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外国人も住みやすいソウルを目指す「グローバル不動産屋」250か所に拡大

外国人も住みやすいソウルを目指す「グローバル不動産屋」250か所に拡大

– ソウル市、2018年不動産事務所27か所を追加指定、計250か所のグローバル不動産事務所を運営予定 – ソウル市所在の不動産仲介事務所(法人を含む)で1年以上営業中の開業公認仲介士が対象 – 指定希望の申請は今年5月25日から6月29日まで事務所の所在区庁で受付 – 代表者の言語能力など対面審査で60点以上取得の業者の中から7月中に指定 ソウル市は「2018年度グローバル不動産仲介事務所指定計画」を策定し、外国人の住居生活の利便性を高めるため、現在223か所のグローバル不動産仲介事務所を250か所に拡大運営すると発表した。 ソウル市はグローバル都市として、2008年に韓国で初めて20か所の不動産業者をグローバル不動産仲介事務所に指定して以来毎年拡大運営し、2018年第1四半期現在、ソウル市に暮らす273千万人の外国人の不動産にかかわるあらゆるニーズに応えるべく、住居サービスの提供に努めている。 現在グローバル不動産事務所に指定されている223か所の内訳を言語別にみると、英語170か所、日本語35か所、英語・日本語9か所、中国語4か所、英語・中国語3か所、その他の言語2か所となっており、自治区別では外国人が特に多く住んでいる龍山が62か所、江南区27か所、瑞草区18か所、麻浦区14か所、松波区12か所、その他の自治区90か所となっている。 グローバル不動産仲介事務所として指定を希望する開業公認仲介士(法人の代表者)は、自治区仲介業担当部署で指定の用紙を受け取り申請書を作成したあと、5月25日から6月29日までの間に、事務所のある自治区の仲介業担当部署に提出すれば、審査を経て結果の告知を受けることができる。 グローバル不動産仲介事務所は、申請受付終了日(2018年6月29日)を基準に、ソウル市で不動産仲介業を1年以上継続しており、過去1年以内に公認仲介士法に基づく過怠料処分および行政処分を受けた前歴がない開業公認仲介事務所の代表者(申請者)が、言語審査(リスニング、スピーキング、ライティング)で60点以上をとった業者の中から指定される。特に、ベトナム語、モンゴル語、ロシア語など非英語圏言語は優遇される。 また、グローバル不動産仲介事務所として指定されると、多くの外国人が活用できるよう、ソウル市グローバルセンター(http://global.seoul.go.kr)、ソウル市英文ホームページ(http://www.seoul.go.kr)、ソウル不動産情報広場(http://land.seoul.go.kr)、公認仲介士協会ホームページなどでPRする予定。 但し、グローバル不動産仲介事務所に指定された後に休業または廃業したり、他の市・道に移転したり、公認仲介士法違反により行政処分などを受けたりした場合、仲介事務所の指定は撤回される。 審査を経てグローバル不動産仲介事務所として新しく指定された事務所については、7月中に指定証と広報ロゴを制作・配布する計画だ。 ※ 問い合わせ:ソウル市土地管理課(☎02-2133-4675)、各自治区の不動産仲介業担当部署 【添付】各自治区別不動産仲介業担当部署の連絡先 各自治区別不動産仲介業担当部署の連絡先   区名 部署名 チーム名 電話番号 備考 1 鍾路区 土地情報課 不動産管理チーム 02-2148-2904   2 中区 土地管理課 不動産管理チーム 02-3396-5912   3 龍山区 不動産情報課 不動産行政チーム 02-2199-6943   4 城東区 土地管理課 地籍行政チーム 02-2286-5373   5 広津区 不動産情報課 不動産行政チーム 02-450-7750...   Read more
SMG 1,225
ソウル市の都市再生事業で誕生した韓国初の特産物「薔薇マッコリ」

ソウル市の都市再生事業で誕生した韓国初の特産物「薔薇マッコリ」

– ソウル市・中浪区・墨二洞・地域企業のコラボで地域の特徴を反映した「薔薇マッコリ」を開発 – 都市再生事業支援の一環として100億ウォン投資、費用は市と区が9対1で分担…住民のアイディアを事業化 – 18日、薔薇フェスティバルで無料試飲会、来年マウル協同組合を設立し販売を推進、自生的経済プラットフォームを構築 5月18日(金)、ソウル市中浪区で開催される「2018ソウル薔薇フェスティバル」で、ここでしか味わうことができない特別なマッコリが登場する。それは、生マッコリに乾燥させた食用の薔薇を混ぜ、薔薇の香りと味をともに楽しめる「薔薇マッコリ」。都市再生事業の一環として、墨二洞の住民と地域資源であるマッコリメーカー、中浪区とソウル市が共同で特産物を開発した韓国初の事例でもある。 「薔薇マッコリ」は、750mlの殺菌濁酒で、ソウル薔薇フェスティバル、都市再生地域の墨二洞を代表する「薔薇」と、ソウルを代表するマッコリメーカー「ソウル長寿(株)」の「マッコリ」との出会いが名づけの由来となっている。 独特な香りや味だけでなく、この「薔薇マッコリ」の誕生秘話もたいへん興味深い。墨二洞は2017年2月、ソウル型都市再生第2段階地域に選定された。住民参加型の町づくり事業「ムクサバル(墨洞愛の発展所)」が中心となり、都市再生を実現する一歩となる事業を模索していたところ、地域資源であるマッコリメーカーの「ソウル長寿(株)」と協業し、地域オリジナルのマッコリを創ろうというアイディアが生まれた。 地域住民たちは、泰陵にある酒造場を訪れ、工場長との初の懇談会を機に、その後数回にわたって議論や説得を重ね相互協力体制を整えた。2017年末、いよいよソウル長寿(株)研究所で生マッコリをベースに食用乾燥薔薇を混ぜ薔薇酒を試験醸造し、年初のテスト生産に成功後、5月9日(水)、薔薇マッコリの開発を完了した。 特に、薔薇マッコリの最高の味を引き出すにあたっては地域住民の協力に負うところが大きかった。特有の香りを誇る薔薇マッコリは、薔薇の投入量や混合比率が風味の決め手となるため、混合比率の決定過程には地域住民が、科学的混合過程には地域内のマッコリ研究所の専門家が積極的に参加するなど、多くの人の手を経て完成した。すべての過程において、協業やコミュニケーションをリードする役割は自治区の職員たちが担当した。 こうして開発された「薔薇マッコリ」は18日(金)、樹林帯薔薇庭園と中和体育公園一帯で開かれる「2018ソウル薔薇フェスティバル」で無料で試飲できる。ソウル市は来年、地域住民で構成される「マウル協同組合」の設立を支援し、マッコリの販売収益を雇用創出事業やチャリティー活動などに活用する計画だ。 【添付1】薔薇マッコリ事業概要 □ 事業概要 ○ 概念:「薔薇」マウル+長寿「マッコリ」=薔薇マッコリ ○ 意味:地域資源の活用と民間企業の協力を通じた都市再生の事例 <薔薇マッコリ> 名称:薔薇マッコリ 規格:殺菌濁酒(流通期限:12か月)、750ml 価格:3,000ウォン(出庫価格) 数量:限定数量(5千瓶、最低保証量)買入 活用:ソウル薔薇フェスティバル(公式晩餐酒・試飲イベント) □ 進捗状況および今後の計画 ○ 2018年1月から2月まで:薔薇マッコリの開発および試飲式(品評会) ○ 2018年3月から4月まで:薔薇マッコリの発売準備(実務協議) ○ 2018年5月11日:中浪区とソウル長寿(株)間の業務協約を締結 ○ 2018年5月18日:都市再生PR、薔薇マッコリ試飲イベント開催 【添付2】薔薇マッコリ
SMG 1,255

