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ソウル市、1.55㎞「世宗大路人・森・道」完成 街路の森、緑を楽しみながらスムーズに歩く

車道を大胆に削り、歩行空間をソウル広場の2倍に拡大、歩道を最大12mに広げ自転車専用道路も新設 大木・低木・草花などを植栽し、移動式プラントの設置で都心を1つの街路の森としてつなげる 北倉洞-南大門市場-ソウル駅の商圏をつなげ地域経済を活性化させ、新たな観光コースも開発 オ・セフン市長は6日、自ら歩いて歩行路を点検。3週間のオン・オフ歩行イベントも開催  世宗(セジョン)大路(デロ)を貫く都心の中心区間である世宗大路の十字路-崇(スン)礼門(ネムン)-ソウル駅区間の1.55㎞が、人や文化、緑地が1つにつながるソウルを代表する歩行路に生まれ変わった。  ソウル市は「世宗大路人・森・道」の整備を終えたと発表した。昨年7月の着工から9ヵ月で完了となった。  世宗大路一帯の車道をこれまでの9~12車線から7~9車線に大胆に減らし、歩行路の幅を最大12mまで拡大して「歩行者天国」を作った。車道を狭めたことで生まれた空間にはソウル広場(6449㎡)の面責の2倍を超える歩行空間(13950㎡)が作られ、世宗大路の全区間に自転車専用道路も新たに作られた。  歩行者と自転車の利用者は光化門(クァンファムン)広場や徳(トッ)寿宮(スグン)、崇(スン)礼門(ネムン)など世宗大路を代表する名所をスムーズに移動することができるほか、人・森・道に徒歩解説観光コースを新設するなど、観光コンテンツの充実化も図る。  市は、今回の事業が持つ最も大きな意味は、単に車線を縮小するだけに留まらず、樹木や花があふれる「都心の街路の森」という概念を初めて導入したところにあるとしながら、都心全体を緑の森の道につなげる「ブランド歩行都市ソウル」が進むべき方向を示した。  工事後の速度制限も工事前とほぼ同じ水準を維持している(2019年平均21.7㎞/h、2021年4月平均21.6㎞/h)。交通量はむしろ、工事前より17.6%減少(2019年12月74441台→2020年12月61338台)した。あえてこの道を通る必要のない車が別の道路に迂回することによって、スムーズな通行が可能になったと市は分析している。  ソウル市のオ・セフン市長は、完成した「世宗大路人・森・道」を6日(木)午前11時より自ら歩き、拡張された歩行路を点検する。ソウル市庁を出発して崇礼門を回り、再びソウル市庁に戻る全2.1㎞(都市建築展示館-徳寿宮-太平路(テピョンノ)ビル-プヨンビル-南(ナム)大門(デムン)交通島-崇礼門-興国(フングク)生命ビル-市庁)のルートだ。また、路上で行われる芸術公演も観覧する予定だ。  ソウル市は「世宗大路人・森・道」の完成により、市民が体験できる世宗大路の4つのうれしい変化についても紹介している。①車道の縮小による緑の歩行空間の拡大、②都心全体の街路の森の道の完成、③拡大した歩行空間に様々な文化や歴史の名所を作り、④周辺の商圏を巻き込む地域活性化だ。  第一に、車道が縮小して生まれた空間に歩行空間ができ、世宗大路のすべての区間に自転車専用道路が新設された。これにより、歩行者と自転車の利用者は、世宗大路一帯をスムーズに移動することができるようになった。  第二に、広くなった歩行空間に、都心にいながら四季を感じられる街路の森が生まれた。緑の森と多層植栽の緑地が作られ、清渓(チョンゲ)広場や北倉(プクチャン)洞(ドン)のように木を植えることができないエリアには、移動式・固定式プランターを配置して森を作った。  第三に、徳寿宮や崇礼門など歴史・文化の名所へのアクセスが改善し、市民がより身近に歴史や文化を感じられるようになった。  第四に、北倉洞-南大門市場-ソウル駅の商圏が徒歩を基盤とした「三角ベルト」を形成することにより、地域経済の活性化も見込まれる。光化門から崇礼門を経て南山(ナムサン)やソウル路7071まで観光・歩行名所が1つにつながったことで、ショッピングやグルメを楽しむ商圏文化も自然につながることが期待される。  ソウル市は世宗大路人・森・道の完成を市民に知らせるべく、3週間(5月3日から23日)、オン・オフラインで歩行イベント「世宗大路人・森・道、春を歩く」を開催する。新型コロナウイルスの感染状況に応じて安全を最優先に市民が参加できる様々なオンライン・プログラムを構成している。  ソウル市のペク・ホ都市交通室長は「ソウルは四大門が山に囲まれた天恵の環境にあるが、都心の至る所が車に占領されている。世宗大路人・森・道を機に都心全体を緑の森の道につなげ、世界的『歩行都市ソウル』を完成させていきたい」としながら、「歩行環境の改善や二酸化炭素の排出削減、エネルギー低減、地域経済の活性化や市民の暮らしの質の向上といった一石五鳥の未来ビジョンを実践していきたい」と語った。
SMG 367

