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半世紀置き去りにされていた漢江の孤島「ノドゥル島」 森に囲まれた音楽島に

ソウル市、漢江大橋の下「ノドゥル島」を森と音楽が融和した複合文化空間に 「先・運営構想、後・空間設計」プロセスを初めて導入…構想~空間・施設造成~運営の全過程に市民が参加 ノドゥル島の自然環境に溶け込む3階建て以下の建築物、東側は自然生態をそのまま保存 計456席規模の大衆音楽専用公演会場「ライブハウス」、最大3千人収容できる野外ステージ「ノドゥルマル」 季節ごとにキュレーションを行う「独立書店」、有名人のダイニングプログラム、植物工房などクリエイティブスペースを構想・運営 1960年代までは夏には水遊びを、冬にはスケートをしながら漢江を身近で楽しめた「遊びの島」だったが、遊園地やオペラハウス、漢江芸術島などの開発事業がとん挫し、半世紀もの間存在さえ忘れ去られていたソウルの孤島「漢江ノドゥル島」。龍山(ヨンサン)と鷺梁津(ノリャンジン)を結ぶ漢江大橋の下に位置するこの「ノドゥル島」が、自然が息づく森と音楽が共存する複合文化空間「漢江音楽島」に生まれ変わってソウル市民に公開される。ソウル市は、28日(土)の開場式に先立ち18日(水)にノドゥル島内部を先行公開した。 音楽島に生まれ変わった「ノドゥル島」の中心施設は、漢江大橋から龍山方面に向かって左側に建てられた「音楽複合文化空間」(延べ面積:9,747㎡)。ノドゥル島本来の自然環境に溶け込むよう、高さを最大3階建てに制限した様々な規模のシンプルな建築物をコンパクトに配置した。 「音楽複合文化空間」を構成している主な施設には▲ライブハウス(大衆音楽専用公演会場)▲ノドゥル書架(書店兼図書館)▲nTABLE(料理文化空間)▲植物島(植物工房)などがある。 中でも最も目を引く空間は、漢江上にある唯一の大衆音楽専用公演会場「ライブハウス」だ。計456席(スタンディング:874席)規模で、コンサートに最適化された音響、照明、楽器施設、リハーサルスタジオを備えており、同規模のほかの会場に比べ最大規模のステージが設置されているため、様々な舞台演出が可能。 「ノドゥル書架」では、15個の独立書店*と出版社が季節ごとに直接キュレーションを手掛けた書架を設置する。「nTABLE」では、有名シェフや文化界の有識者などが参加するダイニングプログラムを毎月行う。「植物島」では、植物クリエーター4チームによる市民参加型ガーデニングプログラムが実施される。 *独立書店:専門書籍やテーマに沿った書籍をそろえた本屋。カフェが併設されていたり文化イベントなども行われる。  音楽複合文化空間を出て漢江大橋の反対側に向かうと、約3,000㎡規模の広々とした芝生「ノドゥルマダン」がある。1千人から最大3千人まで収容可能な野外ステージにもなるこの場所では、公演のない日は漢江を眺めながらのんびりピクニックを楽しめる。 ※ ノドゥル島複合文化空間位置図 「ノドゥル島」は、2013年にソウル市が市民や専門家を集めてノドゥル島の活用方法について検討を始めて以来、3段階の設計公募と2年あまりの工事期間を経て新しく生まれ変わった。 特に、建築が終わってから運営者を決める方法ではなく、運営プログラムとコンテンツを先に選定しそれに合わせて設計を行うことで最適化された空間を作る「先・運営空想、後・空間設計」の新しい都市再生プロセスを初めて導入した事例でもある。運営構想~空間・施設造成~実際の運営までの全過程を市民公募により決定したことでも注目を集めた。ノドゥル島で実施されるクリエイティブなプログラムの企画・運営や公演会場などの施設管理は、このプロセスによって選定された民間委託運営会社「アーバントランスフォーマー(Urban Transformer」」が総括する。 ノドゥル島へは、龍山からノドゥル方面のバスに乗って「ノドゥル島」バス停で下車、または漢江大橋の歩行路から徒歩10~15分ほどでアクセスできる。駐車場はないため公共交通の利用を推奨。最寄り駅は9号線のノドゥル駅。また、「ノドゥル島」が正式に開場する9月28日(土)からは水上タクシーの停留所が運営されるため、二村(イチョン)ナルや汝矣(ヨイ)ナルなどから水上タクシーで入場することもできる。 ※ノドゥル島の詳細情報はノドゥル島ホームページ(http://nodeul.org)またはノドゥル島運営事務室(☎02-6365-1008)で確認できる。 一方、ソウル市はノドゥル島の開場に合わせて、市民が徒歩でも訪問しやすくなるように、漢江大橋に歩道橋を新設する「百年橋事業」を進めている。 朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は「ノドゥル島は、市民の直接参加と意見収集を通じて基本的方向性を設定すると同時に、運営者を優先的に選定し企画・設計・施設造成後の運営プログラムを設けた模範事例」とし「特に、大衆音楽を中心にこれから成長するミュージシャンのための空間となることが期待される」と話す。 【添付1】ノドゥル島造成および施設物の詳細 □ 事業概要 ○ 場所:龍山区二村洞302-6、146一帯(ノドゥル島) ○ 面積:119,854㎡(上部:60,818㎡ 下部:59,036㎡) ○ 事業期間:2014年10月~2019年9月(予算:583億ウォン) ○ 施設計画:延べ面積9,747㎡、造景および基盤施設33,330㎡、歩道橋574㎡ – 建築施設:公演会場、多目的施設、業務・商業施設、ミュージックラウンジ、軍施設 – 屋外施設:ノドゥルマダン、ノドゥル森、歩道橋 □ 推進状況 ○ 2015年2月9日:ノドゥル島文化名所化造成事業推進方針(市長) ○ 2015年6月~2016年6月:1,2,3段階公募実施(運営者および設計者選定) – 第1段階(運営構想)、第2段階(運営計画、施設構想)、第3段階(施設設計) ○ 2016年8月:基本および実施設計の請負着手(2017年7月31日まで請負竣工) ○ 2017年8月30日:民間委託計画同意案の成立 ○ 2017年10月:ノドゥルフェスティバル開催、工事着工 ○ 2018年6月25日:民間委託の委受託協約を締結 ○ 2019年6月5日:臨時使用の承認(西側)、入居者募集の公告...   Read more
SMG 1,536

