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江南の道路で自律走行車試運転へ ソウル市、都心自律走行の実証インフラ構築

ソウル市と現代自動車、21日「世界最高の自律走行モビリティプラットフォームシティ育成に向けた提携」に関するMOU締結 江南、テヘラン路など23本の道路の老朽信号制御機70基の更新など、ソウル市がインフラ支援 現代自動車、早ければ12月から江南にて独自開発の水素電気自律走行車の実証試運転 上岩に続き江南、汝矣島に実証道路を拡大、自律走行車実用化の未来都市目指す 数多くの車が行き交い、世界でも最も複雑な都市のひとつといわれるソウル江南の道路で、自律走行の試運転が行われる。早ければ12月から自律走行車が江南の道路を走行し、都心における自律走行技術の実用化に向けた実証実験が実施される。 ソウル市は、21日(木)ソウル市庁(3階小会議室1)にて、グローバル自動車メーカーの現代自動車と「世界最高の自律走行モビリティプラットフォームシティ育成に向けた提携」に関するMOU(了解覚書)を提携したと発表した。 MOUの締結を機に、ソウル市は自律走行技術の開発・実証のための道路インフラを構築し、現代自動車などの民間企業がこれに基づき完全自律走行の実用化を早期に実現することで、未来の自動車産業における官民協働体制を構築する計画。また、これに先立ち、先日上岩(サンアム)で世界初の「5G自律走行テストベッド」を構築し今年9月民間に開放したことに続き、江南、汝矣島(ヨイド)などの都心にも自律走行実証道路を拡大し、未来交通の生態系の活性化を図る。 まず、ソウル市は早ければ今年の12月から江南大路、テヘラン路、彦州(オンジュ)路など、江南地域の23本の主な道路に設置された老朽信号制御機約70基を更新する。約104本の交叉路では、交通信号開放インフラ(信号オプションボード)の設置も始める。さらに、自律走行車が走行できるよう、交通状況のみならず、周辺の施設物や他の車両と双方向で情報交換ができる道路環境を構築する、C-ITS(Cooperative-Intelligent Transport Systems:次世代知能型交通システム)を融合する。 これが実現すれば、今年4月、世界で初めて韓国が実用化に成功した超高速、超低遲延5G通信網を通じて、24時間0.1秒単位で信号の色や信号が変わるまでの時間を自律走行車が知らせてくれる。雨が降ったり信号を認識するビジョンセンサーが故障しても、安全な都心自律走行が可能になる。 現代自動車は、早ければ12月から独自で開発した環境配慮型未来自動車である「水素電気自律走行自動車」6台を皮切りに、2021年1月までに最大15台投入し江南の道路で自律走行技術の実証実験を行う。 ソウル市と現代自動車は、2021年末までに実証実験を行い、世界最高レベルの都心自律走行技術を確保し、江南、汝矣島、上岩で、交通弱者をはじめとする市民のための「都心自律走行モビリティサービス」のテストを実施する計画。 またソウル市は、2024年までに世界に先駆けて都心自律走行技術の実用化を実現することを目標としている。世界で最も進んだ「水素電気自律走行車」を発売し、環境汚染や事故の心配がない未来交通都市のスタンダードを創るというビジョンも提示した。 ソウル市のファン・ボヨン都市交通室長は「未来交通は単に自律走行車が都心を走るのではなく、免許がない人や体が不自由な交通弱者など、誰もが移動の自由を享受できるようにし、市民を運転と事故から解き放ち、ゆとりある安全な暮らしを実現するもの」とし、「ソウルは世界最高の公共交通都市からさらに飛躍し、2024年までに世界に先駆けて自律走行の実用化を果たす未来交通都市になるだろう」と抱負を語った。 【参考資料1】ソウル江南自律走行実証道路概要 【参考資料2】現代自動車の自律走行車(水素電気自動車/背景:現代自動車自律走行センター)
SMG 793

ソウル市、バス車内でも無料Wi-Fiサービス 一日700万人利用見込み

ソウル市内のマウルバス全路線(235路線、1,499台)に公共Wi-Fi完備、広域自治体では韓国初の試み 市内や広域バス・フクロウバス・リスバス など、今年6千台に設置…来年は100%整備へ ソウルで市内・マウルバスを利用するソウル・首都圏の市民約700万人の通信費軽減効果期待 2020年までに大型公園24か所、2022年までに福祉施設1,289か所に公共Wi-Fi完備、情報格差の解消と通信福祉の向上図る 11月20日からソウルを走る全てのマウルバス*で公共Wi-Fiが無料で使えるようになる。オープン型の「PublicWiFi@Seoul」またはセキュリティ保護型の「PublicWiFiSecure@Seoul」のうちいずれかを選択してアクセスすれば使用できる。全てのマウルバスに公共Wi-Fiを設置するのは自治体としては初の試み。来年からは市内バスを含めフクロウバス**、リスバス***、広域バスでも公共Wi-Fiが100%整備される予定。走行中のバス車内で誰でも簡単に無料Wi-Fiが使えるようになる。 ソウルで市内バス、広域バス、マウルバスを利用するソウルおよび首都圏の人口は、一日平均約700万人(ソウル市内バス:一日平均577万人、マウルバス:一日平均118万人)。無料Wi-Fiが導入されることで、今後は通信費の負担も軽減されると見込まれる。 ソウル市は20日(水)、マウルバスの全路線(235路線、1,499台)と、市内バスおよび広域バスの81%(7,399台中6千台)に公共Wi-Fiの設置を終えサービスを開始すると発表した。現在マウルバスは、全路線にWi-Fiが完備されている。市内バスと広域バスは、科学技術情報通信部と韓国情報化振興院が共同で整備を進めており、来年には残りの1,399台にも設置し100%導入を完了する計画。 ※ マウルバスのWi-Fiアクセス:オープン型の「PublicWiFi@Seoul」またはセキュリティ保護型の「PublicWiFiSecure@Seoul」のうちいずれかを選択して使用。オープン型Wi-Fiは 、利用者が安全かつ快適に利用できるよう、全路線のWi-Fi SSID(アクセスポイントの識別名)を統一した。初回利用時に設定すれば、次回から全てのマウルバスで自動的にアクセスできる。 ※ 市内バスのWi-Fiアクセス:オープン型の「PublicWiFi@Bus_Free_(路線番号)」またはセキュリティが強化された「PublicWiFi@Bus_Secure_(路線番号)」のSSIDのうちいずれかを選択して使用。 <情報格差の解消に向け、福祉施設やコミュニティ空間348か所に公共Wi-Fi設置を完了> ソウル市は、情報弱者がよく利用する総合社会福祉館、高齢者福祉館、障がい者福祉館、青少年休憩センターなど市内の348か所の福祉関連施設にも今年公共Wi-Fiを追加設置した。既存の施設91か所に加え、現在合計439か所の施設でサービスを提供している。 市は2022年までにソウル市内の福祉関連施設1,289か所に無料Wi-Fiを設置し、市民間の情報格差を解消する狙い。 ※ 福祉施設における公共Wi-Fi設置状況および計画 福祉施設における公共Wi-Fi設置状況および計画 合計 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 施設数(か所) 1,289 91 348 300 300 250 AP設置数(台) 4,960 360 1,200 1,200 1,200 1,000 所要予算(百万ウォン) 9,255 563 2,028 2,184 2,328 2,152 ほかにも、バスを待ちながらWi-Fiを利用できるよう、来年上半期までに中央バス専用車路の全停留所358か所にも公共Wi-Fiを整備する。 <2020年までに汝矣島公園、南山公園などソウル市内の10万㎡以上の大型公園24か所整備> 日常生活でも市民が自由にWi-Fiを使えるよう、公共Wi-Fiの設置も拡大する。汝矣島公園や南山公園、文化備蓄基地などソウル市が管理する10万㎡以上の大型公園24か所にも、2020年までに公共Wi-Fiを構築すべく現在設計作業が進められている。  公共Wi-Fiの構築および拡大は、誰でもソウルのいたるところで無料Wi-Fiを使える「フリーデータシティ」の実現を骨子とした「スマートソウルネットワーク(S-Net)推進計画」の一環。市は、2022年までにソウル全域の公共空間にWi-Fi端末機器16,330台を追加設置し、市民の通信基本権を全面的に保障するとともに、スマートシティインフラを完成させるとしている。 ※ 公共Wi-Fi AP(端末機器)設置計画(2019年~2020年) (単位:台)...   Read more
SMG 714