「21F/Wソウルファッションウィーク」472万回記録 YouTube57.4%が海外視聴

オンライン「21F/Wソウルファッションウィーク」Kカルチャーとファッションの融合で大反響の中、閉幕 YouTube視聴回数は前年比4.8倍、うち、57.4%は米・日・インドネシアなど海外からの視聴 VOGUEやForbesなど海外媒体から約100回報じられYouTubeやインスタのフォロワーも増加し、Kファッションへの関心も↑ 海外バイヤーと国内ブランド間で計784回の受注商談が行われ、世界的B2Bプラットフォームへの14ブランドの出店を支援 ソウルファッションウィークの模様はHPやNAVER TV、YouTubeから配信、秋シーズンは10月頃、開催予定  ソウル市は、KカルチャーとKファッションを融合したオンライン・ファッションショー「2021F/Wソウルファッションウィーク」の視聴回数が開催1ヵ月で472万回を記録したと発表した。(4月21日現在、ストーリー編集映像・ライブコマース含む)  初のオンライン開催となった昨年の「2021S/Sソウルファッションウィーク」は107万回再生(ライブコマース46万人含む)を記録したが、今回の「2021F/Wソウルファッションウィーク」はさらにKカルチャーとの融合をはじめ、デザイナーやモデルたちのファッションストーリーを加えたことで472万回再生(ライブコマース16万人含む)を達成し、視聴する人の幅を広げたと評価されている。  特に、海外向けYouTubeチャンネルの視聴回数は昨年の4万8千人から今年、22万8千人と4.8倍に伸びているが、視聴者の半数以上に当たる57.4%はアメリカや日本、インドネシアなど海外からの視聴だった。また、VOGUEやForbesなど海外の主要な媒体から約100回に及び取り上げられたことから、Kファッションへの関心が国内を超え世界的に広まっていることがうかがえる。  こうした関心の高まりをKファッションの世界化につなげるべく、アパレル産業への支援も並行して行われた。海外バイヤーと国内のデザイナーを1対1でつなげる「オンライン受注商談会」では計784回に及ぶ商談が行われた。また、世界的B2Bオンラインプラットフォーム「renewblack」にソウルファッションウィークに参加した14ブランドを出店させるなど、海外進出の可能性を広げた。  ソウル市は、「21F/Wソウルファッションウィーク」はKファッションの新たな可能性を拓き、新型コロナウイルスの長期化により委縮する国内アパレル業界に有意義な変化をもたらしていると説明している。  「21F/Wソウルファッションウィーク」の特徴は、①オンラインならではの拡張性、②特別な場所で行われたランウェイ、③100%事前録画だからこそ実現できたハイレベルな映像美の3つに集約できる。  とりわけ、国立中央博物館と国立現代美術館を初めてランウェイの舞台として起用し、大きな注目を集めた。  麻(マ)浦(ポ)の文化備蓄基地や漢(ハン)江(ガン)一帯を背景に行われたランウェイは、優れた映像美でソウルの街の魅力を存分に生かし、Kファッションの競争力を世界的に知らしめたばかりかポストコロナ時代の観光の活性化にも効果が期待されている。  「21F/Wソウルファッションウィーク」では、ファッションショーはもちろん、ショーの臨場感をリアルに伝え、Kファッションへの理解を深めるために制作されたストーリー映像も注目を集めた。計6編の映像を制作し、418万の再生回数を記録した。BEYOND CLOSETのデザイナー、コ・テヨン氏をはじめ、モデルのカン・スンヒョン氏や音楽ユニットのLEENALCHIも出演し、ショーを盛り上げた。  1年で最も大きなファッション・イベントだけに、オンライン受注商談会や世界的プラットフォームへのソウルのデザイナーズブランドの進出、オンラインへの販路拡大に向けた取り組みも活発に行われた。  海外バイヤーとデザイナーによるオンライン受注商談会(3月24日から3月30日)は、103人の海外バイヤーと国内71ブランドが参加し、1ブランド当たり平均11回に及ぶ受注商談が行われた。(全784回)  これにより、欧米のバイヤー180人余りが登録している世界的有数のB2Bプラットフォーム「renewblack」にソウルコレクションに参加した14ブランドを進出させ、国内デザイナーの海外進出の可能性を高めている。  売上の減少により困難な状況に置かれているデザイナーを直ちに支援すべく、49ブランドを対象にライブコマースを計10回行い(3月29日から4月9日)、7200万ウォンの売上に貢献した。  「21F/Wソウルファッションウィーク」の模様はソウルファッションウィークのホームページ(http://www.seoulfashionweek.org)やYouTube(https://youtube.com/channel/UCGJ7KF84FFEvkiFqhYaedXQ)、NAVER TV(https://tv.naver.com/sfwofficial)からいつでも、どこでも閲覧できる。  「2021秋のソウルファッションウィーク」(2022S/Sソウルファッションウィーク)は10月頃、開催予定だ。ソウル市は、新型コロナウイルスの感染状況に応じて開催方法を決めるとしている。  ソウル市のキム・ウィスン経済政策室長は「ソウルファッションウィークはソウル市が国内アパレル産業の活性化のために行う支援を代表する事業」であるとしながら、「ソウルファッションウィークを通じて国内ファッションの存在感を高め、国内アパレル産業を活性化させる一方、これを通じてソウルの都市としての競争力を向上させられるよう取り組みたい」と語った。
SMG 301