光化門広場で幕を上げるグローバルK-POPフェスティバル、Seoul Music Festival

ソウル市、9/28(金)~10/6(日)、光化門広場で「第1回ソウルミュージックフェスティバル」開催 ダンス、インディーズ、ヒップホップなど韓国大衆音楽の各ジャンルからトップアーティストが総出演 第2のBTSを夢見る実用音楽科の学生や新人アイドルによるミニコンサート…次世代スターを紹介 K-POPトレンドをリードする専門家のメンタリングプログラムも 外国人観光客1万人誘致、世界中の人と楽しむソウル市を代表するK-POPフェスティバルに 9月28日(金)から10月6日(日)までの9日間、光化門(クァンファムン)広場が世界中から注目を浴びるK-Popフェスティバルの舞台へと姿を変える。ソウル市は今年初めて開催される「ソウルミュージックフェスティバル(Seoul Music Festival、以下「SMUF」)で、韓国大衆音楽を代表する歌手や若手アーティストのライブ、トークコンサートなど様々なプログラムを提供し「グローバル音楽都市、ソウル」を世界に発信する。 「ソウルミュージックフェスティバル(SMUF)」は、ソウル市の音楽資源を活用し、グローバル音楽都市への飛躍を目指す初めてのプロジェクト。世界の人々が愛してやまないK-Popの本場、ソウルの魅力をたっぷり感じられるプログラムを公開する計画だ。 〈ダンス、インディーズ、ヒップホップ、バラードなど全ジャンルを楽しめるK-Pop Festival〉 SMUFは、ダンス音楽からインディーズ、ヒップホップ、演歌、バラードまで様々なジャンルのK-Popスターたちが大挙出演し、華々しい6つのメイン公演を披露する。9月28日(土)、開幕公演の「SMUFレジェンド」は、各ジャンルのトップアーティストが出演し、韓国大衆音楽のすべてを一か所で鑑賞できる舞台となる。9月30日(月)に予定されている「SMUF X ZANDARI」は、韓国を代表するインディーズ音楽フェスティバル「チャンダリフェスタ(9/26~9/29、弘大一帯)」とのコラボステージで、今年弘大のインディーズ界を魅了した5つのミュージシャンチームが出演する。10月1日(火)には、アジア20か国・地域で生中継されるSBS MTV「The Show」の公開収録とソウル新聞社主催の「K-Popカバーダンスフェスティバル」ワールドファイナルが行われる。10月2日(水)の「SMUFヒップホップ」では、韓国にヒップホップブームを巻き起こした人気番組「Show Me The Money」の出演者や韓国ヒップホップ界をリードする代表ラッパー5チームがフェスティバルを盛り上げる。10月6日(日)は、韓国を代表するアイドルスターの情熱あふれるパフォーマンスが「SMUF K-POP」で披露される。 公演はすべて無料で、「SMUF X ZANDARI」を除く「SMUFレジェンド」、「SBS MTV The Show」、「K-Popカバーダンスフェスティバル ワールドファイナル」、「SMUFヒップホップ」、「SMUF K-POP」の5つの公演の一部座席は事前予約制で運営される。予約受付は9月18日(水)午後12時からフェスティバルのホームページ(www.seoulmusicfestival.com)とHANAチケットウェブサイト(ticket.hanatour.com)で開始する(先着順、1人1枚、手数料1千ウォン)。最終出演者リストは9月26日(木)、ホームページ(www.seoulmusicfestival.com)で発表される。 < K-Popの未来をリードする次世代スターを身近で見られるフェスティバル > 今回のフェスティバルは、メインステージのほか、フェスティバルが開かれる9日間、K-Popスターを夢見る若者に舞台パフォーマンスの機会を提供するなど、新人アーティストの養成プログラムも運営する。大学の実用音楽科の生徒たちがステージ上で日頃の練習の成果を発揮する「SMUFバスキング(計8回)」には、東亜(トンア)放送芸術大学など7校が毎日リレー形式で参加する。10月3日(木)は、4校(慶熙(キョンヒ)大学、東亜放送芸術大学、ソウル芸術大学、漢陽(ハニャン)大学)による合同公演「SMUF X Sing4U」が開催される。「SMUFミニコン(計6回)」では、第2のBTSを夢見るK-Popの未来のスターによるミニコンサート(1日1チーム)が行われる。参加アーティストは、代表曲を約1時間披露し、ファンと触れ合う時間を設ける予定。 新人アイドル歌手を間近で見られる参加型プログラムも実施されるため、K-Popが好きな国内外の観客にとってはまたとない機会となる。「SMUFピクニック(計4回)」は、「思い出の運動会」というコンセプトのもと、アイドル歌手と一緒に競歩大会や浮き輪の空気早抜きゲーム、チェギチャギ(シャトルコックのようなジェギを空中に蹴り上げる韓国の伝統的な遊び)などを楽しめるプログラムが実施される。9月18日(水)午後12時からフェスティバルのホームページ(www.seoulmusicfestival.com)とHanaチケットウェブサイト(ticket.hanatour.com)にて先着順で参加申し込みができる(1人1枚、手数料1千ウォン)。 K-Popスターがバリスタになって迎えてくれる「SMUFカフェ(計6回)」も運営される。光化門広場に設置されるカフェブースを訪れる市民にコーヒーを提供し、ブースではリクエスト曲をかける予定。タンブラーなどのマイボトルを持参した市民にはコーヒーを無料でサービスする。 < 韓国音楽産業を率いる専門家が語るK-Popの現場 > 今年のソウルミュージックフェスティバル(SMUF)では、韓国の音楽産業を率いる様々な分野の専門家による大衆音楽産業や韓国大衆文化についてのトークイベントも用意されている。作詞、作曲、振付、芸能事務所関係、スタイリスト、フェスティバル企画者など音楽産業分野の専門家を目指す若者のために開かれる野外トークコンサート「SMUFトーク(計6回)」では、作詞家のキム・イナ氏、ブランニューミュージック代表のライマー氏、チャンダリフェスタ監督のコン・ユニョン氏、振付師のベ・ユンジョン氏、歌手のロコベリー、メイクアップアーティストのファン・バンフン氏などが普段は聞けない音楽産業の現場について語る。 フェスティバル期間中常時運営される「K-Popビレッジ」は、国内のメジャー芸能事務所8社が参加する体験型展示プログラムで、所属歌手のPRのほか、ペンライトやフィギュアなどアイドルグッズも販売される。また、「マネジメントメンタリング」や「アイドル悩み相談所」など現役アイドルやマネージャーが参加者の悩み相談に乗るプログラムもある。 < 外国人観光客を誘致、世界中の人と楽しむソウル市を代表するK-Popフェスティバル > 今回のフェスティバルは、政府機関を含む様々な業界が参画する「K-Cultureフェスティバル推進計画(2019年6月26日関係部署合同)」の一環として行われるもの。「ソウルミュージックフェスティバル(SMUF)」は、「K-Cultureフェスティバル」の幕開けとなるイベントである。韓国観光公社とソウル観光財団の協力のもと、1万人以上の外国人観光客を誘致するなど、フェスティバルを通じたさらなる誘致効果も期待される。 「K-Cultureフェスティバル推進計画」は、韓流ブームづくりおよび外来観光客の誘致を目標に、全国に散在するK-Popフェスティバルを地域別に順次開催(首都圏→中部圏→釜山・慶尚道圏)することで、持続的なフェスティバルムードを形成し、関係機関の協力を得て観光・ショッピングなど経済的なシナジー効果を創出することを骨子としている。 一方、今年はソウルの代表ブランド「アイ・ソウル・ユー(I SEOUL U)」が4周年を迎えることから、フェスティバルには市民が直接参加できる様々なブランドキャンペーンも用意されている。市は、ソウル市のコアバリューである「共存・情熱・余裕」をテーマに、市民や国内外の観光客がフェスティバルを通じて「アイ・ソウル・ユー」を体験し、より身近に感じられるようにしたいとしている。 ソウル市のユ・ヨンシク文化本部長は「今回のフェスティバルは、世界的な人気を博すK-Popの本場、ソウルの象徴である光化門広場で開催される初めてのK-Popフェスティバルであるだけに大変大きな意味を持つ」とし「『第1回ソウルミュージックフェスティバル』は、主に10代に人気のアイドル歌手によるK-Popではなく、老若男女が共に楽しめる大衆音楽フェスティバル。多くの市民、観光客に参加していただきたい」と話す。
SMG 590

