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ソウル市、全国で初めて2025年までに公共部門でディーゼル車脱却掲げ… ノーディーゼル(NO DIESEL)時代をリード

「ソウル版グリーンニューディール」の細部戦略として、ディーゼル車からの脱却に本腰…使用・購入・許可・支援NO 市・区・傘下機関の共用車と市の認許可が必要な市内バス・タクシー・空港バスなどが対象 新規の購入車両は100%エコカー、従来に運行していたディーゼル車も2025年までにエコカーにシフト 先に公共がリードして民間の拡散を図る…関連の組合・協会などとリレー協約、市民対象のキャンペーン展開 ソウル市が、2025年までに公共部門のディーゼル車脱却を掲げた。市・区・傘下機関で利用する供用者からソウル市の認許可が必要な市内バス・タクシー・公共バス・シティツアーバスといった公共分野の車両が全て対象となる。 今後、新たに購入する車両は、100%エコカー にする必要があり、従来に使用しているディーゼル車は、切り替え時期が到来する順序に合わせて環境に優しい車に変えていくという計画だ。 官用車だけでなく、認許可事業に使用される車両まで含めるディーゼル車脱却政策を推進するのは、ソウル市が全国で初めてだ。また、これまで公共分野におけるディーゼル車の「新規購入」に対して制限や禁止が盛り込まれた様々な政策はあったが、従来の車両のシフト計画まで含める対策を取り出したケースはなかった。これもまた、公共分野では初めての試みだ。 ソウル市は、ここから一歩踏み出して、一般消費者のエコカー購入を誘導し、車両の製造元もエコカーを重点的に開発・生産できるよう民間分野との協力も強化することで、環境を優先的に考える販売環境づくりに乗り出す計画だ。 ソウル市は、こうした内容を柱とする「ソウル市ディーゼル車脱却(No Diesel)推進計画」を発表したが、公共部門がディーゼル車脱却をリードして民間の拡散を誘導することで、「ノーディーゼル(No Diesel)」時代を開くと明かした。今回の計画は、ソウル市が7月8日に発表した「ソウル版グリーンニューディール」の5大分野に当たる「輸送」の細部実行計画として進められる。 「ソウル市ディーゼル車脱却(No Diesel)推進計画」は、「ディーゼル車の使用・購入・許可・支援を行わない(4-NO)クリーン都市ソウルの実現」というビジョンを基に、4大課題と24個の個別事業を通じて推進される。 4大推進課題は、①公共部門がディーゼル車からの脱却をリード ②民間事業部門でのディーゼル車からの脱却を誘導 ③市民とともに「ディーゼル車買わない・乗らない」キャンペーンを展開 ④ディーゼル車の削減に向けた制度の改善などだ。 <①公共部門がディーゼル車からの脱却をリード:2025年までに市・自治区・傘下機関の認許可事業でディーゼル車脱却> 先立って、ソウル市は、2020年7月6日からソウル市・自治区・傘下機関で車両を購入する際にディーゼル車の購入を禁止するなど推進計画を本格的に進めている。また、市・自治区・傘下機関の共用車・ソウル施設公団で運営している障害者コールタクシー・ソウル交通公社で鉄路の点検などで活用している地下鉄点検用のモーターカーのディーゼル車も2025年までにエコカーに切り替える。 耐用年数が到来すると、従来のディーゼル車をすぐエコカーに交替する。一方、耐用年数が2025年以降の車両は早期のシフトを進め、切り替えの対象となるディーゼル車は廃車するなど段階を踏む予定だ。 それだけでなく、ソウル市の認許可が必要な市内バス・タクシー・空港バス・シティツアーバス事業も、2020年7月6日から既存・新規事業のディーゼル車に対する認許可を禁止するなど主な交通手段分野でも施行される。 ソウル市の市内バスの場合、2015年12月にディーゼルバスをCNGバスに全て切り替えが完了したが、一歩踏み出して2025年までに4000台の電気・水素バスを導入(計7396台のCNGバスの54.1%相当)するなど、早めに環境にやさしい公共交通時代を切り開く。 さらに、ソウル市界の流入・出入する京畿(キョンギ)・仁川(インチョン)バスのうち、ディーゼルバスを環境に配慮したバスに転換するまで、事業者の事業計画変更協議(増車・路線の調整など)の要請を「不同意」して、2020年までにソウル市界の流入・出入するディーゼルバスもゼロ化する。現在、ソウル市界の流入・出入がある京畿・仁川バスは5,187台で、このうち、ディーゼルバスは1,739台(33.5%)だ。 タクシーは、一部の大型タクシーで運行されているディーゼルタクシー(計8,907台のうち239台)を早期廃車させ、従来のLPGタクシーも電気・水素タクシーに転換していく計画だ。 空港バスとシティツアーバスは、車両の増車および代車・廃車時期が近づいたため車両を切り替えると、エコカーにシフトする場合に限って事業計画変更が承認される。新規事業の場合、エコカー運営が事業免許の基本条件として含まれる。 <②民間事業部門でのディーゼル車からの脱却を誘導:登録・協力事業の組合・協会などとリレー協約を締結> ソウル市の登録及び協力を通じて運営されている町バス・子ども通学バス・貸切バス・特殊旅客(葬儀業)・貨物自動車・レンタカー・ナヌムカー(ソウル市のカーシェアリングサービス)に対しても、ディーゼル車脱却に向けて大々的な民間の参加を促す。今後、ソウル市は、組合・協会などとディーゼル車削減に協力する自律実践協約をリレー締結するなど、環境に配慮した交通文化を広げていく計画だ。 町バスは、「ソウル特別市町バス運送組合」と協力して、2023年までに473台のディーゼルバス(1,650台の町バスの28.6%に当たる)を電気バスにシフトすることを目標にするなど緑交通地域(交通混雑と炭素排出を抑えるために特別管理する地域)内の路線から優先的にエコカーを導入する。 子ども通学バスは、2017年8月から老朽化したディーゼル車の切り替えに向けて進めている「子ども通学車両転換支援事業」を持続的に推進し、緑交通地域内の子ども通学バスを優先的に切り替える。 貸切バス・特殊旅客(葬儀業)・貨物自動車・レンタカー・ナヌムカーの場合、長距離運行が多い。そのため、関連の組合や協会などと協力して、比較的に運行距離が短い首都圏の運行車両を中心にエコカーへと交替や導入を誘導していく計画だ。 <③市民とともに「ディーゼル車買わない・乗らない」キャンペーンを展開:3台実践課題を展開> 市民にディーゼル車の問題点を認識させ、電気車・水素車など未来の環境を考える倫理的に正しい消費行動を誘導できるよう、市民団体と協力して大々的に市民実践キャンペーンの展開に集中する。3大実践課題として、①ディーゼル車の早期廃車 ②電気車・水素車の購入 ③ディーゼル車の利用自粛を提示し、エコカーに対する認識の転換を広げる計画だ。 特に、様々なキャンペーンと広報と通じて、エコカーに対する認識を向上させる。これまで、ディーゼル車は燃費・ガソリン代などが安いため経済的だという認識があって好まれたが、これからはディーゼル車の有害性と倫理的に正しい車両購入に対する認識を発信することで市民が自らエコカーの購入や利用といった動きに取り組めるようにする。 <④ディーゼル車の削減に向けた制度の改善:エコカーは恩恵を強化、ディーゼル車には不利益を強化> ディーゼル車の所有と利用を減らせるため、すでに老朽化したディーゼル車(排出ガス5等級)の運航制限・ディーゼル車の早期廃車の支援など様々な政策を通じて努力がなされている。しかし、より多くの市民が生活の中でエコカーを利用する文化を実践して定着できるよう、中央政府に環境に配慮した燃料補助金の新設・老朽化したディーゼル車の早期廃車に向けた補助金の拡大などを持続的に提案する予定だ。 併せて、ソウル市の条例改定などを通じて、共栄駐車場でのディーゼル車の駐車料金を割増・共栄駐車場内で事業用ディーゼル車の車庫地の利用を制限・ディーゼル車の削減に向けて企業体の交通量削減プログラムの開発・居住者優先駐車のエコカー加点制度の拡大などディーゼル車の所有と利用を減らせるために様々な制度の改善を推進していく。 ソウル市のファン・ボヨン都市交通室長は、「世界的にPM2.5と温室効果ガスによる問題が台頭している中、内燃機関の自動車が環境汚染の主な原因の一つとして注目されている。ソウル市がリードして推進するディーゼル車脱却(No Diesel)推進計画が、エコカー中心の倫理的に正しい消費及び販売環境づくりに貢献することを願う」と述べた。
SMG 842