ソウル路7017、1年で訪問客数1千万人突破、歩行・展望に満足

– 1日平均2~3万人が訪問…韓国人の満足度7点満点中5.49点、外国人83.8%が満足 – 南大門市場の訪問客20%増加…縫製、手作り靴など地域産業活性化に向けた積極的な協業 – 人工地盤上の花や樹木の1年後の生存率95%、年間7㎏のPM2.5低減で「小さな都心の森」効果も – 聖火リレー、パレードなど多彩なイベント計1,305回開催、8千人のボランティア参加 – 英ガーディアン紙、米CNNなど世界が注目、北京市長などベンチマークのために韓国・海外の都市関係者の訪問相次ぐ 「ソウル路7017」が、1周年を迎える5月20日を前に、訪問客数1千万人を突破する見込みだ。週末は1日平均約3万人、平日は平均約2万人が訪問し連日にぎわいを見せており、約200万人の外国人も訪れている。20代(26.1%)と30代(23.9%)の訪問が最も多く、ソウル路に入るソウル駅広場(41.1%)南大門市場(19.7%)が圧倒的に多かった。外国人訪問客は、台湾(18%)、日本(13%)、香港(10%)などアジア圏の割合が高く、欧州は、米国(10%)、カナダ(3%)、フランス(3%)の順だった。(資料:2017年5月~2018年4月、ソウル観光財団調べ) これまでに南大門市場の訪問客が約20%増加し、縫製・手作り靴など地域産業の活性化に向けた公共・大学・商人間の協業も積極的に行われている。平昌冬季五輪の聖火リレーやファッションショー、パレードなど多彩なフェスティバルやイベントがおよそ1,305回も開かれ、四季を一巡した後も人工地盤上の花や樹木の生存率は約95%と、都心の中の小さな森の役割も果たしている。 ソウル研究院が調査したところ、訪韓観光客のソウル路に対する満足度は、5.49点(7点満点)で、主に休憩、散歩、展望などのために足を運んでいることが分かった。また、ソウル路訪問前後に訪れた場所は南大門市場(38.6%)、ソウル駅(23.9%)の順だった。(資料:2017年9月から12月まで訪問客900人、地域住民・商人・会社員121人を対象に行ったアンケート調査) 商人や地域住民のうち、ソウル路7017について肯定的に評価している人は63.6%だった。地域訪問客の変化(3.85点/5点)、地価の変化(3.99点/5点)、賃貸料の変化(4.06点/5点)などは今後さらに良くなるだろうと答えている。また、ソウル路造成後の暮らしに関する変化について聞いたところ、「会賢洞~萬里洞など地域間の移動が便利になった」(3.60点)、「都市再生事業への関心が高まった」(3.56点)という項目で評価が高かった。 外国人訪問客の満足度は全体的に83.8%と高水準だった。内訳をみると展望(89.3%)、安全性(87.9%)、歩行環境(86.5%)、周辺観光地との連結性(86.0%)、樹木(85.5%)などに対する満足度が高く、食べ物(72.6%)や化粧室(67.9%)は改善の必要性が見受けられた。(資料:2018年4月、外国人500人を対象にしたアンケート調査、(株)ワールドリサーチ) 回答者の49.4%が、撤去ではなく都市再生を選んだソウル路の意味を知っていた。ソウル路に対するポジティブなイメージは、51.2%(訪問前)から96.6%(訪問後)と大きく伸び、回答者の84.1%が他の人に積極的に勧めたいと答えた。ソウル路が今後観光名所になる可能性については、「すでに観光名所だ思う(31.2%)」という意見と「今後名所化すると思う(58%)」という意見が圧倒的に多かった。 ソウル市は「ソウル路7017開場1周年」を迎え、▲地域商圏 ▲自然・生態 ▲フェスティバル・イベント ▲海外の関心 ▲市民の参加など、これまでの道のりを総合的に振り返り、不足しているところは改善し、ソウル市民のみならず世界の人々に愛される都心の中の歩行・休憩空間として位置づけられるよう取り組んでいきたいと話している。 <産学官協力で西界洞の縫製、塩川橋の手作り靴など地域産業の活性化を支援> ソウル路7017が地域再生の拠点として浮上したことで、地域住民と周辺商人にとってソウル路は生活の一部になりつつある。南大門商人会によると、ソウル路開場後、最近は市場の訪問客が前年比20%程度増加したという。縫製(西界洞)、手作り靴(塩川橋)などソウル路周辺地域をベースにしている地域産業の支援に向けた共生協力も地道に進んでいる。 南大門市場でパーティーやイベント用品を販売しているオ・ヨングンさん(60歳)は「ソウル路ができてから南大門市場の流動人口が増え、食堂街や飲食店の売上が上がった」とし「最初は渋滞で不便だったが、徒歩で利用しやすいためむしろ良い効果をもたらしていると思う」と肯定的な評価をしている。 ソウル路と職場がつながっているホテル・マヌ(Hotel Manu)の社員、Ruzieba Elnaraさん(ウズベキスタン、21歳)は「ソウル路のおかげで出勤時間と退勤時間が短くなった。また、様々なストリート公演やイベントなどが見られて楽しい」と話す。 <人工地盤上の288種の花や樹木、季節一巡後の生存率95%、今は都心の小さな森> また、ソウル路内にある288種、13,866本の樹木、95,391本の花やつるは、四季が一巡りした後も95%の生存率を維持しており、現在の環境に定着しつつある。とくに、万里洞広場を「PM2.5フリーゾーン」に指定し、粒子状物質の低減効果の高い松の木、ツツジ、草花類など計4,182本を植えた。 山林科学院のパク・チャニョル博士によると、ソウル路の花や樹木は喬木(649本×35.7g×30%)を基準に年間7㎏の粒子状物質を低減しているという。つまり、都心の歩行路でありながら、他都市にある森の約30%程度の機能を果たす「小さな森(リトルフォレスト)」としても効果を発揮している。 <フェスティバルやイベント1,305回開催、127万人参加…国際文化交流の舞台として注目> また、ここ1年間ソウル路7017では計1,305回の大小のフェスティバルやイベントが開催され126万7,092人の市民が参加した。特に1㎞におよぶ都心の中の歩行路であるソウル路のアイデンティティと象徴性が現れる「ウォーキング(ソウルウォーキングデーなど)」、「パレード(サンタ帽の大行進など)」といった行事は、周辺地域の一般会社員や地域住民を対象とした日常プログラムとして大きな反響を呼んだ。6つのストリートパフォーマンスフリーゾーンでは、市民芸術家による計160回の公演が行われた。 <英ガーディアン紙、米CNNなど世界が注目、北京市長など国内外の都市関係者も訪問> 車道を歩行者専用の緑の道に再生し市民のもとに返したソウル路7017ならではの物語は、韓国はもとより世界中から注目を浴びている。英ガーディアン紙など有力メディアがソウル路を取り上げるなど世界中に伝わり、北京の陳吉寧市長をはじめ海外の都市関係者や行政担当者たちの訪問が相次いでいる。英ガーディアン紙は、3回(2017年7月17日、8月15日、11月3日)にわたりソウル路の造成過程、意味、都市の変化に与えた影響などを取り上げた。米CNNは2017年8月9日に放映された歩行路造成の世界的なトレンドを取り上げる企画番組で、ソウル路を最も新しいバージョンのハイラインとして紹介し、ソウル路を取り巻く様々な意見を具体的に伝えた。 <市民ボランティア8千人が2万時間活動、保全に取り組む「緑の散策団」174人を養成> ソウル路を育て率いていく力の中心をなすのは市民ボランティアと周辺地域の企業の参加である。この1年で約8千人(個人325人、企業・団体520人)のボランティアがソウル路の運営に直接ないしは間接的に参加し、ボランティアの総活動時間は約2万時間に上る。さらに、運営においてもっとも大事な原則は一にも二にも「安全」であるだけに、「安全」に最も注力し24時間体制(警備要員31人、3交代勤務)で警備を実施しており、高画質の防犯カメラ41台を設置・運営し常時モニタリングを行っている。また、全社員と警備要員を対象に安全マニュアルと応急処置の教育を実施し、非常時に迅速に対応できるよう備えている。
SMG 1,534

