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[2014] 市長挨拶


保育は人材育成における 百年の計の始まりです。

2014年保育士の日行事 日付 2014年11月13日 | 場所 チュン(中)区ウリィ銀行本店 こんにちは。保育教職員の皆様、お会いできて嬉しいです。ソウル特別市長パク・ウォンスンと申します。去年保育士の日行事でお会いしたことが、昨日のように感じられますが、早くも一年が経ちました。乳幼児の保育のために現場で熱心に働いていらっしゃる方々のご苦労を労い、感謝の気持ちを伝えるこの場にお招きいただいたことを、非常に嬉しく思っております。 ご多忙の中、ご列席いただきましたソウル市議会のパク・レハク議長ならびカン・ガムチャン副議長に、心から御礼申し上げます。今回の保育士の日行事の準備にご尽力いただいた民間保育園連合会のコ・ソンヒ会長、ならび国公立保育園連合会のイ・ナムジュ会長、家庭保育園連合会のカン・ミョンスク会長、パク・ミョンハ会長、そして職員の皆様、保育士の皆様に、心から感謝の意を表したいと思います。 一年ぶりにお会いしますが、ますますお若くなっていらっしゃるような気がいたします。それは、1年365日子どもと一緒に過ごしながら、子どもの純粋できれいな心に触れてらっしゃるからではないでしょうか。我々の子どもは、輝く宝のような存在です。そのため、我々の子どもをどう育て、どう教育するかによって、私たちの未来と国の姿が大きく変わると思います。当然、国と政府が積極的に乗り出し、子どもの保育と教育への投資を、大幅に拡大する必要があります。何より国民の皆様にお約束した公教育、オーガニックな食材を使用した無償給食政策は、計画通り施行しなければなりません。これこそ、我々の未来に投資することだと思います。 「一年を準備する人は種をまき、十年先を見据える人は木を植え、百年先を見据える人は人を育てる」という言葉があります。これは、我々がよく口にする百年の計を意味します。もう一度我々全員が、心に刻むべき言葉だと思います。誰よりもここにいらっしゃる皆様は、この百年の計を現場で自ら実践している方々です。皆様一人ひとりの手に、我々子どもの未来、我々社会の未来がかかっています。そのため、もっと誇りを持って子どもの保育に力を入れていただきたいと思います。 ソウル市もともに努力してまいります。何よりも現場で苦労している保育教職員の皆様の処遇改善に向けた取り組みを、強化してまいります。既に「国公立」と「ソウル型保育園」にのみ支援していた「非担任教師及び保育ヘルパー支援制度」を、民間・家庭などの保育園にも拡大しはじめました。また、保育園連合会の代表で構成される「保育園現場疎通委員会」を通じて、随時に意見を交換するなど、保育現場とのつながりを深めています。 今後もソウル市は、皆様に実効性のある支援と手助けとなる政策づくりに常に耳を傾け、疎通を図っていきます。重ねて申し上げますが、保育は国の貴重な人材と未来を育む、国の礎です。「子ども一人を育てるのには、村一つ必要」という言葉があるように、我々全員が保育により関心を持ち、一層の努力を傾けていかなければなりません。 本日、皆様に再会して、心強く感じました。今後我々社会と未来が、より明るくなるように思えて大変嬉しいです。今後も皆様のご活躍を期待します。2014年「保育士の日」を心からお祝い申し上げますとともに、保育士の皆様のご尽力とご協力に感謝申し上げます。
SMG 1,023

エネルギー効率の高い都市へ!

ソウル国際エネルギーカンファレンス開会式 日付 2014年11月12日 | 場所 ソウル市庁多目的ホール こんにちは。皆様にお会いできて嬉しいです。ソウル特別市長のパク・ウォンスンと申します。尊敬するウォルト・パターソンソウル国際エネルギー諮問団長とソウル国際エネルギー諮問団の皆様、基調演説をしてくださったイ・スンフングリーン成長委員会委員長と講演者の皆様、そしてエネルギーに対する大きな関心を持ってご出席いただいた市民の皆様、本日のこの場は世界のエネルギー碩学の方々をお招きし、大都市のエネルギー政策について新たな知識を共有し、より良い未来を切り開いていく機会を模索する目的で設けられました。 本日、我々人類は最も深刻で最も脅威的な挑戦状を受け取りました。化石燃料の枯渇と気候変動によるエネルギー危機は、何よりも持続可能な未来を夢見る人類の生活を危機に追い込んでいます。しかし、私は「ピンチはチャンスの別称」だと考えます。ピンチが訪れた時、私たちはピンチを察知し、これをチャンスに転換しなければなりません。ソウル市が原発一基削減政策を積極的かつ強力的に推進する理由です。 ソウル市の原発一基削減政策は、省エネと新再生エネルギーを活用し、原発一基に相当する200万TOEの削減を目標とするエネルギー政策です。2012年にこの事業を始めた時、誰もこの事業が成功するとは思っていませんでした。 しかし、ソウル市の努力と市民の積極的な参加により、私たちは当初の計画よりも6ヵ月も早い2014年6月、ついに200万TOEの削減目標を達成しました。「市民がエネルギーであり、市民の参加がまさにエネルギー生活」につながったということを、ソウル市が証明したのです。その結果、ソウルは国連公共行政賞、WGBC(World Green Building Council)気候リーダーシップ賞、世界自然保護基金(WWF)とC40-シーメンス大都市気候リーダーシップ賞の「太陽光分野」で受賞する栄誉に預かりました。 しかし、ソウル市はこのような成功に満足せず、さらに「原発一基削減第2段階」事業に取り組んでいます。原発一基削減第2段階事業が成功すれば、ソウルの電力自給率は20%まで上がり、400万TOEのエネルギーが低減され、1,000万トンの温室効果ガスが削減されます。そうなれば、ソウルはもっと健康かつ安全なソウル、持続可能なソウルへと変貌していくでしょう。 本日この場で議論するテーマは、「都市エネルギー政策、核心は効率化」です。より少ないエネルギーで市民の皆様により良いエネルギーサービスを提供することが、都市エネルギー政策が進むべき方向です。 本日グリーン成長委員会のイ・スンフン委員長は、韓国の都市エネルギー政策の重要性について、中国国家発展改革委員会の宇聴教授と米国ESCO協会のトーマス・ドレッセン理事は中国のエネルギー効率化政策について、最後にドイツのフラウンホーファー研究所のゲアハルト・ストリーヒップ課長とマンフレッド・フィッシェディックEUエネルギー政策諮問がEUのエネルギー効率化の最新の傾向について、それぞれ基調演説をしてくださいます。さらに、セッションでは「エネルギー効率と産業活性化」、そして「エネルギーサービス効率化の世界の事例」というテーマで各国の優秀事例を共有し、お互いの慧眼を磨く機会を提供します。 ソウル市は、本日議論されるすべての発表内容と提案について十分に検討し、政策に反映して、エネルギー効率の高い都市、そして市民のエネルギー福祉を最優先する都市に変われるよう、絶えず努力していく計画です。 ご出席いただいたご来賓の皆様と市民の皆様、そして素晴らしい発表をしてくださる講演者の皆様に、尊敬と感謝の意を表します。今回のコンファレンスを機に、ソウル市の原発一基削減政策が一段階跳躍し、エネルギー自立と参加、分かち合いが私たち社会の重要な価値として位置付けられるよう、さらに努力してまいります。持続可能な成長、より良い世の中のためのソウルの第一歩が、世界の大都市でも新鮮なアイデアと挑戦を呼び起こすことを願います。ありがとうございました。
SMG 1,060