ソウル市、公共交通の「マスク着用」に向けた特別対策を… 地下鉄「アプリ通報制」導入

「公共交通機関におけるマスク着用の義務化」に対する市民文化の定着及び市民間の対立・暴言や暴行の予防に向けた特別対策 8月3日、「また乗って地下鉄」アプリに通報機能を新設…通報するとすぐ地下鉄保安官が出動して措置 マスク着用の要請を拒否したり、地下鉄保安官に対して暴行を加えたりすると、罰則金など例外なく厳格措置 地下鉄のクレームは1万7千件に達し、バスドライバーへの暴言・暴行は162件に上る…27日から1か月間、市民対象のキャンペーンを実施 公共交通機関でのマスク着用が義務付けられたが、マスクの未着用による争いや運輸従事者に対する暴言・暴行事故が続いている。これを受け、ソウル市は、市民の間で生じる対立を予防し、マスク着用文化を定着させるための強力な特別対策をスタートする。ソウル市は、5月26日に政府が公共交通機関におけるマスク着用の義務付けを発表する前の5月13日から公共交通手段別の「生活の中での距離確保」対策を施行している。改札口の前でマスクを着用したかどうかを確認して、地下鉄保安官が駅舎・列車を巡回して取締り・啓発に力を入れているが、マスク着用を拒否する一部の乗客による喧嘩や暴行などの発生が続いている。 ソウル市は、8月3日(月)から「また乗って地下鉄」アプリに通報機能を追加して、地下鉄内でマスクを着用していない乗客を発見した場合、アプリですぐ通報できるようにした。 マスクを着用していない乗客を通報すると、位置情報を確認した地下鉄保安官がすぐ出動して速やかに措置する。地下鉄保安官の指示に従わない、または地下鉄保安官を暴行する場合、罰金が課されるなど善処することなく、強力に対応する計画だ。 「マスク未着用の場合、地下鉄・バスの利用に制限」という認識が定着できるよう、27日から1か月間、大々的なキャンペーンも並行する。流動人口が多い乗換駅と主要バス停などで広報活動を繰り広げ、地下鉄の駅舎と列車・バスTV・バス停のBITなど映像メディアを通じて、「マスク着用義務化」に関する広報・案内を拡大表示する。 地下鉄の場合、2か月間(5.13~7.15)、マスク未着用によるクレームが計16,631件受け付けられた。マスク着用を要請する駅の職員が暴言や暴行を受けるケースも5件あった。バスでは、マスク着用を義務化してから、1日に3.2件の割合で(5.26~7.21時点、計162件)バスドライバーに暴言を吐いたり、乗客同士が争うことがあった。 <地下鉄、コールセンター・アプリで市民通報制を導入して直ちに措置…市民を対象に集中キャンペーンを展開> まず、地下鉄の場合、地下鉄内のマスク未着用の乗客を直接通報できるように「市民通報制」を新たに導入する。「また乗って地下鉄」アプリまたはソウル地下鉄のコールセンターを通じて通報できる。通報が受け付けられると、すぐ地下鉄保安官が列車に搭乗してマスク着用を求めるなど直ちに措置する。 ※ソウル地下鉄(1~8号線)のマスク着用関連のクレーム現況(*ソウル交通公社) -マスク未着用によるクレーム受付現況(7.15時点):計16,631件 -駅の職員への暴行:7号線の大林(テリム)駅(6.25)、4号線の水踰(スユ)駅(7.9) -駅の職員への暴言:7号線の孔陵(コンヌン)駅(5.31)、4号線の倉洞(チャンドン)駅(6.13)、3号線の紙杻(チチュク)駅(7.10) これまでは、列車内でマスク未着用の乗客を発見しても、即座に電話で通報することはハードルが高いと思う乗客が多かった。その分、新しく導入されるアプリの通報機能を利用すると、簡単に通報できる。 コールセンターの電話通報は、市民の便宜のため、27日(月)から「マスク未着用通報」専用の短縮番号を新設する。各運営機関のコールセンターの番号は、1~8号線:1577-1234・9号線:2656-0009・ソウル軽電鉄牛耳新設(ウイシンソル)線:3499-5561だ。 地下鉄保安官の指示に従わない場合、「鉄道安全法施行令」に基づいて罰金が課されかねない。マスク着用を拒否した後、駅員や地下鉄保安官などに対して暴行を働いた場合は、善処ない強力な措置を施行する計画だ。 マスク未着用者への強力な取締りとともにマスク着用文化の定着に向けた広報とキャンペーンも進行する。乗換駅など乗客が主に集中する区間にマスク着用と市民通報制に関する広報物を細部に貼り出し、それと同時に案内放送や広報映像の送出回数も増やして市民の認識向上に貢献する。 キャンペーンは、都市鉄道運営機関(ソウル交通公社・メトロ9・ソウル軽電鉄牛耳新設線運営)が全て参加する。7月27日から1か月間を集中キャンペーン期間に定め、毎週2回、47の主要駅舎を巡回してマスク着用キャンペーンを進行する。 <バスドライバーへの暴言・脅威162件…バスTV・バス停BITでマスク着用に関する案内を実施> バスでも、27日から約1か月間、毎週月曜日の出勤時間帯にバス内のマスク着用義務キャンペーンを大々的に行う。バスの場合、マスク着用義務化を施行してから、乗客同士の争い及びバスドライバーへの暴言・脅威の発生件数が計162件に達した。これは、1日だけで3.2件の件数が発生しているという意味だ。特に、業務妨害の疑いで警察に逮捕されるケースが23件も発生するなど、マスクによる対立がバスドライバーに対する暴行にまでつながっている。 ソウル市とバス組合・65社の市内バス会社及び139社の町バス会社などで、約2400人(年間の平均人員)が参加し、流動人口が多い87地点の主要バス停で集中キャンペーンを展開する。 ソウル市のファン・ボヨン都市交通室長は、「マスク未着用に対する対立を未然に防ぎ、乗客の不安を減らすために法に基づいて厳しく措置する。市民の健康保護と安全な公共交通環境づくりのためにマスク着用と市民通報制に積極的に参加してほしい」と述べた。
SMG 526