ソウル市、1時間おきに10分以上<ソウルの窓を開けよう> 市民換気キャンペーン開催

ソーシャルディスタンス2段階、3週延長に伴い「ソウル型換気対策」勧告案を発表 部屋の窓や出入口を常に開放し、難しい場合は1時間おきに10分間の換気を奨励 過去4ヶ月の感染者の30%「換気不十分」な施設で発生、1時間おき10分の換気で汚染度1/10に↓ (窓と出入口を開けられる場合は5分、窓のみ開放の場合は15分) ソウル市は、市民が日常生活の中で実践可能な「換気」に関する感染対策をまとめた「ソウルの窓を開けよう」キャンペーンを開催する。 過去4ヶ月間、ソウル市で発生した感染者の30%が、換気が不十分な施設で発生しており、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、換気に取り組む重要性が強調されている。過去4ヶ月間(2021年1月1日から4月19日)、ソウル市で発生したクラスターによる感染者(2935人)のうち、室内スポーツ施設やコールセンターなど、空気の入れ替えを十分に行えていない施設で発生した事例が30.7%(900人)に上っている。このうち、4月の感染者は38.7%(349人)だった。 そのため、ソウル市は「ソウル型換気対策」勧告案をまとめ、ソーシャルディスタンス2段階の3週間の延長に伴い、同キャンペーンを大々的に行うと発表した。 ソウル市は、騒音など苦情につながる要素がない場合、窓と出入口を常時開放し、それが難しい施設などでは1時間おきに10分以上の換気を行うよう勧告した。 窓のない地下や窓を開けられない施設などでは、通路につながる窓や出入口を開け、送風機を積極的に利用するほか、冷暖房器具を利用する場合には、窓を一部開けて利用するよう奨励している。 飛沫が多く発生する室内スポーツ施設では、換気の回数を増やし、営業開始直前と直後にそれぞれ15分以上、すべての窓を開けて空気を入れ替えるよう求めている。 また、一般家庭については、これまで特に感染対策が講じられてこなかったが、家庭内ではマスクを着用せずに頻繁に会話が交わされるため、定期的に空気の入れ替えを行うよう勧告する内容が新たに盛り込まれた。 ソウル市は、今回の「ソウルの窓を開けよう」キャンペーンについて、全国に広がる新型コロナウイルスの感染拡大の勢いを食い止めるための特別防疫週間の延長に伴い、クラスター発生のリスクが高い密閉された施設での感染リスクを最低限に抑えるために開催する市民共同行動キャンペーンだと説明した。 ※ソウル型換気対策 シェアオフィスが利用できる主な駅 施設 ソウル型換気対策 全空間共通 ■ 窓や出入口を常に開ける(勧告) -騒音など苦情が発生しない範囲内で行う -地下や窓のない施設では、通路につながる窓や出入口を開け、送風機を利用する -冷暖房器具を使う場合には、窓の一部を常に開ける ■ 1時間おきに10分以上換気(勧告) -常に開けておけない場合 室内スポーツ施設 ※室内スポーツ施設は営業開始の直前・直後に15分以上、すべての窓を開けて空気を入れ替える 一般家庭 ※マスク未着用での会話が頻繁に交わされるため、定期的な換気が非常に必要 「ソウルの窓を開けよう」キャンペーンは、換気をすることで新型コロナウイルスの感染拡大を防止できることを証明した様々な研究結果を基にまとめられた。1時間おきに10分以上、窓を開けた場合、室内の空気の汚染度を1/10に減らせるという研究結果をはじめ、冷暖房器具や換気システムに関する指針など、様々な事例が盛り込まれている。 2021年、米MITが実施したレストランでのシミュレーション結果によると、換気率が高い施設では、新型コロナウイルスが広がる率が10%未満に抑えられることがわかった。 2020年に発刊された韓国建設技術研究院の報告書でも、冷暖房器具の稼働中に窓を開放した場合、感染者の飛沫が届く距離が約半分(40%→20%)に減ることが示されている。 換気システムに関するベルギー政府の指針によると、特定の空間で汚染度を90%低下させるには、窓と出入口を両方開けられる場合は5分、窓のみ開放する場合は15分、必要となる。 ソウル市は、ソウル型換気対策とその効果を盛り込んだポスターを制作し、市民団体や関連の協会などと合同でキャンペーンを実施し、市民に実践を促す考えだ。 市民健康局のパク・ユミ局長は「最近、全国規模で新型コロナウイルスの1日の感染者が、多い日には700人を超えている。日常生活の中で容易に実践できる空気の入れ替えを行うだけでも、新型コロナウイルスの感染を驚くほど減らせることが科学的にも検証されており、市民の積極的な参加をお願いしたい」としながら、「市民と施設の両方の安全を守る『ソウルの窓を開けよう』キャンペーンに市民が積極的に取り組むことで、実質的な効果を上げられることを期待している」と語った。  
SMG 380

国内初「地下鉄内シェアオフィス」オープン

ソウル交通公社、5月初旬にシェアオフィスを展開する「SPARKPLUS」と事業契約を締結 孔徳など4駅に7月オープン予定で、地下鉄ならではのアクセス性が強み 1人起業やスタートアップのチャンスの場として定着が見込まれる ソウルの地下鉄に、空き店舗を利用したシェオフィスが誕生する。ソウル交通公社(社長キム・サンボム)は、今年4月にシェアオフィス事業者を募集し、SPARKPLUS(代表理事モク・チンゴン)を選定、5月初旬に契約を締結すると発表した。内装工事などを経て、7月にオープンする予定だ。 今回、事業者として落札されたSPARKPLUSは、2016年に設立されて以来、この5年で16のシェアオフィスを運営するなど、国内でもっとも速い成長を遂げているシェアオフィス界の有望企業。 シェアオフィスができるのは永(ヨン)登浦区庁(ドゥンポクチョン)駅(地下鉄2、5号線乗り入れ)、孔(コン)徳(ドク)駅(地下鉄5、6号線、京(キョン)義(イ)中央(チュンアン)線、空港鉄道乗り入れ)、往十里(ワンシムニ)駅(地下鉄2、5号線、京義中央線、水(ス)仁(イン)・盆(プン)唐(ダン)線乗り入れ)、マドゥル駅(7号線)の4駅。いずれも都心に位置する駅で、中でも孔徳駅と往十里駅は4路線が乗り入れる都心交通の要だ。 ※シェアオフィスが利用できる主な駅 シェアオフィスが利用できる主な駅 対象駅 対象駅 永登浦区庁 孔徳 往十里 マドゥル 面責 951m2 313m2 203m2 204m2 231m2 シェアオフィスは利用者が直接、利用期間を予約して使うシステムで、資本が少ないスタートアップや一人起業が費用をかけずにオフィスとして利用できるというメリットが大きい。 また、移動の利便性も欠かせない。シェアオフィスのほとんどが駅近にあるのはそのためだ。その点、今回、新たにオープンする地下鉄内のシェアオフィスは、駅近という言葉も不要なほどアクセス性に優れている。多くの乗客が利用する地下鉄の強みとして、利用者が広告効果も得られるという付随的な魅力もある。 ソウル交通公社のキム・サンボム社長は「地下鉄は公共交通手段であると同時に、買って食べて楽しめる便利な施設だが、今回のシェアオフィスの導入により『仕事をする場所』としての機能が加わった」としながら、「地下鉄内にできるシェアオフィスが、新たにビジネスを始める一人起業やスタートアップにとって、成功に向けた良いスタート地点になれば」と語った。
SMG 322