ソウルで環境にやさしい水素タクシーの運行開始

2019年9月から2022年末までの約4年間、水素タクシーのソウル市内運行を実施 道路を16万kmを走行させ、水素自動車の重要部品の性能検証・改善 ソウル市「有害な排気ガスを排出しない水素タクシー普及のきっかけを作りたい」 ソウル市が、2019年9月10日午後2時の「国会水素充填所(水素ステーション)」の竣工式後、PM2.5などの排気ガスを全く排出しない環境配慮型水素タクシーの運行を開始する。 水素タクシーの料金と利用方法は従来のタクシーと変わらない。基本料金3,800ウォン、その後は132m当たり100ウォン、31秒当たり100ウォンの加算料金が適用される。 ソウル市所在のタクシー会社2社(サムファン運輸、シティタクシー)がそれぞれ5台ずつ運営する水素タクシー事業は、韓国の産業通商資源部の水素タクシー実証R&Dの予算で推進される。両社は水素自動車の貸出および燃料費の支援を受けながら、実際の道路環境で水素タクシーを16万km以上走行させ、水素電気自動車の重要部品の性能を検証し改善する。 車体は青い空を象徴する水色で、市民が一目で水素タクシーだとわかるようにした。また、水素自動車の安全性と環境配慮性を発信するために、環境配慮設計に基づいたエコデザインを導入した。 ソウル市は、水素タクシーの導入に合わせて、環境にやさしい水素市内バス7台を年内に導入する計画だ。市内バスやタクシーなどの事業用車両は一般車両に比べ運行距離が非常に長いため、エコ車両を導入すれば環境改善効果もそれだけ大きくなることが期待される。 ソウル市タクシー物流課のキム・ギボン課長は「水素タクシー実証事業を通じて水素自動車のタクシーの適合性を検討し、今後のタクシーへの導入を判断する方針」とし「水素タクシーは内燃機関車に比べ、燃費も出力も優れており充填時間も短い。今回の実証事業を今後の水素タクシーの普及に役立てたい」と話す。 【添付】水素タクシー外観デザイン
SMG 659

孔徳駅、先進技術を掛け合わせたギャラリー空間に

ソウル交通公社とLG U+が5・6号線の孔徳駅に「U+5Gギャラリー」をオープン 商業広告を減らした駅舎内のスペースに様々な芸術作品を設置 「Googleレンズ」や「U+AR」などAR技術を用いたスマホアプリで新しい文化体験を提供 「地下鉄という日常空間で文化芸術と触れ合うきっかけになれば」 ソウル交通公社(キム・テホ社長)は、LG U+(ハ・ヒョネ副会長)と共同で地下鉄孔徳(コンドク)駅に「U+5Gギャラリー」を開館すると発表した。2日午前11時より両社の代表の参加のもと開館式が開かれた。 孔徳駅「U+5Gギャラリー」は大きく4つの空間で構成される。▲地下鉄のホームドアに設置される「プラットフォームギャラリー」▲5号線乗り場と6号線乗り場の間の乗換通路に設置される「ポップアップギャラリー」▲乗換階段とエスカレーター上部に設置される「乗換階段ギャラリー」▲6号線の電動車内に設置される「列車ギャラリー」だ。2020年2月28日まで約6か月間公開され、誰でも自由に利用できる。 「プラットフォームギャラリー」は、ホームドアの広告スペースに芸術作品を設置し乗客が地下鉄の待ち時間に鑑賞できるようにしたもの。従来とは違い、「Googleレンズ」または「U+AR」アプリをインストールしたスマホをかざすと、まるで生きているように動く360度の画像を見ることができる。孔徳駅にはシン・ジェヒョン氏の「Listen to the Dance」をはじめ、様々な作品が設置されている。特に「Googleレンズ」は、グーグル本社との協業により韓国で初めて関連技術をテスト実装したものである。 ▲プラットフォームのホームドアに設置される「プラットフォームギャラリー」 「ポップアップギャラリー」は、6号線と5号線、京義中央線、空港鉄道の乗換通路に設けられた独立した体験空間だ。デジタルフレームやAR(拡張現実)体験用機器を用いて、駅内に設置されているすべての芸術作品を、従来にはなかった楽しみ方で鑑賞できるようにする。 ▲ポップアップギャラリー 「乗換階段ギャラリー」は、6号線から上層階の乗換場所へ移動する際に通る階段とエスカレーター上部・壁に芸術作品を設置し、乗客が乗換で移動しながら鑑賞できるようにしたもの。展示作にクォン・オチョル氏の「Cosmos Odyssey」などがある。 ▲階段ギャラリー 「列車ギャラリー」は、6号線地下鉄のうち一つの電動車を選び「ギャラリー特別館」とし、車内に様々な芸術作品を設置したもの。車内でもアプリを起動すると動く作品を見ることができる。アンナ・ハン氏の「深淵の森」などが展示される。   孔徳駅「U+5Gギャラリー」は、日常生活の中で市民に芸術・文化鑑賞の機会を提供するために公社とソウル市が共同で推進している「6号線文化芸術鉄道」造成事業のひとつ。6号線に掲示されている商業広告を減らすことで、単なる収益の追求ではなく、文化や芸術に触れられる新しい体験を提供する空間づくりに取り組んでおり、最終的には6号線全体を複合文化芸術空間にする計画だ。  ソウル交通公社のキム・テホ社長は「LG U+との協業を通じて、1日約5万人が利用する孔徳駅を、最先端技術を駆使した芸術ギャラリー空間にすることができた」とし「ソウル地下鉄を利用する乗客が素晴らしい作品を鑑賞できるよう、他の機関との協業を増やし、文化芸術鉄道の造成事業に取り組んでいきたい」と話す。  LG U+のハ・ヒョネ副会長は「LG U+独自の5G技術と文化芸術を融合することで、世界初のU+5Gギャラリーを構築することができた」とし「この新しい経験が市民の日常をより豊かにするきっかけになれば」と話す。
SMG 941