ソウル市、「自営業者向け生存資金」計6,684億ウォンを47万人に給付… 23日から2回目の資金を支給

1回目の支給に続いて、2回目となる生存資金の支給を開始。計47万人の自営業者が支援の恩恵を受ける 新型コロナウイルスの拡散により被害を受けた年間売上高2億ウォン未満の零細商人が対象、70万ウォンの現金を2回に渡って支援 当初は41万ヵ所の5750億ウォン→追加予算の934億ウォン確保して計6,684億ウォンを支給。零細商人向けの密着型支援を実施 ソウル市は、今月23日(木)、2回目となる「自営業者向け生存資金」の給付を開始すると明かした。「ソウル市の自営業者向け生存資金」は、新型コロナウイルスの拡散により困難な状況に陥っている売上高2億ウォン未満の零細商人を対象に、月70万ウォンの現金支援を2回に渡って行う政策だ (計140万ウォン)。 自営業者向け生存資金の申請者数は、計54万ヵ所(人)に達した。ソウル市は、支援に適する45万ヵ所(人)を選定し、1回目の給付金として70万ウォンずつ3,260億ウォンを支給した。2回目の給付金は、1回目の給付金を支給された零細商人を対象に休業・廃業しているかどうかを照会し、23日から自治区の事情に応じて、順次に70万ウォンずつ支給される。 一方、ソウル市は、当初、41万ヵ所(人)の零細商人に5,750億ウォンを支給する予定だったが、新型コロナウイルスの拡散により困難な状況に直面している個人の自営業者など多くの零細商人の申請があったため、934億ウォンの予算を追加し、計6,684億ウォンを投入すると付け加えた。 「市場スンデグッ(豚の腸詰め入りスープ)」を営むソン社長(65歳)は、「以前は年配の方々がスンデグッを食べるためによく来ていたが、新型コロナが広がり始めてから彼らの外出回数が減って売り上げに大きな打撃を受けている。でも、給付された生存資金のおかげで、賃料を払うことができた」と話し、感謝の気持ちを表した。 衣類小売業の「ビーチナラ」を営むコ氏(37歳)は、「緊急災難支援金のおかげで一時的に客足が増えて、商人たちもやっと息をついたようだった。しかし、市民が支援金を全て使い果たしたら、消費が再び冷え込んでしまった。さらに、新型コロナの状況が長引いて二重の苦しみを受けているため、2回目の支援金は大した金額ではないが大きく役に立った」と述べた。 ソウル市のソ・ソンマン労働民生政策官は、「市民の関心が高い事案であるだけに、最後まで円滑な支援を進め、申請者が不便を感じないように努力する。これからも、ソウル市は零細商人が実感できる政策を持続的に推進していく」と述べた。 添付:ソウル市の自営業者向け生存資金の申請現況 ソウル市の自営業者向け生存資金の申請現況 申請結果 受け付けられた申請件数は計537,796件(2020年7月06日18:00時点)で、目標値の31%を上回る。当初、予想していた410,400件に比べて、申請者数が127,396件(31%)多かった。 申請者の現況:審査を通過した540,052人が基準 従事者数:1人事業者が96.11%で、大多数を占める 従事者数:1人事業者が96.11%で、大多数を占める   事業所数 割合 1人自営業者 個人事業者 476,050 88.15% 法人事業者 42,988 7.96% 計 519,038 96.11% 2人以上 21,014 3.89% 計 540,052 100.00% 売上高:売上高5千万ウォン未満の零細事業者が半数を占める 売上高:売上高5千万ウォン未満の零細事業者が半数を占める 売上高基準 事業所数 割合 5千万ウォン未満 271,186 50.21% 5千万ウォン~1億ウォン未満 111,223 20.59% 1億ウォン~2億ウォン未満 99,357 18.40% 2億ウォン以上 20,597 3.81% 売上高不詳 37,689...   Read more
SMG 476

