家族の代わりに、無料専門看護サービス「患者安心病院」を運営し、市民から大きな支持を得ました。これを60の医療機関に広めて、医療サービスの水準を高め、市民の生活の質の向上に主導的な役割を果たしてまいりました。

私は本日の革新を約束することで、今後ソウル医療院はより良いサービスで、市民にとってさらに大きな力となる公共医療機関になるであろうと期待しております。記者の皆様もソウル医療院の約束をしっかり見守っていただき、応援していただければ幸いでございます。ありがとうございました。




市民の幸せのための 一流公企業としての誓い

「ソウル施設公団10大革新対策」記者説明会

日付 2015年3月18日 | 場所 ソウル市庁ブリーフィングルーム

お会いすることができて嬉しいです。本日の記者説明会は、ソウル市の革新シリーズ、「ともに革新」の第7弾を発表する場です。先週のSH公社から始まり、ソウル市傘下18の投資出捐機関の革新発表が続きます。本日は、その2番目としてソウル施設管理公団の発表です。私たちがこのように革新のスピードを上げている背景には、何よりも切迫した心境があります。ソウル市民の幸せのために誰かがしなければならないことなら、これ以上遅れてはいけないという切迫感があったからです。革新は遠いところにあるものでも、難しいものでもありません。

昨年11月、ソウル施設管理公団は子供専用追悼公園である、「蝶の庭園」をオープンしました。夢を追いかけることもできずにこの世を去った小さな蝶が、天国では自由に飛びまわってほしいと願う親心からつけられた名前です。よく子供が先に死んだら胸の奥に埋めると言いますが、そのような胸中を察したことそのものが革新ではないでしょうか。私たちの革新の方向性と内容を、よく表している事例だと思います。

これからは施設管理だけではなく、市民の生活を整え、生活の質を高めていく施設公団となっていきます。施設管理公団は、活動の幅が実に多様です。市立昇華院や追慕公園の管理事業だけでなく、2002年ワールドカップを成功裏に開催したソウルワールドカップ競技場や50年の歴史を持つチャンチュン(奨忠)体育館、子供たちに人気の子供大公園、サラリーマンが休み時間によく訪れるチョンゲチョン(清渓川)、その他にも自動車専用道路の管理、障害者向けコールタクシーの業務など、計22の事業を展開しています。ソウル市がやりづらい仕事は、施設公団に全部任せてきました。ソウル施設公団は、30年間以上にわたってソウル市の各種施設を管理しています。

チョンゲチョンに沿って歩いてみると、多くの芸術作品が目に映ります。地下道の商店街も芸術空間として造成し、都市生活に疲れた市民たちに、癒しの空間を提供しています。このようにソウル施設公団は、施設の管理に加えて、市民共感プロジェクトもともに推進している機関です。

もう春が近づいています。春という季節の言葉を準備していますが、私は空間にも人々に与えてくれる言葉があると思っています。空間が私たちに与えてくれる言葉が、市民の幸せに寄与してくれることを願います。子供がいるご家庭では近くの子供大公園に、サッカーが好きな方々はワールドカップ競技場に行かれると思いますが、その際、まず安全が優先になります。「ハインリッヒの法則」によれば、大きな事故が発生する前には、それと関連する様々な兆が必ず現れると言われています。これを予防するために、安全革新も設けています。その安全革新にも、ご期待とご声援をお願い申し上げます。ありがとうございました。




「危険社会」からの挑戦と ソウルの進むべき道を肝に銘じます。

「ウルリッヒ・ベック(Ulrich Beck)教授追悼行事」追悼の辞

日付 2015年3月17日 | 場所 プレスセンター国際会議場

ウルリッヒ・ベック先生、こんなにも早くこの世を去っていかれるとは、実に残念でなりません。ちょうど勉強を始めようとするときに師匠を失ったような気持ちで、とても寂しいです。未だに先生のはきはきとした声が聞こえてくるようです。