ソウル観光のコントロールタワー「ソウル観光プラザ」オープン

ソウル市、鐘路の三一ビル内に6941㎡規模の観光プラザ設置、オ市長ら出席の下、29日に開館式 ソウル市観光協会など7つの協会・団体、有望なスタートアップをソウル観光の中心に集約 AR観光プラットフォームや韓流コンテンツ購読など、公募で選定されたスタートアップ67社にスペースと事業化に向けた支援 旅行者カフェ、市民観光アカデミーなど業界と観光客、一般市民をつなぐ空間として運営 ソウル観光のすべてがここに。4月29日にオープンする「ソウル観光プラザ」は、新型コロナウイルスの世界的大流行の長期化により、前例がないほど打撃を受けているソウル観光が危機を乗り越え、激変する観光トレンドを先取りできるよう、ソウル観光産業の質的成長と飛躍を支援するためのコントロールタワーになる。 観光協会から海外の観光庁、有望なスタートアップまで、ソウル観光の中核を担う主要機関を集結させ、観光政策の実行から企業・業界支援、ネットワーク作りなどの機能も果たす。鐘路(チョンノ)区にある三一(サミル)ビルの9フロア(地上1階、4~11階)に専用面積6941㎡規模のスペースを利用する。 ソウル市は29日木曜日、午後10時30分、ソウル市のオ・セフン市長をはじめソウル市議会キム・イノ議長らが参列し、「ソウル観光プラザ」開館式を開催すると発表した。開館式は新型コロナウイルスの感染状況を考慮して最少人数に限って行われ、その様子はソウル観光財団のYouTubeチャンネル(http://www.youtube.com/c/STOTV)で生配信する。 開館と同時に、ソウル市観光協会やオーストラリア観光庁、韓国PCO協会など7つの観光分野の協会や団体、また、公募で選定された有望なスタートアップ15社の入居を終えている。ソウル市傘下のソウル観光財団や、ソウル観光・MICE企業支援センターをはじめとする既存のソウル市観光政策を遂行する機関も入居し、相乗効果が期待される。 入居するスタートアップは、拡張現実(AR)基盤の観光プラットフォームを開発・運営する、韓流コンテンツの購読サービスを提供する、韓服など伝統文化を体験できるプラットフォームを運営するなどだ。市は、入居企業とは別に「ソウル観光プラザ」内の共有スペースや企業支援プログラムを利用できるスタートアップ52社の選抜も完了している。 ソウル市はスタートアップ67社に入居・共有スペースを提供し、各社に合わせた支援プログラムを本格稼働させる。コンサルティングを通じて各社に必要な分野を見出し、事業化や広報・マーケティング、投資の誘致などを支援する。「ソウル観光プラザ」に設置されたオンラインスタジオでは、YouTubeでの配信や広告映像を撮影できるほか、入居する協会や団体、海外の観光庁などとのネットワークを広げる機会も提供する。 ソウル市は「ソウル観光プラザ」の役割として主に3つ、①新型コロナウイルスで危機的状況にある観光業界への支援、②主要な協会や機関、民間との協力を通じたガバナンスの強化、③市民が観光を楽しむ機会の拡大を掲げている。 こうした中心的役割をより効率的かつ総合的に遂行するため、「協業を通じて有機的に連携し、直接参加できる空間」を作ることに主眼を置く。また、ソウル観光の現在と未来、業界と観光客、さらには一般市民をつなげるスペースとプログラムを運営していく計画だ。 ソウル市のオ・セフン市長は「ポストコロナ時代の観光トレンドは、安全、ローカル、非対面・オンラインに変化するだろう。ソウル市は世界のどの都市よりも逸早く世界の観光市場のニーズを先取りするため、ソウル観光の支援・回復・飛躍に向けたプロジェクトを積極的に推進している」としながら、「今日、開館するソウル観光プラザが、そのためのコントロールタワーの役割をしっかりと遂行し、『新しいソウル、新しい観光』に飛躍できるようベストを尽くしたい」と語った。
SMG 574

韓国ソウル大公園と日本の多摩動物公園 ライオンとチーターを相互寄贈

ソウル大公園とソウル市の友好都市である日本の多摩動物公園がライオンとチーターを相互寄贈 両園は交流を通じて国際的な絶滅危惧種の保全と遺伝の多様性の増進に共に貢献 多摩動物公園はソウル大公園と友好協力関係にあり、1988年のソウル市-東京友好都市協定を機に、1999年、多摩動物公園からコウノトリ4羽が寄贈され、2007年、初の自然繁殖に成功 ソウル大公園は今後も国内外で活発な交流を行い、絶滅危惧種の保全に取り組む ソウル大公園(院長イ・スヨン)は、日本の多摩動物公園と締結したライオンとチーターの相互寄贈計画に従い、雌ライオン1頭を今月27日、日本に寄贈したことを明らかにした。今回の相互寄贈は昨年2月、多摩動物公園の渡部浩文園長が韓国を訪れた際に行われた懇談会での協議を機に実現した。 ソウル大公園は現在、雌のチーター1匹を飼育していて雄のチーターを必要としており、一方の多摩動物公園は出産経験のある雌ライオンを求めていた。両園は懇談会での協議後にテレビ会議など地道な話し合いを続け、昨年末、ライオン1頭とチーター2匹の相互寄贈計画を締結した。今回の交流を通じて、両園は国際的に絶滅の危機に瀕しているライオンとチーターの種の保全と遺伝的多様性の増進に大きく貢献できるだろうと語った。 ソウル大公園から日本の多摩動物公園に寄贈される雌ライオン「ミオ」は、2011年に生まれ、2015年に出産。生まれた子ライオンを哺乳期から離乳期まで無事に育て上げた経験を持つ健康な成体の雌だ。多摩動物園からソウル大公園に寄贈される雄チーター2匹は2017年に生まれ、一緒に暮らす仲のいい兄弟。 地球上でもっとも動きの速い狩人と呼ばれるチーターだが、現在、野生のチーターは7100匹まで減少しており、国際自然保護連合(IUCN)がまとめる絶滅の恐れのある野生生物の種のリスト「レッドリスト」で絶滅の危険が増大していることを示す「VU」に分類されている。棲息地の破壊や人間による密猟などがチーターの個体数を減少させる大きな危険要因として働いている。また、最近の研究によると、個体数は急激に減少しており、国際的な関心と保全への取り組みが求められている。 ソウル大公園と多摩動物公園の交流は、今回が初めてではない。ソウル特別市と東京都は1988年、友好都市を結んでいる。1999年にはソウル-東京友好都市10周年を記念して多摩動物公園からコウノトリ4羽が寄贈され、2007年にはそのコウノトリがソウル大公園で初となる自然繁殖に成功したという喜ばしいニュースもあった。 ソウル大公園は昨年、ヨーロッパ動物園水族館協会(EAZA)が運営するヨーロッパ絶滅危惧種保全プログラム(EEP)に参加し、キタシナヒョウ2匹をドイツに寄贈するなど、国際的な絶滅危機種の保全に向けた取り組みを続けている。ソウル大公園のイ・スヨン園長は「今後もソウル大公園は国内外の動物園との交流を続けて絶滅の危機に瀕した種の保全に貢献し、市民に生態系と動物に関する教育を続けるなど、生命の感動と保全の中心を担う動物園になれるよう努めたい」と語った。
SMG 921