ソウル市、グリーンモビリティをリードする電気バス導入に拍車… 下半期に166台導入予定

グリーンニューディールに向けた補正予算の編成を通じて、下半期に166台(129台の市内バス・37台の町バス)の電気バスを追加導入 今年に計257台の電気バスを導入する予定、上半期の契約分(91台の市内バス)は6月から順次導入中 町バスも標準モデルを用意、8月まで走行性能テスト及び提案書の評価を終える予定 「2021年から環境に配慮したバス100%導入が目標」…電気バスの持続的拡大及び全面交替の準備に本腰 ソウル市が、輸送部分の温室効果ガス排出の削減及びグリーンモビリティの活性化に向け、電気バスの導入に拍車をかける。グリーンニューディールの補正予算編成額(国費・市費、計248億ウォン)を活用して、下半期に166台の電気バス(129台の市内バス、37台の町バス)を追加導入する計画だ。 新型コロナウイルスの拡散により前代未聞の社会経済的な危機に直面している中、電気バスの導入は、グリーンモビリティの具現化を通じた経済危機の克服と市民の公共交通利用における利便性の向上を実現するため、滞りなく進行する必要がある事業の一つだ。 上半期に契約された車両(91台の市内バス)まで含めると、今年、ソウル市は計257台の電気バスを追加運営することになる(220台の市内バス・37台の町バス)。2019年まで1711番など16の路線に135台の電気バスが運行され、今年の年末まで計392台に増える。 上半期の導入分ですでに契約済みの91台は、車種の選定(エジソンモーターズ・宇進産電・現代自動車・ 海格客車(Higer))を終えた状態だ。今年の6月から平倉洞(ピョンチャンドン)地域に2台の中型市内バスを導入したことが始まりで、順次に投入・運行している。 ソウル市は、下半期の導入台数に対しても迅速に決定していく計画だ。市内バスは、7月中に電気バスが導入される路線を決め、契約を成立させた上で車両制作に入る。さらに、10月からは順次に運行できるように励ます予定だ。 また、町バスは、7月中に「ソウル市電気町バスの標準モデル」を決め、8月中には町バス運送事業組合の主管の基、提案書の評価及び車種選定を終えた上で車両制作と充電インフラ構築事業などを滞りなく推進する予定だ。 特に、住宅街など生活道路の隅々まで運行する町バスの場合、電気バスにシフトすると、住居地の周辺で騒音が発生したり汚染物質が排出されたりする問題の解決に大きく貢献でき、導入による効果が非常に大きいと期待されている。 電気バスは、走行時に窒素酸化物(NOx)といった汚染物質及び二酸化炭素などの温室効果ガスが発生されないため、CNGバスに比べて一層の発展を遂げた代表的なグリーンモビリティ手段の一つと言える。CNGバスは、年間1台に当たり、約80.9トンの二酸化炭素と66kgの窒素酸化物が排出されるが、電気バスは汚染物質がほとんど排出されない。 バスの場合、1台当たりの年間走行距離が約85,000㎞で、電気バスに交替すると汚染物質の削減効果がかなり大きいと期待されている。 また、燃料費がCNGバスより安く、年間1台に当たり1,260万ウォンのコスト削減につながると予想されている。今年の市内バスの新規導入分(220台)に適用すると、年間約28億ウォンの燃料費削減効果が発生すると言える。 ソウル市のファン・ボヨン都市交通室長は、「社会経済的状況が困難な中ではあるが、グリーンモビリティの活性化に向けて電気バス拡大・導入を決定した。来年から、事業用から自家用にへの変更や抹消時期が到来する全てのバスを電気・水素バスにシフトするための事前準備作業も滞りなく履行して、環境に配慮して交通をリードする都市としての役割を充実に果たしたい」と述べた。 関連写真
SMG 663

ソウル市、7月22日に「世宗大路(セジョンデロ)の人と森の道」造成事業に本腰を入れる

2020年7月22日から始まる工事準備を経て、31日の夜から本格的な交通統制を開始 世宗大路交差点~市庁前~崇礼門(スンネムン)~ソウル駅交差路区間の3つの車路を縮小し、歩行空間を拡大(13,950㎡) 車路縮小の影響が少ない所から施行、区域を2つに分離して施行することで年内にも工事を速やかに完了させることが目標 交通量の分散・迂回処理、リアルタイムの交通情報の提供、現場管理の強化で市民の不便の最小限とするよう努める 文化と緑に溢れる活力溢れる「人と森の道」を作り、市民の期待に応える ソウル市とソウル地方警察庁は、ソウルを象徴する代表的な街の一つの世宗大路交差点~崇礼門交差路~ソウル駅交差路の1.5㎞に渡る道路空間再編の工事を22日からスタートすると決めた。 実際の交通統制は、夏のバカンスシーズンが本格的に始まって交通量が減少する31日の夜から施行される。交通渋滞による市民の不便を最小限に抑え、計画に基づいた工事を施行させるための徹底した準備や梅雨入りによる雨天の影響などを総合的に踏まえた結果だ。 ソウル市は、世宗大路の空間再編事業を通じて光化門(クァンファムン)広場・ 徳寿宮(トクスグン)・ 崇礼門・ソウル路7101など世宗大路の代表的な観光名所を歩く道とつなぐ計画だ。それだけでなく、造園と歴史が合わさったコンテンツを取り込み、「歩く都市・ソウル」政策を象徴するソウルの代表的な歩く道にしたいと掲げている。 特に、街路森という概念を取り入れて、歩道区間を緑に染めることができるヒトツバタゴ・ケヤキ・青もみじなど19種の様々な木を植樹し、様々な高さの低木・草花類などが調和を成す多層植栽の緑地も3,328㎡規模で作り上げる。ソウル市は、今回の事業を機に、車両中心の構造から人中心、緑が豊かな空間の多い「生態文明都市」への転換を目指すという意味を込めて、世宗大路歩行道に「人と森の道」という事業名を名付けることにした。今後、インターネットで実施する市民公募の結果を参考にして、事業名を確定する計画だ。 【庁駅~崇礼門区間の空間再編の鳥瞰図】 「世宗大路人と森の道」への変化に向けた車路統制は、31日から進行される。市民の混乱を最小限にするため、今年6月初めから都心の所々にあるVMS(道路情報掲示板)・BIT(バス情報案内端末機器)などに工事情報を送出してきた。 2019年時点、世宗大路の平均通行速度は21.7㎞/hで、都心部の平均通行速度の18.5㎞/hより速い。そのため、他の道路に比べると円滑な交通環境を備えていた道路と言えるが、従来の2方向9~12車線から7~9車線となり、道路の交通容量が調整(22~25%減)されたことから、交通渋滞は避けられないと予想されている。 これを受けて、ソウル市とソウル地方警察庁は、工事を行うため、やむを得ず交通渋滞が発生することによりもたらされる市民の不便を最小限に抑えられるよう、事業地を2つの区域に分離する。加えて、同時工事を施行して工事期間を短縮し、通勤時間帯(06~09時、17~22時)には工事を中止して混雑及び交通事故の危険を未然に防ぐ計画だ。また、工事施行の各段階別に信号運営体系を調整して、世宗大路の交通量の増加を緩和する。併せて、通行速度のモニタリングを基に、工事区間と日程を考慮して一部のバス路線や配車間隔も調整する。 他にも、総合交通対策を徹底的に進行できるよう、ソウル市とソウル地方警察庁が合同して 「世宗大路交通管理タスクフォースチーム」を構成する。また、交通状況の分析及び予期せぬ状況へのモニタリングに向けた「交通状況分析班」や現場の巡察及び問題状況が発生した場合に備えてすぐ出動・措置するための「迅速対応班」を運営して、工事による市民の不便を最小限にするよう力を注ぐ計画だ。 ソウル地方警察庁のチェ・ビョンブ交通管理課長は「工事期間中、工事空間及び段階に応じて都心の信号運営体制を細かく調整して、世宗大路の交通量の増加とそれによる交通渋滞を最大限に緩和できるように力を入れたい。市民の安全を最優先に考えて交通状況対応班を運用し、交通安全施設の改善も並行する」と明かした。 ソウル市のファン・ボヨン都市交通室長は、「世宗大路の道路空間再編工事の施行により、当分、交通渋滞が起こるのは避けられないと思う。だが、ソウル地方警察庁との協業を通じて、市民の不便が最小限に抑えられるように努力していきたい。ソウルを代表する歩く道、文化と緑が盛りだくさんの活力溢れる素敵な街を造り、市民の期待に応えられるよう最善を尽くす」と述べた。
SMG 667