もっときれいな水、 アリスに会いましょう。

アムサドン(岩寺洞)アムサ・アリス浄水センター「高度浄水処理」施設の竣工式 日付 2014年 11月 12日 | 場所 アムサドン(岩寺洞) アムサ・アリス浄水センター こんにちは。皆様、お会いすることができて嬉しいです。ソウル特別市長パク・ウォンスンと申します。アムサ・アリス浄水センターの竣工式にご出席いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。イ・ヘシク江東区庁長、ソウル市議会環境水資源委員会のチョン・チョルス(田鉄秀)委員長、そして施設工事のために努力してくださった業界代表者、水道水市民評価団と住民の皆様、本当にありがとうございます。 皆様、アリス好きでしょうね? 私もよくアリスを飲んで好きなんですが、本日のアムサ・アリス浄水センター竣工式をきっかけに、これからアリスが市民の皆様にもっと好かれることを思うと、本当に嬉しくて胸がいっぱいです。 これまでソウル市は、きれいで美味しい良質のアリスを供給するため、原水・浄水の水質管理を徹底し、老朽上水道管の取替工事及び整備、老朽化した屋内給水管の取替工事の支援などを持続的に推進してきました。また、通常の浄水処理プロセスにオゾン処理と粒状活性炭(木炭)処理工程を追加する「高度浄水処理」施設を、2007年からソウル市の全浄水場に導入し始め、クァンアム(広岩)、ヨンドゥンポ(永登浦)の浄水センターに続き、本日のアムサ・アリス浄水センターの竣工式が開かれる運びとなりました。 「高度浄水処理」を通じて、従来の浄水処理プロセスでは除去することが難しかった悪臭原因物質や消毒副産物、微生物などが除去され、浄水前とはまったく違う、より質の良い、健康的でおいしい水を生産・供給できるようになりました。 今年の年末にはカンブク(江北)、クイドン(九宜洞)の浄水センターの「高度浄水処理」施設が完工され、来年にトゥクド(纛島)の施設まで完工されれば、ソウル市全域に100%「高度浄水処理」されたアリスが供給できるのです。これはソウル市が新たな上水道の時代を切り開く、画期的なターニングポイントになると思います。 ソウル市は、「高度浄水処理」されたアリスを、市民の皆様がいつでもどこでも飲めるよう、市民がたくさん利用する公共の場所にアリス飲水台の設置を拡大していき、健康でおいしい水をより多く提供していくことをお約束いたします。 アムサ・アリス浄水センター施設の現代化事業と、「高度浄水処理」施設工事のためにご尽力くださいました関係者の皆様に、ご感謝の言葉を申し上げます。そして皆様のますますのご健勝とご多幸をお祈りいたします。ありがとうございました。
SMG 981