40年以上の古いソウル地下鉄4駅 スマートステーションに生まれ変わる

地下鉄1号線、鐘路5街・東大門・新設洞駅、2号線蚕室セネ駅の駅舎環境を改善 蚕室セネ駅に冷房施設を備えて市民の利便性を改善し、1号線3駅は文化芸術鉄道に生まれ変わる 年末までに双門・弥阿駅も改善完了予定、「古い地下鉄」のイメージからの脱却目指す ソウル交通公社(社長キム・サンボム、以下、公社)は、公社が運営する区間であるソウル地下鉄1号線新設洞(シンソルドン)駅・東大門(トンデムン)駅・鐘路(チョンノ)5(5)街(ガ)駅と、2号線蚕室(チャムシル)セネ駅の計4駅の環境改善工事を4月末までに完了する。 1号線の3駅は1974年8月15日、2号線蚕室セネ(旧新川(シンチョン))駅は1980年10月31日に開通しており、建設当時から数えると40年余りが過ぎている。そのため、当時の設計では冷房施設が備えられておらず、市民に不便をかけているほか、古くなった天井の骨組みがむき出しになるなどの問題が生じている。 公社はソウル市との協力の下、一昨年から環境改善に向けて取り組み始め、今年4月に工事を完了した。情報通信技術(ICT)で駅舎を管理するスマートステーション(Smart Station)を導入しているのが特徴だ。 各駅舎の状況を見ると、2号線蚕室セネ駅は建設当時、冷房施設を備えない設計となっており、これまで利用者が不便を感じていた。そのため、公社は383億ウォン(国費30%、私費70%)を投じて冷房施設を設置し、駅舎の外壁や天井などの仕上げ材をすべて貼り替え、快適で便利に駅を利用できるよう改善した。 1号線の3駅は、老朽化した駅舎を新たにして地下鉄内に特別コーナーを設置し、市民が日常の中で文化芸術に触れられるよう「文化芸術鉄道」事業の一環として環境改善を進めた。市費296億ウォンを投じて基本のデザインに統一感を持たせる一方、細部のデザインは駅と利用客を分析した結果を反映してユニークな空間にしている。 鐘路5街駅は1974年の開通当時の構造の内部を一部露出させ、コンクリートと大理石を使って利用者が休憩できるスペースを設け、利用者が歴史に触れられるよう工夫した。 東大門駅には開通当時の姿を再現した小さな歴史館を設置し、付近の休憩スペースでは携帯電話の充電器などを用意して乗客の利便性を向上させた。全長70mに及ぶ長い廊下タイプの通路は明るく洗練された印象で、閉塞感が出ないよう改善している。 新設洞駅は「森の道」をテーマに移動通路をデザインし、利用者が移動する際、森の中を歩いているようなリラックスした一時を過ごせるように趣向を凝らしているのが特徴だ。 現在、4号線の双門(サンムン)駅・弥阿(ミア)駅にも冷房施設の設置を骨子とした駅舎環境の改善が進められている。公社は年末までにこの2つの駅の工事を終え、市民にお披露目する予定だ。 ソウル交通公社のシム・ジェチャン技術本部長は「安全と利便性を基本とし、芸術体験までできるよう多くの努力を傾けてきた」としながら、「古い地下鉄というイメージを払拭し、新たに生まれ変わる駅舎環境の改善事業に政府と市民の皆様のご関心、ご支援をお願いしたい」と語った。
SMG 461

ソウル市、龍山公園編入「旧防衛事業庁」敷地 半世紀ぶりに初公開

「龍山公園国民参加団」、緑莎坪駅から旧防衛事業庁の敷地約3.8㎞を歩いて歴史文化探訪 ソウル広場の7倍の敷地に初代海兵隊司令部本部や防空壕など、韓国戦争以降の軍事施設の原型残る 国土交通部・国防部・海兵隊司令部の協力実り、今後、一般市民を対象に歩いて巡るツアーも運営 韓国戦争休戦直後の1955年、初代海兵隊司令部が建設されて以降、半世紀以上の間、立ち入ることができなかった龍山(ヨンサン)の「旧防衛事業庁の敷地」が初めて公開される。ソウル広場の7倍に及ぶ約86,890㎡規模の軍事施設で、今後は「龍山公園」に編入され、公園として整備される。 ソウル市は、旧防衛事業庁の敷地を23日(金)から25日(日)の3日間、300人の「龍山公園国民参加団」に公開することを明らかにした。市が2019年から運営している「龍山基地トレッキング散策」プログラムと連携して行われる。 今回の公開は、龍山公園造成計画に国民の声を反映するために発足した「龍山公園国民参加団」が内部を見学し、龍山公園の今後の方向性を話し合うために計画された。ソウル市を中心に国土交通部や国防部、海兵隊司令部の緊密な協力により実現したもので、今後、一般市民にも事前申請を経て開放していく予定だ。 旧防衛事業庁の敷地は龍山基地北側に位置する。龍山公園造成地区に面しており、昨年12月、龍山公園に新たに含まれた。1955年に建設された海兵隊司令部本部の建物や当時の韓国軍が建設した防空壕など、韓国戦争以降の軍事施設の原型を留めている。現在は防衛事業庁が2017年、京畿道果(キョンギドクァチ)川(ョン)に移転したため、国防広報院をはじめいくつかの施設のみが残っている。 「龍山公園国民参加団」は「龍山基地トレッキング散策」8つの区間のうち、「緑莎(ノッサピョ)坪(ン)散策」区間と旧防衛事業庁の敷地、全長約3.8㎞を歩く。所要時間は約2時間を予定。案内人が周辺の人々の暮らしぶりや歴史、文化について説明する。緑莎坪駅からスタートし、経理団(キョンニダン)入口や解放(ヘバンチ)村(ョン)を経て、旧防衛事業庁の敷地までのコースを巡る。 龍山公園内に現存のまま残される予定の旧海兵隊司令部本館の内部と防空壕を見て回り、ほかの施設は外部から見学する。龍山に残る軍事施設はほとんどが日本など外国によって建設された施設だが、今回、公開される旧海兵隊司令部本館および海兵隊初代教会、防空壕は韓国軍が建設したことから、その意味合いが異なる。 「龍山公園国民参加団」は、龍山公園造成計画の過程に国民の声を反映させるため、今年1月に発足した。6月まで様々な協議を行い、龍山公園造成の方向性を盛り込む「国民勧告案」を取りまとめる。 なお、「龍山基地トレッキング散策」上半期のプログラムは6月26日(毎週木・土曜日10時から12時)まで運営予定。下半期(9月から11月)は回を増やして運営する。詳細はソウル市ホームページ(http://news.seoul.go.kr/env/archives/511844)と龍山基地トレッキング散策ホームページ(www.yongsanpark.community)から確認できる。(お問い合わせは、☎02-2133-2588) ソウル市のイ・ジョンファ都市計画局長は「国土交通部や国防部、海兵隊司令部との協力により、韓国戦争以降の軍事施設の原型を留める旧防衛事業庁の敷地を一般市民に初めて公開することになった。龍山公園国民参加団を始まりに、今後、龍山基地トレッキング散策プログラムを通じて一般市民にも公開したい」としながら、「龍山公園造成計画から周辺エリアの管理に関する意見の取りまとめまで、様々な形で市民の参加を広げていきたい」と語った。 【添付】旧防衛庁敷地内海兵隊司令部施設 1.旧海兵隊司令部本館 旧海兵隊司令部本館 1955年、海兵隊司令部本館(左から太極旗、国際連合旗、星条旗) 2021年現在の様子(2017年防衛事業庁が果川に移転し、空き家になった建物) 2.海兵隊司令部の初代教会 海兵隊司令部の初代教会 1955年、釜山からソウルに移設された海兵隊司令部(正門、司令部本館、初代教会)
SMG 732