ソウル市、ビックデータ分析から47の「市民のライフスタイル」を導き出す…市民の需要に合わせた政策樹立に期待

ソウル市、SNSやクレジットカードの使用など実生活におけるビックデータを活用し、5大関心事と47のライフスタイルを導き出す 一人でも家で健康管理に熱心な「ホームトレーニング族」やグルメのためならどこでも行ける「パングルメ族」、一緒に自己啓発する「勉強会」 性別や年齢帯に分ける分類より、細分化・リアルな市民の需要を把握して政策設計に反映 ソウル市、生データを「ビックデータキャンパス」に公開して、企業のマーケティングや新たなビジネスモデルの創出に貢献 ソウル市が、公共・民間の実生活におけるビックデータを分析して、ソウル市民の5大関心事と47のライフスタイルタイプを導き出した。 TwitterやブログなどのSNSを通じて、市民が示している関心事のビックデータ(ダウムソフト)と消費(新韓(シンハン)カード)・購入(LOTTE MEMBERS)のデータ、公共交通など公共データ(ソウル市)を融合させ、最近のトレンドをリアルに反映しているのが特徴的だ。データの分析は、ソウル市と民間が共同で行った。 多重コレスポンデンス分析(MCA: Multiple Correspondence Analysis)を基に、SNS上で表現されたソウル市民の関心事をクラスタリングした結果、家事生活・自己啓発・健康管理・グルメ巡り・余暇生活などがあるということが分かった。その中で、最も言及が多かったのは余暇生活で33.8%を占めており、関連キーワードは展示会・映画・公演だった。次はグルメ巡りが31.4%を占め、デザートとグルメ番組・カフェ巡り・美食巡りが目立った。ソウル市は、この5大関心事を「一人でするかvs誰かと一緒にするか、家や職場など近くで留まるかvs他の地域に移動するか」などに細かく分類して、47のタイプに導き出した。 例えば、「グルメ巡り」に興味があり、「一人」で何かをすることを好む場合は、グルメ番組を視聴して間接的に満足を得ようとするか、ノンフライヤーレシピを探求しようとするライフスタイルを持っていることが分かった。「自己啓発」に興味があり、「誰かと一緒にすること」を好む場合は、仕事終わりに1dayクラスを受講したり、勉強会に参加したりするなどのライフスタイルを持っていることが分かった。 ソウル市は、特にSNS上で関心度と関心の増加幅が著しい「お一人様映画・展示観覧」と「グルメ巡り」に注目し、25の自治区別の分析を別途実施した。どの自治区で、こうした活動が活発に行われているかを指数に算出した。 お一人様展示観覧(#余暇生活 #流動 #一人) ①お一人様展示観覧指数:SNSのデータやクレジットカードの消費データを融合して、各自治区のお一人様展示観覧指数を算出した結果、お一人様展示観覧が最も活発に行われたのは鍾路区(チョンノグ)で、博物館及び展示インフラが集中された鍾路区、龍山区(ヨンサンク)の指数が著しく高い数字を示していることが分かった。 ②お一人様展示観覧の移動経路: クレジットカードのデータを基に、お一人様展示観覧の項目が自分の居住地で消費が発生したケースまたは他の自治区で発生したケースを算定して移動経路を分析した結果を見ると、江西区(カンソグ)・中浪区(チュンナング)の場合、展示観覧を楽しめるために自分の地域ではない龍山区、鍾路区に移動することが分かった。 ③政策活用の例:主な関心事が「お一人様展示観覧」の市民のクレジットカードにおける消費データを分析した結果、展示観覧の需要-供給の間で最も差が大きい自治区は城北区(ソンブクグ)であることが分かった。城北区の住民は、居住地に大型の展示館がないため、夢の森アートセンターなど展示インフラが充実している江北区(カンブクグ)を訪れる人が多いことが分かった。こうした結果を基に、今後、地域間の文化格差を縮めるために展示館の拡充や動く美術館事業などの関連政策の推進に貢献できると期待している。 美食巡り(#グルメ巡り #流動) ①美食巡り指数:SNSのデータとクレジットカードの消費データを融合して、 市民が自治区内でグルメな飲食店に移動する程度の指数を算出した結果、美食巡りが最も活発に行われる自治区は麻浦区(マポグ)で、次いで江南区(カンナムグ)・龍山区・鍾路区の順だった。漢江(ハンガン)辺りを中心に、美食巡り指数が高く表れており、ソウル北部及び西部地域の美食巡り指数は相対的に低く表れている。 ②美食巡りの移動経路:クレジットカードのデータを基に、美食巡りによる消費が自分の居住地で発生したのか、もしくは他の自治区で発生したのかを分析した結果、美食巡りが最も活発に行われている自治区は麻浦区で、次いで江南区・龍山区・鍾路区の順だった。美食巡りを楽しむために江南区に足を運ぶ市民は、近くは瑞草区(ソチョグ)から、遠くは江西区から江南区を訪れていた。 ③政策活用の例:「グルメ巡り」に関連して、クレジットカードの売上や魅力(味・口コミ・フォトジェニック)を分析した結果、龍山区の「洋食-ピザ」業種が他の自治区に比べて高い売上高と魅力を備えていることが分かった。今後、この点を基にして、ピザフェスティバルなどの観光商品を開発して、地域広報を強化するなどの戦略を立てることができる。 ソウル市は、性別・年齢帯など人口統計学的に市民を分類することにとどまらず、「ライフスタイル」という新たな観点から市民と向き合い、市民がどういう関心事を持って日常を暮らしているかを把握して、市民の需要を反映した政策設計に活用するという計画だ。 また、企業など民間でマーケティングやプロモーションを企画したり、新たなビジネス戦略を立てる時に活用できたりするように同じデータを「ビックデータキャンパス」を通じて公開する計画だ。 共同開発に参加したダウムソフトのペク・キョンヘ部長は、「今回のライフスタイルデータを通じて、ソウル市民の日常と向き合うことができた。日常を豊かにする機会領域の発見や足りない領域の発見につながる良い機会となった」と述べた。 ソウル市のイ・ウォンモックスマート都市政策官は、「ソウル市が保有しているデータとSNS・クレジットカードなど民間のデータを活用して市民のライフスタイルにおける変化を持続的に把握する上で、データを通じて現れる市民の需要を各分野の政策に反映できるように支援していきたい。生データはビックデータキャンパスに公開して、市民たちが学術研究及びスタートアップのビジネスチャンスに向けたデータ発掘など様々に活用できるようにする」と話した。
SMG 515

