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ソウル交通公社、市民の声に背中を押され メトロキャラクター「トタ」グッズ販売拡大

DIYデザインの商品に続きぬいぐるみやUSBなど、バリエーションを拡大 ぬいぐるみは昨年4月1日にサプライズ販売され600個完売、市民に好評で販売量増やす 今年の売上2000万ウォン期待、新グッズも増やし販売伸ばしたい考え ソウル交通公社(以下、公社)は、公社のキャラクター「トタ」をモチーフにしたぬいぐるみやUSBなどのグッズ販売に向けた新たなライセンス契約を締結し、本格的なキャラクターグッズの販売に乗り出す。 「トタ」は2017年、公社の統合とともに新しく誕生した公式キャラクター。名前は「また(ト)乗り(タ)たいソウルメトロ」にちなんで付けられ、キャラクターの形は電動車を横から見た姿をかわいらしく表現した。 公社は韓国コンテンツ振興院の「歴代私の町キャラクター大賞」受賞作のキャラクターグッズ事業に参加し、昨年8月、おもちゃ販売の「トイザラス」とオンライン販売を通じて、好きなキャラクターを入れてスマホのケースや服、文房具などを直接デザインできるDIY商品を販売した。 ▲公式キャラクター「トタ」の写真(右はDIY商品の一例) 公社は鉄道関連商品を専門的に販売する「レールプラネット」と昨年10月、ライセンス契約を結び、今年1月、トタのぬいぐるみ販売を始まりに2月からUSBやバッジなど様々な商品の販売を開始した。フィギュアなど新たなグッズも持続的に追加していく計画だ。 ▲新たに販売されたグッズの写真(左からぬいぐるみ、カード型USB、バッジ) また、トタのぬいぐるみはこれまで、社内の記念品向けに少量生産してきたが、昨年4月、光化門駅で財政難克服を掲げ事前告知なしでサプライズ販売したところ、購入を希望する人の行列ができ、販売開始からわずか2時間で用意した600個が完売するうれしい事態に。これからは、ぬいぐるみを常時販売してほしいという市民からの要望も次々に寄せられた。 グッズはレールプラネットのオンラインショップ(www.railplanet.kr)から注文でき、価格は7000ウォンから1万ウォン前半台が中心だ。 公社が5号線光化門駅に設置したソウルメトロ時代館の展示台でトタのグッズを直接見ることができ、QRコードを読み込めばその場で購入できる。 オンラインでオリジナルグッズの制作注文を受付けていた「マングル」(www.manggle.co.kr)もリニューアルする。これまで、トタをモチーフにしたオリジナルグッズの注文を受付けてきたが、今回のサイトのリニューアルを機に、サンプルを提示してそこから商品を注文するスタイルに変わる。好みの文房具を追加したり、グッズを好きにデザインしたりすることも可能だ。 ▼表1)「トタ」キャラクターグッズ販売店一覧 販売業者 レールプラネット (株)モードラボ 購入先 (ウェブサイト) www.railplanet.kr www.manggle.co.kr - トイザラス店内のキオスク (蚕室店、恩平店、金浦空港) 販売商品 トタのぬいぐるみ、カード型USB、 バッジ 衣類、スマホのケース、アクセサリー、文房具など 備考 完成品 注文制作 商品の販売拡大を記念し、販売店(マングル、レールプラネット)とともに販促イベントも開催する予定だ。 公社は、こうした取り組みを通じて今年のキャラクターグッズ販売は、約2000万の売上を見込んでいる。月間売上としては初めてグッズ販売を開始した昨年に比べ4倍近く高い水準だ。 ソウル交通公社のキム・ジョンファン広報室長は「ソウルメトロを代表するトタのキャラクターへの人気に後押しされ、今回、商品の販売をさらに拡大することになった」としながら「メトロのキャラクター商品の販売は、財政難を克服するための小さな動きの一つであり、市民と交流するための公社の取り組みだ。今後も欲しい商品などがあれば、ぜひともリクエストをお寄せいただきたい」と語った。
SMG 731