「ニュートロ」ブーム追い風に ソウル西南圏の22店オレカゲに追加選定

ニュートロ(New+tro)ブームを受け、地域性を活かした老舗「オレガゲ」への関心が急増 ソウルの西南圏を中心に喫茶店、飲食店、美容室など個性豊かな「オレガゲ」22店を選定 周辺観光スポットと連携した観光コースを開発し、国内外にオレガゲならではのストーリーをPR 九老(クロ)区にある「ヘソン美容室」は、火で熱したコテでパーマをする昔ながらの施術法を30年間保ち続けている。衿川(クムチョン)区南門市場の路地に位置する「クムボク商会」では、手練れの職人が一つひとつ文字を刻んだオリジナル名刺をわずか3千ウォンで作ることができる。永登浦(ヨンドゥンポ)区の「サンジン茶房」では、茶器セットから古い革製ソファーまで、1970年代の当時の感性をたっぷり味わうことができる。1983年に開店した銅雀(トンジャク)区の喫茶店「トバンネ(敷居内という意味)」では、社長がサイフォンで淹れたコーヒーを堪能することができる。 新しさを表す「ニュー(New)」と復古を意味する「レトロ(Retro)」を組み合わせた新造語「ニュートロ(New-tro)」が新たなトレンドとして注目されている中、ソウルの「オレガゲ」への観光客の関心も急増している。 「オレガゲ」は、市民が選んだ「個人経営店」のことで、韓国語の「古い(オレ)」と「長く続く(オレガダ)」という単語にちなんで 「老舗がこれからも長く続きますように」という市民の希望が込められている。この2年間で計65か所の「オレガゲ」を選定し積極的に紹介してきたソウル市だが、今回新たに江西区、九老区、永登浦区など西南圏を中心にオレガゲ22店を発掘し選定した。 〈2019年度ソウル「オレガゲ」マップ〉 伝統工芸店が軒を連ねる鍾路(チョンノ)・乙支路(ウルチロ)一帯や、書店、写真館、画房など芸術分野が多数を占める西北圏とは違い、今回選定された西南地域は喫茶店、飲食店、美容室など主に庶民の生活に密接した店が目立つ。そのため、懐かしさを誘うソウル市民の日常をより身近で感じることができる。 「オレガゲ」の選定は、開業から30年以上または2代以上にわたって受け継がれた店を対象に行われる。さらに観光コンテンツとしての面白みがあり、親切度など顧客サービスが優れた店を中心に選定する。ソウルの特徴を反映した「オレガゲ」は、観光客が楽しめる昔ながらのものが残っており、開業30年以上また2代以上にわたって受け継がれた老舗の中から▲生活文化分野(スーパー、書店、床屋など)、▲伝統工芸分野(漆器、鍮器、工房など)の店を対象に選定する。 市は、ニュートロトレンドを楽しむ個人観光客の増加傾向に合わせ、オレガゲを積極的にPRする考え。オレガゲ周辺にある老舗の飲食店や散策路などの観光スポットと連携し観光コースを開発するなど、ソウルストーリーオンラインプラットフォーム(www.seoulstory.kr)やSNSを通じて国内外に発信する。 また、オレガゲに選ばれた店には、開業年度とブランドBIが合わせてデザインされた看板が設置される。より多くの人にオレガゲを応援してもらいたいという趣旨のもと制作されるこの看板は、今年11月頃、各店舗に届く予定だ。 ソウル市観光体育局のチュ・ヨンテ局長は「長期的な視点でオレガゲを新しい観光ブランドとして確立していきたい」とし「世界中から多くの人が訪れるソウル市の観光コンテンツとして、オレガゲならではの趣や魅力を広く発信するとともに、オレガゲ間のネットワーキングや民間協力などにも取り組んでいきたい」と話す。 ※オレガゲのブランドBIを確認できるサイトはこちら
SMG 628

ソウル交通公社「外国人用地下鉄自由利用券」付きディスカバーソウルパス12月発売へ

9月1日(日)、青少年の自作ロボットによる8種目競技「Kロボット大会 With Ro:bit」開催 他のロボットとの格闘、ミッションクリアと迷路脱出、障害物競走など多様な種目 今年新設の「レスキュー」種目、災難状況を再現した競技場で指定の任務を遂行 参加・観覧無料…モジュール自動車体験、ロボットサッカーなど多様なプログラムも 観光でソウルを訪れた外国人がソウル地下鉄1号線~9号線(Korail区間除く)を自由に利用できる「地下鉄自由利用券」が、ディスカバーソウルパスと連携し、今年12月韓国で初めて発売される。外国人専用観光パス「ディスカバーソウルパス」に乗り放題切符の機能を搭載したもので、このパス一枚で有効期間内に利用可能な文化施設はもちろん、ソウルの地下鉄も自由に利用できる。 12月から発売されるディスカバーソウルパスは、交通費をチャージしなくても地下鉄を自由に利用できるように開発された。 ※ 外国人用地下鉄自由利用券で利用できる区間 (ソウル交通公社の運営区間+ソウル市メトロ9号線の運営区間) ・1号線:ソウル駅~清凉里(チョンニャンニ)駅 ・2号線:全区間 ・3号線:紙(チ)チュク駅~梧琴(オグム)駅 ・4号線:タンゴゲ駅~南泰嶺(ナムテリョン)駅 ・5~9号線:全区間 ディスカバーソウルパスは、1日券と3日券(現物とモバイル版)の2種類をテスト販売する予定で、現在価格は未定。 これに関し、ソウル交通公社は28日(水)、ソウル交通公社のキム・テホ社長、ソウル観光財団のイ・ジェソン代表理事、(株)ソウル新交通カードのソン・ジェチャン代表理事、(株)イースター航空のチェ・ジョング社長の参加のもと、「新商品開発およびシステム構築事業施行合意書」を交通公社本社で締結した。 この合意書に基づき、ソウル交通公社は地下鉄サービスインフラの提供、ソウル観光財団はディスカバーソウルパスと連携した提携商品の制作・販売、(株)ソウル新交通カードはカードモバイル商品の開発と端末機器システムの構築、(株)イースター航空は航空券とあわせたパスの並行販売を、それぞれ担当する。 地下鉄自由利用券は、ソウル市内の観光案内所、仁川空港内のコンビニとHana Bank、観光客が主に利用する有名宿泊施設、オンライン観光案内ウェブサイトなど、国内外のオンライン・オフラインの加盟店約400か所で簡単に購入できる。 ソウル交通公社は、 外国人がディスカバーソウルパスに追加を望む機能として「無料交通(48.1%)」という意見がもっとも多かったことや、ソウルを訪れる外国人の個人観光客が年間1千万人以上に及ぶ現状などを踏まえ、観光客のニーズに応えるべく今回の商品を開発するに至ったと説明している。これは、ソウル観光財団が2018年12月13日から26日まで外国人507人を対象に実施した「2018 ディスカバーソウルパス」のアンケート調査の結果に基づいたものである。 さらに、地下鉄自由利用機能が搭載された場合、パスの価格が値上がりしても購入する意思があるとの回答が83.2%と非常に高いことからも、外国人用地下鉄自由利用券のニーズが高いことが見て取れる。 自由利用券の販売開始後、事業性を検討し、1日券・2日券・3日券・5日券など有効期間の種類を多様化するほか、利用できる区間も今後関係機関との協議を経て首都圏の全区間に拡大する予定。 一方、ディスカバーソウルパスと連携した「地下鉄自由利用券」以外にも、2011年国土交通部の主管で発行された外国人用交通カード「M-Pass」がある。このカードは1日最大20回の使用制限があり、仁川空港内の観光情報センター2か所など計5か所で購入できる。 ソウル交通公社のキム・テホ社長は「パスを利用できる地域は、外国人が多く訪問する観光名所、ショッピングスポット、宿泊施設の密集地であるだけに、指定区間内でより気軽に観光・ショッピング・休息などを楽しんでもらいたい」とし、「地下鉄自由利用券の発売を機にソウル観光の新しいパラダイムが登場するだろう。また、国内外のショッピング・航空・免税・宿泊業界などの分野と連携したマーケティングを通じてソウル観光がより活発になり、経済を潤す効果が期待される。多くの方々に興味を持っていただけるよう、利用者に合わせた様々な商品を企画している」と話す。
SMG 902