ソウル市、国際会議開催件数5年連続「世界3位」

2019年の5連続「最高のMICE都市」受賞に続き、世界的なMICE都市としての名声を確立 中大型MICEを集中誘致、支援金の規模拡大など総合支援プログラムを通じてMICE開催を奨励 ポストコロナ時代のニューノーマルに備えた「ソウル型MICEスタンダード」を提示 ソウル市が、昨年一年間世界で国際会議をもっとも多く開催した都市第3位に選定された。2015年から2019年まで5年連続の快挙である。 ソウル市が、昨年一年間世界で国際会議をもっとも多く開催した都市第3位に選定された。2015年から2019年まで5年連続の快挙である。 順位 都市 2019年 2018年 増減 1 シンガポール 1,205 1,238(1位) △33 2 ブリュッセル 963 734(2位) 229 3 ソウル 609 439(3位) 170 4 パリ 405 260(6位) 145 5 ビエナ 325 404(4位) △79 世界における国際会議の開催実績を公式に集計している国際団体連合(Union of International Association、略称:UIA)が今月10日発表した『国際会議統計報告書(International Meetings Statistics Report)』によると、ソウル市は昨年、合わせて609件の国際会議を開き、第3位を記録した。これは前年比39%上昇した実績である。 主要都市別の順位は、1位シンガポール(1,205件)、2位ブリュッセル(963件)、3位ソウル(609件)、4位パリ(405件)、5位ウィーン(325件)となっている。 特に、今回の成果は、UIA側が認定不可との基準を提示した企業セミナー行事、モーターショー、新製品リリースイベント、連続性のある医学研修セッション、大学の研修会などを除く、国際会議の開催件数のみの実績だということを踏まえれば、さらに有意義な結果だったと評価できる。 ソウル市は2019年、「最高のMICE都市(Best MICE City)」にも5年連続で選ばれており、世界的なMICE代表都市としてのステータスを不動のものにした。当時、5連続の受賞者だけが与えられる「クイントアワード(Quint Award)」を、都市分野で初めて受賞したことに続き、今回の国際会議開催都市世界3位に選定されたことで、ソウルのMICEはさらなる栄光を手にした。 「最高のMICE都市(Best MICE City)」の表彰を主管した「グローバル・トラベラー」は、世界的に権威のあるビジネス旅行専門雑誌で、毎年購読者30万人を対象に最高のMICE都市を選定・発表している。 ソウル市とソウル観光財団は、付加価値の高い黄金産業であるMICE分野を育成するために、「世界最高のMICE都市」を目標にあらゆる面から全力で支援を行っている。特に、2019年からは中大型MICEの集中誘致および支援金の規模拡大、ソウルMICE総合支援センターの新設などを骨子とする総合支援プログラムを運営し、ソウルでより多くの国際行事を開催できるように積極的に後押ししている。 さらにソウル市は、コロナ禍によって大部分のMICE行事がキャンセル・延期となり甚大な被害を受けているMICE業界を緊急支援するために、4月から「ソウルMICE業界の危機克服プロジェクト」を推進している。 ソウル市のチュ・ヨンテ観光体育局長は「世界3位の国際会議開催都市に5年連続選定されたことで、ソウルの国際的なステータスを再確認することができた。コロナ禍の直撃を受けたMICE業界にとっては希望のメッセージになったと思う」とし「ポストコロナ時代を迎え、ニューノーマルへの備えであるソウル型MICEスタンダートを提示し、世界をリードする最高のMICE都市に飛躍できるよう取り組んでいきたい」と話す。 【添付1】UIA国際会議都市発表現況...   Read more
SMG 738

ソウル市、「CACグローバルサミット」YouTube再生回数2千5百万回突破

「露店商許可制」拡大導入へ…露店に対する否定的なイメージを一掃し「共生モデル」目指す 5月新林洞、7月興仁之門一帯でテスト事業完了…老朽化した歩道を整備し歩行環境を改善 規格化された露店通りの導入で様変わりする商圏、観光客・利用者が立ち寄る通りに 歩行権の回復・生計型露店の安定的な運営…共存価値を実現し商圏に活気を ソウル市、行政の一貫性と持続性で利害関係者の自発的な参加を促す方針 コロナ19の危機を克服するため、ソウル市が6月1日から5日まで開催した国際議論の場「CAC(Cities Against Covid-19)グローバルサミット2020(CAC Global Summit 2020)」のYouTube動画の再生回数が、サミット終了後1か月で2千5百万回を突破した。(2020年7月5日現在、25,344,523回) 「CACグローバルサミット」では、都市政府市長会議、著名人との対談、気候・環境、文化、教育をはじめとする分野別セッションなど、合わせて15セッションが無観客のテレビ会議で1,355分間(約23時間)行われた。全セッションに参加した講演者は、韓国から70名、海外から86名(43か国・64都市)であり、特に都市政府市長会議には世界43都市が参加し、コロナに対応するための国際協力に向けたコンセンサスを形成した。 すべてのセッションは、ソウル市公式YouTube(韓国語・英語)で、韓国語-英語の同時通訳を通じて全世界にライブ配信された。また、このときの様子をいつでも視聴できるようにすることで、ポストコロナ時代における世界各地の専門家の経験や知恵を持続的に共有している。 ※ ソウル市公式YouTubeで動画視聴可能 (韓国語:https://www.youtube.com/seoullive, 英語:https://www.youtube.com/seoulcityofficial) 特に、今回のグローバルサミットは、コロナ19によって国をまたぐ移動が制限されているなか、非対面(アンタクト、Untact)という新しい方式の国際交流を提示するきっかけとなった。7月1日現在まで、30以上の公共機関と民間企業からビデオ会議の進行方法やノウハウについての問い合わせが寄せられるなど、ソウル市の新たな試みに関心が集まっている。 また、ソウル市の先導的なコロナ19への防疫政策とノウハウを世界都市と共有するために構築したオンラインプラットフォーム「CAC(Cities Against COVID-19、http://english.seoul.go.kr/covid)」も公開から3か月で1千万PV(2020年7月1日現在、10,073,330PV)を突破し、都市間の感染症に関する貴重な情報交流の場となっている。 ソウル市のパク・ジニョン市民疎通企画官は「コロナによる危機は未だ続いている。危機が長期化するほど徹底的な備えを行うと同時に、互いに連携できる新しい方法を開拓していかなければならない」とし、「CACグローバルサミット2020を機に、ポストコロナ時代のグローバルな連携と協力を引き続き拡大していきたい」と話す。
SMG 527