ソウル市、ガソリンスタンドをEV充電用燃料電池、太陽光備えた 総合エネルギーステーションに

全国初、ガソリンスタンドに電力生産やEVスタンド備えたSKパクミガソリンスタンドが9日、竣工 太陽光・燃料電池で電力生産・販売可能、今後、EV車の充電にも活用すべく規制改善を提案 ソウル市と関連業界の規制改善努力で産業部が規制サンドボックスを許可、今後2年かけて実証 電気・水素、内燃機関車すべて利用可能なガソリンスタンドの新たな事業モデルとして拡張 市、賛同するガソリンスタンドを増やし、来年までに100か所、2030年までに市全域に拡大 ソウル市は、燃料電池と太陽光で電気を生産し、電気自動車の充電スタンドを備えたガソリンスタンド「総合エネルギーステーション(TES、Total Energy Station)」1号店をSKパクミガソリンスタンド(衿川(クムチョン)区)にオープンしたと発表した。 昨年、ソウル市に新規登録された自動車のうち、電気自動車の割合が昨年比73%も増加するなど、最近のエコカーの普及に伴い充電インフラへのニーズが高まっている。また、内燃機関車の減少傾向によりガソリンや軽油の消費量が減少し、既存のガソリンスタンドの経営が難しくなる中、業界は電気や水素自動車の充電も備えるなど対策を講じ始めている。 今回、ソウル市が全国で初めてオープンしたSKパクミガソリンスタンドは、燃料電池300KW、太陽光20KW、電気自動車の超高速充電器1基、急速充電器1基を設置している。ガソリンなど既存のサービス以外にも、電気自動車の充電が可能だ。燃料電池と太陽光で生産された電気は、韓電に販売して収益につなげるなど、電気自動車の充電電力の供給に活用できる。 市は、昨年1月、SKエネルギーと契約を締結し、ガソリンスタンドに燃料電池や太陽光発電システムを設置して直接電気を生産し、電気自動車の充電施設も備えるなど、新エネルギーの拡大に向けた協議を続けてきた。 現行法では、ガソリンスタンドには燃料電池を設置できない。「危険物安全管理法」などによると、現在、ガソリンスタンドの敷地内に設置可能なのは太陽光、電気・水素充電施設などで、燃料電池とESS(蓄電システム)は安全上の理由から設置に制約が伴う。 ソウル市とSKエネルギーは、ガソリンスタンド内の燃料電池発電施設の設置に向け、産業部に対し規制改善を目指した粘り強い建議を続けた。その結果、昨年5月、規制サンドボックス実証特例の承認を受け、今年1月、ガソリンスタンドに太陽光、燃料電池、電気自動車充電器を設置し、今後2年にわたり実証事業を行えることになった。 また、SKエネルギーとの実証事業を機に、その他の企業とも契約を結び、ソウル市内のガソリンスタンドのほとんどを占める自営のガソリンスタンドの参加を積極的に促すための協力を推進する予定だ。 市は昨年「ソウルビジョン2030」と、先月にはカーボンニュートラル達成に向けた今後5年間の具体的な実行計画「気候変動対応総合計画(2022~2026)」を発表し、電気自動車時代を前倒しするためのインフラの構築に注力すると宣言した。市は、官民協力による規制改善をリードして関連産業の基盤をつくり、2030年までにこうした総合エネルギーステーション(TES)をソウル市全体に広めたい考えだ。 ソウル市のユ・ヨンシク気候環境本部長は「全国初の総合エネルギーステーションであるパクミガソリンスタンドは、市と民間企業の協力の下、積極的な規制改善を通じてガソリンスタンドを未来型クリーンエネルギー生産・供給基地に変化させたという大きな意味を持つ」としながら「ソウル市は今後、関連の規制改善に向け取り組むなど、ソウルに適した新エネルギーの導入に向けた政策支援に最善を尽くす」と語った。
SMG 270

ソウル市、10日から「自律走行車」が交通手段に、市民なら誰でもアプリから呼び出せる

10日(木)から上岩で自律走行車の有償運送開始、市民向けサービススタート ソウル市の自律走行アプリ(TAP!)に登録すれば、最初の1回を無料で利用可能 料金は2000ウォン、体験談を投稿すればコーヒークーポンプレゼントなどお得なイベントも 3月の自律走行バスの導入など、年内に12台に増やし、市民の交通手段としての定着目指す ソウル市は、10日(木)から「自律走行車の試験運転エリア」である上岩(サンアム)洞(ドン)で、市民を対象に自律走行車の有償配車サービスを開始すると発表した。その場で呼び出して料金を払い利用するシステムで、自律走行車の正規の交通手段としての本格的な運行が始まる。 10日(木)午前9時30分から自動車タイプの自律走行車4台が投入され、DMC駅や大型のマンション密集地、オフィス街を走る。利用者はソウル市が民間とともに開発したソウル自律走行専用スマートフォンアプリ(TAP!)から、リアルタイムで呼び出し、乗車できる。 昨年11月29日、有償運送許可証を取得して以降、ソウル市は自律走行車メーカーとともに約50日間にわたり市民や専門家ら250人を対象としたテスト運行を行った。参加した市民の意見を反映して乗・降車地点を大幅に増やすなど利便性を高め、市民の交通手段として本格的な商用化を開始する。 今回、有償運送を開始する自律走行車の路線は2つで「上岩A01」路線はDMC駅からエスプレックスセンター、西部免許試験場、上岩ワールドカップパーク7団地・5団地、上岩派出所、DMC駅の全長5.3㎞を3台で循環する。 決められた路線(運行区間)内では、指定された乗・降車地点を自由に選ぶことができ、利用者が指定した出発地と目的地にのみ停車するタクシーのようなサービスで、相乗りは不可。 料金は市民が気軽に自律走行車を利用できるよう2000ウォンに定め、料金はタクシーと同様に乗客数ではなく1回の利用料として課される一方、移動距離にかかわらず基本料金のみで乗車できる。 自律走行車を利用するには、ソウル自律走行専用スマートフォンアプリ(TAP!)を、グーグルプレイストアやアップルストアからダウンロードするだけ。会員登録して決済手段(クレジットカード)を登録すれば、市民の誰もがリアルタイムで自律走行車を呼んで利用できる。 ソウル自律走行専用スマートフォンアプリ(TAP!)は、官民協力(ソウル市と42dot)により開発され、ソウル市が運行するすべての自律走行車のリアルタイム運行情報(路線、乗・降車地点、自律走行車の位置、料金など)を把握し、予約から登場、決済まで可能な、自律走行車サービスに特化したモバイルプラットフォームだ。 ソウル市は自律走行車メーカーとともに、より多くの市民に自律走行車を体験できる機会を提供するため、初回は無料で利用できるようにする予定だ。 また、現在、有償運送許可を申請中のDMC駅から公園エリアを循環する自律走行バスも、早ければ3月に運行を開始し、年末をめどに上岩洞に12台の自律走行車による有償運送を拡大し、自律走行車をより便利に利用できる基盤を整えたい考えだ。  ソウル市のペク・ホ都市交通室長は「自律走行はもはや遠い未来の技術ではなく、すでに我々のすぐそばまで迫っている。自律走行車が市民の交通手段として商用化される第一歩が始まる」としながら「ソウル市は、自律走行自動車の運行をリードする都市になるため、政策的支援を惜しまない」と意欲をにじませた。 【添付】自律走行車専用モバイルアプリ[TAP!] ▲自律走行車プラットフォーム「TAP!」で自律走行車を呼びましょう。
SMG 242