ソウル市育成のフードスタートアップ、3年間で雇用創出181人、売上411億ウォン記録

韓国唯一の農食品分野の創業保育センター「ソウルフードスタートアップセンター」、106社を育成 3年間で累積売上411億ウォン、投資誘致60億ウォン、181人の雇用創出達成…入居競争率4対1 マーケティング、投資、R&D分野の専門家45人と1対1のメンタリング→投資商談会131件、博覧会への参加65社 30日(土)まで入居企業10社追加募集…第2・第3のフードスタートアップセンター開設も検討中 ソウル市は、2016年12月に開館した韓国唯一の農食品(Food-Tech, Agri-Tech)創業保育センターである「ソウルフードスタートアップセンター(Seoul Food Tech Startup Center)」で、この3年間、フードテック革新スタートアップ106社を育成し、入居企業の累積売上411億ウォン、投資誘致60億ウォン、雇用創出181人などの成果を収めた。2019年は、売上総額206億ウォン(49社)、投資誘致14億ウォン、新規採用44人、投資商談会131件・26社、博覧会への参加10回・65社、専門家によるメンタリング215回などの実績を上げている。 ソウル市育成のフードスタートアップ、3年間で雇用創出181人、売上411億ウォン記録 売上 投資誘致額 雇用創出 知的財産権 合計 411億ウォン 61.8億ウォン 181人 101件 2019年(10月) 206億ウォン 14億ウォン 44人 47件 2018年 120億ウォン 30億ウォン 77人 39件 2017年 85億ウォン 18.8億ウォン 60人 15件 「ソウルフードスタートアップセンター」は、農食品産業の有望なスタートアップを発掘するため、オフィススペースの提供はもちろん、マーケティングや投資誘致、技術開発など分野別の専門家メンタリング、国内外の展示会への参加支援、農食品関連企業と関連企業間のネットワーキング、入居企業間の協業などを支援している。 現在、入居している企業は計49社。伝統的な農食品メーカーや食品流通業界に革新をもたらすO2Oプラットフォーム、全国規模の農産物契約栽培を通じた「都農相生(都市と農村が共に成長する)」を実現する農業ベンチャー、未来の食料確保に向けた代替肉類の開発、ムクゲの食用化開発など、農食品を基盤とした様々な分野で、フードテック革新企業が活発に活動している。 センターには農食品分野の多様な企業が入居しているだけに、各企業の特性や成長サイクルに合わせた専門家マッチング、食品関連展示会への参加支援、大手企業や投資家とのネットワーキングイベントの開催など、きめ細かな支援を提供している。 創業予備期から成長期に至るまで、各企業のステージに合わせて専門家によるメンタリングも行われる。マーケティング、投資、R&Dなど9つの分野で45人の専門メンターが企業別に1対1のメンタリングを行うため、入居企業は適宜専門家のアドバイスが受けられる。また、育成担当マネージャーが常時相談に乗り、各企業の課題を把握し、最適なメンターをマッチングする体制も整っている。 併せて、スタートアップにとってもっとも重要な資金確保のための投資誘致も支援する。投資専門メンターとのマッチング、投資家や関連機関とのネットワーキングイベントの開催、専門機関との協業による成長支援プログラム(スケールアップ)の導入など、入居企業の優れた製品やサービスへの投資を積極的に誘致し、企業の成長を後押しする。 ソウル市は、11月30日(土)までソウルフードスタートアップセンターの入居企業を追加で10社募集すると発表した。農食品分野の革新的なアイディアや事業化能力を備え、ユニークな事業モデルを有する創業者なら誰でも申請できる。応募方法は申請書類と事業計画書をソウルフードスタートアップセンターホームページ(http://seoulfoodstartup.org)に提出。詳細の問い合わせはソウルフードスタートアップセンター(☎02-6978-1741)へ。  ソウル市都市農業課のソン・イムボン課長は「ソウル市はこの3年間の数多くの成果を土台に、有望な食品関連スタートアップの持続可能な成長をけん引する役割を拡大している」とし「食品分野スタートアップの入居ニーズが増え続けているだけに、今後、第2・第3のフードスタートアップセンターの開設も検討したい」と話す。  ☐ ソウルフードスタートアップセンター ソウルフードスタートアップセンター 入居企業間ネットワーキング 展示会 講師を招いた特別講義 オフィススペース
SMG 671