ソウル夢—山東夢、「共に見る夢は現実になります

中国山東省党校演説文 日付 2014年11月3日 場所 中国山東党校  尊敬するジャオ・チャン常務副校長、そして教育生の皆様、こんにちは。ソウル特別市長のパク・ウォンスンと申します。大韓民国とソウルから最も近い場所、実に近い距離にある中国山東省で皆様にお会いすることができたことはまるで隣人を見ているようで、情が深く、嬉しいです。  山東省は私にとって不慣れなところではありません。私はソウル市長に就任する前から中国を頻繁に訪ねました。特に、孔子の祠堂と博物館を観覧し、泰山に登っては浩然の氣を養ったここ山東省での記憶は一生忘れることのない思い出として残っています。今日私は山東省でもう一つの思い出を持つようになりました。中国では「党校」と言えば、中国の未来を導いていくエリートを養成する場所だと知っておりますが、孔子の末裔たちである山東省の優秀な人材の前に立つことができて大きな光栄だと思っております。  山東省は数千年の前から北辛文化、龍山文化等を持った場所で、人類起源の故郷のような場所です。また、山東省は中国を代表する世界的な思想家である孔子の故郷と知られている曲阜があり、仁義礼智を説いた孟子と、兼愛を説いた墨子、百戦不殆の軍事が孫子を輩出した実に諸子百家の故郷でありながら、中国と東アジア思想の源流である場所です。  韓国と中国は数千キロを流れて山東省を経て最後には海に流れ込む黄河の流れのように、数千年の時間を共にしながら様々な思想や文化、そして科学と技術を交流し、支援した友好の歴史を持っています。  去る7月に韓国を訪問したシー・ジンピン主席はソウル大学での講演で、「中国と韓国、両国民は『相濡以沫』、つまり、『水を失った魚たちが僅かな唾で互いを濡らしあった』との話のように、両国は困難の中でも互いに助け合って協力した」とおっしゃいました。このように韓国と中国は、特に困難な時期だからこそ、互いに助け合って協力してきました。私も中国の歴史と思想、文化を通じて多くを学び、習いながら私の人生に大きな助けを得られました。幼い頃から「論語」と「孟子」を友とし、「十八史略」と「三國志」をはじめ、リ・ハクとト・ホの漢詩を通じて「人」の道と「人生」の道を学ぶことができました。  何よりも「礼記」と「礼運」に至る天下為公の大同思想は私が勉強して、また社会生活をしながら常に夢を見てきた「共に幸せな生活」の共同体を実現する夢、「もう一つの世界」を共に実現するために命をかけて社会革新運動を繰り広げる動力として作用したこともあります。中国は数千年の人類文明の中心地でした。シー・ジンピン主席がおっしゃる「中国の夢」は人類文明の中心地としての中国を再定立する夢、全ての人類が共に豊かで、幸せな生活を実現するための夢だと思っております。  実はソウルも同じ夢を見ています。ソウル市が実現したい「ソウルの夢」は、「中国の夢」、「山東の夢」と変わらないと思っております。「ソウルの夢」と、「中国の夢」、「山東の夢」は結局のところ、「私の夢」になり、さらには「私たち皆の夢」になります。私はこの夢は私たち皆が「共に幸せな生活」の夢を探す道程であり、「共に豊かで調和する社会」に前進していくことを願う夢の結晶だと思っております。私が本日、皆様の前に立ったのも「ソウルの夢」と、「ソウルの夢」を実現するためのソウル市の努力を共有し、共に問題を探して解決策を探しながら、共に未来のビジョンを立てるためです。  皆様、今世界は非常に早い速度で「都市化」が進んでいます。国際連合によると、今日の世界人口の半分が都市に住んでいると言われています。2050年になると、この数字が70%に迫ると予測されています。中国も都市化の中心に立っています。中国の都市化率はすでに50%を超えており、2020年には60%を目標としています。人々はより良い雇用、より良い生活環境を探して都市に集まります。より多くの人が都市に移住したため、都市は創意性、開発、革新の強力なハーブに変貌し、人類の最も偉大な発明は都市を通じて実現されるようになりました。 しかし、都市の経済的な成功と豊かさの裏側には貧困、公害、環境、エネルギー、住居、交通、犯罪、雇用等のような様々な難題が隠されています。私たちが本日直面している数々のグローバル問題が実は都市から始まりました。したがって都市はまた変化の主役にならなければなりません。  人口一千万の大都市ソウルも都市化の問題を持っています。ご存知のように、韓国は世界で前例を探すのが難しい高度成長、圧縮的な成長を実現しました。産業化と民主化という近代化の業績を短期間に達成し、「ハンガン(漢江)の軌跡」を成し遂げました。朝鮮戦争直後としてもソウルは最悪に近い環境に置かれていました。道路、上下水道は全然足りなく、非衛生的で伝染病まで猖獗を極めていました。当時、一人当たりのGNPは82ドル程度で失業率は非常に高かったです。そのようなソウルが約30年で世界的な水準の都市に成長しました。「ソウル市政10カ年計画」、「ソウル都市基本計画」等、政府と民間専門家が主導する推進システムによってソウルは速く効率的な都市化を達成し、インフラ構築と都市拡張に成功しました。  しかし、高速成長という輝く成果の裏側には影がありました。地域不均衡と階層間の葛藤、都市の乱開発と環境汚染等が眼前の懸案として登場しました。量的成長を重視した結果、持続可能な発展と「生活の質」を疎外したという評価もありました。中国の科学的な発展観もこのような問題意識から現れたものだと思っております。 あの絵、見えますね?私がソウル市長に就任してから1年後、2年後、3年後の私の姿を予測した絵です。しわが深まり、髪の毛もけっこう抜けっていますね?それほど一千万人口の巨大都市らしくソウルは今数多い問題と様々な理解関係、葛藤が内在していました。3年前、ソウル市長に就任した私は、「全ての人と関連する問題は人だけが解決できる」という話のように、結局私たちの問題は私たち皆が集まって、共に方法を探し、共に解決していかなければならないと思いました。「荷花雖好, 也要綠葉扶持」という中国のことわざが強調しているように、協力は非常に重要です。蓮の花がいくら美しいと言っても緑の葉っぱがなければ、真の蓮の花として咲くことはできなかったのでしょう。 したがって私はソウル市長就任の弁として、「市民の皆様が市長です」という旗印を上げ、市民と共に協力しながら、「市民の生活を変える市長になる」と宣言しました。そのため「協力政治」と「革新」を市政運営の原則としました。最近、シー・ジンピン主席も革新と疎通、そして治理能力の現代化を強調していることを見て、私は深く共感しました。 何よりも私は協力政治のためには市民との疎通が最も重要だと思っております。今年の新年辞では疎通によって市民を安らげる「以通安民」を揚げた事もあります。私は市民との「疎通」こそ、全ての問題を解決する始まりであり、解決への道に進む最も美しい過程だと思っております。 疎通に成功するためにはまずよく聞かなければなりません。したがってソウル市は官庁の「庁」の字でなく、聞くの「聞」を使って市民の声を聞く「聞策討論会」を頻繁に開催しています。処理すべき懸案や未来の政策を作る時には市民を支えて市民の声を聞きます。「聞策」は単に聞くだけにとどまりません。市民の意見を聞き、綿密に検討してソウル市の政策として作ります。私の就任以降、今年10月まで「超微細ほこり対応方案」等を含め、合計88回の聞策討論会に一万2,000余りの市民が参加し、これはそのままソウル市の政策につながりました。 また、専門家たちと共に討論する「熟議」はソウル市の政策をより一層専門化し、同時に反対の意見まで吸い上げる公論の場となっています。 「百聞は一見に如かず」という言葉のように、現場で直接市民と会い、市民のお話を直接聞いて、体験することも非常に重要な市政の原則です。私は市長に就任してから現場の問題を解決するために、現場で宿泊しながら市長室を設ける「現場市長室」を運営し、合計120回余りを超えて現場を訪問しました。最初に葛藤の現場を訪れた時には市民たちから胸ぐらをつかまれそうになったこともあり、「辞任しろ」とやじられたこともあります。しかし、その方々の話を聞き、共に対策を模索して行くと、その後にはむしろ「市長のファンになった」と言ってくれる方もできました。私はこのように、現場に行けば問題解決に一歩近づけることがでるため、「現場に答えがある」と思っております。 ソウル市はこのように市民と共にする協力政治を市政の基本原理としています。民・専門家・官・企業が共にしながら市政を運営しています。中国も協商政治の重要性を強調する根底にはこのような熟議と討議が政治の中心に位置付けられなければならないという必要性があったためだと思っています。 「革新」もソウル市政の重要な原則です。私はソウル市長に就任するとすぐに韓国の地方政府としては最初に「ソウル革新企画館」を新設して行政の革新を図り、「葛藤調整官」という職位を作って一千万市民の理解と葛藤を最小化するために努力しました。 全ての情報の開放・公開、共有を通じて市政の透明性を高め、責任性を強化する行政革新も実現しました。「開かれたデータ広場」の1,438個のデータセット、行政情報公開自動システムによる5万件余りの行政情報は今やソウル市民であれば誰でも閲覧し、活用することができる新しい情報と価値創出の場となっています。 モバイル市民時代に相応しく、スマートフォンを始めとしたオンライン疎通の道も大きく開きました。SNS革新の行政は実に光の速度、光速行政の時代を開きました。市長である私のSNSフォロワーは130万人を超えており、私のSNSは世界市民の誰にでも開かれている政策公論の場となっています。「市長、地下鉄の駅で用意されている車椅子が故障しましたか?」、「家の前の歩道ブロックが壊れて不便です。」、「生ゴミ箱から変な匂いがします。」私はこれら全ての市民の声を見ると直ちにソウル市の当該部署の職員に知らせます。市民の小言や苦言は近いうちに笑い声に返ってきます。 ソウル市はこのように市民の便意と参与の高いオンラインを活用し、様々な苦情と市民提案の窓口「応答所」を開設しました。多くの苦情窓口と複雑な苦情サービスを一つに統合し、混乱を解消して不便を減らしていきました。苦情処理の期限を担当者に告げて遅延する事例を減らし、市民の皆様には携帯電話や電子メールで進行状況をリアルタイムで知らせて処理過程の透明性を確保して公開しています。 ソウル市はこのように市民との疎通による「協力政治」と「革新」を通じて「ソウルの夢」を一つずつ実現しており、都市問題を一つずつ解決していっています。「協力政治」と「革新」は「ソウルの夢」を実現させてくれる両翼となっています。 「ソウル市の交通カード対策」と「歩行親和都市政策」、気候環境問題に対処する「原発1基削減事業」と「ゴミ処理対策」、「電子政府システム」と「公職者革新対策」等は、ソウルが目指している「ソウルの夢」と、これが実際にはどのように進んでいるかを良く見せてくれます。 