サンアムドン(上岩洞)一帯に直径180mの大観覧車「(仮称)ソウルツインアイ」が設置される
大観覧車を地上40mまでの高さに造成することで、広々と開けた景観を最大限に確保することを予定している。
ソウル市は2023年3月、「グレートハンガン(漢江)プロジェクト」の一環として、ワールドカップ公園などサンアムドン(上岩洞)一帯に、スポークなし(Spokeless)センターレス型の独創的なデザインの「大観覧車」を設置する民間投資事業を推進すると発表し、つづいて9月には、事業を安定的に推進するための法的根拠を確保した。
コンソーシアム初の提案をもとに企画財政部による適格性調査検証など本格的に事業を推進
9月に始まった大観覧車の民間事業者公募において提案書を募集した「(仮称)ソウルツインアイコンソーシアム」は、SH公社と(株)ザ・リツほか3社が参加するコンソーシアムで、11月29日ソウル市に提案書を提出した。
「ソウルツインアイコンソーシアム」は、ソウル市が発表した基本方針を反映させるが、アクセス性や事業費などを考慮して、ワールドカップ公園内の平和の公園(マポ(麻浦)区サンアムドン(上岩洞))ナンジ(蘭芝)池一帯に、2つの輪が交差する形の大観覧車「ソウルツインアイ(Seoul TwinEye)」を提案した。
ナンジ(蘭芝)池を活用して、世界的な噴水ショーとゆとりある憩いを提供する水辺空間を設置する計画だ。
スポークがないデザインとしては世界最大であり、輪が交差するツインホイール型としては世界初となる。
世界初の2つの輪が交差する「ツインホイール」型…下部にはレジャー施設
提案書(案)には、直径180m規模の大観覧車のデザインが描かれていた。スポークなし(Spokeless)のデザインとしては世界最大、輪が交差するツインホイール(Twin Wheel)型としては世界初で、カプセル64基に1周あたり1,440人が搭乗できる観覧車が提案された。
コンソーシアムでは、2つの輪が交差するため耐震・耐風における安全性確保に有利で、内側・外側のホイールを活用することで同時搭乗者数を増やし、事業性を高めるアイデアを提案した。
また、大観覧車を地上40mまでの高さに造成することで広々と開けた景観を最大限確保し、下部は展示文化空間として積極的に活用するアイデアが提案された。▴公演及び展示場(専用 13,126㎡)、▴利便施設(専用 7,853㎡)、▴その他の支援施設(専用 2,296㎡)、▴付属施設及びレジャー施設(噴水・ジップライン・モノレールなど)の設置が計画されている。
大観覧車の下部は、展示文化空間として積極的に活用するアイデアが提案された。
建築物の内部だけでなく、外部の緑地空間まで含めて、大規模な公演と展示を提供できる文化施設を設置し、食堂や商業施設などを配置した。
ナンジ(蘭芝)池を活用して世界的な噴水ショーを催し、来訪客にゆとりの憩いを提供する水辺空間を設置する計画で、地下鉄6号線ワールドカップキョンギジャン駅から大観覧車まで便利にアクセスできるようモノレール設置計画も含まれている。
ソウル市は、「(仮称)ソウルツインアイ」が、ソウルのランドマーク兼観光スポットとして定着できるよう、独創的なデザインだけでなく、公共性も活かして設置する計画で、ソウル市内の各地を独創的な空間で満たして、365日面白さと魅力にあふれるソウルを築いていくと発表した。