DDP外壁に映し出される「冬の光の祭典」…夜の観光コンテンツ創出

12/20~1/3、ソウル市・ソウルデザイン財団主催の「DDPライト、ソウル解夢(ヘモン)」開催 DDPの外壁全体に音楽に合わせて光・映像を映し出すライトショー…冬の風物詩イベントに 世界的なメディアアーティストレフィック・アナドル氏とAIを駆使したメディアファサード演出家ミン・セヒ総監督がコラボ ソウルの文化資産としてDDPを成長させ東大門エリアの地域経済および観光活性化の貢献目指す 年末年始(12月20日~1月3日)、ザハ・ハディッドが設計した東大門デザインプラザ(DDP)の外壁が大きな展示場に様変わりする。日が沈み辺りが暗くなると、緩やかなカーブを描いた銀色のDDPの外壁に、きらびやかな光と映像による大型イルミネーションショーが音楽に合わせて映し出される。その圧倒的なスケールと目が離せないダイナミックなライトショーは、これまでとは全く違った東大門の新しい夜景を演出する。「メディアファサード(Media-Facade)」は、建築物の表面にLEDなどの光源を設置し、色や明るさに変化を持たせることで、動的な変化や映像を創り出す照明演出のことを指す。 ソウル市とソウルデザイン財団(代表:チェ・ギョンラン)は、DDPの全面を大型スクリーンに見立てて、様々なコンテンツをメディアファサードに映し出す、冬の光の祭典「DDPライト」を今年から開催すると発表した。 DDPライトという名前には、都市の建築物であるDDPで公共(人々の)のストーリーを芸術と技術で表現し、DDPの外壁を、「光」という素材を経験できる市民のための公共スクリーンとして活用するという意味が込められている。 また、ソウル市は「DDPライト」を、豪州の冬にあたる5月末に開かれ多くの観光客が訪れる「ビビッド・シドニー(Vivid Sydney)」のような、冬の風物詩となる夜の観光コンテンツとして発展させたい考え。今後DDPがソウルの文化資産に成長し、東大門を中心に地域経済と観光活性化に貢献するものと期待される。 「DDPライト」は、光を素材にした従来の祭典では見られなかった新しい感動を市民に与える。初の開催となる今年のテーマは「ソウルの解夢(Seoul Haemong)」。ソウルと東大門の過去、現在、未来をデータビジュアライゼーションコンテンツで表現する。トルコ出身の世界的なメディアアーティストレフィック・アナドル(Refik Anadol)氏がメインアーティストとして参加し、AI(人工知能)を駆使したメディアファサード演出家ミン・セヒ氏が総監督として参加する。 ソウルと東大門の過去の写真や市民が撮影したソウルの写真データを集め、これらをAIやマシンラーニングなどの技術で解析・再構築し、光と映像で表現する。市民の自発的な参加を促し、様々なストーリーを作品に盛り込む考え。 ソウル市とソウルデザイン財団は、今年を皮切りに毎年新しいテーマを選定し、国内外のメディアアーティストとのコラボを通じてライトコンテンツを公開する予定。 今年で開館5周年を迎えるDDPは、一日平均2万4千人を超える来場客を記録し、ソウルの観光名所として高い人気を誇っている。2014年の開館時に年間688万人が来館、その後毎年11.5%ずつ増加し、昨年は1千万人を突破した。年間平均128件のコンテンツを公開し施設稼働率は78%を超えるなど、デザイン専門家のみならず、市民や観光客にとっても魅力的な場所として脚光を浴びている。 ソウルデザイン財団のチェ・ギョンラン代表理事は「DDPライトは、DDPの独特な外壁面を利用したユニークなライトコンテンツ。観光客の足が遠のきやすい冬季シーズンの代表的な夜の観光コンテンツに成長させ、DDPの未来を担う光の祭典を通じて東大門エリアの発展に貢献したい」とし「みんなが共感できるストーリーを芸術と技術で表現し、これからも長く愛されるコンテンツにしていきたい」と話す。
SMG 677

洪陵「バイオ医療クラスター」第1段階完成…成長産業創り本格稼働

バイオ医療創業支援のコントロールタワー「ソウルバイオハブ」3棟が完工…企業成長を手助けする支援に本腰 5日(火)、ソウルバイオハブ「地域ヨルリン棟」の開館式…パク市長や大学・病院・企業などの関係者が参加 第2段階本格稼働…BT・IT融合センター、グローバル協力棟など順次造成、「強小研究開発特区」の指定 主要9病院や5つのバイオ産業協力団体が参加し、産官学の協力体系づくりに関するMOU締結 ソウル市が未来成長産業として構想中のバイオ医療産業の中心拠点「洪陵(ホンヌン)バイオ医療クラスター」の第1段階が完成した。ソウル市はバイオ医療の創業支援コントロールタワー「ソウルバイオハブ(東大門(トンデムン)区回基(フェギ)路117-3)」の3棟が完工し、バイオ医療産業育成に向け本腰を入れると発表した。 教育やコンサルティングなどスタートアップの成長と事業化を支援する「産業支援棟(2017年10月)」、研究開発を支援する「研究実験棟(2019年4月)」に次ぎ、協業とコミュニケーションのための「地域ヨルリン棟」が11月5日(火)に開館する。 ソウル市は第2段階として、2020年まで「BT・IT融合センター」を、2021年まで「グローバル協力棟」を、そして2024年までには「先端医療機器開発センター」を順次造成する計画だ。この計画が実現すれば、1960年代の韓国経済をけん引した洪陵がバイオ産業の前哨基地になると見込まれている。 ソウル市は11月5日(火)、「地域ヨルリン棟」の開館式を行った。パク・ウォンスンソウル市長を含め、大学や病院、研究所など洪陵の関係機関、グローバル企業、バイオ産業団体などおよそ200人が参加し、開館祝賀行事や企業入居歓迎式が開かれた。 ソウルバイオハブは、洪陵クラスターの中核施設として、創業5年以下のバイオスタートアップの創業を支援する空間。ここにバイオ医療関連のスタートアップ67社が入居する。現在、研究開発やコンサルティング、投資誘致など事業のサイクル別にきめ細かな支援プログラムを運営しており、大学や病院、研究所、地方クラスターなど関係機関との協力を通じて、バイオ創業の生態系づくりの中心的役割を担っている。 ソウル市はジョンソン・エンド・ジョンソンやノバルティス、MSDなどグローバル製薬会社の「パートナリングオフィス」をソウルバイオハブに誘致するとともに、バイオ医療分野の優れた技術を保有する韓国企業を発掘し、コンサルティングやメンタリング、海外進出を支援するなど協力モデルを作っている。 今回開館する「地域ヨルリン棟(*ヨルリン:開かれた)」は、延べ面積3,113㎡、地下2階・地上4階規模で、①企業入居及びコーワーキングスペース、②科学図書館、③カンファレンスホール、セミナールーム、休憩空間などで構成されている。 ソウル市は、洪陵バイオ医療クラスターの第1段階インフラのソウルバイオハブ3棟の完工に続き、第2段階インフラの造成にも拍車をかけている。今後洪陵一帯に、①BT・IT融合センター(2020年)、②グローバル協力棟(2020年)、③先端医療機器開発センター(2024年)など、段階別の企業入居空間を拡大し続け、ソウルバイオハブを卒業した企業が洪陵を拠点に事業安定を図り持続的に成長できるよう支援を行う計画だ。 また、洪陵一帯を「強小研究開発特区」に指定(2019年9月申請)し、円滑な企業活動のための規制改善や制度づくりに集中する計画だ。特に市は、最近選定された「洪陵経済基盤型都市再生ニューディール事業(2019年10月)」の施行により、バイオ産業支援インフラの充実や定住環境改善事業などと連携することで、洪陵地域がソウルバイオ医療産業の拠点に生まれ変わるにあたってより弾みがつくだろうと見込んでいる。 パク市長は「ソウル市は未来産業のひとつとしてバイオ医療産業に注目し、関連スタートアップの活発な立ち上げと研究開発が行われる前哨基地として洪陵バイオ医療クラスターを造成してきた。その第一歩がソウルバイオハブ3棟の完成だ。教育やコンサルティングから研究開発、協業、コミュニケーションなどに至るまで総合的な支援が本格的に展開される。これから第2段階を稼働させ、1960年経済成長のゆりかごだった洪陵をバイオ産業の中核地域として育成していきたい」と話す。 ソウルバイオハブ鳥瞰図 地域ヨルリン棟
SMG 658