まず、「ソウル市の交通カード対策」と「歩行親和都市政策」です。交通地獄という不名誉を拭い去った「ソウル市の交通カード対策」と「歩行親和都市政策」はソウルの交通混雑を緩和し、市民の生活の質を高めました。ソウルは人口と車両の爆発的な増加で自動車の通行速度はだんだん減っており、交通混雑の費用は日々増してきました。 道路渋滞のため市内バスの運行速度は減り、バスの利用客も減り始めました。乗客が減ると運輸会社の経営も悪化し、乗客へのサービスもだんだん悪くなるという悪循環に落ちってしまいました。結局、2000年代始めの市内バスの利用率は20年前と比べて半分に落ちてしまいました。 パラダイムの転換が必要でした。最初には先端IT技術を導入した交通カードシステムを作りました。たった一枚の交通カードで地下鉄や市内バス、タクシーを利用できるこのカードは実にマジックカードです。交通カードシステムを導入して交通手段間の無料乗り換えが可能になりました。過去にはバスや地下鉄を乗る時には必ず基本料金を支払わなければならないのを、乗り換える時に基本料金の追加負担をなくして全体の移動距離によって料金を支払うという「統合乗り換え料金制」を導入し、経済的な合理性を高めました。大衆交通利用者のほとんどが交通カードを使用しており(地下鉄100%、バス98%)、交通カード利用件数は一日平均で、1,382万件(バス約570万、鉄道約750万、タクシー約62万件)、利用金額は140億ウォンに達しています。 交通カードシステムを導入した結果、減少し続けていたバスの利用者は増加して自家用自動車の利用客は減りました。バスの利用者が増加したため運輸会社の運送収益金が増加し始め、交通カードによる運賃徴収によって経営の透明性も高くなりました。 大衆交通の利用が増加したことで乗用車の運行が減少し、ソウルの大気汚染度もだんだん減りました。無料乗り換えによる交通料金の節減によって市民の経済的な負担は減り、バス到着情報案内TOPIS等、大衆交通のサービス改善につながり、市民の便意と満足度はだんだん高まりました。これがありがたい交通カードです。 歩行親和都市のソウル宣言も交通混雑を防ぎ、市民の皆様が自由にソウルを歩けるようとした「ソウルの夢」が込められた政策です。現在ソウルの車両登録台数は約300万台にのぼります。一千万の人口ですので3人1台に当たりますね?したがってソウル市は歩行者優先の価値観が込められた「歩行親和都市のソウル」ビジョンを宣言しました。 ここ朝鮮の王宮だったトクスグンギルを一回見てください。安心して歩く歩行専用の町を始め、生活圏道路での自動車の速度制限、人を最優先とする信号機の運営、横断報道の拡大があります。また、トクスグンギルは毎週水曜日には歩行専用の町である「都市楽の町」を宣布し、昼間のサラリーマンたちが王宮の道で昼食を食べて散歩もできるようにしました。歴史と文化を日常生活に密接なものにして生活の活力を高めることができました。 ソウル駅高架は1970年に竣工されてからソウルの真ん中を貫通し、ソウルの発展を象徴する高架道路でした。しかし、老巧化による安全度D等級の判定を受けてから通行が全面禁止され、今年末には撤去される予定でした。しかし、私は別のことを考えていました。ソウルの歴史が込められた高架を全面的に撤去するよりは市民の歩行空間、緑地空間として再誕生するのが望ましいという考えに基づき、今は市民の皆様と共に市民のための新しい歩行空間を造成するために準備しています。今ソウルは街のいたるところが緑化の道に飾られており、散策路、歴史文化探訪路等が造成され、歩きたい街に変化しています。ソウル広場、チョンゲ(清溪)広場、クァンファムン(光化門)広場等、ソウルの真ん中はすでに市民の皆様に開放されています。これからも世界第一の歩行親和都市を実現しようとするソウル市の努力は続きます。 これまで人類は数々の危機と挑戦を克服しながら新しい歴史を作ってきました。しかし、今日人類は最も深刻で脅迫的な挑戦を受けています。地球温暖化と気候変化のような環境問題です。 2011年、日本の福島原発事故は安全で持続可能なエネルギーに対する関心を呼び起こし、同年発生した循環停電事故は地方から生産された電力がこなければ直ちに都市機能が麻痺するしかないソウルにとってエネルギー政策を省察する契機になりました。 ソウル市は市民と共にエネルギー危機の克服について悩みました。どのようにすればエネルギーを節約することができるか、どのようにすれば化石燃料エネルギーでなく、環境に優しいエネルギーを使用できるかと、研究して討論して顔を寄せ合わせました。原子力発電所1基の発電量は200万TOEです。環境保護とエネルギー問題に対する根本的な発想から実際に「原発1基削減」の効果を得ました。エネルギー生産、効率化、節約という3大分野を中心に、不可能を可能にしようとする信頼と責任感が巻き起こした一大「事件」でした。 市民たちは家庭と学校で太陽光設置に積極的に参与して「太陽光発電所」作りに参加してくれました。エネルギー節約に参与する「エコマイレージ」は170万人(累計)が加入して家庭で、学校で、職場でエネルギー節約を生活化しました。「エコマイレージ」とはエコ(eco)とマイレージ(mileage)の合成語で、新環境を積み重ねるという意味として電気、水道、都市ガスを節約した分、インセンティブを与える市民参与プログラムです。「エコマイレージ」ホームページに加入すれば、毎月の電気、水道、都市ガスの使用量を確認しながら会員の皆様が自ら管理することができます。またソウル市は収集したエネルギー使用量を6か月ごとにチェックし、エネルギー節減を実践した会員の方には低炭素活動に再投資されるインセンティブを提供しております。 地球が休めるように毎月22日、1時間ずつ「幸せな火をオフにする」運動にも多くの市民が参加してくれました。市民たちの認識が次第に変化し、参与と参加が拡大されました。「ちりも積もれば山となる」という言葉は次第に現実になってきました。2014年6月、ついに市民たちの積極的な参与の結果、当初計画より6ヶ月も早い時期に200万TOE節減という目標を達成しました。「愚公山を移す」の努力が実ったのです。不可能に見えた夢を実現しようとする熱情がソウルをエネルギー自立都市への夢に一歩近づけてくれました。 その結果、国際連合の公共行政賞、WGBC(World Green Building Council)気候変化リーダーシップ賞、世界自然基金(WWF)より賞を受け、最近ではC40-シーメンス 都市気候リーダーシップアワード「太陽光分野」で賞を受けました。 「原発1基削減」は制度の改善と独創的な事業を通じて地域エネルギー政策の成功的なモデルを提示したという評価を受けました。この事業は現在国内の他の自治体はもちろん、世界国際機構と様々な都市の学習対象となりました。 こらからソウルはより大きい夢を抱いて「原発1基削減第2段階」を始めます。「原発1基削減第2段階」が成功すれば、ソウルの電力自立率は20%まで上り、400万TOEのエネルギーが節減され、1,000トンの温室ガスが減るようになります。「エネルギー所費の都市」から「エネルギー生産の都市」に変換しようとするソウルの夢が少しずつ実現して行っています。 皆様、世界は今ゴミと戦争しています。大都市のソウルも例外ではありません。ゴミ問題はソウルのような大都市にとって解決し難しい宿題でした。急激な都市化と産業化によってソウルが急激に膨張していく中で増えたゴミはハンガン(漢江)の小さな島であるナンジドに埋め立てられ始めました。 落花生ともろこしを栽培し、白鳥と黒鴨等、渡り鳥の楽園だったソウルのナンジドは15年の間、9,200万トンのゴミが埋め立てられ、高さ100メートル余りの二つの巨大なゴミ山に変わりました。ゴミの埋め立ては悪臭と有害ガス、浸出水の発生等でハンガン(漢江)の水質と大気を汚染させ、生態系を破壊しました。ソウル市はこれらの問題を解決するために1990年代まで大きな努力を傾け、今はワールドカップ公園に変身することに成功しました。 また、排出量によって処理費を課するゴミ従量制を1995年に積極的に施行した結果、2000年と比べて発生量は20%も減り、再活用品の収集は最大46%が増加する効果を見ました。そして2005年以降は生ゴミ従量制を順次に導入し、2009年と比べて11%減少する効果を見ました。 しかし、ソウルは相変わらず1日平均3万7,000トン余りのゴミが発生しており、この中、719トンがソウル市近隣都市であるインチョン(仁川)の埋立地に送られています。インチョン(仁川)の埋立地付近の住民たちは今も悪臭と浸出水の汚染等で苦しめられています。隣人たちの苦痛はこれ以上ゴミの埋め立てに依存することだけでは持続可能な生活の質と都市の発展を保障することが難しいのを証明してくれました。 ソウル市はもう一つの「ソウルの夢」を抱いています。ゴミ埋め立てゼロ化という不可能な夢に対する新しい挑戦を始めました。皆が難しいと同じ意見を述べていますが、ゴム埋め立てゼロ化を実現すれば、ソウル市は環境的な面からも、市民たちの生活の質の面からも画期的に跳躍することができます。 ソウル市はゴミ発生量の削減のために自治区ごとに公共処理施設への搬入量管理制を導入し、削減の目標達成を与え、住宅街に再活用停留場を9,100箇所に拡大し、多量排出の事業場及び公共庁舎、縫製原緞業体、24時間コンビニエンスストアに対する再活用を強化し、2016年まで1日600トンのゴミ排出量を削減する計画です。 さらに資源回収施設の性能改善を通じて自体処理能力を増大し、首都圏の他の自治体の資源回収施設を共同で利用する等、処理施設の革新によって1日の処理容量を700トン確保する計画です。処理施設の革新は悪臭及び有害物質の発生を防ぎ、ソウルの大気環境を改善するために非常に重要な役割を果たします。 ソウル市は再活用・再製造産業を育成するために、2016年まで総面積16万6,530㎡規模の「ソウルリサイクルプラザ」を造成する計画です。リサイクルプラザは「再活用品」を利用して新しい付加価値を創出する再活用産業に対するソウルの夢が込められています。リサイクルプラザにはリサイクル作業場、リサイクル製品展示・販売場、関連博物館、リサイクル工房等が入る予定です。 ソウル市のこのような努力は1日の生活ゴミの発生量を2,400トン減らし、2016年まで生活ゴミの埋め立てゼロ化への夢を実現してくれます。これはソウルをドイツの「フライブルク」を乗り越える環境に優しい都市とさせ、「ソウルリサイクルプラザ」は世界的な観光名所へと進化するようになります。「ゴミ埋め立てゼロ化の都市」は「ソウルの夢」が未来世代に与える大きな一つの贈り物となります。...   Read more
SMG 1,964