ソウル市、上岩に世界初の5Gを取り入れた自律協力走行テストベッド構築

– 来年までに国土部と共同で上岩DMCの実際の道路に「高度自律協力走行テスト地区」を造成 – 5Gなど現在活用中の全種類の車両通信網を実証できる世界初のテストベッド – 道路に感知センサーや超高速通信網を設置しリアルタイムで車両同士・車両と道路間の情報を交換 – 来年下半期、上岩DMCの主な拠点に「無人自律走行循環バス」テスト運営、商用化の実証へ ソウル上岩DMCが、ドライバーなしで自動走行する「自律協力走行」技術のテスト舞台になる。どの車両通信網を使っても実証できる世界初のテストベッドで、0.1秒の間に大量の情報処理を行う超高速移動通信技術の5Gから、移動通信方式のC-V2X、無線ラン方式のWAVEまで、現在活用されているすべての車両通信網が構築される。早ければ来年下半期から上岩DMCの主な拠点に無人自律走行循環バスをテスト運営し、市民たちも未来の交通を直接体験できるようになる。 ソウル市と国土交通部が共同で推進する「次世代知能型交通システム(C-ITS)構築事業」の対象地域として上岩DMCを選定し、2019年までに実際の道路をレベル5の完全自律協力走行技術をテストするテストベッド(高度自律協力走行テスト地区)を構築する。政府が2020年までの商用化を計画しているレベル3(米国自動車工学会SAE分類基準)は非常時にドライバーが介入し運転する部分自律走行だが、レベル5はドライバーがいなくても自動車が完全走行する水準を示す。 上岩DMCには、トンネル、回転交差路のような様々な道路形態がそろっているため、自律協力走行のテストベッドに適しており、自律走行関連業界を対象にしたアンケート調査でも最もテストニーズの高い地域だった。市は、走行環境や自律走行適合性、基盤造成の容易性などに基づき、専門家、協力業者、関連機関の関係者の意見などを総合的にまとめ選定すると説明している。 道路に感知センサー、超高速通信網を設置しリアルタイムで車両と道路、車両同士交通情報を交換 「高度自律協力走行テスト地区」には、道路インフラに感知センサーと超高速通信網をきめ細かく設置し、車両と道路インフラ、車両同士の様々な交通情報をリアルタイムでやり取りできる道路環境が造成される。 交差点右折時の巻き込み事故、逆走行や急停車、落下物などによる突発事故などが発生すると車両と道路に設置されているセンサーが危険を感知し、超高速通信網を通じてリアルタイムで情報を周辺車両に提供する。交差点に設置されたカメラを通じて自律走行管制センターがテスト地区内の全運行状を漏れなくモニタリングし安全を担保する。 まるでスマートフォンのように無線ネットワークを通じて、いつどこでも周囲と双方向通信を可能にすることで「コネクテッドカー(Connected Car)」のV2X(Vehicle to Everything)技術に加え、センサーだけで周辺環境を認識する従来の自律走行の限界を克服し、安全な都心走行環境が実現できると見込まれる。最近海外で発生した自律走行車両の事故を分析したところ、夜間や霧などの状況では、車両センサーによる映像分析だけでは信号や物の情報を認識するには限界があることが分かった。 5Gなど現在活用されている全種類の車両通信網を実証できる世界初のテストベッド 特に、自律協力走行は、正確な交通情報をリアルタイムでやり取りしなければならないため、迅速かつ安定的な通信網を備えていることが前提条件になる。ここにKT社が参加する。ソウル市は上岩DMCで現在活用されているすべての車両通信網を実証できるよう、5Gを含めC-V2X、Waveなどが融合された車両通信網インフラを構築する。 2019年下半期、上岩DMCの主な拠点を循環する「無人自律走行バス」テスト運営、商用化の実証へ ソウル市は、このような自律協力走行インフラをベースに、早ければ2019年末からドライバーのいない「無人自律走行バス」をテスト運営する。デジタルメディアシティ駅(6号線)を起点に上岩DMC内の主な拠点を1日2~3回循環するバスで、無料で運営される予定。同市は、テスト運営を通じて無人自律走行バスに関する実証が成功すれば、今後公共交通サービスが行き届いていない地域に「スマホで呼べるバス」などの形で商用化する方策を具体化する計画。ソウル市都市交通本部のコ・ホンソク本部長は「ソウルはすでに公共交通、歩行、自転車、最先端技術を取り入れた交通」など様々な分野において内外で高く評価されている」とし「第4次産業革命の時代を迎え、自律協力走行など未来の交通分野においても先導的な役割を担い、名実ともに世界と肩を並べる交通先進都市としてリードしていきたい」と話す。
SMG 1,483
ソウル市、出場者過去最多の「モムチャン消防士コンテスト」開催