ソウル市の面接用スーツ無料貸出「就職の翼」利用者歴代最多、年内10か所に増

昨年一年間で4万人利用、2016年導入当時の10倍に増加。累積16万人に 今年、既存の7か所に若者の需要が多い3か所(都心、清潭洞、弘大)を追加し、計10か所に拡大 年間10回までスーツ・ネクタイ・ベルト・靴など3泊4日間貸与、オンライン申込・宅配も可能 ソウル市が有名就職プラットフォーム、ジョブコリアとアルバモンで実施したアンケート調査によると、就活生たちの面接の準備にかかる費用は平均48万ウォンであることがわかった。そのうちのほとんどが「面接用の服装」に使われている。 ※就活生539人を対象に行ったアンケート調査の結果(2021年9月、ジョブコリア、アルバモン) ソウル市が新型コロナウイルスの長期化などで就職難に直面している若い就活生にリクルートスーツを無料で貸し出すサービス「就職の翼」の利用者が、昨年、歴代最多を記録した。 サービス導入初年度の2016年には4032人だった年間利用者が、昨年は10倍近く増加し、一年間で約4万人(3万9547人)がサービスを利用した。前年(2020年3万1390人)比26%増。過去6年間(2016年~2021年)で16万人以上の若い就活生の、面接時の服装にかかる経済的負担を減らせた。 ソウル市は、現在7か所ある「就職の翼」を年内に計10か所に拡大すると発表した。若者の需要が多い都心エリア(忠(チュン)正路(ジョンノ))、江南(カンナム)エリア(清潭(チョンダム))、学生街(弘(ホン)大(デ))の3か所を追加し、さらに利用しやすくする計画だ。 ※2022年「就職の翼」サービス賛同企業 ▲既存(7社): マイスイートインタビュー(新村(シンチョン)・舎堂(サダン))、チェンジレディー(往(ワン)十里(シムリ)・江南)、スーツギャラリー(論峴(ノニョン))、ヤベスコレクション(梨(イ)水(ス))、オープンクローゼット(建(コン)大(デ)) ▲新規(3社): スーツギャラリー(忠正路)、スタイルデリシャス(清潭)、ドリームウィングズ(弘大) 「就職の翼」は高校卒業予定者から満39歳以下のソウルに居住する若者なら誰でも利用できる。▲3泊4日間 ▲年間最大10回まで ▲面接に必要なスーツからネクタイ、ベルト、靴などを一度に無料で借りられる。  面接用スーツの貸出を希望する若者は、ソウル就職ポータル(job.seoul.go.kr)から、スーツを借りたいメーカーを選んで訪問日時を予約し、時間に合わせて訪問するだけでサービスを利用できる。店舗では専門スタッフがサポートし、体型や目的に合わせてスーツを選べる。  初回はサイズ測定などのため店舗を訪問する必要があり、その後はオンラインでの申込み、自宅にお届けも可能。貸出期間内に追加の面接が決まった場合は、予約システムから貸出延長も申込め、すべて終わった時点で返却することもできる。  ソウル市のパク・デウ経済雇用企画官は「就職難に苦しむ若者に、同サービスが経済的な負担を少しでも減らすエールになれば」としながら、「これからもより多くの若者が気軽に利用できるサービスを運営していきたい」と語った。
SMG 203

マグネット乗車券から5G体験まで、光化門駅にソウルメトロの歴史「時代館」

ソウル交通公社、地下鉄5号線光化門駅の地下1階「ソウルメトロ時代館」4日開館 旧ソウルメトロの写真、当時の駅員の制服、社報など48年に及ぶソウルメトロの歴史を展示 「光化時代プロジェクト」と連携して光化門一体の主要エリアで5Gコンテンツ体験 韓国コンテンツ振興院との協力により、景福宮駅美術館に「光化園・光化人」オープン ソウルメトロの48年の歴史を一度に見られる展示館が、光化門(クァンファムン)駅内にオープンする。1974年、1号線の運行をスタートして以来、ソウルメトロが歩んできた歴史とかつての様子が収められた写真、当時の駅員が着ていた制服、2009年を最後にその歴史を閉じたマグネット乗車券、社報など当時を記録する品まで、普段は触れることのない様々なコンテンツが展示される。 ▲ソウルメトロ時代館の写真 ソウル交通公社は地下鉄5号線光化門駅地下1階の待合室付近に36㎡規模の「ソウルメトロ時代館」を4日(金)、オープンすると発表した。 文化体育観光部、韓国コンテンツ振興院が光化門一帯を人工知能(AI)、拡張現実(AR)など実感型コンテンツを体験できる空間として整備した「光化時代プロジェクト」と連携して推進された。 「ソウルメトロ時代館」のすぐ横には、光化時代コンテンツ体験総合掲示スペースも設置される。スマートフォンやARデバイスをレンタルし、光化門、世宗(セジョン)文化会館、大韓民国歴史博物館など光化門一帯の主要エリアで様々な実感型コンテンツを体験できる。例えば、光化門の月(ウォ)台(ルテ)のある場所からスマートフォンをかざすと、光化門の歴史を見ることができ、世宗文化会館の階段にかざすとミッション型ゲームを楽しめる。 ▲光化樹(左)、光化談(中央)、光化鏡(右)の写真 「光化時代プロジェクト」の一環として景(キョン)福宮(ボックン)駅メトロ美術館2館にも人工知能(AI)、メディアアート体験展示コーナーも設置。光化時代プロジェクト8コンテンツのうち2のコンテンツで、先月14日にオープンした。 「光化人」は、AIとして登場するSHINeeのメンバー、ミンホらと直接会話できる体験コンテンツだ。「光化園」はソウルの漢(ハン)江(ガン)と慶州(キョンジュ)のリアルタイムの気象状況によって変わる映像と自然の音を利用したメディアアート空間だ。 ▲光化園(左)、光化人(右)の写真 ソウル交通公社のキム・ジョンファン広報室長は「公社創立5周年を迎え、ソウルメトロの歴史を振り返る『ソウルメトロ時代館』にも関心をお寄せいただきたい」としながら「文化体育観光部と韓国コンテンツ振興院が主管する光化時代にも、ソウル交通公社が協力して様々なコンテンツを展示しているため、駅が都市の名所になるよう運営していきたい」と語った。
SMG 411