声楽家チョ・スミが「ソウル広報大使」に…ソウルを世界に発信したい

ソウル市を代表するグローバルPR動画への出演を機に、11月4日(月)、ソウル市庁で声楽家チョ・スミ氏をソウル市広報大使に委嘱 チョ・スミ氏「住みやすい、泊まりたい、投資したい都市ソウルの魅力を世界に発信したい」 激声楽家のチョ・スミ氏がソウル市広報大使(以下、ソウル広報大使)に委嘱された。この委嘱はチョ氏が2019年にソウル市のグローバルPR動画にメインモデルとして出演したことがきっかけとなった。このオファーを受け入れた理由について、「ソウルは私を芸術家に育ててくれた母体の都市」とし「ソウルを代表するソウル広報大使になりとてもうれしく思う」と話した。 11月4日(月)午前11時、ソウル特別市庁で広報大使委嘱式が開かれた。パク・ウォンスンソウル市長から委嘱牌を受け取ったチョ氏はこれからソウル市のPR活動に努める。彼女は「海外で多くの活動を行っているが、いつも心の故郷であるソウルのために自分に何ができるか常に考えていた。世界の様々な場所を訪れ活動を展開する際、韓国の首都ソウルの魅力を発信できるよう頑張りたい」と話す。 チョ氏が出演するグローバルPR動画は、ソウル市の主な国内外の行事やソウル市オフィシャル外国語ホームページおよびSNSなどで、ソウル市を代表する動画として活用される。動画でチョ氏は世界的に有名なソプラノ歌手としての姿を通じて、「グローバルリーディング都市ソウル」と「K-popが誕生した音楽都市ソウル」のクラシックな品格を表現する。特に、コンサートシーンでは直接アリアを録音する情熱的な姿も見せた。 ソウル広報大使は「ソウルを愛し、ソウルを語る人たち」というビジョンのもと活動を繰り広げる。今回の委嘱で計39人となるソウル広報大使は、放送、建築、文化、芸術など様々な分野の専門家で構成されており、市民の夢と希望を代弁する役割として、ソウル市や市政のPRに最善を尽くしている。 パク市長は「世界的な声楽家チョ・スミさんをソウル広報大使としてお招きできたことをうれしく思う」とし「海外で主に活動されているチョさんにはグローバル都市ソウルの魅力を発信していただくよう期待している」と話した。 □ 関連動画およびSNS チャンネル名 URL ソウル市代表Facebook(英語) https://www.facebook.com/seoulcitykorea/videos/2459485117481147/ ソウル市代表YouTube(英語) https://youtu.be/0R8ejS4SerY ソウル市代表Instagram(英語) https://www.instagram.com/p/B4MazhRJ2e2/?utm_source=ig_web_copy_link ソウル市代表Twitter https://twitter.com/Seoul_gov/status/1189357449779638272
SMG 625