ソウル植物園の来園者1千万人突破、世界的植物園に飛躍目指す

開園から2年半で来園者1千万人超え、新型コロナ以降、野外の公園利用が増加 今年3月の来園者数は前年同期比3.6倍、感染対策・ソーシャルディスタンスは引き続き遵守 4月、専門家諮問会議で運営改善および効果的な新型コロナ対策計画を樹立 ソウル市、「初の都心型植物公園としての役割果たし、世界的植物園に飛躍目指す」 新型コロナウイルスの感染拡大以降、公園を利用する人は増え続けている。今年3月、ソウル植物園の来園者は前の年の同じ時期と比べて3倍以上も増加した。野外で十分な距離を取りながら遊べる公園の需要が増えていることが背景にあるようだ。 ソウル市は、2018年10月、臨時開園したソウル植物園が今年4月10日(土)現在、累積来園者数1千万人を突破したと発表した。今年3月1ヶ月の来園者のみ55万人と、1日平均1万8千人が訪れたという。 < 30ヶ月で来園者数1千万を超え、今年3月、前年同期比3.6倍に > 2021年4月現在、ソウル植物園の累積訪問者数は1千4万人と、臨時開園した2018年10月以降、わずか2ヶ月で100万人を突破して以来、30ヶ月で1千万人を突破した。 新型コロナウイルスの影響で野外の公園を利用する人が増え、今年3月の来園者数は昨年の同じ時期に比べて3.6倍(2020年3月、15万4千人→2021年3月、55万7千人)に増加したことがわかった。 ソウル市は、ソウル植物園の来園者が増え続けていることを踏まえ、屋内外の施設での感染対策を強化する一方、公園内でのマスク着用やソーシャルディスタンスの確保などを引き続き呼びかけていく。屋内施設の温室は、観覧者が十分な距離を確保できるよう入場制限を行い、昨年1月から1回の収容人数を30%(200人)に抑えている。 < 暮らしの中に植物文化を広めるためのイベントや教育、4月諮問会議で運営改善策を策定 > ソウル市内にあるソウル植物園は国内初の都心型植物園で、公園(開かれた森、湖水園、湿地園)と、植物園(展示温室、テーマ庭園)がある。 ソウル植物園では、暮らしの中に植物や植物文化を広めるべく、四季折々の植物を展示し、イベントやお祭りを開催しているほか、2019年には温室の夜間開園、2020年にはオンラインフェスティバル「植物園をお貸しします」「冬のウィンターガーデン・フェスティバル」など、ソウル市植物園ならではの特色あるイベントを開催して注目を集めてきた。 また、子どもから大人まで、すべての人を対象としたオン・オフライン植物教育プログラムを運営し、植物をより身近に感じられるのはもちろん、その大切さと必要性、さらには植物の種の保全の重要性についての教育にも力を入れている。 ソウル植物園は4月末に諮問会議を開き、開園から2年余りの運営の成果を振り返り、運営全般、各分野の改善方策について計画を立てる考えだ。造景、植物、生態景観など、様々な分野の専門家が参加し、全般的な運営状況を点検する一方、今後の運営改善に向けた方策や、長引く新型コロナウイルスへの対応に向けた空間運営、プログラムの活性化などの対応について話し合う予定だ。 ソウル植物園ハン・ジョンフン園長は「様々な植物の展示と教育、植物研究と種の保全、特化したプログラムの運営を通じて、国内の植物・樹木園の在り方を提示し、暮らしの中に植物文化を広める一方、世界有数の植物園と肩を並べる植物園に飛躍できるよう一層努力していきたい」と語った。 【添付】関連イメージ
SMG 337

