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ソウル通信

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車中心から人中心へ…韓国を代表する文化プラットフォーム「ソウル広場20周年」

文化/観光ニュース

2024/05/08 4

車中心から人中心へ…韓国を代表する文化プラットフォーム「ソウル広場20周年」

5月1日、道路を撤去して「ソウル広場」に生まれ変わって20年…「ソウルフェスタ」で初めて祝う 韓国の現代史における主な舞台…市民交流の場であり、悲しみを共有する空間へ 全世代が楽しめる祭り・博覧会から健康ハンマダンまで…「グローバル広場」への発展を目指す 名実ともにソウルの心臓部といえる「ソウル広場」が今年5月1日、車中心の道路から「人」中心の空間へと生まれ変わってからちょうど20周年を迎える。ソウル市は今後もソウル広場を市民が交流・共感する魅力あふれる空間を目指して整備を続けていく方針だ。 ソウル広場20周年を初めて記念するのは、5月1日(水)の「ソウルフェスタ2024」。「エンジョイ・オール・ザット・ソウル(Enjoy All That Seoul)」というテーマで行われる今回のフェスティバルは、ソウル広場での開幕パーティーを皮切りに「ソウルならではの魅力」を世界の人々に広く知ってもらうためのイベントである。 昔は通称「市庁前広場」と呼ばれ、車が行き交う交通広場の形で使われていたソウル広場は、街頭応援のメッカとして注目された「2002FIFAワールドカップ」をきっかけに、道路を撤去して人のための空間にすべきだという議論が本格化した。 その後の2004年5月1日、ソウル市内の「交通渋滞区間」のシンボルという何十年間続いた汚名を晴らし、「ソウル広場」という名で生まれ変わった。それから20年が経った今、ソウル広場はソウルにとどまらず韓国を代表する文化プラットフォームとなっている。 [過去]車中心の交通広場(1979年) [現在]人中心となったソウル広場(2024年) 「韓国の現代史」の主な舞台… 市民交流の場であり、悲しみを共有する空間へ 「ソウル広場」はその開場以来、韓国の現代史において主な舞台であった。単に都心にある広場以上の役割を果たし、市民の交流の場であり、国中が悲しみを共有する場として使われた。 2004年6月には、政府による首都移転計画が国民の合意形成過程を経ずに推進されたことに対し、市・区議会議員や市民団体など約1万2千人による「首都移転反対決起集会」が行われ、2008年6~7月には韓米FTAによる米国産牛肉輸入に反対するろうそく集会が開かれた。 また、歴史的なシンボルとして、2009年8月には故キム・デジュン(金大中)元大統領の焼香所、2015年11月には故キム・ヨンサム(金泳三)元大統領の焼香所など国葬のときに焼香所が設置され、2010年4月に哨戒艦「天安」が沈没したときは殉職勇士の焼香所など、国中が悲しみに包まれたときはその気持ちを共有する場所としての役割を果たした。 故キム・デジュン(金大中)元大統領の焼香所(2009年) 哨戒艦「天安」46勇士合同焼香所(2010年) 2012年には、ソウル市庁の新庁舎とソウル図書館が相次いで開館し、文化行事や祭りを楽しむ市民でより一層賑わうようになった。当時『カンナム(江南)スタイル』でワールドスターの仲間入りを果たした歌手PSYは、「ビルボードチャートで1位になったら最も多くの市民が見られる場所で公演を行う」と宣言し、その約束を果たす場所として「ソウル広場」を選んだ。 歌手PSYによるソウル広場でのコンサート(2012年) 全世代が楽しめる祭り・博覧会から健康ハンマダンまで…「グローバル広場」への発展を目指す ソウル広場はソウル市庁とソウル図書館のすぐ前に位置し、余暇・文化コンテンツの宝庫であり、都心の癒しの空間として定着してきた。 ソウル広場スケート場開場式(2004年) 今日のソウル広場スケート場(2023年) ▴2013年「第1回ソウル伝統市場博覧会」▴2014年「ソウルアプリフェスティバル」▴2015年「第19回ソウル国際漫画アニメーションフェスティバル」▴2016年「タドゥンイマラソン」▴2017年「青春コンサート」▴2018年「青少年希望フェスティバル」など、すべての世代が一緒に楽しめるさまざまな祭りが開かれ、密度の高い余暇・文化空間として定着している。 新型コロナのパンデミック以降は▴ソウル国際ウルトラトレイルランニング大会▴ソウルロードレース大会▴ソウルヘルスショー▴2023健康ソウルフェスティバル▴手首ドクター9988×ソウル市民健康ハンマダン▴運動するソウル広場など、「健康」に対する人々の関心を反映したイベントが目立つ。 2024年2月に累計利用者数3百万人を突破した冬の風物詩「ソウル広場スケート場」は、都心のお出かけスポットとして定着しており、4月18日(木)にオープンした「本読むソウル広場」は、週4日(木曜日~日曜日)に運営日を増やすことで、多くの市民に癒しの空間を提供している。 過去の車中心の交通広場(1979) 市民の余暇・文化の空間となったソウル広場(2024) ソウル市は、20年間ソウル市民と喜怒哀楽を共にしてきた「ソウル広場」が今後もすべての市民や地域社会、そして世界の人々と共に歩む韓国の代表的な文化プラットフォームとして、グローバル広場へ発展することができるよう整備を続ける方針だ。 2002FIFAワールドカップ当時の市庁前広場(2002年6月) 2002FIFAワールドカップ当時の市庁前広場(2002年6月) ソウル広場の開場式(2004年5月) ソウル広場の開場後の風景(2004年5月) 首都移転反対決起集会(2004年6月) 2006FIFAワールドカップのソウル広場での応援(2006年6月) 故キム・デジュン(金大中)元大統領の焼香所(2009年8月) 故キム・デジュン(金大中)元大統領の焼香所(2009年8月) 哨戒艦「天安」46勇士合同焼香所(2010年4月) 哨戒艦「天安」46勇士合同焼香所(2010年4月) 2010FIFAワールドカップのソウル広場での応援(2010年6月) 歌手PSYによるソウル広場コンサート(2012年10月) 歌手PSYによるソウル広場コンサート(2012年10月) 故キム・ヨンサム(金泳三)元大統領の焼香所(2015年11月) 2018FIFAワールドカップのソウル広場での応援(2018年6月) 故ノ・テウ(盧泰愚)元大統領の焼香所(2021年10月) [過去]ソウル広場スケート場の開場式(2004年12月) [現在]今日のソウル広場スケート場(2023年2月)
自尊心・自立の意志を育むオ・セフン(呉世勲)印の「希望の人文学」…今年も社会的弱者一千人を支援