ソウル市、出場者過去最多の「モムチャン消防士コンテスト」開催

– 消防災難本部、10日(木)14時よりソウルオリニ大公園の野外ステージでイベント開催 – 過去最多の34人出場、定年を1年後に控えた最年長59歳消防士が後輩と競争 – 受賞者は2019年のカレンダーモデルに、収益はやけど患者の治療費として全額寄付 – ステージ周辺の観覧客向けの安全体験プログラムとふれあい広場も運営 ソウル市の消防災難本部は、今年で7回目を迎えるソウル市モムチャン(最高の肉体美)消防士コンテストを、5月10日(木)14時からソウルオリニ大公園(広津区)の野外ステージで開催すると明らかにした。 モムチャン消防士コンテストは、市民にとってより身近で頼もしい消防士のイメージを伝えるために毎年開催されている。前年度は22名の消防公務員が参加し今年は34人がエントリーした。昨年までは消防署別に1名ずつの出場だったが、今年は10か所の消防署から2名がエントリーした。7回目の開催を迎えるまでにモムチャン消防士に対する関心が高まるにつれ内部でも多くの反響を呼んだ。 極限の状況下で市民の命を守るためには強靭な体力が欠かせない。強く頼もしいイメージに相応しい消防士の鍛え抜かれた肉体美を競う今回の大会には過去最多となる消防士が出場し、かつてない規模で開催される。 なかでも注目すべき出場者は、定年を1年後に控えた満59歳の消防公務員(城北消防署のホン・サンイ消防尉)。最年長出場者として若い後輩たちとステージに上がり鍛え上げた肉体美を競い合う。 消防災難本部の関係者は、「1年後に定年を控えコンテストに出場すること自体が出場に向け準備している後輩たちの鑑になる」、「年齢に関係なく、消防公務員だれもが体を鍛えれば大会に参加できるという認識を広め、今後モムチャン消防士コンテストの裾野を広げたい」と話す。 今回の大会では、大賞1名、最優秀賞1名、優秀賞1名、特別賞1名、人気賞1名の計5名のモムチャン消防士を選出する。受賞者は2019年のモムチャン消防士カレンダーのモデルになる。 ※モムチャン消防士コンテスト 規定ポーズ 規定ポーズ 自由ポーズ 自由ポーズ /td> モムチャン消防士カレンダーの販売収益は、やけど患者の治療のために全額寄付される。一方、モムチャン消防士コンテストのステージ周辺では、観覧する市民のための安全体験プログラムとふれあい広場も運営される予定。 ソウル消防災難本部のチョン・ムンホ本部長は「消防公務員の強靭な体力は市民の安全を守るための必須条件」とし、「大会を通じて制作されるモムチャン消防士のカレンダー販売収益がやけどに苦しむ患者の治療費として充てられる意義深い大会でもある」と話し、「コンテストを通じて強くたくましい消防士のイメージが市民に広く伝われば」と語っている。 <会場位置図>
SMG 1,339
「ディスカバーソウルパス」アップグレード、ソウル観光の必須アイテムに