移動の未来を切り開く「2019 ソウルスマートモビリティEXPO」

24日、ソウル市長が水素自動車に乗って「2019 ソウルメイヤーズフォーラム」に参加…気候変動への対応意志を発信 「水素自動車マスタープラン」を拡大…水素自動車3千台→4千台、水素ステーション11か所→15か所 他の市・道より水素自動車の購入希望者が多いソウル…待機需要の相当部分の解消を期待 激しい渋滞や疲れる長距離運転、いつまでも克服できそうにないペーパードライバー──。こんな私たちの姿は今後も続くのだろうか。未来の交通手段を先に確認したいなら、今週上岩洞(サンアムドン)ヌリクムスクエアに行ってみよう。 ソウル市が11月8日(金)と9日(土)、上岩洞ヌリクムスクエアやMBC前文化広場などで「2019 スマートモビリティEXPO」を開催する。今年で初めて開かれるこの行事では、第4次産業革命がもたらす交通システムの変化を展望しモビリティの青写真を提示する。未来交通に対するソウル市のビジョンを紹介し、市民が直に目で確かめ経験できる体験の場となる。エキスポは「移動の未来、新しい価値を更に提供(Freedom of Mobility)」というテーマで、11月8日(金)午前10時から始まる。 <パク市長、自律走行宅配ロボットとともに「移動の自由」をテーマに「ソウル宣言」を発表> 「2019 ソウルスマートモビリティEXPO」は、パク・ウォンスンソウル市長と自律走行宅配ロボットが「移動の自由」に関する「ソウル宣言」を発表して始まる。これはソウルの移動パラダイムが、移動の自由をみんなで享受する「スマートモビリティ時代」にシフトしていることを宣言するという意味がある。 <11月8日(金)、未来のスマートモビリティを紹介する国際カンファレンス開催> 「移動の未来、新しい価値を更に提供」というテーマで開催される国際カンファレンスでは、パク市長やマサチューセッツ工科大学のモシェ・ベン・アキヴァ(Moshe Ben Akiva)教授など、産官学が一堂に会し専門知識を共有することで、有人ドローンや自律走行自動車時代に備える協力の土台を整える。 まず始めに、マサチューセッツ工科大学(土木環境工学)のモシェ教授が「スマートモビリティ:新しい未来、共有の可能性」について基調講演を行う。続く対談「移動の自由、新しい価値を更に提供」にはパク市長が参加する。細部セッションでは「新しい機会:有人ドローンが変える都市」と「ソウルを動かす自律走行事業の成果と未来」というテーマでディスカッションが行われる。 このカンファレンスは、11月8日午後1時半から6時まで、上岩洞ヌリクムスクエアビジネスタワー国際会議室(3階)で開催される。 <韓国初、ドローンタクシーの先駆者ボロコプター、EHang、ウーバーの機体展示> ドローンタクシー業界をリードするドイツのボロコプター(Volocopter)、中国のEHang、アメリカのウーバー(Uber)のドローン機体が韓国で初めて展示される。ドイツのボロコプター(Volocopter)は第4世代のドローンタクシー「ボロシティ(Volocity)」を公開し、最近シンガポール都心での飛行に成功したドローンタクシー界のトップランナー。中国のEhangはオーストラリアで飛行テストに成功したほか、2017年12月には「広州フォーチュングローバルフォーラム(FORTUNE Global Forum)」でドローン1,180台による飛行ショーを披露しギネス記録を更新した底力のある企業だ。ウーバーは構築済みのプラットフォームを活用し、2023年、ドローンタクシー中心の公共交通サービスの提供に向けて取り組んでいる。 <自律走行車両の搭乗体験や自律走行シャトルバス、無人宅配車両など自律走行技術が集結> 今年6月上岩洞に造成された世界初の「5G自律走行テストベッド」では、自律走行車両の体験試乗ができる。オーダーメード型自律走行体験は、歩道区間で自律走行車両(6台)を呼び出すところから始まる。車両を呼び出すと、待機中の自律走行車両が指定場所に到着し、乗客を乗せて▲S字、▲平行駐車、▲突発事態、▲Uターンなど様々なコースを走る。また、1.7kmのテストベッドで、一般車両と一緒に走行するコースも楽しめる。 11月9日(土)には、自律走行宅配ロボット(2台)が、▲駐車ミッション、▲障害物回避、▲交差路走行、▲障害物緊急停止など様々なテクニックを披露しながら宅配運搬ミッションを遂行する。 <パーソナルモビリティ体験、MaaS展示館など「未来交通体験ハンマダン」開催> 電動キックボードや電動ホイルで都心を走るパーソナルモビリティ体験も用意されている。 <行事当日ワールドカップ北路など一部道路は通行止め、迂回路利用のお願いも> 行事のスムーズな進行のために、ソウル市は11月9日(土)、ワールドカップ北路デジタルメディアシティ十字路からワールドカップパーク7団地交差路までの区間で通行止めを行う。 ソウル市は、一部道路の通行止めによる不便を最小限にとどめ、 通行止め区間と周辺交差路に交通処理要員を配置するとともにバナースタンドなど案内ツールを設置。交通秩序の維持や安全管理に総力を挙げる。併せて、EXPOに参加する市民には公共交通や迂回路の利用をお願いした。 ソウル市都市交通室のファン・ボヨン室長は、「今回のEXPOを機に、ソウルが世界の未来交通をリードするスマートモビリティシティへと跳躍できるよう努力したい。第4次産業革命がもたらすモビリティ技術を実現できるプラットフォームを構築し、ソウル経済の活力を生み出す追い風の役割を果たしたい」とし「多くの市民や未来をけん引する担い手がEXPOを訪問し、未来交通を先に体験する有意義な時間になれば」と述べた。 ※より詳しい内容は、報道資料韓国語版でご確認できます。
SMG 640

外国人留学生のみなさん、ソウル市庁・ソウル型強小企業でインターンシップをしてみませんか?

24日、ソウル市長が水素自動車に乗って「2019 ソウルメイヤーズフォーラム」に参加…気候変動への対応意志を発信 「水素自動車マスタープラン」を拡大…水素自動車3千台→4千台、水素ステーション11か所→15か所 他の市・道より水素自動車の購入希望者が多いソウル…待機需要の相当部分の解消を期待 ソウル市が11月14日まで「第25期ソウル市グローバルインターンシップ」プログラムに参加する外国人留学生インターン35人を募集する。 市は2008年から、政府機関としては韓国で初めて、毎年夏休みと冬休みの間、外国人留学生を対象にソウル市政への参加機会を提供するグローバルインターンシップを運営し始め、これまで87か国・地域から来た705人の留学生が参加した。毎年高い競争率となる人気のこのプログラム。今年の夏休みインターンシップには30人の募集に対し270人が応募し、9:1の競争率を記録した。 今回募集する冬休みインターンシップ(35名)は、▲ソウル市庁および傘下機関に25名、▲ソウル型強小企業に10名を配置する計画で、海外政策資料の収集・分析、国際行事の開催、海外マーケティング、通訳・翻訳支援など様々な業務を行うことになる。このうち31名は公開募集を通じて、4名は法務部社会統合プログラム履修者特別選考(法務部推薦者間競争)を通じて選抜される。 特に、ソウル型強小企業への配置は今年初めての試み。卒業後国内企業への就職を希望する留学生に進路探索の機会を提供すると同時に、企業には優秀な海外人材を活用できる機会を提供する。市は、公共機関認証などにより優れた労働環境などが認められた「ソウル型強小企業」を対象に需要調査を実施。インターン配置を希望した7社に10人を配置する。 ※ ソウル型強小企業:ソウル市と公共機関が認証したソウル所在の中小企業のうち、企業力量や賃金、労働環境などを考慮し、ソウル市雇用政策課で選定した「青年が働きやすい企業」。 今回の留学生インターン25期が配置されるソウル型強小企業7社は、ソフトウェア開発・供給、国際行事企画などを主な業務としており、企業力量や賃金などの側面で青年が働きやすい企業として認証を受けている。韓国語はもちろん外国語も流暢な留学生インターンの活用が企業の国際競争力の向上にも役立つことが期待される。 インターンシップには韓国語能力試験(TOPIK)3・4級以上を取得したソウル市所在大学(院)に在学中の外国人留学生なら誰でも申込が可能で、詳細および申込方法についてはソウル市(www.seoul.go.kr)またはソウルグローバルセンターホームページ(http://global.seoul.go.kr)で確認できる。参加を希望する留学生は11月14日(木)まで申込書類を作成し、global_intern@seoul.go.krまで送れば応募できる。 最終合格者は、1次書類審査と2次面接審査を経て、12月12日(木)に発表される。募集に関する詳細やお問い合わせは、ソウル市外国人多文化担当官(☎02-2133-5077)まで。 その他にも、ソウル市政についての理解を高め進路探索の機会を提供するための市政見学、参加企業訪問、就労ノウハウ特別講義など留学生に役立つ様々な活動が予定されている。 ソウル市のチェ・スンデ外国人多文化担当官は「外国人留学生にとってはソウル市政や組織生活を経験し就職競争力を高められるだけでなく、韓国社会に対する理解を深める機会となる」とし「外国人留学生らは今後韓国と自国間の交流深化や友好増進、企業の国際競争力の向上において重要な役割を果たすことが期待される」と述べた。
SMG 619