福祉/健康/安全ニュース

2024/05/07 53

自尊心・自立の意志を育むオ・セフン(呉世勲)印の「希望の人文学」…今年も社会的弱者一千人を支援

ホームレス・低所得者層を対象に人文学講義・心理相談プログラム・自助グループの運営を支援 資格取得・就職連携・創業支援など受講生の実質的な自立・社会復帰に向けた個別支援を強化 ソウル市がホームレスと低所得者層の自尊心を回復させ、自立の意志を高めるために実施しているオ・セフン(呉世勲)印の「弱者との同行」の代表事業である「希望の人文学」。今年はより一層充実した内容を提供する。 特に今年からは「心の筋肉」を鍛える人文学講義に加え、参加者の自立に実質的に役立つ資格取得、就職連係など体系的な事後管理を提供する。また、人との触れ合いの中で心身を癒せるように受講生による自助グループの運営を支援する。 ソウル市は「希望の人文学」2024年課程を開始することを明らかにした。「希望の人文学」は22年に10年ぶりに再開され、今年で再開3年目を迎える。今年の「希望の人文学」には約1,000人のホームレスや低所得者が参加する。 オ・セフン(呉世勲)市長は、「『希望の人文学』が夢と未来に向かって進んでいく新たなきっかけになることを願い、夢と希望を与える自立の土台になるよう、ソウル市が支援する」と述べた。 4月30日(火)に開かれた「2024年希望の人文学」の入学式では、オ・セフン(呉世勲)市長や受講生約230人などが出席し、前年度の修了者による事例発表などが行われた。
「暖かい春の日、ソウルで会いましょう」…外国人観光客向け「ソウルおもてなし週間(5月3日~5月10日)

ニュース

2024/05/07 72

「暖かい春の日、ソウルで会いましょう」…外国人観光客向け「ソウルおもてなし週間(5月3日~5月10日)