昨年夏、ソウル市の招待でお見えになり、「危険社会(リスク社会)からの挑戦と、ソウルの進むべき道」について論議されましたが、実に時宜にかなった訪問でした。ベック先生は、「セウォル号沈没事故」によって韓国国民が深く悲しんでいたあの時、来られました。当時私たちはベック先生が提唱した「危険社会」を、全身で感じていました。災害が後を絶たない、後期近代の時代的性格について説明してくださった時、学者でもない私も、すぐに理解することができました。

先生は不可解な「セウォル号沈没事故」を、人々が時代を学習して見直していくきっかけにしよう、とおっしゃいました。近代化が生んだ数々の副作用がますます拡大されることを予想して省察しながら、「破局的な状況」を「解放的な破局」にしなければならないと強調しました。先生が投げかけたその希望のメッセージは、人類の歴史に対する信頼と人間に対する愛を持たなくては、決して伝えられない言葉であることをよく知っております。

ベック先生は特に、「圧縮された近代化」過程を経て、急に豊かになった東アジアの国々に大きなご関心を持っていました。振り返って見れば、この半世紀の間、韓国は世界のどこでも見られない、輝かしい経済成長を遂げてきました。産業化と政治民主化を成し遂げ、「圧縮された近代化」に成功し、「ハンガン(漢江)の奇跡」を通じて国民1人あたりの所得が3万ドルに達する社会になりました。

しかし、その「成功」は「危険」のもう一つの名前だという重要な事実を、先生は教えてくださいました。近代国家が成功した歴史の裏には、数多くの危険も潜んでいるというお話は、大きな共鳴を呼びました。

「危険社会からの挑戦と、ソウルの進むべき道」というテーマで話を交わすうちに、ベック先生は何度も「これから世界的な問題を解決できる主役は、グローバル都市であり、その過程でソウルが重要な役割をやりこなすことができる」とおっしゃいました。危険社会へ急激に移動した東アジアを懸念しながら、グローバル都市としてソウルが成し遂げるべき役割について、言いたかったのでしょう。

折から「セウォル号沈没事故」に遭って、「圧縮された近代化」とスピード至上主義から脱しなければならないと、全国民が覚醒と模索をしていたところでした。ベック先生は、私たちに「再帰的近代化(reflexive Modernization)」と「文明的脱皮」という話題を投げかけ、危険社会に対する国際比較研究と、ソウルプロジェクトを共同で推進するとお約束しました。

先生がソウルを発った後も、大小の災難は続きました。そのたびに、「危険社会」に対する先生の講義を思い浮かべ、先生のお言葉通りグローバル都市としてのソウルが、世界とアジア都市の問題解決に向けた様々な転換への試みに拍車をかけました。「原発一基削減運動」を持続的に展開していますし、信頼と省察を基にした「村共同体運動」を強化して、共有と協力の社会を作りあげるための努力を広げています。何よりも、先生が強調していた市民と疎通して協力する協治の市政、省察を通じた革新の市政も、揺らぐことなく広げています。

ウルリッヒ・ベック先生、「カタルシス的学習を通じた脱皮」を呼びかけた先生の教えは、もう遺志になってしまいました。先生の見果てぬ夢は、生き残った私たちの宿題として残りました。省察的な市民意識、リスクを増幅しない生き方、そして問題解決に向けて楽しく膝を突き合わせる協治の市政が、ただの修辞的表現ではなく、私たち人生を導く、力を持って輝く言葉になるよう、努力してまいります。

グローバル都市ソウルが、どの都市よりも敏感に危機を察知し、解決できる可能性を持っているという先生のお話。そのお言葉を胸に刻んで、ソウルが東アジアのハブとなるよう、市民とともに持続可能な暮らしのための転換と連帯を成し遂げていきます。先生の夢を、私たちの夢にしていくことをお約束します。心からウルリッヒ・ベック先生のご冥福をお祈りいたします。