「ディスカバーソウルパス」アップグレード、ソウル観光の必須アイテムに

– ソウル市と(財)ソウル観光財団、5つの分野を強化した改正版を9日から発売 – 無料入場・割引施設を32から66か所に拡大…63ビル、ソウル艦公園、SMミュージアムなどを追加 – モバイルパスの導入でアプリからの購入も可能。タルンイ、空港鉄道、シティツアーバスと連携 – 72時間(3日券)追加、滞在期間延長を誘導、販売場所も50か所に拡大 カード一枚でソウルを満喫できる外国人専用の「ディスカバーソウルパス(Discover Seoul Pass)」。サービス開始からわずか2年で販売枚数が2万5千枚を超えるなど、順調な売れ行きを見せている中、ソウル市がサービスと機能を大幅にアップグレードした改正版を(財)ソウル観光財団と共同で発売した。スマートフォンが必須の個人旅行客や20~30代の観光客を中心に、ソウル観光に欠かせない必須アイテムとして位置づけられるようさらなる普及を図る。 「ディスカバーソウルパス」は、ソウル市が2016年7月に公開した外国人専用観光パス。このカード一枚で人気観光スポットへの入場や公共交通、買い物の割引、韓流文化体験など観光客の様々な好みやニーズに合わせて利用できる。改正前のディスカバーソウルパスの購入者も、9日(水)から改正版と同じ特典を利用できる。 今回の改正で無料入場や割引特典を受けられる施設が従来の32か所から66か所へと約2倍近く拡大した。追加された施設は、63ビルの展望台とアクアリウム、ソウル艦公園、SM TOWNミュージアムなど。モバイルパスも新しく登場し、いつどこでも簡単に購入できるようになった。 公共交通においても、パスを購入するとタルンイ(24時間)、仁川国際空港~ソウル駅間の空港鉄道(片道1回)、都心シティツアーバス(1日)を無料で利用できるようになる。他の交通手段との連携により、チャージして使うT-moneyとしての従来の用途に加え機能が大幅に拡大した。 改正版のディスカバーソウルパスは大きく5つの分野を強化した。①利用施設の拡大、②モバイルパスの発売、③交通系機能の充実、④パスの券種の多様化、⑤販売場所・受取場所の拡大である。 まず、入場料の無料・割引特典が受けられる観光施設を32か所から66か所に増やした。無料入場できる観光地(21か所→36か所):国立中央博物館、ソウル艦公園、ナムサンゴル韓屋マウル、63ビル展望台・アクアリウム、COEXアクアリウム、SM TOWNミュージアム、ソウルアニメーションセンターなど。割引提携施設(11か所→30か所):ロッテワールド、ロッテタワー展望台、ソウルランド、ソウル市内免税店6か所、ケジョルバプサン(季節の食膳)、オフィスパ論峴(Ohui Spa)、江南アルムダウンナラ皮膚科、中央大学国際医療センターなど。 また、今回モバイルパスも新たに発売された。「ディスカバーソウルパス」アプリをダウンロードすれば、アプリからいつでも簡単にパスを購入し利用することができる。以前は店舗でパスを購入した後アプリに登録したりオンラインで購入し現地で受け取らなければならなかったが、モバイルパスの導入によりこのような不便さが解消される。 交通系機能も大幅に強化された。従来のT-money機能をベースに、仁川国際空港~ソウル駅間空港鉄道(AREX)の片道1回の搭乗券、都心シティツアーバス1日搭乗券、ソウル市公共自転車タルンイ24時間利用券が追加された。 加えて、24時間券(1日券)と48時間券(2日券)に次ぎ、72時間券(3日券)を新たに発売することで券種の多様化を図った。観光客が滞在期間別に最適なサービスを選びソウル旅行を楽しめるようにし、滞在期間の延長を促すためでもある。販売価格は24時間券が39,900ウォン、48時間券が55,000ウォンで従来と変わらず、72時間券は70,000ウォンで販売される。モバイルパスの価格も同額。 ほかにも、37か所だった販売場所を50か所に拡大した。 ソウル市はより多くの外国人観光客が「ディスカバーソウルパス改正版」の情報を入手し購入できるよう、加盟店、提携先、海外旅行会社などの販売先を中心に広報資料を配り、地下鉄内のPRも行う計画。 一方、ソウル市がパスの利用者の移動経路をビッグデータ分析した結果、1日券を使用する外国人観光客の多くがまず初めに京福宮を訪問し、1日の締めくくりにNソウルタワーで夜景を楽しんでいることが分かった。観光客にとってはパスを使って手ごろな値段で様々な観光施設を訪問できるという点で満足度が高く、パス加盟店の観光施設では観光客の誘致や広報効果が得られるという点で高い評価を得ていることが明らかになった。 ソウル観光財団のイ・ジェソン代表理事は「ディスカバーソウルパスのコンテンツとサービスを持続的に向上させ、ソウルを訪れる個別観光客(FIT)の必需品として位置付けられるようにしたい」とし「韓流スターや人気キャラクターなどを活用した様々なシリーズパスも展開し、所蔵価値の高い観光記念品としての商品性を強化することで、観光業界との共同マーケティングの拡大や地方との連携および協力方策も積極的に模索していきたい」と話す。 ソウル市観光政策課のキム・ジェヨン課長は「観光パスの券種が多様化し、加盟観光施設や交通系機能が拡大されることにより観光客は自分の計画や好みに合わせてパスを選択し、観光コースを設計するようになる」とし「観光客の満足度やリピート率の向上にも貢献するだろう」と語る
SMG 1,724

ソウル市、「韓国での創業は初めだよね?」

– ソウルグローバルセンター、外国人の予備・初期創業者を対象にインキュベーションオフィス提供 – 鍾路(13個)・江南(3個)に計16個のオフィス設置、2018年下半期入居者を6月4日まで募集 – オフィススペースに加えビジネス、税務、関税関連の相談、創業教育、特別講座なども提供 # アクアポニックス(aquaponics:水産養殖と水耕栽培の融合技術)を活用した事業を準備中のHirasawa Shigenori(日本)、Rabten Dorji(ブータン)、Pradhan Rajiv(ブータン)チームは、「事業が独特なうえ韓国ではこの分野に詳しい専門家もいないのでアイデアをどのように具体化すればいいか頭を抱えていたが、ソウルグローバルセンターが提供している1対1のメンタリングを受けてビジネスモデルを補完しマーケティング戦略を立てるうえで大変役立った」としながら「アイディアと技術をさらに発展させ試作品も制作し、今後ファンディングも受けられるようになればと思う」と話す。 ソウル市とソウル産業振興院(SBA)が運営する外国人支援機関ソウルグローバルセンターは、外国人の予備創業者と創業1年未満の初期創業者を対象に、下半期の創業育成空間(インキュベーションオフィス)への入居者(企業)を6月4日(月)まで募集する。創業育成空間(インキュベーションオフィス)は、ソウルを基盤に事業を準備、運営している外国人の予備創業者と創業1年未満の初期創業者を対象に、創業の活性化と安定的なビジネス活動を支援するための事業で2010年から運営している。 現在、合わせて16チーム(ソウルグローバルセンターの13チーム、江南グローバルビジネスセンターの3チーム)が入居しており、2018年上半期までに計160チームが創業育成空間を利用することになる。入居企業の創業業種は、貿易業が59チーム(35.3%)で最も多く、次いでコンサルティング業が24チーム(14.4%)となっている。そのほか、サービス、IT、教育、製造など多様な業種が創業を準備中または既に創業している。国籍別では、米国が51チーム(30.4%)で最も多く、次いで中国が27チーム(16.1%)、カナダが9チーム(5.4%)の順となっている。ほかにも、ドイツ、フランス、日本、ウズベキスタン、豪州、英国など計33か国の多様なチームが支援を受けている。 ソウルグローバルセンター創業育成空間は、年に2回(上半期、下半期各1回)入居者を選抜し、基本6か月間入居できるようになっている。選定された入居者(企業)には、オフィススペースとビジネスコーチング、分野別の1対1メンタリング、特別講座などの支援プログラムを提供し、入居期間のうち5か月間の評価を経て1回に限り6か月の期間を延長できる。 ソウルグローバルセンターは、6月4日まで申し込みを受け付け、1次の書面適正審査の後、2次の面接審査を経て下半期の入居者(企業)を選定する。最終的に選ばれたチームは2018年7月1日から6か月間創業育成空間(インキュベーションオフィス)を利用でき、延長評価を通じて1回に限りさらに6か月間延長できる。創業育成空間の入居申し込み方法と必要書類に関する詳細はソウルグローバルセンターのホームページ(global.seoul.go.kr)で確認できる。(問い合わせ:clare33@sba.kr/☎02-2075-4112) 一方、ソウルグローバルセンターは創業育成空間支援のほか、創業前の手続きと準備事項に関する基本的なビジネス相談と、税務、法務、FDI、法律、関税および知識財産権に関する専門的な相談、創業大学や貿易アカデミーなどの創業教育、さらにはビジネスマッチング、ビジネスフェアといったネットワーキングイベントなど、外国人創業率の向上と創業者のビジネス力量の強化に向けた様々なプログラムを運営している。 2018年度上半期にインキュベーションオフィスに入居したRenchen(モンゴル・女性)さんは、「以前から貿易に関心があった。ソウルグローバルセンターで外国人向けの貿易アカデミーを運営しているという話を聞き、貿易についてもっと勉強したいという思いから昨年東大門グローバルセンターの基本課程と江南グローバルビジネスセンターの深化課程を修了し、創業を決心した」とし「インキュベーションオフィスに入居後、定期的なコーチングと1対1のメンタリングを受けながらアイディアを具体化するなど、創業に向けた準備に大いに役立っている。一日も早く事業者登録を行い本格的に貿易業を始めたいと思っている」と話す。 ソウル市のイ・ウニョン外国人多文化担当官は、「ソウルグローバルセンターは、外国人ビジネスを育成すると同時に頼もしいサポーターとして、ソウルでの創業を夢見る外国人が成功裏に創業しビジネスを続けられるよう様々な支援を続けていく」とし、「また、韓国企業と外国人企業が交流できる機会を設け売上増大と雇用創出など、共に成長できる土台を築いていきたい」と話す。
SMG 1,634
ソウル市、南山公園の老朽化した散策路3.3㎞全区間を再整備