連休を含む5月3日(金)~5月10日(金)の8日間、外国人観光客向け「2024ソウルおもてなし週間」春シーズンを運営 代表的な観光スポットのミョンドン(明洞)におもてなしセンターを設置…ソウル旅行相談所、ラッキードロー(抽選)などおもてなしイベントが盛りだくさん ソウル市とソウル観光協会は5月3日(金)から10日(金)までの8日間を外国人観光客向け「2024ソウルおもてなし週間(Seoul Welcome Week 2024)」に定め、春を迎えて外国人観光客向けのおもてなしイベントを開催する。 外国人観光客が多く訪れるミョンドン(明洞)では、おもてなしセンター(通訳サービス)を設置し、▴旅行相談所▴K-工芸体験▴ウェルカムドリンク(歓迎の意味を込めてお飲み物を提供するイベント)▴ソウル観光特別記念品に当たるラッキードロー(抽選)など様々な歓迎イベントを実施することでおもてなしの雰囲気を盛り上げる。 ※ ミョンドン(明洞)おもてなしセンターの概要 ‧ 場所:ミョンドン(明洞)ミリオレ前(ミョンドン駅6番出口) ‧ 運営時間:5月3日(金)~5月10日(金) / 11:00~18:00 また、ソウル市は今回のおもてなし週間で外食業総合プラットフォーム「CATCH TABLE」と協力し、K-グルメに関心の高い外国人観光客を対象に▴飲食店の予約・順番待ちシステムサービス▴特別クーポンの提供など多くの特典を用意している。 一方、ソウル市は新型コロナのエンデミック以降、昨年の秋シーズン(9月28日~10月6日)にソウルおもてなし週間を再開し、外国人観光客のソウル訪問の活性化に力を入れており、今年のソウルおもてなし週間の運営で「ソウル観光3‧3‧7‧7」の達成を目標に掲げている。 ※「ソウル観光3‧3‧7‧7」とは、「26年までに▴外国人観光客3,000万人▴1人当たり支出額300万ウォン▴滞在期間7日間▴リピート率70%を達成するというソウル観光の未来ビジョンを意味する。 「2024年ソウルおもてなし週間」ポスター 2023年秋のミョンドン(明洞)おもてなしセンターの様子 2023年ミョンドン(明洞)おもてなしセンターでの投壺体験 2023年ミョンドン(明洞)おもてなしセンターでの抽選イベント 2023年ミョンドン(明洞)おもてなしセンターでの参加イベント 外国人観光客と一緒に写真を撮るオ・セフン(呉世勲)ソウル特別市長
ソウル市、全国で初めて「出産した住宅非保有世帯」に住居費を支援

福祉/健康/安全ニュース

2024/05/07 78

ソウル市、全国で初めて「出産した住宅非保有世帯」に住居費を支援

誕生応援ソウルプロジェクトの一環…出生児1人あたり月30万ウォン、2年間で合計720万ウォンを支援 昨年ソウルからキョンギ(京畿)・インチョン(仁川)へ転居した人の61%にあたる20万人が「家族」と「住宅」を理由に移住 社会保障制度に関する協議など事前手続きを経て来年から施行…年間1万世帯への支援を期待 学業や仕事のためにソウルに住んでいたものの、結婚や出産について考える時期になると家賃の高さからソウルを離れる決心をする若者が多い。ソウルより安い新居を求めたり、あるいは子どもが生まれてもっと大きな家が必要になるなど、「住宅」や「家族」を理由にソウルからキョンギ(京畿)・インチョン(仁川)地域に移住する人口は年々増加しており、昨年だけで約20万人に上る。 このようにソウルの高い住居費は夫婦が出産をためらう最大の理由となっている。統計庁によると、ソウルに住む新婚夫婦のうち住宅を保有していない世帯の割合は64.9%で、住宅を保有していない新婚夫婦の半分以上(57.4%)は子どもがいないのに対し、ソウルに住宅を保有していて子どもがいない新婚夫婦の割合は46.3%だった。 そこでソウル市は、少子化対策のための「誕生応援ソウルプロジェクト」の新たな「住居」政策の一つとして、子どもが生まれた住宅非保有世帯に最大2年間、住居費を全国で初めて支援すると明らかにした。市が最近発表した「1人自営業者・フリーランサー出産給付支援計画(4月22日)」*に続く破格の少子化対策だ。 * 本人または配偶者が妊娠・出産した1人自営業者・フリーランサーを対象に出産支援金を支給 「出産した住宅非保有世帯に対する住居費支援事業」は社会保障制度の新設に関する保健福祉部との協議や条例改正などの事前手続きを経て、2025年から施行される予定であり、市は本政策の施行によって年間約10,000世帯が住居費の支援を受けられるものと見込んでいる。 ※出産・育児支援ホームページ(韓国語) : https://umppa.seoul.go.kr 「出産した住宅非保有世帯に対する住居費支援事業」のポスター

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