観光・エンターテインメントのモデル、 ソウルのための提案

2014 SIBAC総会歓迎辞 日付 2014年10月31日 | 場所 ソウル市庁多目的ホール ありがとうございます。ジェフリーさん、皆様、おはようございます。バートン議長、スミス副議長、ゴガ副議長、ヤン副議長、そしてソウル国際経済諮問団の議員及び諮問役の皆様、2014年SIBAC年次総会にようこそお越しくださいました。 本日初めてこの場にいらっしゃった数名の方をご紹介させていただきます。ヴェオリア環境のアントワーヌフレロさん、Olayan金融会社のルプナ・オラヤンさん、ソウル市民を代表して歓迎申し上げるとともに、SIBACにご参加いただき、感謝申し上げます。 顔なじみの方も多くいらして大変嬉しいです。クリス、ルディ、ジャン・ルイ、ローランド、マルコ、ニック、アレックス、ビル、久しぶりにいらっしゃった方々もお会いすることができて嬉しいです。ピーターとマーティン、SIBACのために献身的にご支援くださった5人の諮問役にも感謝申し上げます。ロン、ジェフリー、キム・ギファン会長、キース、そしてローランド、今年も重要な行事をご準備いただき、感謝申し上げます。 本日、特別なお客様も多くいらっしゃいました。ジェローム・パスキエフランス大使もいらっしゃいました。ありがとうございます。ソウル市議会のパク・レファン議長もいらっしゃいました。ありがとうございます。ソウル市とソウル市立大学の教育または研修プログラムにご参加の、多くの海外公務員の皆様もいらっしゃっています。ありがとうございます。 まず、昨年の総会を少し振り返ってみたいと思います。昨年私たちは、ソウルを観光とエンターテインメント産業のモデルとしてつくるために、多くの意見を交わしました。皆様からは、次のようなご提案をいただきました。 第1に、独創的な文化のアイデンティティを作ること、第2に、女性とIT関連MICE行事の誘致、第3に、医療観光の育成、第4に、民間の創意工夫をこらした韓流MICE施設の構築、第5に、ファッション産業のための独創的な価値提案づくり、第6に、生態復元の推進、そして総会の最後にはビックデータと高齢化に対する特別発表がありました。 ドミニクさんは、ビックデータと地理空間データを活用して、都市がさらにスマートかつ効率的に変化できる可能性についてご説明くださり、ホセさんは韓国の高齢化現状についてご解説くださいました。これら2つの発表からインスピレーションを得て、今年の総会テーマを「ソウル市のスマート都市の解決策:人口高齢化と持続的な経済成長」に選ばせていただきました。 皆様のご提言を長期及び短期政策にするために、ソウル市職員たちは1年間努力を重ねてきました。皆様がつくり上げられました、いくつかの成果をご紹介させていただきます。 ソウルの独創的な観光の魅力を開発するために、まずソウルの最も貴重な文化財の1つである、ハニャン(漢陽)都城の復元に努めました。1396年に初めて築造されたハニャン都城は、朝鮮時代の市民たちの生活の中で重要な役割を果たしていましたが、近代化過程の中でほとんどが失われてしまいました。2012年にハニャン都城復元のための特別専担チームを構成し、ユネスコ世界文化遺産の暫定目録にも登録されました。そして城郭の周辺を保存するために、昨年のSIBAC総会以降、私はそれまで住んでいた市長公館から引っ越しをいたしました。 現在、ハニャン都城の70%が復元されました。2015年までに美しく完全復元されるハニャン都城は、市民たちに公開される予定です。私は、ハニャン都城がソウルの歴史と文化に対するソウル市民の誇りと愛情を、さらに堅固たるものにしてくれると信じています。 貴重な文化遺産を保存しようとする私たちの努力に加え、去る3月には新しく現代的なランドマークであるDDPを開場しました。未来志向なこの建物は、先見の明がある建築家ザハ・ハディッドの作品で、開場2ヵ月で2百万以上の訪問客が訪れるなど、ソウルで最も愛される文化空間として位置付けられつつあります。 先月に開場したセビッ島も、ハンガン(漢江)の観光スポットとして浮上しています。運営初期に様々な困難がありましたが、ソウル市はこのフローティング建築物がソウルの水辺緑地と生態ネットワークにおいて重要な役割を果たせるよう、取り組んでいきます。実にソウルは過去と現在、そして未来を融合させる、独創的なアイデンティティを確立していると言えます。 昨年私たちが選んだキーワードの中には、グリーンアンドブルー、生態観光、持続可能性などがありました。国際デザイン競演大会を通じてMICE施設を作ろうという意見も出ました。このような意見を踏まえ、私たちはマポ(麻浦)石油備蓄基地を環境に優しい複合文化空間に変えるという計画を立て、「環境と再生」というテーマで国際懸賞設計公募を開催しました。世界16ヵ国227人の建築家より95個の作品を受けつけ、8月25日に優勝者を発表しました。当選作の設計に基づいてマポ石油備蓄基地は大きく再生され、2016年末には周辺のワールドカップ競技場とワールドカップ公園を繋ぐ文化自然のハブとして再誕生する予定です。 昨年、私たちが力を入れていた事業の一つが、ソウルを世界的なMICE都市、特にIT分野でMICEを先導する都市につくることでした。今年、IWWWやソウルデジタルフォーラム、スマートクラウドショーなど、影響力のあるイベントを開催しました。 また、「大韓民国世界女性発明大会」、「第21次アジア・太平洋女性団体連合総会及び国際シンポジウム」のような、重要な女性関連コンベンションイベントも誘致しました。今後何年間は、30以上のITカンファレンスがソウルで開催される予定であり、来年には世界的に有名なファッション博覧会であるブレッドアンドバターや国際都市照明連盟総会、ICLEI世界総会などを開催するなど、大変忙しい年になりそうです。なので、もし国際カンファレンスや企業の行事などを準備している方がいらっしゃれば、最近BASFが賢明な選択をしたように、MICE最適都市であるソウルを思い浮かべていただければと思います。 最近、カンナム(江南)スタイルがグーグルに選ばれたという、大変喜ばしいニュースを見ました。グーグルが全世界で3番目の起業ハブであるキャンパスソウルを、来年カンナムに設立すると明らかにしたのです。この地域は、今年初めにソウル市が発表したヨンドン(永東)MICE複合団地構想に近い場所であるため、本当に嬉しいニュースでした。それだけではなく、ソウルの優秀な大学と連携して、創造及び企業家精神の養成に努めるソウル市の様々な事業ともシナジー効果が上げられると思っております。グーグルの韓国進出が、技術革新とビジネスインキュベーションを活性化する堅固たる生態系を造成し、より多くのビジネス観光客がソウルを訪れると信じております。 私たちはまた、ファッション首都としてのソウルの能力を拡大するために努めてまいりました。ソウルの最も有望なファッションデザイナー10人を毎回選抜する「ソウル(Seoul)10ソウル(Soul)」は、今年国内外で大きく活躍しました。イタリアファッション国立会議所との協力を通じて、韓国人デザイナーとしては初めて、ミラノメンズグランフィナーレの舞台に立つこともできました。ソウルファッションウィークとジェネレーションネクストも、以前より人気が高まり、有望デザイナーたちの潜在力を確認することができました。来年ブレッドアンドバターを通じて、再びソウルがアジアのファッション首都に浮上できると信じております。 マージョリーさん、昨年の総会で韓流がこれからアジアを超え、西洋にも伝えられなければならないとおっしゃいましたよね。本日、私は大変喜ばしいニュースを聞きました。最近韓流ドラマのブームを巻き起こした「星から来たあなた」が、アメリカのABC放送局でリメイクされるそうです。ストーリーは言いませんが、私がこのドラマで最も印象深かったのは、現代のソウルと朝鮮時代のソウルが調和しているということです。韓国と中国で大ブームになったこの韓流ドラマが、多くのアメリカ人にソウルと韓国を知ってもらえる役割を果たしてくれることを期待しています。 時間の関係で私が推進しているすべての事業を説明することはできませんが、過去1年間でソウルが観光およびエンターテイメントのモデルとして成長する上で、皆様のお力添えが大きな力となりました。皆様からいただきましたアイディアの大半は、長期的な計画に反映され、推進されています。これからもソウル市の成果を見守ってくださいますよう、宜しくお願い申し上げます。皆様の貴重なアドバイスに改めて感謝申し上げるとともに、本日皆様のお話しも是非傾聴させていただきます。
SMG 1,085