ソウル市、南山公園の老朽化した散策路3.3㎞全区間を再整備

– 舗装材の耐久性、視覚障がい者を配慮しカラーアスファルト舗装などで全面改修 – 緑のトンネルの中の石虎亭付近750m区間は裸足で歩ける「天然黄土道」に – 市民の不便さを最小限にとどめるべく一部工事は夜間に、7月完工予定…安全な歩行環境を整備 2007年に造成され老朽化が進んでいる南山を代表する散策路「南山公園北側循環路」が再整備される。ソウル市中部公園緑地事業所が今年7月の完工を目標に、3.3㎞の全区間につき道路の再舗装を推進する。「南山公園北側循環路」は、国立劇場から南山ケーブルカーを経由し木覓山房(モンミョクサンバン)に至るまでの道路で、南山北側の中腹をぐるりと周る代表的な散策路である。車と自転車の通行が全面禁止されており、比較的傾斜も緩やかなため多くの市民が散策や運動、休息などの目的で訪れる。 破損され亀裂の入った道路はカラーアスファルトと黄土で全面舗装する。変色し道路から浮き上がっている視覚障がい者誘導用の点字ブロックも新しいものに交換する。特に、北側循環路の石虎亭(ソクホジョン)付近の750m区間は、裸足で歩くことのできる「天然黄土道」として整備する予定。散策路が比較的平らで、桜などの樹木がトンネルのように道を覆い日光を遮ってくれるため黄土道を作るには最適な場所だ。大田(テジョン)の鷄足山(ケジョクサン)の黄土道のように、黄土道とカラーアスファルトで舗装されたトレッキングコースを別途設け、同時に歩けるようにする計画。利用客が足を洗えるように足洗い場も設置する予定。 ソウル市は専門家から諮問を受け、舗装材の耐久性や視覚障がい者の安全性を踏まえ、このような再整備計画を推進していると明らかにした。市は、今回の舗装工事を通じて、市民たちにより快適で安全な歩行環境を提供するだけでなく都市の美観も改善できるものと期待している。 工事は3.3㎞を二つの区間に分けて行われる。5月からはカラーアスファルト舗装区間の整備を行い、その後、黄土舗装対象区間に工事を拡大し7月までに完成させる計画。市民たちが不便さを感じないように通行の幅を部分的に縮小し、路面の切削など一部の工事は夜間に行う。 ソウル市のイ・チュンヒ中部公園緑地事業所長は、「綿密な検討を経て道路舗装を全面改修し天然の黄土道を造成するだけに、今よりも市民に愛される代表的な散策路になるだろう。特に黄土道は、ソウル市内では珍しい長距離トレッキングコースなので市民に喜んでもらえると思う」とし、「北側循環路がより歩きやすい道に生まれ変わり市民のもとに返されるよう、一日も早く工事を安全に終わらせたい」と話す。 【添付】 □ 位置図 □ 施行前後 施行前後 施行前 施行後
SMG 1,483
ソウル市、1976年から現在までの「ソウルの野球史」を発刊