ソウル市、新設洞駅の幻のホーム長年使われていない駅の遺構が「ソウル未来遺産」に

地下鉄新設洞駅の幻のホームが、ソウル未来遺産として生まれ変わる。地下鉄駅では12例目 かつて5号線のホームとして建設されたが計画の変更により幻に。2000年代以降はロケ地として注目を集めるように リニューアルが進む地下鉄に建設当時のまま残されたホームを活用する方策を検討 ソウル市内の地下鉄にわずかに残る「幻のホーム」。市はこのほど、1、2号線の新設洞(シンソルドン)駅に建設され、これまで使用されてこなかった古いホームを「新設洞2号線非運用ホーム」として新たに「ソウル未来遺産」に指定した。地下鉄の駅としては12例目となる。 「ソウル未来遺産」とは、国またはソウル市の指定文化財、登録文化財として指定されていないもののうち、市民が共有できる共通の記憶や感性を伝えるソウルの近現代の遺産を市が選定し保存する文化財のことをいう。 ソウル未来遺産には、市内の地下鉄全11駅(1号線清凉里(チョンニャンニ)からソウル駅9駅舎(東廟前(トンミョアプ)駅を除く)、2号線九(ク)老(ロ)デジタル団地駅(旧九老公団駅)、3号線景(キョン)福宮(ボックン)駅)がすでに指定されている。 ▲未来遺産に指定された祭基洞(チェギドン)駅と清凉里駅に設置されたプレート 新設洞駅は、1970年、日本調査団の報告書を参考にしてまとめられた第1期地下鉄計画により、当時の1号線(ソウル駅から清凉里(チョンニャンニ)駅の9.14㎞)と5号線(千戸(チョノ)洞(ドン)から鍾(チョ)路(ンノ)、新設(シンソル)洞(ドン)、延禧(ヨニ)洞(ドン)までの32㎞)の乗換駅として建設された。 当時、計画されていた路線図。1号線と5号線の様子がわかる 当時は都心への移動のニーズが非常に高まることを考え、新設洞から鍾路区間は1号線と5号線が走る複々線とし、後に5号線が1号線の下を走る立体交差にする計画で当初からホームを複数階に分けて建設されていた。 その後、2階と3階にある遺構は1977年に君子(クンジャ)車両基地ができるまで1号線の電車の整備を行う臨時車両基地としての役割を担った。 だが、1974年に1号線が開通して以降、オイルショックなどによる不況により建設費用がまかなえなくなり、計画されていた追加の建設工事を進めることができなくなった。市は地下鉄建設計画の見直しを迫られ、その過程で当初の5号線建設計画は取り消され、新設洞駅は5号線の代わりに2号線(新設洞~総合運動場)計画に組み込まれたことで、地下2階のホームのみが使われることになった。 鍾路方面の路線用に利用される予定だった地下3階ホームは、その後も乗客に利用されることなく、1号線の電車が運行終了後に君子車両基地に向かうためだけに使われるようになったため「幻のホーム」と呼ばれるようになった。 駅名を示すプレートには、かつての駅ナンバー「113」が記されている。 (現在の新設洞の駅ナンバーは126。) 長い間、人々に忘れられていた未使用のホームだが、2000年代になると映画やドラマ、ミュージックビデオなどのロケ地として再び注目を集めるようになった。変わりゆく地下鉄の駅の中でも70年代当時の様子が変わらず残っていて、コンクリートがむき出しのままになった姿が印象的だと評価されたためだ。 幻のホームで撮影された映画としては「監視者たち」(2013年)が代表的だ。 ドラマでは「アイリス」(KBS、2009年)、「彼はサイコメトラー -He is Psychometric-」(tvN、2019年)、「キスして幽霊! -Bring it on, Ghost-」(tvN、2016年)、「ATHENA -アテナ-」(2010年)、「アンバーグリス」(2018年)などがある。 ミュージックビデオでは、人気アイドルグループのTWICEの「CHEER UP」(2016年)、BEASTの「Ribbon」(2016年)、B.A.Pの「One Shot」(2013年)、EXOの「LIGHTSABER」(2015年)が撮影された。 新設洞駅の幻のホームでの撮影の様子 現在、新設洞駅の幻のホームは一般に公開されていない。ホームドアが設置されておらず、君子車両基地に向かう1号線の電車が頻繁に出入りしていて危険なためだ。ただ、2017年10月から11月までの期間中、展示スペースが設けられ、市と共同で週末限定で市民に公開されたことはあった。 ソウル市のキム・ジョンファンソウル交通公社広報室長は「新設洞駅の幻のホームは、開発が盛んに行われていたかつてのソウルの様子を今に伝える貴重な場所のひとつ」としながら、「今後も本来の機能を維持して利用していく予定であり、安全が十分に確保されることを前提にロケ地としての利用など幅広い用途を模索していきたい」と語った。
SMG 673