歴史文化都市ソウルの中心には ハニャン(漢陽)都城があります。

2014 ハニャン(漢陽)都城国際学術会議 開会の辞 日付 2014年10月29日 | 場所 ソウル市庁多目的ホール こんにちは。皆様、お会いできて嬉しいです。ソウル特別市長のパク・ウォンスンと申します。本日皆様と一緒にハニャン(漢陽)都城国際学術会議を開催できまして、本当に嬉しいです。ご出席いただいた市民の皆様と研究者の方々に、心から御礼を申し上げます。特に遠いところから快くご出席いただいたタマシュ・フェヤルディ、マッシモ・カルマッシ、リュ・チュンカイ、清水重敦、ニブラ・エルトゥルクの5名様に、深い感謝と歓迎の挨拶を送らせていただきます。本日このように多くの方々にご参加いただいたのを見ると、ハニャン(漢陽)都城への皆様の熱い愛情と関心、熱気を感じます。 ソウルは2千年の悠久の歴史が息づいている、伝統と現代が共存する、美しい歴史文化都市です。そして、その中心にはハニャン(漢陽)都城があります。ハニャン(漢陽)都城は、韓国の伝統の思想・観念・技術が全て融合している都市城郭で、自然と一つになった独特な形と構造を持っており、世界でも非常に稀なケースです。 そのためソウル市は、数百年間私たちの暮らしとともにしてきたハニャン(漢陽)都城をしっかり保存し、その大切な価値を未来の世代に伝授するために、ハニャン(漢陽)都城のユネスコ世界遺産登録を進めており、2012年11月に世界遺産暫定リストに名を載せる成果を収めました。ソウル市は、ハニャン(漢陽)都城が世界遺産に登録され、その価値と意味を世界市民とともに享受するその日まで、絶え間ない努力を続けてまいります。 ハニャン(漢陽)都城の保存整備のため、ソウル市は復元と再現を中心とした方法から原型保存へと方向を転換し、「ハニャン(漢陽)都城の保存・管理・活用のためのマスタープラン(2013年)」の推進に取り組んでいます。途切れた区間を無理やり物理的につなぐよりは、視覚的な連結を通じて保存していますが、例えば案内標識をきれいに整備し、途切れた都城の形跡を表示して、多くの方がハニャン(漢陽)都城をさらに簡単に訪れることができるようにしています。その一環として、私もヘファ(恵化)洞の市長公館から出て他のところに公館を移し、旧公館はハニャン(漢陽)都城探訪案内センターとして生まれ変わるようにしました。 市民と一緒に作るハニャン(漢陽)都城に向けて、135人の「市民城巡視官」を委嘱し、ハニャン(漢陽)都城文化祭を毎年開催することで、市民の皆様とハニャン(漢陽)都城を一つにつなぎ、ハニャン(漢陽)都城の価値を共有しています。また、開発が制限された都城周辺を再生させ、都城と自然に調和した歴史遺産の村に変えてきています。 ハニャン(漢陽)都城の未来作りと伝授のため、ハニャン(漢陽)都城と関連した様々な分野の専門家たちとともに、学術研究活動も強化しています。また、その成果を後世に伝えるための記録事業、学術書籍の編さん事業などを着実に進めており、例えば最近フンインジムン(興仁之門)付近にハニャン(漢陽)都城博物館を開館し、都城の歴史的・文化的価値を広く知らせています。 ソウルは独立後、急速な開発過程を経て巨大都市へと成長してきました。栄辱の歴史を経験している間、ハニャン(漢陽)都城と旧都市構造を一部失ってしまうこともありました。ソウル市は、ハニャン(漢陽)都城の昔の痕跡を見つけるための努力を続け、失われたとされていた都城の形跡を次々と見つけ、城郭の流れと歴史を知ることができる重要な資料となっています。 「歴史は、人間の記憶の上に時間が書いた伝説の詩である(シェリー、英国作家)」という言葉があります。私は、「歴史」は私たちにただ与えられるものではないと思います。私たち皆が記憶して一緒に共有していく時、そしてその記憶の産物を上手く保存していく時、初めて「歴史」になると思います。 今年の学術会議は、文化遺産の保存専門家の皆様をお招きし、「都市城郭の科学的保存と創意的な介入」について意見を交換する、意味のある場になると思います。世界各地で発掘された大切な人類遺跡の保存事例を共有し、私たちの現実に合った保存方法を探して、ハニャン(漢陽)都城の価値を高めていこうと思います。皆様、ハニャン(漢陽)都城の保存のために知恵を絞ってください。皆様の関心と参加がソウルをさらに由緒ある都市、世界的な歴史文化都市へと生まれ変わらせるのです。ありがとうございました。
SMG 973

同胞社会の明るい未来を開いていくことに貢献するよう

2014在外同胞言論人 国際シンポジウム晩餐辞 日付 2014年10月27日 場所 プレスセンター国際会議場  こんにちは?在外同胞言論人の皆様、お会いすることができて嬉しいです。ソウルではお会いすることが難しい同胞言論人の皆様であるため、より一層嬉しく、本日この場が格別のようです。私が市長に就任する前、短い時期は何月、長い時期は何年間に外国で生活しました。当時、同胞社会において同胞言論というのは単に言論の機能を超え、同胞社会を支えてくれる求心的な存在というのを直接見て、感じました。したがって、本日この場がいかに意味深いかを存じており、一層耳を傾けるようになります。  特に、先月には公式的な日程で米国を訪問して各都市の在米同胞の皆様と会い、同胞社会の現実についてお話しできる機会を持ちましたが、皆様は「今同胞社会は移民1世代を超え、次世代に変換していく重要な時期だ」、「私たち同胞は故国の役に立つことがしたいが、その方法を知らない場合が多くて残念だ」と、口を揃えておっしゃいました。  その意味で今回のシンポジウムでの「自治体と企業体の海外進出協力方案」に対する論議は、同胞社会と大韓民国が互いに実質的に役に立つ相生方案を模索する非常に適切な話頭ではないかと思います。  同じ脈絡で先月の米国歴訪ではシリコンバレーも訪問しました。米国シリコンバレーの投資者たちと国内企業や同胞企業を繋げてくれるネットワークについて具体的に論議し、協約も結びました。  ソウル市と同胞社会のこのような努力が一層明るい同胞社会の未来、ソウルの未来に貢献できるのではないかと期待しています。  秋は収穫の季節ですね。今回のシンポジウムでの論議も具体的な成果が得られる良い結果に繋げらればと願っております。切迫した日程ではありますが、美しいソウルの秋を満喫し、素敵な思い出を作ってください。ありがとうございます。
SMG 1,443