ソウル市、1976年から現在までの「ソウルの野球史」を発刊

– ソウル歴史編纂院が「ソウルの野球」発刊…開港から現在までのソウルの野球史を紹介 – 1876年の開港以降の面白いエピソードを中心にソウルの野球史を綴る – 1958年はメジャーリーグのセントルイス・カージナルスが「ソウル軍」と試合 – ソウル図書館などソウル市内の図書館に所蔵、市民聴のソウル本屋でも購入可 – ソウル歴史編纂院HP(http://history.seoul.go.kr/)ではe-bookで閲覧可 1896年春、西大門の外の慕華館跡(現在の独立門付近)でアメリカ人らが軍人チームと民間人チームに分かれ野球の試合を行った。韓国初の英字新聞「インデペンデント紙(The Independent)」は、1896年4月28日を韓国で初めて野球公式戦が開催された日と記録している。このように韓国に伝わった野球はその後国民的スポーツとして一気に広まり、ソウルでは学校や団体を中心に一定規模の試合が行われるほど急速に普及した。 特に、解放後1958年10月28日に、メジャーリーグの名門球団セントルイス・カージナルスが主力メンバーを交えたまま韓国の事実上の国家代表チームである「ソウル軍」と試合を行い、当時の初代大統領イ・スンマン元大統領が始球式を務めた。 ソウル歴史編纂院(キム・ウチョル院長)は、1876年の開港以降現在に至るまでのソウルの野球の歴史を、わかりやすく面白く綴った「ソウルの野球」を16日(月)発刊すると発表した。この本は、ソウルの文化をわかりやすく伝える「ソウル文化マダン」シリーズの第13巻で、野球に関する豊富な知識をもとに多くの本を書いたことで有名なキム・ウンシクスポーツコラムニストが執筆した。(213ページ) 「ソウルの野球」は全4章(①開港期のソウルの野球、②日本統治時代のソウルの野球、③解放後のソウルの野球、④蚕室野球場の開場とプロ野球)で構成されており、様々な参考写真も収録されている。 本によると、当時、メジャーリーグの強豪セントルイス・カージナルスは「ソウル軍」と親善試合を行うためにソウル野球場に現れた。 日本統治時代、米国のプロ野球選手がソウルを訪問し龍山満鉄球場で朝鮮の代表チームと試合を行ったが、彼らは決してトップレベルのプロチームとはいえなかった。1958年10月28日、メジャーリーグ選りすぐりの選手からなるセントルイス・カージナルスが主力メンバーを交えたまま、事実上韓国のオールスターチームともいえる「ソウル軍」と試合を繰り広げた。この日、開幕前にイ・スンマン元大統領が始球式で投球したことが、韓国の大統領による始球式の歴史の始まりでもあった。この日の試合は0対3でセントルイス・カージナルスが勝利したが、「ソウル軍」を率いたエースキム・ヤンジュンが、伝説ともいえる3塁手のケン・ボイヤーと、メジャーリーグを代表するスタープレイヤー、スタン・ミュージアルを三振させる快挙を成し遂げた一戦でもあった。 その他にも、慕華館、訓練院、仁寺洞で始まったソウルの野球の紀元や、日本統治時代の学生野球時代、ホームラン王イ・ヨンミン、解放後の靑龍旗と黄金獅子旗、蚕室野球場の開場とプロ野球の誕生などについても触れている。 開港後、アメリカ人に野球を教わったソウル野球チームは、日本の球団と頻繁に対決を行い、確実に実力をつけていった。解放後、ソウルの野球は「朝米親善野球大会」を皮切りに、青龍旗大会の紀元となる「全国中等学校野球選手権大会」、黄金獅子旗の紀元となる「全国地区代表中等学校野球争覇戦」など様々な大会を背景に歴史を築いてきた。朝鮮戦争により野球ブームは一時下火になったが、陸軍、空軍、海軍の球団を中心に野球が再開され、ソウルの高校野球は1960年代まで全盛期を飾り、1982年3月サムソン・ライオンズとMBC青龍の開幕式を皮切りに、本格的なプロ野球時代が幕を開けることになる。 「ソウルの野球」はソウル市内の図書館のほか、ソウル歴史編纂院のホームページ(http://history.seoul.go.kr/)ではe-bookでの閲覧が可能、市民聴のソウル本屋にて購入(10,000ウォン)することもできる。 一方、ソウル歴史編纂院は、1949年に設置された「ソウル特別市時事編纂委員会」の行政および研究機能を継承し発展させ、2015年に発足したソウル市所属の機関で、ソウル市の歴史に関する資料の収集、調査と研究、編纂事業を推進している。 <参考写真> 参考写真 『ソウルの野球(ソウル文化マダン第13巻)』表紙 参考写真 セントルイス・カージナルス訪韓競技開幕前に始球式を行ったイ・スンマン元大統領 第1回全朝鮮野球大会で始球式を務めたイ・サンジェ
SMG 2,010

「PM2.5発生源」老朽ディーゼル車の運行取締地域を拡大

ソウル市、大量のPM2.5を排出する低公害未措置老朽ディーゼル車の運行取締り強化へ 運行制限システムに登録された33,413台のカメラでソウル地域を集中取締まり 2012年から今年まで51か所に設置、2020年までに100か所に拡大 PM2.5非常低減措置発令時は「ソウル型公害車両運行制限」取締りシステムとして活用 ソウル市が、PM2.5の排出量が多い老朽ディーゼル車に対する運行制限システムの拡大、高度化を図り取締りを強化する。 ソウル市は、PM2.5低減対策の一環として、2012年から運行制限取締りカメラを江辺北路、オリンピック大路など37か所(2か所は工事中)に設置し、2005年以前に製造された総重量2.5トン以上におよぶ低公害措置が施されていない老朽ディーゼル車の取締りを行っている。今年はより厳しく取り締まるために、下半期までに14か所に追加でカメラを設置し、2020年までに100か所に取締り地域を拡大する予定。現在、運行制限システムに登録された取締り車両は計33,413台で、このうち低公害措置が施されていない車両は33,339台、精密検査不適合車両などが74台と、そのほとんどが公害車で2005年以前に製造された総重量2.5トン以上の老朽ディーゼル車である。運行制限対象車両が運行中であることが監視カメラに捉えられると、一回目は警告、二回目は過怠料(20万ウォン、最大200万ウォン)が科せられる。※ 過怠料の賦課:2012~2017年で2,767件 また、国土部の自動車管理情報システム、環境部の排出ガス管理システムと連携し、取締り、照合、車両照会、過怠料の賦課などを一元化し、処理時間を短縮すべく運営システムの高度化事業も進める計画。 粒子状物質(PM2.5、PM10)と窒素酸化物(NOx)の主な排出原因であるディーゼル車は、車体の大きさと老朽化に比例し大気汚染物質の排出量も増える。老朽ディーゼル車の公害物質排出量は、新車に比べて粒子状物質(PM2.5)は2.5倍、窒素酸化物(NOx)は20倍高く、低公害措置などの施行を徹底し、措置が取られていない老朽ディーゼル車については、原因者負担として厳しく責任を問う予定。 ソウル市は、老朽ディーゼル車の運行制限制度の施行と併せて、早期廃車、煤煙低減装置の装着といった排出ガス低減事業支援も行っている。2005年以前に製造された老朽ディーゼル車を廃車する場合、中・小型車は最大165万ウォン、大型車は最大440~770万ウォンの補助金が支給される。低公害措置を施し運行期間の延長を希望する車両の所有者に対しては、煤煙低減装置の装着費用も補助する。低減装置の装着費用の90%はソウル市で負担するため、車両所有者は10%のみ賄うことになる。 さらにソウル市は、PM2.5の非常低減措置が発令時に公害車両運行制限を実施するために、老朽ディーゼル車の取締りシステムを高度化し活用する計画。ソウル市はPM2.5非常低減措置発令時、「ソウル型公害車両運行制限制度」を、公聴会における意見収集とソウル市交通委員会の検討を経て施行する予定。このためソウル市は、自動車登録原簿を管理する国土交通部との業務協議を通じて、全国の公害車両の車両番号と車台番号などを把握しデータベースを構築することで、取締り車両の照合作業、過怠料賦課などの業務自動化に向けた取締りシステムの高度化を図る方針だ。
SMG 1,289