ソウル市、7月に光化門広場を市民に開放2倍の広さを誇る公園のような広場に

車道がなくなり世宗文化会館側にある「市民広場」の工事も6月までに終了。この7月、市民に開放 総面積2.1倍、幅1.7倍、緑地3.3倍に拡大するほか、47種類の木を植え至る所にベンチも設置 歴史水路、世宗大王の噴水、李舜臣将軍の銅像など、歴史や文化を伝える空間に 最近、発見された司憲府跡地も展示。歴史広場は月台や獬豸の像も復元し2023年にお披露目予定 この7月、光化門(クァンファムン)広場が市民のもとに帰ってくる。ソウル市は世宗(セジョン)文化会館に隣接する「市民広場」について、6月までに工事を終え7月に開放すると発表した。 既存の車道をなくして歩行路を広くした光化門広場の総面積は4万300㎡。以前(1万8840㎡)の2.1倍に拡大した。幅も35mから60mに約1.7倍拡大され、市民がより快適に広場を利用できるようになる。 中でも広場全体の4分の1の面積を占める9367㎡が緑地化され、公園のような広場に生まれ変わる。以前(2830㎡)より3.3倍に拡大した緑地には、春を告げるサンシュユやモクレン、ニレの木、ケヤキ、松など47種類の木と9万1070株の草花を植え、都心にいても四季を感じられる市民の憩いの空間に仕上げる。 市は、オ・セフン市長が2021年6月に発表した「光化門広場補完・発展計画」に従い▲広場の歴史性の強化▲歴史と文化のストーリーテリングの強化▲広場周辺との連携の活性化を重視して工事を推進し、2020年11月の着工から約1年8ヵ月で市民に開放することになった。 すでに広場の東側にある米大使館に隣接する道路を片側5車線から両方向の7から9車線に拡張する工事を終え、昨年3月に開通している。 市また、今月27日に重大災害処罰法が施行されるのを前に、施工会社が納期に追われ事故のリスクが高まることがないよう、適正工期(国土交通部による適正工期の算出基準)に従い、当初4月をめどとしていた開放時期を延期したと説明した。 市は工事の初期段階からきめ細かな工程管理と品質確保に向け、関係機関が参加する工程点検会議を定期的に開催し、品質や工程が安全に管理されるよう取り組んできた。 今年7月に公開予定の広場は、面積と幅を大幅に拡大し、森まで備えた公園として整備されている。 世宗大王の民本主義の精神とハングル創製の原理を表す「ハングルの噴水」が新設されるほか、李舜臣(イスンシン)将軍の銅像周辺には12隻の戦艦と23勝を記念する12・23噴水を整備し、尚有12隻・23戦勝の記念碑を新たに設置するなどストーリーテリングを通した歴史的意味を伝える。 以前にも設置されていた獬豸(ヘチ)広場には、市民が座れる野外スタンドを拡張してより利用しやすい空間にし、これまでコンクリートの壁で覆われていた通路の壁面にはメディアウォールを設置して様々なコンテンツを楽しめる空間として活用する。 光化門広場の敷地内で発見された朝鮮時代の文化財のうち、司(サ)憲府(ホンブ)跡地の門や井戸、排水路など遺跡の一部を発掘された当時のまま展示し、歴史の跡地にリアルに触れられるようにする計画だ。 光化門広場の北側にある歴史広場は、広場の歴史性を取り戻すうえで中心となる月(ウォル)台(テ)と獬豸像の復元に文化財庁と協力して取り組み、2023年までに完了する予定だ。 ソウル市のヨ・ジャングォン均衡発展本部長は「市は7月の公開を見据え、事前点検を徹底して行い、市民が安全かつ便利に広場を利用できるよう万全を期す」としながら、「今年7月に予定通り開放し、光化門広場が大韓民国を代表する広場として市民がいつでも訪れることのできる都心の中のヒーリングの場となるよう安定的な工程管理に最善を尽くす一方、きめ細かく完成度を高めて工事を終えたい」と述べた。 【添付1】光化門広場の全貌 ▲市民広場 ▲歴史広場
SMG 371

ソウル市「オンソウル 健康オン」参加者95% 活発に利用中…社会保障の新設協議を完了

参加者95%の47853人がサービス利用中、一日平均8335歩や累積4億4千ポイントを記録 健康実践目標を設定や分野別健康相談、オンライン掲示板の運営で健康生活の実践を支援 昨年12月フィットネスとダンスを組み合わせた「オンソウル健康ダンス」を開発、1四半期にチャレンジを開始する予定 社会保障新設事業の協議完了、「オンソウル 健康オン」の制度的基盤を確保 「ソウル型スマートヘルスケア(オンソウル 健康オン)」は参加希望者5万人を対象に2021年11月サービスを開始したところ、3か月間の参加率が95%(47853人)に上ったと発表した。使用者は一日平均8335歩を歩き、各種活動を通じてポイントを溜めながら健康管理を続けるなど、このサービスに対する満足度は高かったことも明らかになった。 *「オンソウル 健康オン」:全てという意味の「オン」と英語のONを組み合わせて、全地域のソウル市民が健康管理をするという意味で作られた名前。 「ソウルビジョン2030」で「安心都市」の実現を目指す「オンソウル 健康オン」は、参加者に身体活動の増進に活用できるソウルオンバンド(スマートバンド)を提供する。参加者は「オンソウル 健康オン」アプリを設置すれば、ソウル型スマートヘルスケアシステムを通じていつどこでも健康管理をすることができる。 1月14日現在、「オンソウル 健康オン」に登録された参加者は47853人で、参加者の95%が活発にサービスを利用している。使用者が各種健康活動を通じて溜めた「健康オンポイント」は、累積4億4千ポイントに上る。 特に、身体活動の増進のため、「ソウルオンバンド」を着実に使用していることが分かった。ソウルオンバンド使用者の一日平均徒歩数は8335歩で、ポイント支給基準である7000歩より1300歩多く、これは目標達成後も健康を守るために自ら管理を続けていると思われる。 ソウル市は「オンソウル 健康オン」アプリの機能を強化するため、「実践目標の管理」機能を追加するほか、掲示板の「オンライン健康運動場」を開設し健康情報や健康相談、ランキングなどを公開している。 「オンソウル 健康オン」への参加を促すべく、2021年12月健康イベントを開催した。優秀ケースや活用方法を共有し、身体活動の1:1コーチング、日常生活でできるフィットネスや健康ダンスを紹介するなど、楽しく健康管理ができるイベントが設けられた。 市は、今年第1四半期に「オンソウル・健康ダンスチャンレンジ」を皮切りに、市民の健康活動の経験を拡大するためのイベントを引き続き開催する計画だ。 なお、ソウルスマートヘルスケア「オンソウル 健康オン」事業が、1月12日社会保障新設事業として協議され、テスト事業の終了後、本格的な事業として拡大できる制度的基盤を確保したと市は説明した。 ソウル市のパク・ユミ市民健康局長は「市民の多大な関心や参加により、『オンソウル 健康オン』のテスト事業はスムーズに進められている。これにとどまらずもっと力を入れて市民が肌で感じられる健康サービスを提供したい」としながら「これからソウル市は、健康相談の質を引き上げることやきめ細かな健康情報の提供、健康管理サービスの向上に向け、システムをより発展させていきたい」と述べた。
SMG 209