ソウル市、DDPにテレビ会議専用スタジオ「ソウルON」会館 35mの超大型ディスプレイを設置

国際会議やフォーラム、講演、トークショーなど、各種非対面イベント向けテレビ会議専用スタジオ 超大型可変式ディスプレイ、高解像度映像装備、音響・照明など最新システムを導入 DDPと調和する曲面デザイン、テレビ会議室など付属施設も完備 ソウル市が開催するイベントは割引料金で利用でき、公共・民間に開放、4月20日から事前予約開始 ソウル市は4月15日、常設のテレビ会議専用スタジオ「ソウルON」を東大門デザインプラザ(DDP)2階にオープンする。 全長35mの公共機関最大サイズのテレビ会議専用LEDディスプレイをはじめ、高解像度の映像装備、音響・照明設備など最新のシステムを備えたテレビ会議スタジオだ。各種非対面イベントはもちろん、トークショーや会議、フォーラム、講演など、様々なオン・オフラインイベントが開催できる。 長引く新型コロナウイルスの影響でテレビ会議や非対面イベントが増える中、イベント開催にかかる利用料金を削減できると期待されている。 「ソウルON」は、専用面積726㎡(約220坪)で、テレビ会議スタジオと付属施設(テレビ会議室、通訳ブース、控え室)がある。内部のインテリアは、DDPの曲面デザインに合わせた設計になっており、ユニバーサルデザインを適用して安全と利便性を備えた。 テレビ会議スタジオ(378.22㎡)には、全長35mの超大型LEDディスプレイ(縦2.5m×横35m)を設置した。高解像度の映像装備やニュース番組を撮影するスタジオ並みの最新音響・照明設備、中継システムも備え、いつでもリアルタイムで映像を送出できる。 また、新型コロナウイルス終息後にもスタジオを有効活用できるよう、ディスプレイの一部(14m)は位置を移動させられる可変タイプを適用し、イベントごとにスペースを有効活用できるよう工夫を施した。 付属施設として、テレビ会議室、通訳ブース、控え室、メイク室、脱衣所、ラウンジを用意。テレビ会議室(114.18㎡)には、大型ディスプレイ(縦2m×横7.3m)を設置し、10人程度のオンライン会議やセミナーに利用するのに適している。 テレビ会議スタジオ・会議室の利用を望む公共機関や民間企業、市民は、DDPホームページ(www.ddp.or.kr)で4月20日(火)から予約可能。お問い合わせは、ソウルデザイン財団DDP運営本部、利用管理チーム(☎02-2153-0271、☎02-2153-0047)まで。 ソウル市のイ・ヘヨン デザイン政策課長は「テレビ会議スタジオがあるDDPは、デザイン文化・産業の育成に向けてザハ・ハディッド氏が設計を手掛けた世界的な建築物で、流麗な局面と四方に通じる内・外部構造をしており、非対面コミュニケーションの活性化という『ソウルON』の目的にマッチしている」としながら、「交通の利便性があり、イベントに必要な付属施設を完備した『ソウルON』が名実共にソウルを代表するテレビ会議スタジオとなることを期待している」と語った。 【添付】「ソウルON」主要施設の写真 「ソウルON」主要施設の写真 「ソウルON」入口全景 「ソウルON」のロゴ 「ソウルON」テレビ会議スタジオ 「ソウルON」テレビ会議室
SMG 394

ソウル市、都心の観光名所や公園17ヶ所に4倍速の公共Wi-fi 「Kkachi On」ホットスポット

光化門、5大宮、南大門市場、漢江公園など、市民に人気の17ヶ所が「Kkachi On」ホットスポットに 既存の「Kkachi On」より4倍速く、同時接続台数も2.5倍に拡大→よりサクサク、使いやすく 「スマート・ソウルマップ」にソウル全域、1万台余りの「Kkachi Onマップ」を掲載、外国語サービスも Wi-fiをオンにして「SEOUL_Secure」を選択すれば、すべての「Kkachi On」設置場所で自動接続可能 ソウル市では、5月から光化門(クァンファムン)広場や世宗(セジョン)大路(デロ)の人・森・道、徳(トッ)寿宮(スグン)の石垣道、5大宮、宗(チョン)廟(ミョ)、南(ナム)大門(デムン)市場、南山谷(ナムサンコル)韓屋(ハノク)村(マウル)、漢江(ハンガン)公園、ソウル市直営公園など、ソウルの代表的な観光名所と公園17ヶ所で、既存のものより速くてパワフルな高性能公共Wi-fi「Kkachi On」が利用できるようになる。  ソウル市は、街に人出が増える春を迎え、市民に人気の公園や漢(ハン)江(ガン)、観光名所など17ヶ所に「Kkachi Onホットスポット」を作ると発表した。野外でも既存のものより4倍速い公共Wi-fiをサクサクと、速く安全に、便利に利用できるようにする方針だ。  Kkachi Onホットスポットは、これまでの公共Wi-fi、Kkachi Onを▲4倍速▲同時接続台数2.5倍に拡大▲接続可能範囲を拡大(30m→70m)▲ハイレベルな暗号化(WPA3)など高性能の新型Kkachi Onに交換して作られる。  ソウル市は、市民がソウル全域に設置されているKkachi Onを速く簡単に見つけられるよう、スマート・ソウルマップ(https://map.seoul.go.kr)上で「Kkachi Onマップ」を公開した。QRコードやURLから接続するだけで、ソウル市全域に1万台余り設置されているKkachi Onの設置場所を確認できる。また、外国人向けに英語、中国語、日本語への翻訳サービスも行う。ソウル市の外国語版ホームページ (https://english.seoul.go.kr)からも確認できる。 ※スマート・ソウルマップのKkachi OnマップURLおよびQRコード スマート・ソウルマップのKkachi OnマップURLおよびQRコード 言語 ホームページアドレス(URL) QRコード 韓国語 https://map.seoul.go.kr/smgis2/short/6N7lH?lang=ko 英語 https://map.seoul.go.kr/smgis2/short/6N7lH?lang=en 中国語 (簡体字) https://map.seoul.go.kr/smgis2/short/6N7lH?lang=zchs 日本語 https://map.seoul.go.kr/smgis2/short/6N7lH?lang=ja ※Kkachi Onマップと利用案内(Kkachi Onブログ) https://blog.naver.com/seoulWi-fi  Kkachi Onホットスポットに指定されているのは、主に歩行エリア(光化門広場、世宗大路の人・森・道、ソウル路7017、徳寿宮の石畳道)と、観光名所(5大宮と宗廟、南大門市場、南山コル韓屋村)、公園(ソウル市直営公園、漢江公園)だ。  Kkachi Onの利用方法は、Kkachi Onが設置されているエリアでスマートフォンのWi-fiをオンにし、「SEOUL_Secure」を選択するだけ。一度設定しておけば、「Kkachi On」が設置されているすべての場所で自動接続され、簡単に利用できる。市は、公共Wi-fi60個余りのSSID(Wi-fi接続名)を今年1月からSEOUL(一般接続)、SEOUL_Secure(セキュリティ接続)に一元化し、利便性と安全性を高めた。  市はまた、公共Wi-fi統合管理センター(5月開館)でソウル全域のKkachi On利用状況をリアルタイムでモニタリング・分析し、今後、Kkachi Onの拡大およびホットスポットの設置に積極的に活用するとしている。  イ・ウォンモクソウル市スマート都市政策官は「歩行エリアや公園、漢江、文化・観光名所などにKkachi Onホットスポットを作り、都市の至る所にスマートで快適な市民の憩いの場を作っていく」としながら、「ソウル全域にKkachi Onを設置する前に、福祉施設やコミュニティ施設に室内用Kkachi Onを設置し、公園や観光施設にKkachi Onホットスポットを設けるなど、多くの市民が訪れる多目的施設や公共エリアを中心に、優先的にKkachi...   Read more
SMG 590