ソウル市、2022年まで水素自動車4千台を普及…市長専用車も取替へ

24日、ソウル市長が水素自動車に乗って「2019 ソウルメイヤーズフォーラム」に参加…気候変動への対応意志を発信 「水素自動車マスタープラン」を拡大…水素自動車3千台→4千台、水素ステーション11か所→15か所 他の市・道より水素自動車の購入希望者が多いソウル…待機需要の相当部分の解消を期待 パク・ウォンスン市長の専用車がエコカーの水素自動車に取り替えられる。現在使われている電気自動車は、今後ソウル市の一般業務用として使用される。 ソウル市によれば、パク市長は「2019 ソウルメイヤーズフォーラム」が開かれる10月24日(木)に初めて水素自動車に乗りフォーラムに参加する。気候変動への対応をリードしてきたソウル市がその実践意志を世界に発信するためだ。(午前7時55分頃、COEX北ゲート降車予定) 「2019 ソウルメイヤーズフォーラム」は、気候変動に対する危機感を世界都市間で共有し、地方政府が気候変動への取り組みをリードしていこうとの趣旨で開催されるフォーラムだ。同フォーラムはソウル市とイクレイ の共同主催で、10月24日(木)から25日(金)までの2日間、江南区COEXで開かれ、世界25か国・36都市の市長や国際機関の関係者などおよそ300人が参加する。 ソウル市は「水素自動車先導都市ソウル」マスタープランを拡大し、よりアグレッシブに水素自動車の供給に乗り出す計画。2022年まで水素自動車を3千台から4千台以上まで増やす。水素ステーションの構築も11か所から15か所以上に拡大する。ソウル市は生活道路の汚染源低減のため、2018年10月「水素自動車先導都市ソウル」マスタープランを策定した。 ソウル市は、水素自動車の普及率が右肩上がりで上昇しており、目標の前倒し達成が可能と見込まれるだけに、水素自動車の普及と充填インフラの構築を拡大することにしたと説明した。 ○ 水素自動車普及(累計):2019年591台→2020年1,854台 ○ 水素ステーション構築(累計):2019年4か所→2020年10か所 これまでソウル市の場合、他の市や道より水素自動車の購入を希望する人が多く、購入まで1年以上待機しなければならなかった。しかし、水素自動車と水素ステーションが拡大されれば、購入を希望する待機需要の相当部分が解消されると期待される。 ソウル市は水素自動車の普及に必ず必要な充填インフラの拡大に関する委託調査も進めている。今後調査結果をベースに「2030水素ステーション構築における中長期戦略」を策定する計画だ。 パク市長は「気候危機に積極的に対応するために、エコカーの利用は選択ではなく必須。私から実践したいと思う」とし「市民のニーズに応えるために、水素自動車などエコカーの普及を拡大し、より便利に利用できるよう充填インフラも着実に拡大させていきたい」と述べた。
SMG 574