ソウル市、今年水道管の取り替え・洗浄に1175億ウォンを投入…不信感の払拭を

長期間使用した水道管や住宅内の古いパイプの取り替え費用を支援、洗浄を強化することで水道管への不信感を払拭 パイプの整備に、今年916億ウォン投入…2024年まで5年間、455kmのパイプ整備に6736億ウォンを投入 錆びやすい住宅内の水道水管を取り替える…今年は2万7千世帯に163億ウォンを支援 「パイプ洗浄」に96億ウォンを投入…大型管(16km)と407の小型ブロック(700km)の水洗浄を実施 ソウル市の上水道事業本部は、今年一年間1175億ウォンの予算を投じ、水道管の取り替えや洗浄を実施し、「水道管」に対する根深い不信感の払拭を図る。 2021年環境部が発表した「2021年度水道水飲用実態調査」の結果によると、水道水に対する満足度の向上のためにやるべきこととして「老朽化した水道管の取り替え(27.8%)」が1位を占めた。 1月21日(金)上水道事業本部の業務報告を受けたオ・セフン市長は、市民の健康に直結する水道管の取り替えおよび維持管理に徹底するほか、何より安全を最優先に事業を進めることを注文した。 ソウル市は、水道水に対する不信感を払拭し、水道水の供給過程への信頼度を高めるべく、今年①長期間使用した上水道管の整備(取り替え・補修)(916億ウォン)、②老朽化した住宅内の水道管の取り替え費用の支援(163億ウォン)、③大型パイプの洗浄および小型ブロックの水洗浄(96億ウォン)などに集中的に投資を行う。 使用年数が長くなったパイプの場合、水質事故が発生する前に先に取り替える。住宅内の古いパイプは、錆びないタイプのものに取り替えられるよう工事費用を支援する。埋め立てたパイプは定期的に洗浄を行う。このような政策全ては、アリス上水センターで生産した綺麗な水道水を各世帯まで安全に届けるという目標のもと行われる。 <2024年まで6736億ウォンを投入…31年以上使用した上水道管455kmを順次整備> 「古いパイプ」に対する市民の不安を解消すべく、長期間使用した上水道管を取り替えるなど、体系的な整備を行う予定だ。2024年まで約5年間およそ6736億ウォンを投入し、延べ455kmの水道管のメインテナンスを進める。 錆びない2世代水道管のうち、31年間以上使用した水道管や漏水・異物混入の通報が多い地域の水道管を調査し、455kmの水道管を2024年まで優先的に整備する計画だ。 市は2020年から2021年まで1346億ウォンを投入し、老朽化した上水道管86.5kmの整備を終えた。今年には916億ウォンを使い、58kmの水道管を整備する方針だ。 これに先立ちソウル市は、錆びやすい1世代のパイプを錆びない2世代パイプに取り替える事業を進めている。1984年から2020年まで1万3432kmの水道管を取り替えているが、これは地球の周りの3分の1、朝鮮半島の13倍にあたる長さである。 <錆びやすい住宅内の上水道管の取り替え…今年2万7千世帯に163億ウォンを支援> 今年は、住宅内の錆びやすい上水道管の取り替えも積極的に支援する。これは、水道水に対する根強い不信感の主な理由である「錆びの水の発生」を根本的に防ぐためのもの。今年は、2万7517世帯を対象に取り替え費用163億ウォンを支援する。 ソウル市は、2007年から2021年まで、取り替え支援対象56万5千世帯の87%にあたる49万5千世帯の古い水道管の取り替え工事を支援してきた。残っている世帯はおよそ7万世帯で、今年から2025年まで618億ウォンを投入し、錆びやすい水道管の取り替えを積極的に支援していく。 支援額は全工事費の80%以下で、一階建てには最大150万ウォン、多世帯住宅には最大500万ウォン、アパートやマンションなど共同住宅には1世帯当たり最大140万ウォン(共用給水管60万ウォン含む)を支援する。 <2022年には96億ウォン投入し、16kmの大型パイプ16kmと407の小型ブロック(700km)を洗浄> キレイな水道水を供給するため、上水道管の「洗浄」にも力を入れる。 ソウル市は、2021年末、長期間使用した水道管や水系転換(水の流れを変えること)などにより発生しうる混濁水を予防するために、「年次別水道管洗浄基本計画」を策定した。 2025年まで優先順位に沿って洗浄が必要な大型パイプ(400mm以上)の131kmのうち、今年は16kmの区間に対して42億ウォンを投じ、機械洗浄を行う。 ソウル市は、本格的な洗浄に先立ち、パイプ洗浄における民間技術を発掘するため、2020年技術コンテストを開催したほか、2021年にはテスト事業としてソウル市内20ヵ所(8.6km)に対し、機械洗浄を完了した。 ▲機械洗浄の装備を投入する(2021年) ▲機会洗浄を実施(模型、2021年) 小型排水管・給水管(80~350mm)については、ソウル市の2037のブロックのうち、5分の1にあたる407の小型ブロックに54億ウォンを投入して水洗浄を行う計画だ。今年の洗浄対象の長さは、約700kmである。 ソウル市のク・アミ上水道事業本部長は「ソウル市は、リアルタイムで水質自動測定機の運営はもちろん、定期的に水道管を取り替えたり洗浄したりするなど、様々な方法で水道水の供給過程を管理している」としながら「市民の皆さんが持っている水道管への不信感を払拭し、世界的水準の品質を誇るアリス(ソウル市が提供する上水道の名前)を、各家庭まで安全にお届けできるよう、最善を尽くしたい」と話した。
SMG 426