一千万人の市民を守る 安全保障の砦となります。

ソウル市在郷軍人会館リニューアル竣工式 日付 2014年10月21日 | 場所 チョンロ(鍾路)区ソウル市在郷軍人会館 尊敬するソウル市在郷軍人会会員の皆様! こんにちは。お会いできて嬉しいです。ソウル特別市長パク・ウォンスンと申します。国軍の日と在郷軍人の日(10.8)がある10月、ソウルの中心である鍾路でソウル在郷軍人会館のリニューアル竣工式にお招きいただき、大変嬉しく思っております。心からお祝い申し上げます。 ご多忙中にもかかわらず、貴重なお時間を割いていただきましたイ・ソンミン在郷軍人会事務総長ならびチョン・ビョンホン議員、ナ・ギョンウォン議員、イ・サンフン前国防部長官、アン・ジュンヒョンソウル地方報勲庁長、そしてキム・ジンス市議会議員をはじめ、内外からのご来賓の皆様にも心から感謝申し上げます。 ご覧いただいたように、40年の歴史を持つ在郷軍人会館がリニューアルされ、非常に素敵な建物に生まれ変わりました。市民の安全保障教育の尖兵となることと期待しております。これからソウル市は、市民の安全保障意識の向上のために、継続的な支援を行ってまいります。 在郷軍人会は1952年の発足以来、大韓民国の自由と平和を守るために、先頭に立って頑張ってこられました。また、安全保障と安全のために、献身的に取り組んでこられました。軍隊に所属していたときは「現役軍人」として、除隊してからは「在郷軍人」として、国と地域社会のために奉仕してきました。地域の安全保障と住民安全の砦として、その役割と責任を果たしてこられました。 私は今、我々が享受している自由と平和、民主主義と経済発展は、まさに各自の地域で安全保障を担当し、一生懸命に頑張っておられる皆様の熱い愛国心と愛郷心によるものだと思います。尊敬するソウル市在郷軍人会の皆様! 私は、愛国心は国を愛する心でもありますが、国のために犠牲を払って献身的に奉仕してきた方々を愛する心でもあると思います。 そこでソウル市は、地方自治体としては初めて2012年、「ソウル市報勲総合計画」を発表しました。その計画には、ソウル市報勲家族の名誉を守るための、経済的支援とともに医療、賃貸住宅、文化生活などに対する支援政策が盛り込まれています。 まだ不十分な点が多いですが、これから支援の充実が図れるよう、ソウル市はより積極的に努力してまいります。未来世代に愛国心を育ませるために、ソウル市が先頭に立って取り組んでいく所存でございます。 会員の皆様のご苦労に感謝と尊敬の意を表すとともに、大韓民国在郷軍人会ならびソウル市在郷軍人会のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。本日、生まれ変わったソウル市在郷軍人会館が、一千万人の市民を守る安全保障の砦となりますよう、心からお祈り申し上げます。皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。ありがとうございました。
SMG 1,149

美しい取引で世界を変える 公正貿易都市、ソウル

WFTO-ASIAソウルカンファレンス2014開会式 日付 2014年10月16日 | 場所 プレジデントホテル ブラームスホール こんにちは。皆様、お会いすることができて嬉しいです。ソウル特別市長パク・ウォンスンと申します。本日、WFTO-ASIAソウルカンファレンス2014の開会式にお越しくださったソウル市民の皆様、世界各国の公正貿易関係者の皆様、そして韓国公正貿易協議会などをはじめとする公正貿易ファミリーの皆様、お会いすることができて嬉しいです。心より歓迎申し上げます。 国連の「貧困撲滅のための国際デー」でもある本日、大韓民国の首都ソウルで公正貿易国際行事、「WFTO-ASIA」を開催することができて嬉しく思います。WFTO(World Fair Trade Organization)は、世界公正貿易運動組織の連合機構として、世界各国の生産者と労働者の生活の質を高め、国際貿易において彼らの権利を守る大きな役割を果たしています。このように立派な世界連合機構公正貿易のリーダーの皆様とともに論議することができまして、感謝申し上げるとともに、光栄に思います。 公正貿易は、後発開発途上国の生産者と労働者たちが作った物を公正価格で取引することで、後発開発途上国の経済的自立と経済発展を実現させる善隣貿易です。同時に、絶対貧困層の減少と持続可能な開発のためにも、非常に効果的な方法です。 そのため、ソウル市もともに生きる人情深い社会、世界市民とともに幸せな世界都市ソウルを作りあげていくために、合理的で正しい貿易、善隣で良い消費を促す公正貿易運動を積極的に進めています。2012年に公正貿易都市の推進を宣言し、公正貿易の価値と理念を伝え、倫理的な消費を奨励しています。ソウル市庁内に公正貿易の店である地球マウルを運営(2013年1月開館)しており、自治区・宗教機関・学校などと協力して、公正貿易の広報と教育事業などを幅広く推進しています。これからもソウル市は、公正貿易がうまく定着できるよう、さらに努力していきます。 私は今回のWFTO-ASIソウルカンファレンスが、ソウル市が「ともに幸せな公正貿易都市」として成長する、良いきっかけになると確信しています。同時に、公正貿易運動に対する関心と参加が広がり、地球の反対側にある後発開発途上国の貧困と苦痛をともに悩み、彼らの生活に一筋の光になることを期待しています。 すべてが実を結ぶこの美しい秋に、皆様とともに有意義な論議ができたことを非常に嬉しく思うと同時に、大変感謝しています。良い方々とともにいる楽しさ、意義深い成果、これらのすべてが叶えられる有益なカンファレンスになることを願っております。ありがとうございました。
SMG 990