ソウル市、露店許可制で「露店通り」の共生・共存価値を実現

「露店商許可制」拡大導入へ…露店に対する否定的なイメージを一掃し「共生モデル」目指す 5月新林洞、7月興仁之門一帯でテスト事業完了…老朽化した歩道を整備し歩行環境を改善 規格化された露店通りの導入で様変わりする商圏、観光客・利用者が立ち寄る通りに 歩行権の回復・生計型露店の安定的な運営…共存価値を実現し商圏に活気を ソウル市、行政の一貫性と持続性で利害関係者の自発的な参加を促す方針 長きにわたり、歩道を占領し衛生観念や都市の美観など否定的なイメージを与えてきた無許可露店。これからはだれもが利用したくなるような「露店通り」に変貌する。ソウル市は今後、露店許可制をソウル全域に拡大して導入することで、合法的で安定的な露店の運営と商圏の活性化を図る考え。 ソウル市は、市民の歩行権回復と露店通りの生存権のために、露店での物品や飲食物の販売を許可制にして管理するための「露店許可制」を、全ての自治区に拡大すると発表した。 特に、7月末には約40年間も整備作業が滞っていた興仁之門(フンインジムン)-東廟(トンミョ)前駅の約1.2㎞の区間で、約100個の露店を対象に行ってきた「露店通り」特別整備テスト事業が完了する。これに先立ち5月には、冠岳(クァナク)区新林(シンリム)駅一帯の露店通りにある屋台21か所の販売台交換を行うと同時に、歩道および造景整備を完了するなど、歩行環境の改善に集中的に取り組んでいる。 ソウル市は昨年、混雑が深刻化していた永登浦(ヨンドゥンポ)区駅前(永中(ヨンジュン)路)通りの整備を完了し、約50年来の市民の宿願を果たした。冠岳区(新林駅一帯・5月竣工)に続き、7月末の鍾路(チョンノ)区(興仁之門~東廟前駅)一帯まで竣工すれば、合わせて5つのテスト事業のうち3つの事業が完了する。また現在、中浪(チュンナン)区(泰陵(テルン)市場)、東大門(トンデムン)区(清涼里(チョンニャンニ)青果物市場ほか)のテスト事業も段階的に実施中である。このほかにも、テスト事業とは別途推進中の清涼里駅一帯のほか4か所における露店通り許可制事業も、昨年末成功裏に完了した。 なお、2020年の露店許可制事業として現在順調に実施中の ▲冠岳区ソウル大入口一帯 ▲恩平(ウンピョン)区ヨンシンネヨンソ市場一帯 ▲松坡(ソンパ)区セマウル市場一帯と小単位事業(2つの事業)が今年中に完了すれば、露店通り許可制の政策推進にさらに拍車がかかるものとみられる。 ソウル市のファン・ボヨン都市交通室長は「露店通り許可制は、数十回から数百回にわたる現場の利害関係者との度重なる協議と話し合いを経て実施される大事業であるだけに、完了まで全ての工程で不断の努力が求められる」とし「露店通り許可制政策を通じて、露店、商人、市民による共存の価値を実現し共生モデルを実現できることを期待している」と話す。
SMG 627

ソウル市の「青年家賃支援」に申請殺到、募集人数の7倍…9月支給開始

今年計5千人の支援予定に対し34,201人が申請…9月から月20万ウォン、最大10か月間支援 申請者の平均所得131万ウォン、家賃37.3万ウォン、賃借保証金は1千万ウォン以下が多数 女性(62.3%)、冠岳区(19.2%)、単独・多世帯住宅(48.7%)が最多、5人に1人が「無職」 青年の住居費負担を軽減するための支援政策の一環…2021年計2万人に支援拡大 ソウル市が、青年が公正なスタートラインに立てるようにする政策の一環として、今年から開始した「ソウル青年家賃支援」に、合わせて3万4,201人(6/29時点)の申請が殺到した。これは、ソウル市が当初発表した支援規模(計5千人)を約7倍上回る人数で、住居費の負担に苦しんでいる青年が大きな関心を寄せていることが明らかになった。 申請者の平均所得は131.6万ウォン、月々負担している家賃は平均37.3万ウォンだった。保証金は1千万ウォンが大多数(70.8%)を占めている。申請者の半数近くが単独・多世帯住宅に暮らしており、5人に1人は「無職」だった。若者が多く暮らし、ソウル市内最大の考試院(コシウォン)(ベッドや机といった必要最低限の設備からなるワンルームタイプの小部屋)密集地である冠岳(クァナク)区(19.2%)の申請者がもっとも多かった。 ソウル市は「ソウル青年家賃支援」の申請受付(6/16~29)の結果を発表した。資格要件の確認と所得・財産、類似事業を通じた重複受給の有無などを調査し、8月中に支援対象者を選定し、9月から最大10か月間、月々20万ウォン(生涯に1度)を支援する。 申請枠は大きく2つに分かれている。基準中位所得120%以下の青年単身世帯を対象とする「一般青年(4千人)」枠には31,942人が申請し、コロナによって失業したり所得が25%以上減少した青年(1千人)枠には2,259人の申請が寄せられた。全体の申請者は合わせて34,201人だった。 男性よりも女性の申請者(62.3%)が多く、年齢層は30歳以下(80.9%)が多数を占めている。 職業別では、事務職(25.5%)がもっとも多く、続いて無職(19.3%)、学生(17.6%)、販売/営業/サービス(16.5%)、専門/フリーター(15.4%)の順だった。 地域別では、ソウル地域で孝試院がもっとも多い冠岳区の申請者が6,472人(19.2%)ともっとも多く、続いて広津(クァンジン)区(6.6%)、銅雀(トンジャク)区(6.3%)、麻浦(マポ)区(5.7%)、城北(ソンブク)区(5.3%)の順だった。 基準中位所得120%以下の青年単身世帯を対象とした申請者の平均所得は131.6万ウォンで、平均賃借保証金は1,437.7万ウォン、家賃は37.3万ウォンだった。
SMG 513