事故現場を助ける目「消防ドローン」ここ5年間現場出動10倍増

2015年訓練用ドローン2台を導入後、現在40台まで拡大…最近6年間合計1680回運用 事故現場への出動は2016年27回→2021年294回と5年間10倍以上増加 2021年は火災現場167回、救助現場127回など事故現場への出動だけで合計294回を運用 ドローン運用資格を持つ消防士は105人…消防庁長杯ドローンコンテストで全国1位を獲得 消防ドローンが本格的に災害や事故現場に投入されてから6年が経っている今、ソウル市消防災難本部がここ6年間の運用実績をまとめて1月20日(木)に発表を行った。 同本部によると、本格的にドローンを事故現場に投入した2016年から2021年まで合計1680回の出動があった。活用用途は、事故現場への出動775回、訓練などその他699回、山岳パトロール206回順だった。特に事故現場への出動は2016年27回から2021年294回へと、この5年間約10倍以上増加している。 2021年には、火災現場167回、救助現場127回と合計294回も事故現場に出動したが、この数値は2020年の136回に比べ倍増している。 このような増加傾向は持続的な投資や教育訓練システムの構築からできたものと言える。本部は、2015年から教育訓練用ドローン2台を導入し、現場出動用ドローンも補強を重ねて現在40台の消防ドローンを運用している。 2018年には消防ドローン専門家を養成するため、120インチの曲面ディスプレイ6台が設置されたドローンシミュレーション訓練場をソウル消防スクール内に設けた。 シミュレーション訓練場では、飛行承認手続きの熟知や墜落事故の予防などドローン運用の熟練度を向上させる独自の訓練を持続的に行っている。現在ソウル消防所属の職員のうち105人の人がドローン運用の資格を持っている。 ソウル消防災難本部は、消防ドローン専門家養成体系から得られた経験や現場運用ノウハウを活かして、2021年10月開催された消防庁長杯ドローンコンテストで全国1位を取った。 消防災難本部は、今後老朽化したドローンの交替なども考慮して新規ドローンを追加し、ソウル市25の消防署に均等に配置する計画だ。 ソウル市のチェ・テヨン消防災難本部長は「各種事故現場で人命救助作戦を効果的に展開するため、消防ドローンの効用性をより高めていきたい」としながら「今後ソウル消防は、最先端技術を積極的に活用し、市民の安全確保に満を期すつもりだ」と述べた。
SMG 269

ソウル市民の活発な「共有活動」…満足度1位は「タルンイ」

利用者の満足度は90%近く、【タルンイ(96.9%)>工具貸出所(93.3%)>ナヌムカー(91.7%)】の順 「利用したことがある」が82.8%…資源共有が必要な理由は、資源の節約や環境保全、共同体の活性化など コロナ禍以前に比べ、タルンイ・公共Wi-Fiは↑、ナヌムカー・公共施設は↓…外部活動の減少や感染拡大への心配などが原因 活性化が最も必要な分野1位は「趣味・才能の共有」…知識や情報に対する高いニーズが存在 ソウル市「2021年度ソウル市共有政策利用実態」のオンラインアンケート調査の結果…満足度・利用度は高いことを確認 2021年度ソウル市共有政策利用実態調査結果によると、実施中の共有政策に対する認知度は72.2%で、利用満足度1位はタルンイ(98.8%)、利用経験度1位は公共Wi-Fi(83.3%)という結果が出た。 まず、ソウル市共有政策に対して、市民の72.2%が認知しており、10の政策のうち「タルンイ」は98.8%と最も高い認知度を見せながら代表的な共有政策の一つとして位置付けられていることが明らかになった。 詳細事業別の認知度を見てみると、「タルンイ」が98.8%、「公共Wi-Fi」が77.8%、「ナヌムカー(シェア車)」66.5%、「駐車場の共有」が58.1%の順だった。 【共有政策別認知度】 ソウル市が実施している10の共有政策のうち、1つでも利用したことがあると答えた市民は82.8%と、コロナ禍の中でも市民の共有活動は活発に行われていた。特に、「公共Wi-Fi」の利用率は83.3%、「公共データの公開」の利用率が69.0%と非常に高く、これは生活必須品となったスマホの普及や情報への高いニーズという時代の流れが反映された結果だと言える 【共有政策(事業)別利用度】 また、新型コロナが拡散する以前と比較して、市民の共有活動における変化を調査したところ、非接触・非対面事業である▲タルンイ、▲公共Wi-Fi、▲公共データの公開、▲駐車場の共有などの利用率が増えたと答えた一方、接触が頻繁に行われる▲ナヌムカー、▲公共施設の開放、▲ハウスシェアは減少していると答えた。主な理由としては、新型コロナによる外部活動の減少や感染拡大への心配などがあると思われる。 しかし、共有政策に対する満足度は89.5%ととても高く、全ての事業における満足度が84%以上だった。このうち、「タルンイ」が96.9%と非常に高く、続いて「工具貸出所」が93.3%、「ナヌムカー」が91.7%、「公共施設の開放」が90.2%の順だった。 【共有政策(事業別満足度】 満足する理由としては、「いつでもサービスを利用できるから便利」と「利用手続きや方法が簡単だから」という回答が多く、不満足の理由は、「接近性が悪い」と「利用手続きや方法が複雑で難しい」が多かった。これらは、日常生活での接近性と便利な使用が、満足度に一番影響する要素として分析され、今後正確な情報提供、利便性の改善、PRの強化などの課題が見受けられた。 社会・都市問題の解決に当たってソウル市の共有政策が貢献した側面については、「都市のニーズに応える新しいサービスの創出」と「不要な生産・消費を減らし環境問題を解決」への貢献度に対しては高い応答率が、「企業競争力の強化」と「就業・創業機会の創出」への貢献度に対しては低い応答率が確認された。 「資源共有の必要性」に関する質問には、新型コロナの拡大により共有活動を続けることへの心配はあったが、ソウル市民の70.6%が資源の共有は必要だと答えており、不要だと答えた市民は全体の4.1%にすぎなかった。 資源共有が必要な理由としては、「浪費される資源を節約するため」が37.9%と最も多く、「過度な消費による環境汚染の減少」が24%、「共同体の活性化」が17.3%、「支出費用の節減」が17.3%、「共有産業の育成」が3.4%の順だった。 ソウル市共有政策の方向性を設定するための優先順位3つを聞く「今後ソウル市が活性化していくべき共有分野」について、(1+2+3位カテゴリーで)「趣味・才能の共有」が1位(50.2%)と、日常生活の中で知識や情報を共有したいニーズが高いことが見て取れた。 【今後ソウル市が活性化していくべき共有分野】 最後にソウル市共有政策の発展について聞く「ソウル市共有サービスにおける改善事項」という質問に対して、多くの市民が「積極的なPRを行ってほしい」と答えた。 集められた提案内容を見てみると、▲使用方法やアプローチが簡単であってほしい、▲共有物品に責任制を導入してもらいたい、▲事後管理に徹底してほしい、▲衛生管理を徹底してほしい、▲様々な情報を提供してもらいたい、▲費用が安くなってほしい、▲安全管理を行ってほしいなど、様々な意見が募り、ソウル市共有政策に対する高い関心が確認できた。 今回の調査は、現在の共有政策に対する評価を通じて共有サービスの在り方を模索し今後の方向性を決めるべく、専門調査機関に依頼し2021年11月19日から22日までソウルに住む19歳以上69歳未満の成人男性1000人を対象に行われたものだ(95%信頼水準、標本誤差±3.1%p)。 イ・ウォンモク市民協力局長は「デジタル時代への切り替えに対応するため、従来の共有サービスだけでなく、日常生活の中で知識や情報を共有できるシステムの運営は欠かせない」としながら「新型コロナウイルスによりパンデミック現象や一人暮らしの増加、合理的な消費文化の拡大など、時代や環境の変化に見合った共有サービスを発掘するために、官民ともに努力を強化する必要がある」と述べた。
SMG 308