青少年320人の自作ロボットによる「Kロボット対戦」9月1日開催…観覧自由

9月1日(日)、青少年の自作ロボットによる8種目競技「Kロボット大会 With Ro:bit」開催 他のロボットとの格闘、ミッションクリアと迷路脱出、障害物競走など多様な種目 今年新設の「レスキュー」種目、災難状況を再現した競技場で指定の任務を遂行 参加・観覧無料…モジュール自動車体験、ロボットサッカーなど多様なプログラムも 今や世界中にマニアを擁するロボットスポーツ。韓国全国の小中高校生が参加するロボット競技会「Kロボット対戦」がソウルで開かれる。第4次産業革命の集約体として未来産業を率いるロボット技術の競い合う場となる「Kロボット対戦」は、韓国の青少年にとって夢と未来を育む貴重な機会になるだろう。今年は、災難状況を再現した競技場で、指定の任務をロボットが遂行する「レスキュー」種目が新たに加わった。全ての競技には、青少年が自作のロボットを持ち寄って参加する。 ソウル市は、このような内容で9月1日(日)午前9時、光云(クァンウン)大学校80周年記念館(ソウル蘆原(ノウォン)区)にて「第10回Kロボット大会 With Ro:bit」を開催する。ソウル市と光云大学校が主催するこの大会は、過去9年間で約2万4千人の青少年が参加した代表的なロボット競技会で、今年で10年目を迎える。今年は合わせて320人の青少年が自作ロボットを持ち寄り、8種目の競技を繰り広げる。 「Kロボット大会 With Ro:bit」は、青少年のロボットに対する基礎学習能力を育み、ロボット体験を通じて想像力と科学的思考能力を養うという趣旨のもと、2010年から開催している。今年の大会は、ソウル市と光云大学校主催、市立倉洞(チャンドン)青少年センターの主管で開催される。光云大学校ロボットゲーム団「Ro:bit」も大会準備に参加した。とりわけ今年は「レスキュー」種目が新設された。災難状況を再現した競技場で指定の任務を遂行しながら、災難状況下での課題解決を目指し安全の重要性を再認識する。 大会種目は、▲ヒューマノイド部門(障害物競走、格闘技)▲ミッション競技(ロボットシューティング、ライントレーサー、ミッション型創作、レスキュー)▲ブロックコーディング(初等部、中・高等部)の8つで構成される。 · ヒューマノイド部門:頭部・胴体・手足のある人型ロボットによる障害物競争、格闘技。リーグ戦で種目別に優勝を争う。 · ミッション部門:ロボットシューティング(初等部個人戦)、ライントレーサー(中・高等部個人戦)、ミッション型創作(初・中・高団体戦)、レスキュー(中・高団体戦)の4種目で最高記録を競う。 · ブロックコーディング迷路脱出:初等部、高等部に分かれ、与えられたミッションをコーデイングロボットが遂行する競技。最高記録で優勝を争う。 大会は誰でも無料で観覧できる。観客はモジュールを使った ▲自動車作り▲無線ロボット操作体験 ▲オリジナルLED扇子作り ▲ロボット大会の思い出の写真観覧 ▲フォトゾーンなど、科学を利用した多様な体験プログラムに参加できる。大会の入賞者には、ソウル特別市長賞、科学技術情報通信部長官賞、女性家族部長官賞、光云大学校総長賞、ソウル市立倉洞青少年センター長賞が贈られる。 ソウル市生涯教育局のオム・ヨンスク局長は、「今回のロボット対戦は、青少年にとって想像的で革新的なソフトウェアコーディングとロボット技術の能力を養える良い機会になると思われる」とし「趣味にとどまらず、進路設計に役立つ経験と競争の場になれば」と話す。 【添付】「第10回 Kロボット大会 With Ro:bit」開催広報用ポスター
SMG 626