ソウル市、感染症・安全…都市問題の解決に取り組む スタートアップ育成用「ソウル創業ハブ・聖水」開館

聖水IT総合センターをリニューアルした「ソウル創業ハブ・聖水」開館…企業・協力パートナー入居 感染症、安全など「都市問題解決スタートアップ」を集中育成、ソーシャルベンチャーの成功モデル構築 海外進出、段階別投資など民間協力パートナーが成長ステージに合わせて支援、最大2年間入居 インパクト投資家と公共機関のネットワーキングを構築しソーシャルベンチャーバレーの活性化目指す 感染症、健康、安全、環境など、都市問題の解決に取り組む技術企業を育成する「ソーシャルベンチャー育成専門スペース」である「ソウル創業ハブ・聖水(ソンス)」(旧聖水IT総合センター)が7月6日(月)に開館する。 ソウル城東(ソンドン)区聖水(ソンス)洞にある「ソウル創業ハブ・聖水」は、都市問題を解決し社会的価値の創出と企業の成長を追求する技術スタートアップを集中的に発掘・育成する拠点スペースで、モバイルソフトウェアコンサルティングが可能なモバイルテストベッド(2階)や企業の入居スペース(3階、4階)、コンサルティングルーム(2階)などで構成されている。合わせて25の企業が入居できるほか、インパクト投資家のためのスペースも別途設けられている。 競争力のある「都市問題解決スタートアップ」を発掘し育成するために、入居企業の選定方法から差別化を図っている。これまでのような公開募集ではなく、インパクト投資家の適格性審査を通過した優れた企業の推薦を「常時」受け付け、じっくりと対面インタビューを行ったうえで最終的に選抜する。 選ばれた企業は、「ソウル創業ハブ・聖水」への入居権が与えられる。入居期間は最大2年間で、月5,958ウォン/㎡(税込)の利用料だけでオフィススペースを利用できる。 入居後は、海外進出や初期投資、シリーズA、B段階の投資誘致に至るまで、成長ステージに応じて民間協力パートナーとのマッチングを行い、成長ステージと投資規模に応じた育成支援が受けられる。 また、ソウル市は、聖水地域で活動するインパクト投資家などの関連機関と協約締結を結び「ソーシャルベンチャーハブセンター」(城東区)、「ソーシャルキャンパス・溫(オン)」(雇用労働部)など公共機関とのネットワーキングを構築し、聖水ソーシャルベンチャーバレーの活性化を図る計画。 ソウル創業ハブ・聖水の協力パートナー会社「ソプンベンチャーズ」のハン・サンヨブ代表は、「コロナ禍がもたらしたニューノーマル時代を迎え、既存の社会問題が浮き彫りになり、人々のライフスタイルにも大きな変化が訪れるだろう」とし、「都市問題の解決に取り組むスタートアップを集中支援することで、ソウル市が直面している問題を持続可能な方法で解決できると考える」と話す。 ※ ソプンベンチャーズは、社会問題の解決に取り組むスタートアップに投資と育成プログラムを提供するインパクト投資家でありアクセラレーター。 ソウル市のシン・ジョンウ経済雇用企画官は「ソウル創業ハブ・聖水が、都市問題を解決し社会的価値を創出するとともに、企業の成長をけん引するソーシャルスタートアップの中心となり、民間パートナーの協力と成長ステージに応じた支援を通じて聖水一帯のソーシャルバレーがもう一段階成長できるように支援してきたい」と話す。
SMG 495

ソウル市、今年上半期約3万台の老朽ディーゼル車に低公害措置

PM2.5季節管理制期間(12月~3月)中「5等級車両常時運行制限」実施…違反時10万ウォンの過怠料 ソウル市、早期廃車や煤煙低減装置の装着など積極的な低公害措置へ 早期廃車の補助金最大300万ウォンに引き上げ、支援対象も拡大 低公害措置を先着順で支援中、下半期の申請も受付中 ソウル市が、今年の12月から実施される微小粒子状物質(以下、PM2.5)季節管理制期間(12~3月)における排気ガス5等級車両の常時運行制限に先立ち、老朽車に対する低公害措置に拍車をかけている。 ソウル市は7月6日、今年上半期にディーゼル車などの老朽車(建設機械を含む)約3万台に対し、早期廃車、煤煙低減装置(DPF)装着などの低公害措置を完了したことを明らかにした。 今年3月、「微小粒子状物質の低減および管理に関する特別法」改正案の可決に伴い、ソウル市は3月31日まで5等級車両運行制限のテスト運営を行った。PM2.5季節管理制が再開する12月からは、運行制限を本格的に施行し取り締まりが行われ、違反した場合は10万ウォンの過怠料が科される。 これにより、煤煙低減装置の装着や早期廃車などの低公害事業の需要が大幅に増加することが予想されるため、ソウル市は今年の低公害事業をさらに拡大して推進している。煤煙低減装置が装着された車両は、高濃度PM2.5非常低減措置発令時の運行制限、グリーン交通地域の運行制限、季節管理制の運行制限の対象から除外される。 さらにソウル市は、大気質の改善効果が高い早期廃車を促すために、廃車補助金を最大300万ウォンまで引き上げ、支援対象も拡大した。 早期廃車や低減装置装着の申請に関する問い合わせは、韓国自動車環境協会(http://www.aea.or.kr/new)、詳細についての問い合わせはソウル市車両公害低減課(☎02-2133-3653, 3655)で受け付けている。 ソウル市のイ・サヒョン車両公害低減課長は、「今年の12月からPM2.5季節管理制に伴う排気ガス5等級車両の常時運行制限が実施されるため、5等級車両の所有者は不便や不利益を被ることのないよう、早期廃車するか低減装置を装着してほしい」と呼びかけた。
SMG 457