ソウル市、「保育士対児童の割合縮小」事業を民間・認可保育園へ拡大

国立・公立保育園110か所に続き、民間・認可保育園50か所へと、合計160か所に事業拡大 集中ケアが必要な0歳クラス、児童数が最も多い3歳半クラスの保育士1人を新規採用できる人件費全額を市費で支援 保育士1人当たりの児童数を減らし、保育質UP・業務負担DOWNを狙う ソウル市は、 広域自治団体として初めて国公立保育園を対象に実施した「保育士対児童の割合縮小」のテスト事業を、今年3月から民間保育園・認可保育園に拡大する。 「保育士対児童の割合縮小」は、オ・セフン市長が2021年12月14日に発表した「ソウル市保育中長期マスタープラン」の一つで、保育士1人を新規で追加採用できるよう、人件費全額を市費で支援する内容が含まれている。 市は、2021年7月国公立保育園100か所を対象に「満0歳クラス」と「満3歳半クラス」の児童数縮小の改善に乗り出したことに続き、今回はソウル型民間・認可保育園など50か所を均等に支援する。これで支援を受けられる保育園は、合計160か所になる。 3月から追加支援の対象になった保育園は全部で50か所。各保育園で満0歳クラスと満3歳半クラスを担当する保育士1人を新規採用できるよう、人件費全額を市費で支援する考えで、合計13億ウォンを投入する。 これによって、満0歳クラスで保育士が担当する児童数は3人から2人に、満3歳半クラスは15人から10人以下に減少する。 集中ケアが必要な満0歳クラスと人数が多く密集度が高い満3歳半クラスを担当する保育士の業務負担が一番大きいだけに、両クラスに対する保育士対児童の割合を優先的に改善するという計画だ。 市は、テスト事業の成果を測定し、効果を分析するモニタリングも並行する。事業実施の前と後を比較するアンケート調査を行い、保育士と保護者を対象とした深層面談、専門家観察など事業評価も進める。この効果分析を通じて、人件費支援の基準や保育士の配置基準緩和などを政府に継続して提案する予定だ。 一方、2020年ソウル市保育政策需要調査結果によると、最も改善が求められる事項の1位が「保育士対児童の割合縮小」だったが、「保育士対児童の割合縮小」のテスト事業を実施した国公立保育園の事業効果を分析したところ、保育士と乳幼児間の相互作用、保育士の勤務環境、保育士と保護者間の疎通など全ての分野においてはっきりとした改善効果が確認できた。 市が保育士(102人)と保護者(425人)を対象に事業効果を分析(女性家族財団)したところ、保育士と乳幼児間の相互作用は「81.7点→88.5点」と肯定的な相互作用が増加した。保育士の一日平均勤務時間は「9.4時間→8.3時間」とおよそ1時間が減少した。保育士と保護者間の疎通の場合、「76点→85点」に拡大するなど、全部門において有意味な改善結果が見られた。 ソウル市のキム・ソンスン女性家族政策室長は「保育士1人当たりの担当児童数を減らすことは、保育の質を高め、児童と保護者、保育士の皆が幸せになれる方法だと信じる」とし「昨年のテスト事業で証明された効果を根拠に、今年はソウル型民間・認可保育園へと事業を拡大した。多くの保育園の関係者の方々がこの事業に関心を持って積極的に参加していただきたい」と話した。
SMG 207