ソウルが世界技術の角逐の場に…グローバル競争型R&Dで都市問題の解決策を模索

国内外の企業、大学、研究所間の競争から生まれる優れた技術ソリューション「ソウルグローバルチャレンジ」を開始 1回目の挑戦課題は「ソウルメトロの粒子状物質低減策の導出」…賞金総額7億5千万ウォン トーナメント式の2段階評価で選定、地下鉄駅舎・電動車をテストベッドに活用 優勝チームには賞金5億ウォン、優秀製品・ソリューションを公共購入し地下鉄に直ちに適用 都市問題を解決する持続可能なプラットフォームを実現し暮らしの質改善、革新成長エコシステムの成長をけん引 ソウル市が、革新技術を有する世界中の企業、大学、研究所の技術とアイディアが結集する角逐の場となる。市は、国籍に関係なくグローバル革新家同士の競争を通じてソウルが直面した都市問題の革新ソリューションを模索する「グローバル競争型R&D」である「ソウルグローバルチャレンジ」を始動すると発表した。 「競争型R&D」は、一つのテーマについて多数の研究機関が解決策を提示し競争を行い、中間評価で一部が脱落する過程を経て、最終的に勝ち抜いたアイディアが選定されるというもの。スポーツ競技のトーナメントやサバイバル競争と類似した方式を採用している。最近は人工知能(AI)、ブロックチェーンといった第4次産業革命技術に対するニーズが高まっており、世界の主要国では、単一研究機関が単一テーマを研究する従来型のR&Dではなく、革新技術との融合・複合を通じたより開放的な競争型R&Dへとシフトしている。「ソウルグローバルチャレンジ」は、国内の自治体としてはソウル市が初めて試みる事業である。 「ソウルグローバルチャレンジ」は、①ソウル市が市民からの要望が多く難易度の高い都市問題を挑戦課題として提示、②世界中の企業、大学、研究所などがこれを解決するための製品やソリューション、試作品の開発で競争を行い、③段階別の評価を通じて優秀な製品・ソリューションには研究費を援助、もっとも優れた製品・ソリューションをソウル市が公共購入し市政に適用するというもの。 この過程で、地下鉄、トンネル、漢江橋梁などのソウル市の施設物については、製品(試作品)やソリューションの性能と効果を試し事業性を検証できる「テストベッド」として開放する。優秀なアイディアには試作品を製作するための開発費も援助する。 ソウル市は、「ソウルグローバルチャレンジ」を一回きりの短期プロジェクトではなく、持続可能な都市問題の解決に向けたプラットフォームとして常時運営し、毎年新たなソリューションを導き出し、ソウル市民の暮らしの質の向上に貢献したい考え。同時に、ソウルの革新産業エコシステムが世界中の先端技術や人材と交流・協業し、ソウル市が革新的な都市問題のソリューションを開発する「テストベッド」として位置づけられるようにすることを目標としている。 このような趣旨のもと新たに始まる「ソウルグローバルチャレンジ」の一回目の挑戦課題は、「ソウルメトロの微小粒子状物質低減策の導出」である。賞金総額は7億5千万ウォンで、21日(水)に公告を掲載し2020年2月までの6か月間実施される。 今回は、市民の日常生活に特に密接したソウルメトロの空気質を改善できる革新的なソリューションを導き出すことを目標としている。ソウルメトロは一日平均725万人が利用するソウル市民の重要な生活空間だが、地下の施設物という特性上、自然換気が難しく閉鎖的な空間であることから空気質の管理が困難なのが現状だ。 「ソウルグローバルチャレンジ2019-2020」は、現場で直ちに活用できる現存の最高革新技術の発掘を目標としている。企業、大学、研究機関、産学研コンソーシアム、大学生、個人など、地下鉄の微小粒子状物質の低減技術を有していれば、国籍に関係なく誰でも参加できる。 具体的には、▲地下鉄トンネル内、▲プラットフォーム、▲電動車の3つから1つを選び、その空間の空気質を改善できる製品やソリューションを提案する。合計2段階の評価で参加チームの一部が脱落するトーナメント方式で行われる。 1段階では、各チームが提出した提案書による書面評価と面接による対面評価が行われる。1段階の評価を通過した製品とソリューションは2段階に進出し、地下鉄トンネル(6号線孝昌(ヒョチャン)公園前駅など5個の駅)とプラットフォーム(6号線梨泰院(イテウォン)駅など10個の駅)、電動車内部(2号線)をテストベッドとして活用し、微小粒子状物質の低減効果を実際に検証する。 関連分野の専門家らで構成された評価委員会が1次・2次審査の結果をもって、微小粒子状物質の低減効果や経済性、技術革新性、設置の適合性、実効性などを総合的に評価し、最終的に優勝チームを選定する。総合優勝した1チームには、ソウル特別市長賞と5億ウォンの賞金が贈られる。準優勝の1チームには賞状と賞金1億ウォン、各空間(トンネル、プラットフォーム、電動車)の優勝チームにはそれぞれ賞状と賞金5千万ウォンが贈られる。 ソウル市は、「ソウルグローバルチャレンジ2019-2020」を通じて実証された優れた製品とソリューションを公共購入しソウルメトロに直ちに適用することで、地下鉄の空気質改善分野の技術優位を築きたいとしている。 最終的に選定された優秀製品とソリューションは、2020年2月6日に開催される「2020微小粒子状物質エキスポ」で公開され、授賞式も行われる予定。 「ソウルグローバルチャレンジ2019-2020」への申込みについては、9月9日から11月22日まで「新技術受付所(www.seoul-tech.com/seoulglobalchallenge)」で提案書のオンライン受付を行っている。 一方、来年開催される2回目の「ソウルグローバルチャレンジ(2020-2021)」では、同じく「ソウルメトロの微小粒子状物質低減策の導出」をテーマに掲げ、新たな革新アイディアと技術開発への挑戦を推進し、約1年間の十分な準備期間と試作品開発に必要な経費、作業空間、メントリングなどを総合的に支援する予定。 ソウル市経済政策室のチョ・インドン室長は「海外の先進都市を追いかけるだけでは急速に変化する第4次産業革命に対応できない。ソウル市は、先端技術と革新的な人材が集まるテストベッド都市として革新産業エコシステムを構築し、都市の成長をけん引している」とし「新たに始動するソウルグローバルチャレンジが、ソウルの都市問題を解決し世界中の革新家が競争・協力し新しい技術を生み出す求心点となるよう、最善を尽くしたい」と話す。
SMG 746

外国人ピック、ソウル徒歩解説観光コースベスト5

ソウル市、9月30日まで外国人を対象に「ソウル徒歩解説観光コース」体験イベント実施 ウェブサイトで参加予約、Facebookに体験レビューを残すと抽選でAmazonギフト券贈呈 文化観光解説士が無料で紹介する33のコース…昨年に14万6千人が利用 ソウルで外国人が歩いてみたいと思う一番人気のスポットはどこだろう。ソウル市は京福宮(キョンボックン)、昌徳宮(チャンドックン)、北村(ブッチョン)などソウルの主な観光名所を隅々まで歩きながらソウルならではの魅力を発見する「ソウル徒歩解説観光コース」の体験イベントを開催すると発表した。 文化観光解説士による詳しい説明を聞きながらソウルを探訪できる「ソウル徒歩解説観光」プログラムには「伝統文化エリア」や「近代文化エリア」、「生態復元エリア」など33のコースがあり、昨年は14万6千人がプログラムに参加するなど国内外の観光客から大きな人気を集めている。 ソウル在住の外国人とソウルを訪問した外国人観光客を対象に無料で行われる今回のイベントは9月30日まで開催される。「ソウル徒歩解説観光」の予約サイト(http://english.visitseoul.net/walking-tour)で体験したいコースを予約すれば参加できる。体験後、ソウル徒歩解説観光のFacebookページ(http://www.facebook.com/doboseoul)に写真や体験レビューを投稿すると、抽選で1チーム(3名)に景品(Amazonギフト券$150)が贈られる。当選者は10月初めに「ソウル徒歩解説観光」Facebookページで確認できる。 ソウル市はこのイベントの結果から外国人に最も人気のある5コースを絞り「ソウル徒歩解説観光」の各種SNSでPRを行うことで、ソウルを訪れる外国人観光客にソウルをもっと知ってもらうきっかけにしたい考え。 ソウル市は魅力ある徒歩解説観光コースを持続的に開発・提供し、国外内の観光客から人気を集めているが、中でも夏のソウルの夜景が楽しめる 「ソウル路夜行」コースと猛暑日の疲れをひんやり癒してくれる「清渓川1」コースに期待が集まっている。 「ソウル路夜行(2km、約2時間)」コースは、ソウルの新しいランドマークになったソウル路から始まり、南大門(ナムデムン)教会、漢陽都城(ハニャンドソン)、南山の白凡(ベッボム)広場まで続くコースで、真夏の夜に輝くソウル路の現代的な夜景とソウルの歴史が息づく都城の散策路を同時に楽しめる。 「清渓川1(2.7km、約2時間半)」コースは、暑い夏も快適にお出かけできる都心の避暑スポットで構成されている。清渓川の清渓広場、広通橋、水標橋、五間水橋、二間水門と続くこのコースは、清渓川伝いに光化門、鍾路、東大門など観光名所の穴場スポットや食べ物も楽しめる。 ソウル市観光産業課のイ・ウニョン課長は「今回のイベントを通じてソウル徒歩解説観光コースを広く紹介することで、あまり知られていないソウルの街を歩き回る体験観光が外国人観光客にとってソウルとの距離を縮められるきっかけになればと思う」とし、「体験レビューを参考に、外国人観光客からより愛されるソウル徒歩解説観光コースを開発し発展させていきたい」と話した。 添付:オンラインイベントポスター
SMG 692

