ソウル市、1月にナムサン(南山)フェヒョン(会賢)裾に「ハニャン(漢陽)都城現場遺跡博物館」を着工
ソウル市は、2年間の発掘作業によりその姿を現したハニャン(漢陽)都城の城郭の現場を原形のままで保存し、現場一帯43,630㎡を「ハニャン(漢陽)都城現場遺跡博物館」に造成する。1月中には工事に着手して年末までに完成させ、2020年2月に市民及び韓国内外からの観光客に公開することを目標にしている。 「ハニャン(漢陽)都城現場遺跡博物館」では、ハニャン(漢陽)都城の築城技術と発掘・保存過程を臨場感たっぷりに体験し、朝鮮時代から日本による植民地時代、そして近現代に至るまでにナムサン(南山)フェヒョン(会賢)裾に残された約600年間に及ぶ歴史の痕跡をまとめて見ることができる。ソウル市は、発掘された城郭遺跡とかつての跡を原形のまま手を加えずに保存し、保護施設や観覧デッキなど最小限の施設のみを造成することで、生きた現場博物館にする計画だ。 特に、誰もがアクセスしやすいよう最適な観覧動線を設計し、遺構保護施設には外壁を設けずに柱と半透明で軽量な材質の屋根のみを設置することとした。遺跡に手を加えず保護しながらも、ナムサン(南山)の景観が損なわれることを最大限予防するためである。また、ナムサン(南山)の植生に合わせた造景工事も一緒に行われる。 ソウル市は、設計段階から文化財など多彩な分野の専門家よりコンサルティングを受け、発掘遺跡を原形のままで保存・整備しながら、遺跡の保護と最適な観覧環境を同時に適える施設を実現させるにはどうしたらよいか、その規模・形態・材料などについて様々な角度から議論を重ねてきた。 小規模展示場ではハニャン(漢陽)都城とナムサン(南山)フェヒョン(会賢)裾の過去と現在の姿を比較できる遺物および模型、ナムサン(南山)植物園の昔の記録写真や各種出土遺物などが展示される。 ソウル市、1月にナムサン(南山)フェヒョン(会賢)裾に「ハニャン(漢陽)都城現場遺跡博物館」を着工 現場博物館 造成前後の様子 造成前(写真) 造成後(イメージ)
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