1千万人によるキムチづくり、 キムジャン文化の新たな始まり

「2014ソウルキムジャン文化祭」開幕式 日付 2014年10月16日 | 場所 ソウル市庁ブリーフィングルーム 本当にいい季節となりました。秋ですが、全国では様々なお祭りが開かれています。おそらく皆様も様々なお祭りを楽しんでいらっしゃると思いますが、ソウルでもいろいろなところで様々なお祭りが開かれています。これまで私は、ソウルで開かれる様々なお祭りに参加しながら市民とともに楽しみ、喜びを分かち合ってきました。 しかし、そんな中で私には一つ気になることがありました。世界には有名なお祭りがたくさんあり、それらのお祭りは各国の固有資産として多くの観光客を誘致しています。それと比べて、私たちのお祭りは果たしてどうなのか。世界の人々とともに笑って、ともに楽しんで、分かち合うお祭り、これを観光資源とする方法はないのかと悩みました。 そうした中で、私は数年にわたってソウル広場でソウル市と韓国ヤクルトが共催してきた、「愛のキムジャンを分かち合う祭り」に注目しました。そのイベントに参加しながら私は、インスピレーションを得ました。特に、昨年の場合はソウル広場でヤクルトレディとともにハート型になってキムチを作るキムジャンが行われましたが、当時イベントの規模はギネスブックに登録されるほど大きく、作ったキムチを分かち合うというキムジャンの精神にも世界中の人々が大きな感銘を受けました。 キムチをともに作って分かち合うキムジャン文化こそ趣と興趣があり、分かち合いの精神がある韓国固有の共同体文化です。私たち固有の文化でありながら、世界にも自慢できる有意義なお祭りになれると判断しました。 ソウルは今や世界的な都市になっていますが、ソウルにも世界的なお祭りが一つくらいあってもいいのではないでしょうか。スペインと言えばトマトお祭りが、ドイツと言えばミュンヘンのオクトーバーフェストが思い浮かびますね。日本のさっぽろ雪まつりは世界3大祭りです。これから大韓民国と言えばキムジャンが思い浮かぶべきだと思いました。 キムジャンは私たち固有の共同体自治文化ですが、家族みんなが集まって親戚と隣人がともにキムチを作り、漬けたてキムチをお互いに食べさせ合い、マッコリまでみんなで飲むと、町全体に笑顔と笑い声が溢れます。美味しくて趣があって、楽しさがあって分かち合いの精神のある、町全体のお祭りであるキムジャン文化は、既に世界からその価値が認められています。2013年12月にユネスコ人類無形文化遺産として登録されるという快挙を成し遂げましたが、このような現実とは異なって、キムジャン文化は私たちの生活の中で忘れられつつあります。私たちは新しい観点からキムジャン文化を見つめ直し、再創造して、韓国を越え世界的なお祭りへと発展させなければなりません。それをソウル市が積極的に取り組んでいくつもりです。 11月14日から16日までの3日間、ソウル広場とその周辺で市民と世界の人々が参加する、「2014ソウルキムジャン文化祭」を開催します。ソウル市は、今回のキムジャン文化祭を「1千万によるキムチづくり、大韓民国キムジャンの新たな始まり」というテーマで、すべての自治体と市民たちがともに参加できるように場所を提供します。特に、20年以上キムチ祭りを開催してきた光州市とは、特別なMOUを締結し、光州のキムチが最も注目されるように準備しております。 食べどころ、見どころ、遊びどころを充実させ、ともに楽しめるお祭りを目指します。分かち合い、展示、体験、市場とグルメなどは、お祭りをさらに盛り上げます。お祭りが開かれる3日間には、誠意と愛、最高の食材で255トンのキムチが作られ配られます。キムチの歴史と現在、未来に焦点を当てた展示会を開き、子供と若い世代をはじめみんながキムジャン体験に参加することで、自分が作ったキムチを味わうことができます。家族みんなが楽しめるキムジャン運動会のような様々なプログラムは、お祭りをさらに美味しくもっと楽しくしてくれると思います。 私は、キムチが韓国人の根性に似ていると話したことがあります。キムチに入れる塩辛の種類によって味が変わり、味だけではなく、様々な種類を持つキムチは、韓国人のダイナミックな民族性にも似ていると思います。ソウル市は、キムジャン文化祭を世界的にも楽しいお祭りとして成長させていきます。ソウルキムジャン文化祭が世界3大祭りに発展できるよう、最善の努力を尽くしていきます。ソウルがその先頭に立って、世界に向けて韓国の文化を発信していきます。記者の皆様や市民の皆様がともに応援していただければ、不可能はないと信じています。何卒、多くのご関心をよろしくお願いします。
SMG 1,040

ソウルのブランドをつくります。

ソウルブランド推進委員会委嘱式 日付 2014年10月16日 | 場所 ソウル市庁カンファレンスホール こんにちは。お会いすることができて嬉しいです。ソウル特別市長パク・ウォンスンと申します。本日、様々な分野で学識と経験の豊富な委員の皆様とともに、「ソウルブランド推進委員会」を発足することができて誠に嬉しく思います。 ソウルの新しいブランドを作るために構成された「ソウルブランド推進委員会」は、これからのブランド開発過程を主導する重要な役割を果たしていきます。 都市ブランドは、都市のアイデンティティを集約的に表す代表的なイメージです。「アイ・ラブ・ニューヨーク(I♥NY)」のようにうまく作られたブランドは、都市を広く発信するにあたって100個の広報政策より効果的です。また、都市ブランドは市民の誇りを導き、市民統合の中心にもなります。したがって、海外主要都市は都市ブランドの重要性を以前から認識し、ブランドを開発してそれを広く知らせるための努力を続けてきました。 今やソウル市も世界的な都市としての地位にふさわしく、ソウルのアイデンティティを最もうまく表現できるブランドを構築しなければなりません。600年にわたる首都ソウルの伝統と歴史文化都市としてのアイデンティティを生かし、ソウルの様々な魅力を世界の人々にうまく伝えていくためには、ソウル市の新しいブランドが必要です。 ソウルを代表する核心的なイメージに対する構想をはじめ、ブランド開発の方向性検討、実際のブランドイメージの開発、そしてそのブランドの拡散と活用など、ブランド構築を成功させるためには、委員の皆様の知恵が必要です。歴史、文化、ブランド、マーケティング、デザインなどの様々な分野で豊富な経験と専門性の高い知識をお持ちの委員の皆様、ソウル市の新しいブランドのために、皆様の経験と知恵をお貸しください。皆様の貴重なご意見をお願いいたします。 また、今回のブランド開発過程はソウル市が主導するのではなく、委員と市民の皆様が中心となって、参加と疎通の場になることを期待しています。市民たちの声を反映できる方法があればお教えください。市民の手で作り、市民の皆様が共感し共有できる「ソウルのブランド」の誕生を楽しみにしています。 よく「教育は百年の計」と言われますが、都市ブランドも同じです。都市のブランドを作るにも、百年の年月を見越して取り組むべきです。ソウル市民と世界の人々に長く愛されるソウルのブランド開発に、皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。ありがとうございました。
SMG 1,118

外国人100万人時代に向けて 一千万ソウル市民の幸せビジョン

西南圏グローバルセンター開館式 日付 2014年10月15日 | 場所 ヨンドゥンポ(永登浦)区西南圏グローバルセンター こんにちは。お会いできて嬉しいです。ソウル特別市長パク・ウォンスンと申します。外国人住民と多文化(国際結婚)家族がソウル市民と共存しながら住んでいる心暖かく幸せな街、ソウルの西南圏の中心に第2グローバルセンターが開館されますことを、心からお慶び申し上げます。 ご多忙中にもかかわらず、貴重なお時間を割いていただきましたキム・ヨンジュ国会議員、ユ・グァンサンならびチェ・ウンシク、キム・ジョンテ市議会議員、チョ・ギルヒョン永登浦区庁長、パク・チョンジャ永登浦区議会議長、イ・ヘウン外国人住民名誉副市長に、心から御礼申し上げます。また、お集まりいただきました外国人住民ならび地域住民の皆様にも、感謝の意を表します。 ソウルに住んでいる外国人住民(41万人)の半分に近い44%(18万人)が、西南圏の5つの区に密集しています。特にヨンドゥンポ(永登浦)区には中国系韓国人をはじめ、外国人住民(5万8千人)が多く住んでいるため、ソウルで生活を送る上での困難を解決し手助けできる外国人総合支援センターの設立が、切に求められていたのです。 そこで、2010年の西南圏地域区庁長協議会からの申し立てにより、ソウル市が建設を推進してから4年目となる本日、ついに開館式を行うことができました。西南圏グローバルセンターは、外国人住民のみに向けた施設ではなく、地域住民も利用できる、いわば「サランバン(客間)」のようなものです。言葉や人種の壁を超えてともに助け合い、触れ合う場として、外国人の友達を作ったり、お互いの文化を学んだり、また一緒に勉強したり本を読んだりできる、皆様だけの「アジト」となることでしょう。 今後もソウル市は西南圏に続き、トンデ厶ン(東大門)エリアに第3グローバルセンターを設置するなど、外国人総合支援施設の拡充を図ってまいります。外国人住民が、ソウルでの生活に少しでも不便を感じることがないよう、グローバル起業やビジネス、貿易、コミュニティ活動など、多方面から支援を強化してまいります。外国人住民の皆様にとっても、ソウルでの生活がより豊かになると思います。 ソウルで居住される外国人住民の皆様は、私にとっては一千万人のソウル市民と同じく大事な方々です。これから外国人住民100万人時代に備えて、外国人住民が住みやすいソウル、一千万人のソウル市民と外国人住民が、ともに幸せになれるソウルづくりのために、精進してまいります。ありがとうございました。
SMG 832