世界都市の市長、メイヤーズフォーラムで気候変動危機への迅速な行動を訴える

10/24(木)~25(金)、COEXで「2019 ソウルメイヤーズフォーラム」開催 ソウル市・イクレイ共同開催、世界都市市長団・国際機構関係者・市民など約300人が参加 グローバル気候変動・エネルギー市長協約(GCoM)の韓国事務局発足、韓国の気候行動意志を公表 世界都市が志を共にした「ソウル宣言」で地方政府の主導的役割と国際協力を強調 付帯行事の「ソウル国際エネルギーフォーラム」で「ソウル原発1基削減の成果と展望」について議論 2020年からのパリ協定本格始動を控え、気候変動による世界的危機が深刻化する中、ソウルを含めた25か国・37都市の市長や国際機構関係者、市民など約300人が集まり、気候変動危機を克服するために議論を繰り広げる。ソウル市は、10月24日(木)、25日(金)の両日間、江南COEXで「2019 ソウルメイヤーズフォーラム(Seoul Mayors Forum on Climate Change 2019)」を開催すると発表した。トルコの首都アンカラ、イクレイ世界執行委員都市であるモザンビークのケリマネ、GCoM理事都市であるインドのナーグプルとモロッコのシャフシャウエンなど国内外の25か国・37都市から代表団が派遣される。 最近、気候変動危機に対する政治指導者らの早急な対応を要求する青少年の登校拒否デモ、9月21日に国内外で行われた大規模なグローバル気候マーチ(Global Climate Strike)など、世界的に迅速な対応を訴える動きが広まりつつある。こうした現実の下に開かれるにメイヤーズフォーラムは、世界都市が危機意識を共有するとともに、地方政府主導で気候変動に対応し行動しようと一斉に声を上げる有意義な行事と言える。 2015年に開催されたソウルイクレイ世界総会の1セッションとして発足し、今年で3回目を迎える「メイヤーズフォーラム」は、これまでイクレイやGCoM(Global Covenant of Mayors for Climate & Energy)など世界の地方政府間ネットワークを通じて気候変動危機に対応する地方政府間の協力強化に力を入れてきた。 「リーダーシップと行動の加速化による気候変動への地方政府の対応」というテーマで行われる今年の「2019 ソウルメイヤーズフォーラム」は、開会式、総会Ⅰ·Ⅱ、5つのテーマ別セッション、KIRECとの共同セッションで構成される。 24日午前の開会式では「GCoM韓国事務局発足式」が実施される。これまで韓国の都市による市長協約を拡大するために注力してきた「イクレイ韓国事務所」は、今回のメイヤーズフォーラムを機にGCoM韓国事務局の役割を正式に担当することになる。今後加盟を希望する都市は、GCoM韓国事務局(イクレイ韓国事務所)を通じて加盟できる。 韓国では加盟済みの既存8都市(ソウル、水原、昌原、大丘、安山、仁川ミチュホル区、唐津、全州)に加え、今回のフォーラムで3都市(ソウル江東区、ソウル道峰区、光明市)が新たに加盟を表明し、計11のGCoM会員都市が気候変動への対応に向け積極的に乗り出す。 パク・ウォンスンソウル市長はメイヤーズフォーラムで、今回のフォーラムに参加する世界都市代表団の声を集め「ソウル宣言」を発表する。その内容は現在の深刻な気候変動危機を受け、地方政府が対応および適応の実質的主体として、積極的に気候行動を展開すると誓うもので、キーメッセージは下記の通り。 – 「2019 ソウルメイヤーズフォーラム」に集まった我々25か国・37都市の地方政府は、これまでの努力にもかかわらず、現在のような気候変動危機に直面し、より迅速かつ積極的な気候行動が必要であることを認めざるをえない。 – 我々は、国に対し、地方政府と緊密に協力し2020年までより強化された目標を設定することを要請する。 – 我々は、気候行動の実質的主体としてすべての地方政府が気候緊急宣言を採択し、地球の平均気温上昇を1.5℃以内に留める努力の一環として、グローバル気候エネルギー市長協約に参加することを訴える。 – 我々は、コミュニティやビジネスリーダー、科学者に対し、気候変動への対応および適応のために協力することを訴えるとともに、教育関連政策策定に参加することで、未来を担う青少年を支援する。 – 我々は、気候変動と生物多様性減少の相関関係を認め、計画過程で自然を考慮する統合的解決策の模索を訴える。我々地方政府はこのような過程で積極的な役割を遂行することを約束する。 「2019 ソウルメイヤーズフォーラム」に関する詳細はホームページ(http://www.smfcc2019.kr/)で確認できる。 また、25日午前には付帯行事として「2019 ソウル国際エネルギーフォーラム」を開催し、「ソウル市原発1基削減運動の成果と展望」をテーマに、ソウル国際エネルギー諮問団とソウル市エネルギー政策委員らがこれまでの成果を振り返り、今後のソウル市のエネルギー政策の在り方を提示する意義深い場が設けられる。 パク・ウォンスン市長は「気候変動に対応できる時間は残り少ない。今や地方政府が先に行動に乗り出すとき。今年のメイヤーズフォーラムは、世界都市の市長らと共に気候変動がもたらす危機を認識し、行動を決意する意味ある場」と述べ、「そのために、ソウル市は市政全般にわたり環境と生態を中心としたパラダイムへとシフトさせていきたい」と強調した。  【添付】2019 ソウルメイヤーズフォーラム案内ポスター
SMG 627

近代歴史の蚕室、貞洞の夜を楽しむ…ソウル市「2019貞洞夜行」開催

10月25日(金)~26日(土)、貞洞の歴史文化施設で「貞洞夜行」開催 26の文化施設の夜間開放、展示、公演、歴史講義、ツアーなど見どころ満載 貞洞衣装室、貞洞写真館、AR脱出ゲーム「貞洞密書」など参加型プログラムも豊富 市「歴史文化空間を活用した夜間イベントに参加し、秋夜の散歩を楽しんでいただきたい」 ソウル市は10月25日(金)から26日(土)までの二日間、近現代の歴史が息づく「貞洞(チョンドン)」で秋夜の趣を感じながら歴史や文化に触れる「2019貞洞夜行」を開催する。昨年まで中区区庁で主管してきた「貞洞夜行」は、今年からソウル市が主管・開催する(2015~2018年、中区区庁主管)。 「貞洞夜行」は、貞洞地域に密集する文化財、博物館、美術館など歴史文化施設の夜間開放イベントを中心に、歴史文化空間を活用した ▲公演、▲展示、▲歴史講義、▲体験プログラム、▲スタンプラリー、▲解説ツアーなど様々なプログラムが展開されるソウル市の代表的な夜間イベント。 今年は「貞洞の時間を旅する」のスローガンのもと、近代開花期の貞洞へタイムスリップするようなプログラムが実施される。貞洞ロータリーの舞台でイベント開催宣言が行われ、徳寿宮(トクスグン)の守門将と吹打隊が開花期の服装をした演技者らと共に徳寿宮大漢門(テハンムン)から京郷(キョンヒャン)新聞社前まで行われるオープニングパレードを皮切りに、二日間のイベントが始まる。 「2019貞洞夜行」では徳寿宮、貞洞劇場、梨花(イファ)博物館、培材(ベジェ)学堂歴史博物館、大韓聖公会ソウル主教座聖堂、ソウル歴史博物館、敦義門(トニムン)博物館村など26の歴史文化施設が夜間開放され、貞洞住民、公益団体、教育機関、企業、マスコミ機関、宗教団体など20あまりの地域主体で構成される「貞洞歴史再生地域協議体」と共にイベントを展開する。 まず、イベント期間中には貞洞一帯の主要文化施設や機関などと連携し、貞洞の様々なところで多彩なジャンルの「公演」が訪問客らに披露される。貞洞に密集する美術館や博物館でもそれぞれ異なるテーマの「展示」が開かれる。この秋、貞洞夜行の展示会に出かけてみてはどうだろうか。 また、培材学堂歴史博物館と敦義門博物館村では、大韓帝国専門家らによる「歴史講義」が開かれ、近代史に関心が高い訪問客向けの学びの場が設けられる。近現代史の蚕室「貞洞」で歴史を学ぶのもまた一興だろう。 老若男女誰でも楽しめる「体験プログラム」も用意されている。「貞洞」の場所性を活かした近代開花期の文化体験、AR脱出ゲームなど最新トレンドが反映されたゲームで遊びながら楽しく歴史を学ぶのもおすすめだ。 貞洞夜行では、夜間開放施設を訪れる訪問客のためのプログラムも行われる。21の施設を訪問しスタンプをゲットする観覧客には、大韓帝国の象徴である「李花紋」バッジが記念品として贈呈される「スタンプラリー」やテーマ別に貞洞めぐりができる「貞洞おすすめコース」などがある。 また、貞洞の主なスポットを巡りながら専門家の説明を聞く「解説士ツアー」も、オンラインで事前受付が行われている。1回あたり20名、計560名の参加者を募集するこのツアーは、中区文化院所属の文化解説士による「貞洞時間旅行(1時間コース)」と、ソウル観光財団所属の文化解説士による「モダンタイムス・イン・貞洞(2時間コース)」の2コースがある。 ※プログラム詳細および事前申込は、貞洞夜行ホームページ(www.jeongdong-culturenight.kr)にて。 ソウル市文化本部のユ・ヨンシク本部長は「近代歴史の文化遺産がいたる所に残っており、韓国近代史の宝庫と呼ばれる『貞洞』を舞台に展開される『貞洞夜行』の多様なプログラムを通じて、多くの市民に貞洞の価値と歴史について知ってもらいたい。今後も『貞洞夜行』が貞洞一帯の企業、学校、住民、宗教団体など公共と民間主体が一つになる貞洞の代表的なフェスティバルになるよう、持続的に取り組んでいきたい」と述べた。 【添付】「2019 貞洞夜行」ポスター
SMG 590