ソウル市、2025年まで5圏域に市立図書館設立…情報・文化の均衡発展を早期実現

地域均衡発展を最優先し、西南圏2か所と東北・東南・西北各1か所を選定 延べ面積9千㎡の中規模以上…対象地の特性を反映した専門テーマ図書館に▴人文・社会科学(東北)▴デジタルメディア(西北)▴創業・ビジネス(西南)▴科学・環境(西南)▴公演・芸術(東南) 10分以内で行ける距離に生活密着型区立図書館66か所、小さな図書館195か所を拡大 アプリ一つで全公共図書館が利用できる「モバイル図書館」、自治区別に「情報弱者階層支援センター」を拡大 ソウル市は情報や文化の地域格差を解消し均衡発展を早期に実現できる、5圏域別の市立図書館設立計画が確定したと発表した。敷地費用を含めた計3,100憶ウォンの予算を投入し、2025年まで東北圏(道峰(トボン))、東南圏(松波(ソンパ))、西北圏(西大門(ソデムン))、西南圏(江西(カンソ)、冠岳(クァナク))の計5か所に市立図書館を建てる計画だ。 現在唯一の市立図書館である「ソウル図書館」が本館となれば、新規設立される5つの市立図書館はソウル図書館ネットワークの大動脈にあたる分館の役割を担う。生活密着型公共図書館インフラの毛細血管ともいえる区立図書館(66か所)と小さな図書館(195か所)も2025年までにそれぞれ216か所、1,200か所に拡大する。その結果2025年には、ソウル地域の図書館が現在の1,178か所から1,444か所に増え、市民は自宅近くで良質の情報や文化生活を享受できるようになる。 ソウル市によれば、情報・文化の地域格差を解消し均衡ある発展を実現するため、対象地の選定には地域均衡発展が最優先に考慮されたという。文化施設が不足している地域を中心に、地域内の図書館の数や規模、アクセシビリティ、既存の文化・公共施設とのシナジー効果などを総合的に判断した。 この5圏域別市立図書館は単に本を読むだけの「勉強スペース」ではなく、本を通じて地域住民が互いに触れ合い展示や公演などを楽しめる複合文化スペースとして、また創作・研究スペースやサランバン*の役割を担うスペースとして、図書館の新しいパラダイムを提示する。 *サランバン:韓国伝統家屋にある客人を接待する空間。  ソウル市は8月13日(火)、これらの内容を骨子とした「圏域別市立図書館設立対象地と具体計画」を公開し、ソウルの図書館インフラを革新的に改善・拡大させるほか、質の革新も実現したいと明らかにした。これはソウル市が昨年5月に発表した「図書館発展5か年総合計画(18年~22年)」の中核事業にあたる。 〈西南圏2か所、東北・東南・西北の各1か所…対象地の特性を反映した専門テーマ図書館に〉 各圏域に建てられる5つの市立図書館は、①東北圏の「人文・社会科学図書館」、②西北圏の「デジタル・メディア図書館」、③西南圏の「科学・環境図書館」、④西南圏の「創業・ビジネス図書館」、⑤東南圏の「公演・芸術図書館」となる。特に西南圏の場合、他圏域に比べ地理的に範囲が広いため、2か所に図書館が建てられる。 ① 東北圏「人文・社会科学図書館」:大学出版物や研究書籍をメイン蔵書とし、大学と連携した人文読書教育や生涯学習といった特化型サービスを提供する。 ② 西北圏「デジタル・メディア図書館」:西北圏にはデジタルメディア関連企業やプレスが集中しており「デジタルメディアシティ(DMC)」が位置しているなど、地域特性を考慮し、クリエイティブ活動・創作活動を支援する図書館を目指す。様々なマルチメディアや電子資料をメイン蔵書とし、映像・メディア創作スペースも作る。また、デジタルリテラシー教育なども提供される。 ③ 西南圏「科学・環境図書館」:ソウル植物園や多数の近隣生態公園がある周辺環境と連携し、生態・環境・科学を中心とした「科学・環境図書館」として造成する。子どもや青少年を対象にした生態体験や関連教育が行われ、AIやロボットのような4次産業技術を体験できるスペース(市民工作所)も設けられる。 ④ 西南圏「創業・ビジネス図書館」:青年人口の割合が韓国で最も高い地域である西南圏には「創業・ビジネス図書館」を設立し、就業青年・創業青年向けの無料相談や職業情報などを提供する。文化施設不足地域であることから、地域均衡発展のために対象地となった。 ⑤ 東南圏「公演・芸術図書館」:蚕室(チャムシル)総合運動場など大衆文化と韓流を代表する複合芸術施設が立地する地域の特性を生かして市民アーティストの活動空間を造成し、韓流デジタルアーカイブなどを提供する予定。 〈アプリ一つで全公共図書館が利用できる「モバイル図書館」でハードルを下げる〉 図書館サービスも一新する。一つのアプリで市立・区立・教育庁図書館の資料を検索・貸出できる「モバイル図書館」サービスを開始し、25の自治区別に公共図書館1か所を「情報弱者階層支援センター」に運営するなど図書館の利用ハードルを下げ、ライフサイクルにあった様々な生涯学習プログラムにも本腰を入れる。 朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は「新設される圏域別市立図書館は、情報と文化の享受権を保障するためのソウルの中核図書館インフラに該当する」とし、「ソウル図書館と圏域別市立図書館で結ばれる緻密な公共図書館ネットワークを作り上げ、ソウル全域どこでも、子どもから高齢者までの全世代が本や討論を通じて情報をシェアし一緒に成長していく市民文化活動の場として運営していきたい」と話した。
SMG 535

