ソウル市は、歩行者・自転車・パーソナルモビリティの美しい共存を目的とした歩行安全文化の確立を目指し、歩行者の安全確保のための法令改正、試験事業の実施、官・民・警による大々的な合同キャンペーンなどを、3月から本格的に始める。
歩行者のみならずパーソナルモビリティ利用者の安全確保のためにパーソナルモビリティの走行速度を20km/hに制限するという法律の整備にも継続して取り組んでいく。
ただし、道路の特性に合わせて制限速度を設定し、歩行者の安全を妨害しない範囲内で個人専用の移動手段利用者の権利も保障する計画だ。
さらにソウル市は、歩道に無断駐車して歩行者の通行を妨害した車両に対し、罰金を科す前に、即刻車両を牽引できるよう、道路交通法施行令の改正を要請する計画だ。
都心部のグリーン交通振興地域内に造成された自転車道を中心に「低速指定車道制」を推進することも検討している。「低速指定車道制」とは、片側3車線以上の道路で、下位1車線を制限速度20km/hと指定して自転車やパーソナルモビリティなどがより安全に走行できるようにする制度である。
ソウル市は、これまで実施してきた幹線道路は50km、生活道路(主要道路)は30kmと速度を制限する「安全速度5030」事業をさらに発展させ、子ども・高齢者・障害者保護区域と生活圏域における生活道路の制限速度を20km/hに引き下げてより厳格な安全環境を造成する「ソウル型安全速度532」事業を積極的に推進する。
2021年もソウル市の歩行者の安全を守ろうとする努力は続く。自治区ごとに民間ボランティア、警察署、地域のパーソナルモビリティ会社などが協力して行う「歩行安全街頭キャンペーン」もスタートする。新型コロナウイルス感染症防疫指針を徹底して守り、3~5人以内の小規模で行うとともに、オンラインや動画を活用したアンタクト(非対面)による広報も年末まで行う予定だ。
ソウル市、2021年歩行安全文化の確立を目指して本格始動
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