ソウル市、全国初、都市問題解決シミュレーション 「デジタルツインS-Map」

ソウルの街を仮想空間データ化して都市問題解決に役立てる「スマート行政革新モデル」が本格稼働 2万5千枚の航空写真をAIで分析し、国際標準インデックスの体系を構築、国の標準モデル提示でリード 今年7委員会、公共建築設計の公募で意思決定の過程に導入し、審議の客観性や科学性を高める 風の通り道を見つけて都市整備や山火事拡大防止、粒子状物質やヒートアイランド現象の減少にも活用 観光名所や600種の文化財に触れる非対面3Dツアー、タイムマシーンのように1900年代の漢陽に旅立つ ソウル市は、605.23㎞に及ぶソウル市全域を3D化して仮想空間に再現する「S-Map(3D地図)」を発表した。「デジタルツイン」と呼ばれる空間に行政や環境などの情報を入れ、シミュレーションを通じて様々な都市問題の解決につなげるスマート行政革新モデル「デジタルツイン・ソウルS-Map」を作り、4月1日から本格的に稼働させる。 3Dマップはすでに作られていたが、都市全域を対象に都市問題の分析・シミュレーションまで可能なデジタルツイン(Digital Twin)を構築したのは国内で初めて。海外の都市にも類を見ない試みだ。 市は今年、都市計画・交通影響評価委員会など7つの委員会の意思決定にS-Mapを活用し、審議の客観性や科学性の向上を図る。また、今年から市の公共建築の設計に関する公募の全過程にもS-Mapを導入し、寄せられた作品を実際にシミュレーションにかけて審査を行う。火災発生時にも発生現場を3Dで直観的に確認し、延焼を事前に防ぐ。 ソウル市全域の風の通り道もS-Mapで確認し、様々な都市問題の解決に活用する。地形によって異なる風の経路、強さと風向き、地形地物の影響などを3Dの仮想空間で確か め、都市計画における建物の配置などに反映する。さらに、気象庁の情報を基に風の通り道をシミュレーションにかけることで、山火事の拡大防止や粒子状物質、ヒートアイランド現象の減少にも活用する予定だ。 S-Mapの導入により、市民サービスも強化される。主要な観光名所をソウル市広報大使のピンクポンがVR映像と共に説明する非対面ツアーのサービスを年内にスタートさせる。また、600種におよぶ文化財を3Dで見ることができるほか、1900年代の地図に描かれた漢陽(ハニャン)の様子も3Dで再現され、S-Mapというタイムマシーンに乗って20世紀初頭の漢陽を体験できる。民間のポータルでは提供されていない昔ながらの市場や狭い路地裏など、1万4千件余りのストリートビューもS-Mapで提供し、地域経済の活性化に役立てたい考えだ。 ソウル市は、コロナ禍で非対面の行政・市民サービスが増加する中、「デジタルツイン・ソウルS-Map」を活用した立体的かつ統合的な分析・シミュレーションを行い、様々な原因による環境災害や交通など、大都市の抱える問題への解決力を高め、市民サービスの拡大を目指す。 ソウル市は、2018年、デジタルツイン事業に着手し、都市分析・シミュレーションが可能となった現在の第3段階に至るまで、韓国版デジタルツインを主導してきた。2022年以降は自動走行や地震の予測など、都市をコントロールできる段階にまでレベルアップを目指す。 ソウル市の「デジタルツイン・ソウルS-Map」の活用方法は大きく、①様々な分析モデルを通じた都市問題の解決、②文化・観光における非対面サービスの拡大、③民間レベルでの活用促進に向けた開放の3つだ。 まず、都市計画の意思決定を支援し、火災予測に基づくリアルタイム・モニタリング、都市内の風の通り道の実現など、都市問題の解決に向けて分野ごとの分析モデルを開発した。今後も分析モデルを持続的に開発していく計画だ。 風の通り道を活用した「都市気候分析モデル」も開発する。第一段階として、ドイツの気象庁が開発した風の通り道モデル(KLam_21)にソウルの地形情報を入れ、リアルタイムでソウルの風の道に関する情報を入手する。現在は情報を検討している段階で、具体的な活用モデルは2023年までに開発を行う計画だ。 S-Map上でのデジタルツインを完成させることで、これまでの立体映像と基本情報の提供からさらに進んで様々な3Dコンテンツの体験や分析、市民の参加が可能となった。市は今年9月から市民がモバイルアプリですべてのサービスを楽しめるよう、準備を進めている。 S-Mapと3D仮想空間の情報を保有する文化財庁やソウル観光財団らと協力し、主要な観光名所と文化財を融合させた非対面市民体感サービスを提供する予定で、とりわけ1900年以前の当時の都、漢陽の様子を再現したオンライン旅行プロジェクトなど、様々なコンテンツを提供していく予定だ。 また、S-Mapのデータは民間にも開放し、スタートアップや外部の専門家が様々なサービスを開発して宣伝できるテストベッドも用意する。年内に実験スペース(オープンLab)を設置し、提供する。 イ・ウォンモクソウル市スマート都市政策官は「現実世界の様々な情報をつなげ、シミュレーションと仮想空間での分析が可能なS-Mapは、スマート都市実現の中核を担うだろう。また、S-Mapの関連データを民間にも公開することで、多種多様なサービスや関連産業の発展にも大きく貢献できると期待している」と語った。
SMG 816