国際交流複合地区内「炭川・漢江」周辺63㎡を水辺文化空間に…国際設計公募

事業方針:①炭川・漢江の自然性回復 ②水辺休憩空間造成 ③炭川歩行橋新設 8/23まで参加意向書を募集、7チーム選定後、8/29から11/22まで国際指名設計公募実施 年内の基本設計・実施設計着手、2021年6月着工、2024年上半期完了を目指す COEXから蚕室運動場までの国際交流複合地区(SID:Seoul International District)内にある炭川・漢江一帯の約63万㎡の地域が「水辺生態・余暇文化」空間に生まれ変わる。ソウル市が今夏より本格的に推進する「国際交流複合地区事業」は、三成洞COEX~現代自動車GBC敷地(旧韓電敷地)~蚕室総合運動場にまたがる166万㎡の地域を、国際業務、スポーツ、エンターテインメント施設や水辺空間で結び、ソウルの未来を担う中核産業であるGlobal Mice(企業会議・報奨観光・コンベンション・展示会など)複合団地を造成する事業である。 *炭川:京畿道龍仁市から始まりソウル市の江南区と松坡区を通って漢江に流入する河川 事業方針は、①自然性:炭川と漢江が持つ本来の自然性の回復 ②余暇文化:世界中の人々が楽しめる休憩体験の提供 ③アクセス:江南と松坡地区をつなぐ炭川歩行橋の新設および周辺地域からのアクセス向上の3つ。ソウル市はこれに先立ち、「炭川両岸および漢江周辺の整備事業」と「炭川歩橋親切事業」に関する基本計画を、2017年8月と2018年10月にそれぞれ策定済みである。 市は、8月29日(木)から11月22日(金)まで国際指名設計公募を通じて、同地区を水辺生態と余暇文化空間に一新するための創造的かつ革新的な設計案を募集すると発表した。今回の設計公募は、「炭川両岸および漢江辺整備事業」と「炭川歩行橋新設事業」の両方を対象としている。 ※ 設計目標 【自然性】炭川と漢江が持つ本来の環境の特性や魅力を生かした空間を造成 【余暇文化】世界中の人々が共に楽しめる水辺での特別な休憩体験を提供 【アクセス】周辺地域からのアクセス向上と快適な歩行環境づくり 市は、ソウル国際交流複合地区(SID)の中心部に充実した公共施設を造成するにあたり、立地性、計画性ともにもっとも関連性の高い二つの事業の設計案を統合して公募を行うことで、統一感のあるデザインを実現すると同時に工期短縮とコストダウン効果も期待できるとしている。 市は、国際指名設計公募を経て年内に基本設計および実施設計に着手し、2021年6月の着工、2024年上半期までの完了を目指す。 ソウル市は設計公募開始に先立ち、公募に参加できる指名チームの選定に向け、国内外の専門家なら誰でも参加できる参加意向書(RFQ:Request For Qualification)の受付を8月23日(金)午後5時まで行う。参加意向書はソウル市設計公募統合ポータル「ソウルを設計しよう(http://project.seoul.go.kr)」で確認できる。 市は参加意向書の募集を通じて7つの設計チームを選定し、その後、8月29日から11月22日まで行われる本設計公募への参加チームとして指名する予定。 設計公募で当選したチーム(1チーム)には、基本設計および実施設計権に関する契約優先交渉権が与られる。その他の指名チームには、2等(1チーム)に1億ウォン、3等(1チーム)に5千万ウォン、佳作チーム(2~4チーム)にそれぞれ2千5百万ウォンの賞金が贈られる。 ソウル市地域発展本部のキム・ソンスン本部長は「今回の設計公募を通じて、今はコンクリートで覆われている炭川と漢江の自然性を回復し、様々な水辺施設とプログラムを整備していきたい」とし、「国際MICE地区を訪れる観光客やソウル市民が楽しめる充実した水辺余暇空間を造成するためにも、参加意向書募集期間に多くの専門家の方々に奮ってご応募いただきたい」と話す。 【添付】 1. 対象地域の位置および計画図 2. 参加意向書募集の案内文 3. 設計公募ポスター 4. 設計公募審査委員会名簿 対象地域の位置および計画図
SMG 680

8月から妊産婦専用駐車スペース運営…紫色のスペースはお譲りください

駐車幅を80㎝拡大し乗り降りしやすくした紫の「妊産婦専用駐車スペース」8月から運営開始 車用マタニティマーク付着、本人乗車時のみ有効…管轄の保健所で申請 市内101か所の公営路外駐車場・公共施設の付設駐車場で、駐車総台数1%以上の設置目指す 市、専用駐車スペースの積極的なPR、違反車両に対する案内も…市民の理解と協力を呼びかけ 駐車スペースが狭く車の乗り降りに苦労していた妊産婦が駐車場をより利用しやすくなるように、ソウル市が8月から公営駐車場と公共施設の付設駐車場に妊産婦専用の駐車スペースを設ける。紫色で表示される妊産婦専用駐車スペースは、幅が通常の2.5mよりも80㎝広い3.3mとなっており、妊産婦でも車に乗り降りしやすく設計されている。 妊産婦専用駐車スペースは、妊産婦本人が乗車した車用マタニティマーク付きの車両に限り利用できる。車用マタニティマークは、妊娠中の女性または出産後6か月以内の女性を対象に発行され、住所が登録されている管轄自治区の保健所で申し込めば支給される。 ソウル市は、公営路外駐車場と公共施設付設駐車場のうち、機械式駐車面数を除き30台以上駐車できる駐車場を対象に妊産婦専用駐車スペースの設置を進める。これが実現すれば、ソウル市内でこの条件を満たす約101か所の駐車場で、1か所あたり1面以上の割合で妊産婦専用駐車スペースが設置されることになる。ソウル市の統計によると、最近5年間のソウル市の妊産婦の数は、ソウル全体の人口を100人とした場合、0.6~0.8人と集計されている。 女性優先駐車スペース(全体の10%)内で妊産婦専用駐車スペースを設置するという方針のもと、既存の駐車場は現在運営中の女性優先駐車スペースの一部を妊産婦駐車スペースに指定し運営することもできる。 犯罪に狙われやすい女性や交通弱者の妊産婦、子どもを乗せた運転者のために、2008年から「女性優先駐車スペース」を運営してきたソウル市は、「妊産婦専用駐車区域の設置及び運営に関する条例(2018年1月4日公布)」に基づき、移動時や乗車・降車時に特に困難を伴う妊産婦に配慮した「妊産婦専用駐車スペース」を造成するに至ったとその経緯を説明する。 ソウル市は自治区と協力のうえ妊産婦専用駐車スペースを積極的にPRし、このスペースを一般車両が利用することのないよう誘導し、違反車は移動させるよう呼びかける計画。 ソウル市都市交通室のファン・ボヒョン室長は、「妊産婦の移動と駐車の便宜を図るため、妊産婦専用駐車スペースを設置することになった」とし「今後、紫の妊産婦専用駐車スペースは交通弱者である妊産婦のために譲っていただくよう、市民の方々のご理解とご協力をお願いしたい」と話す。 【参考資料】妊産婦専用駐車スペース 【参考資料】車用マタニティマーク
SMG 598