かつて、韓国電子産業のメッカとして名声を博したセウン商店街を、都市再生を通じて4次産業革命の拠点へと革新する「タシ・セウンプロジェクト」。2014年の事業施行から3年6ヶ月が過ぎた今、チョンミョ(宗廟)~セウン商店街~テリム(大林)商店街区間が完成し、2017年9月19日、市民に公開される。
これまで「タシ・セウンプロジェクト」は、①歩行再生②産業再生③コミュニティ再生などに焦点を合わせ、歩行路の連結はもちろん、産業とコミュニティ活性化のためのプログラムも並行し、充実した再生を推進してきた。
まず、2005年のチョンゲチョン(清渓川)復元時に撤去された、セウン~テリム商店街間のビル3階分の高さとなっている空中歩行橋は、「タシセウン歩行橋」(総延長58m)という新しい名前で12年ぶりに復活する。
セウン商店街8階の屋上には、ナムサン(南山)とチョンミョ(宗廟)などの都心の風景が一望できる展望台と憩いの場「ソウル屋上」がオープンし、セウン商店街一帯における新しい名所になるものと期待される。
セウン商店街~テリム商店街の両翼には長さ500m、ビル3階の高さの歩行デッキが新たに登場する。エスカレーター、エレベーター、階段などで地上とつながり、チョンゲチョンなどからつながるようにした。このような立体歩行ネットワークは、タシ・セウンプロジェクトの核心キーワードのひとつで、観光客の流入と地域経済の活性化につながる見通しだ。
セウン商店街前の旧みどりのベルト公園は、各種イベントが開催可能な複合文化空間「タシ・セウン広場」として機能を全面再編した。広場の地下には、多目的ホールと文化財展示館が造成された。
一方、サムプン商店街~チニャン商店街~ナムサン(南山)循環路区間の場合は、2017年6月に「セウン商店街の活性化に向けた公共施設設計 国際懸賞公募」の当選作を選定して現在基本・実施設計中であり、来年に工事に着手し、2020年の竣工を目標にしている。