ソウルの川・山・文化名所をつなぐ100Kmコースを走る「ソウル100K」 今週末開催

ソウル市・(社)大韓山岳連盟、19(土)~20(日)に初の「ソウル国際ウルトラトレイルランニング大会」開催 人口1千万の大都市での開催は世界初…国内外33か国・地域のランナー約2,700名が出場 100K(自然+文化名所・プロ選手)、50K(ハヌルギル~城郭・アマチュア選手)、10K(南山・ビギナー) 最先端技術の5Gで生中継、YouTubeなどで魅力的なソウルコースを全世界に配信 森や山、川、城郭、モダンな都心の姿などソウルの美しい文化遺産を一緒に楽しみながら魅力あふれる100Kmの道を走る「ソウル国際ウルトラトレイルランニング大会(以下、ソウル100K)」が今週末の19日(土)から20日(日)まで開催される。ソウルで開かれる初の国際トレイルランニング大会だ。 今回の大会は、ソウル市と(社)大韓山岳連盟の共同主催で実施される。トレイルランニングはトレイル(Trail)とランニング(Running)の合成語で、舗装されていない小道や山、草原などを走る山岳レジャースポーツを意味する。道路を走るマラソンと差別化を図り「山岳マラソン」とも呼ばれる。20~30代を中心に人気を集め、急成長を遂げている分野でもある。 大会のタイトルは「ソウルを走る新たな方法(Run Seoul Like Never Before)」。ソウル広場から仁王山(イナォンサン)や北岳山(ブガッサン)などの名山、ソウルをぐるりと一周するトゥルレキル、都心を横切る漢江や高層ビル群に至るまで、ソウルの主な自然や文化名所、スカイラインなどを一度に楽しむことができる。 ソウル市は、世界的に有名は「ウルトラトレイル・ドュ・モンブラン(Ultra-Trail du Mont-Blanc)」や「ビブラム香港100(Vibram Hong Kong 100)」といった大会は郊外で開かれており、人口1千万の大都市でトレイルランニング大会が実施されるのはソウルが初めてだと説明する。 今回のソウル大会には国内外のプロ選手、アマチュア選手(同好会メンバー)、一般市民などおよそ2,700人が出場し、アメリカ、イギリス、カナダ、フランス、インド、台湾など32か国・地域から110人のトレイルランナーが大会に参加しようとソウルを訪れる。このうち高難易度の長距離レースである100Kには76人が挑む。とりわけ、100Kと50Kの場合、険しい山道を長時間走らなければならないため、事前申込み段階から徹底した検証をへて出場者を募集した。 さらに、今大会は第4次産業革命をリードするソウルの様子が見て取れる構成となっている。ソウル市は通信事業者KTとの協力の下、最先端通信テクノロジーの5Gを活用し、10Kmコース大会(ビギナーズレース)をソウル広場に設置されたスクリーンで生中継する。市民も生中継を通じて出場者の躍動感あふれるランニング姿やダイナミックなコースを楽しく観覧できる。さらに100Kmトレイルランニングコースについては韓国で初めて360度撮影を実施。今後YouTubeなどを通じてソウルコースならではの魅力を世界にPRする計画だ。 コースは①ソウルの中心部にある南山を背景にした10K(ビギナー・一般市民)、②ソウルのハヌルギル(空の公園)と城郭をつなぐ50K(プロ選手・アマチュア選手)、③ソウルの代表的な名山~漢江~都心部をつなぐ100K(プロ選手)の3つ。コースを走りながらソウルの自然・歴史・文化を最大限楽しめることに重点を置いた構成となっている。ソウル市は保安要員、山岳救助隊、医療スタッフ、ボランティアなどと協力し、選手らがベストコンディションで安全に走れるよう最善を尽くしてサポートする計画だ。 50Kと100Kの完走者は、世界最大規模の国際トレイルランニング大会「ウルトラトレイル・ドュ・モンブラン(UTMB)」に参加できる公式ポイントの3~4点を獲得できる。国際トレイルランニング協会(ITRA)からポイント獲得のための公信力が認められたためだ。 一方、ソウル広場には、けがなく完走できるよう選手たちを応援し待つ家族や友達、恋人など市民のためのフェスティバルが開かれる。様々な付帯行事や体験イベント、Bボーイやセレブの公演、DJパフォーマンス、レクリエーションなど盛りだくさんの行事が用意される。 各コースの終わりには、忍耐と根性で大会に挑んだ参加者らの完走と個人記録達成を祝う順位別授賞式も行われる。1~3位にはトロフィーと賞品が、完走した走者全員には完走メダルがそれぞれ提供される。 ソウル市観光体育局のチュ・ヨンテ局長は「『ソウル100K』は山岳都市600年の歴史を誇るソウルの自然・歴史・文化名所を一度に体験できるトレイルランニング大会。スポーツと歴史・文化を融合した世界的なトレイルランニング大会として育んでいきたい」とし「出場者のチャレンジを応援する。最後まで楽しく安全に完走していただきたい」と話した。
SMG 919