PM2.5から健康弱者守る…マスク250万個支援

– ソウル市→自治区→福祉施設の自動措置システムの構築でPM2.5から健康弱者を保護 – 第1四半期の福祉施設4,030か所にマスク32万1千個支給…220万個追加支給予定 – 4日、KB国民銀行とPM2.5用マスク支援協約…12万5千個分相当 – 保育園の空気清浄機完備や行動要領案内で保育環境の改善を図る 昨年ソウル市は韓国で初めてPM2.5(微小粒子状物質)を「自然災害」と定義し、市民がPM2.5の危害から身を守れるよう非常低減措置を発令するなど、市民の健康権・生命権を保障するために取り組んでいる。 特に、呼吸器疾患を引き起こすリスクの高い 乳幼児、高齢者、障がい者など抵抗力の弱い人たちの健康を守るために、今年もソウル市はマスクを配るなど積極的な措置をとると同時に健康弱者の保護に注力する。当日午前12時から午後4時の間のPM2.5の平均濃度が50㎍/㎥を超え、翌日の予報でも50㎍/㎥以上になることが予想される場合、ソウル市はPM2.5の非常低減措置を発令する。低減措置が発令されると、福祉施設は直ちにショートメッセージの配信と案内放送を実施するほか、施設の利用者にマスクも支給する。 年初から大量に押し寄せているPM2.5から健康弱者の呼吸器を守るために、ソウル市はマスクの配布や福祉施設利用者に対し、市民行動要領の案内を実施した。2018年第1四半期(1月~3月)に計4回の市民行動要領の案内が行われ、合わせて4,941か所の施設で約11万2千人の利用者が案内に従い、外出時にはマスクと肌の露出が少ない長そでの服、帽子などを着用した。 さらにソウル市は、野外活動はもちろん、PM2.5 による注意報の発令が多くなる春を迎え、マスクの備蓄量を増やした。220万個のマスクを追加で購入し、今後さらに多くの施設と利用者に配る予定。 一方、ソウル市は、十分な量のマスクを確保するため、3月4日午後2時ソウル市庁新庁舎7階の共用会議室でKB国民銀行(ホ・イン銀行長)と「PM2.5 健康弱者マスク寄付協約」を締結した。ソウル市が展開する福祉事業に強い関心を持つKB国民銀行は、1億ウォン相当のマスク12万5千個を支援する。 また、ソウル市は、保育園の室内空気質の改善に向けて、空気清浄器の設置やPM2.5対応行動要領などの発信を実施することで乳幼児の健康を保護するとともに安全な保育環境の構築にも注力している。市内の全保育園、全保育室に空気清浄器を完備することを目標に、今年の3月末時点で5,032か所の保育園に21,825台の空気清浄器を設置し、現在も保育園から申請を受け付けている。
SMG 788

観光弱者の観光享受権の拡大へ…名所訪問1,200人支援

– 昨年に続き旅行する機会の少ない障がい者や低所得層向けの旅行支援プログラム実施 – 歴史、文化、自然、癒しをテーマに、首都圏(日帰り)、地方(1泊2日)の8つのコースで運営 – 昨年比4倍増の1,200人へ支援対象も大幅に拡大 – 障がい者や低所得層を支援する団体単位で募集 ソウルが旅行しやすい季節の5月から10月の間に普段旅行の機会に恵まれないソウル居住の体の不自由な人や低所得層を対象に、ソウルや首都圏、地方名所を旅行する「I SEOUL YOU リレートリップシーズン2」を運営する。 ソウル市は昨年、障がい者など観光弱者約350人を対象にソウルや地方を訪問する旅行活動支援モデル事業を運営した。今年はより多くの人が参加できるよう参加者数を1,200人へと大幅に増やした。昨年は障がい者や低所得層の高齢者向けのソウルワンデーツアーを、低所得層の青少年や一人親家庭向けの「地方1泊2日ツアー」を運営し、旅行満足度が93.5点に達するほど参加者からは熱い反響が寄せられた。 ソウル市は昨年障害のタイプによって設計されたコースを改善し、4つの旅行テーマに合わせてさらに充実を図ったコースを直接選択できるようにすることで参加者の満足度をより高める方針だ。 ○ 第1テーマ「歴史」:平和展望台やDMZなどを訪問する日帰りコースと炭鉱村などを訪問する1泊2日コースで構成されている。 ○ 第2テーマ「体験」:工芸品づくり、公演観覧などを体験できる日帰りコースと、果物狩り、淡水魚生態体験、ハーブクラフト、レールバイクなどを体験できる1泊2日コースで構成されている。 ○ 第3テーマ「自然」:南山タワー、漢江クルーズ、体験型動物園を訪問する日帰りコース、 大関嶺の羊牧場、雪岳山、江陵の海辺など自然を体験できるコースで企画されている。 ○ 第4テーマ「癒し」:テンプルステイ、薬茶房ポムドンを訪問する日帰りコース、江原道洪川にあるヒーリアンス(healience)ソンマウルの1泊2日コースなど韓国観光公社が選定した「ウェルネス観光25選」を体験できるプログラムで構成されている。 今回の「I SEOUL YOU リレートリップシーズン2」は、障がい者と低所得層を対象としており、参加費用は無料。4月6日(金)から4月23日(月)まで、障がい者福祉センターや関係機関(協会)などの団体申込で受け付けており、低所得層の場合は個人での申込も可能。障がい者の場合、本人だけでなく各団体別に社会福祉士、活動ヘルパーなども参加し、参加者の旅行を支援する計画だ。 ソウル市は参加者選定委員会の審査を通じて最終的に旅行参加者を選抜する予定。(4月末に個別通知) 参加申込に関する詳細は、ソウル市ホームページ(http://sculture.seoul.go.kr)と手のひらのソウル(http://mediahub.seoul.go.kr/gongmo2)で確認できるほか、電話(運営会社アミューズトラベル、☎02-6441-3777)でも問い合わせできる。
SMG 1,016