クリエイティブな遊び場造成事業 ソウル市内29カ所で推進
ソウル市は、「クリエイティブな遊び場造成事業」に着手、子ども日(5月5日)の竣工を目処に推進します。ソウル市の公園1,357カ所の遊び場 に対して全数調査を実施した結果、96%(1,300カ所)が安全基準を満たし、安全基準を満たしていない(24カ所)か、安全基準は充たしているものの老朽化した遊び場(5カ所)は市が撤去し、クリエイティブ・冒険的遊び場として新たに造成する予定です。 安全基準を満たしていない遊び場33カ所も、国費(4カ所)と自治区の予算(7カ所)を確保し、整備するか、優先的に撤去(22カ所)した後に、それぞれテーマのある安全でクリエイティブな遊び場に改修する計画です。 特に、3カ所はセーブ・ザ・チルドレンや韓国公園施設業共同組合などなど民間団体が事業費全額を負担して遊び場造成を主導し、市、自治区、地域住民が参加する形式の「官民協力型」の遊び場を初めて導入し、注目を集めています。 また、公園造成の過程も従来の官主導から抜け出し、実際の利用者である子どもはもとより、両親や教師、造景家らのいろいろな意見を聞くための政策討論会やDaumアゴラ自由討論部屋など、オン・オフラインを網羅した意見収集を行いました。 「クリエイティブな遊び場造成事業」の主要な柱は、①公園内のクリエイティブな遊び場の再造成(26カ所) ②官民協力型地域拠点遊び場の造成(3カ所) ③「良い遊び場十戒(案)」の制定 ④住民参加型の遊び場維持管理体制の構築、などです。 ① 公園内の遊び場26カ所をクリエイティブ・冒険的遊び場に再造成(予算投入) クリエイティブな遊び場は、7つの自治区の26カ所、総面積3万3,610平方メートルに全額市費で造成されます。ソウル市は、自治区特別交付金50億2,200万ウォンを支給し、各自治区主導で2月末~3月初旬に工事に着手します。 ② 民間団体、自治区、地域住民が共同で造成する官民協力型(3カ所) 民間団体が事業費を全額負担して公園造成を主導し、自治区と地域住民が参加する「官民協力型」遊び場も3カ所造成されます。セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)は、事業費全額を負担してチュンラン(中浪)区住宅密集地域内の子ども公園2カ所(上鳳公園、セファ公園)を造成します。セーブ・ザ・チルドレンは、地元の子どもと住民が参加する遊びワークショップや遊びキャンプなどを開き、ソウル市とチュンラン(中浪)区は行政支援とともに、住民連携やPRなどで積極的に協力・支援します。 ※セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children):子どもの権利実現に向けて世界120カ国で活動する国際救援・開発NGO 残る1カ所は、韓国公園施設業共同組合が2億ウォンを負担して造成する予定で、現在対象地を選定中です。子どもだけでなく全ての世代が利用できる「世代統合型(3世代)」として造成されます。 ③「良い子遊び場十戒(案)」の制定、子どもの日(5月5日)に発表 ソウル市は、市民や子ども団体などの意見を反映させ、子どもの遊び文化の発信に向けた「良い遊び場十戒(案)」を制定し、子どもの日(5月5日)に発表する予定です。今後は安全な遊び場を造成し、クリエイティブな遊び文化の発信の基盤とする計画です。 「良い遊び場十戒」の原則は、▲遊び場を造成する過程 ▲公園の雰囲気 ▲施設の設置基準 ▲維持・安全管理策 ▲地域との連携、などです。 ④地域住民や社会的企業などと連携して遊び場の管理・運営体制を構築 また、ソウル市は、公園内の遊び場の運営と維持管理において地域住民だけでなく企業・団体とも連携し、雇用創出の可能性も模索する計画です。これまで公園内の遊び場の管理は公園の管理人や地元の老人会、ボランティアらが担当してきました。 社会的企業や人生二毛作支援センター、若年雇用ハブなどを通じて遊び場を管理する人材を確保し、人材が必要な場合にソウル市と連携して雇用創出を図るという方式です。これに関連し、ソウル市は遊び場の維持管理への参加を希望する企業・団体を継続的に発掘していく計画です。 また、町の共同体や老人会、婦人会など、遊び場を管理する団体と専門家、そして地域住民が「設計~造成~管理・運営」の全段階に参加する協議体を構成し、遊び場を単に遊ぶだけの空間ではなく、地域の拠点の役割を果たす空間として活性化させる計画です。 26日(月)までに撤去する予定の残りの公園内の遊び場22カ所は、新たな遊び場が造成されるまで遊び優先区域に選定し、「公園遊び‐100」事業と連携させて「訪ねていく遊び場」を運営します。 「訪ねていく遊び場」は、遊び施設がなくなった空間で安全担当者と遊び補助の役割を同時に果たす「遊びカクテギ」が子どもと一緒に昔ながらの遊びや縄跳び、ゴム跳びなどいろいろな遊びを楽しむプログラムです。 「公園遊び‐100」は、多様性、協同性、自主性を原則に、子どもたちを学業ストレスやスマートフォンといった電子機器から解放させ、屋外でいろいろな遊びの楽しさを感じ、健康に成長できるようサポートする事業で、昨年からソウル市内の公園26カ所と遊び場で試験的に運営されています。 一方、ソウル市が公園内の遊び場の老朽度の全数調査と利用満足度調査(’14年9月22日~10月16日)を実施した結果、2008年以降に整備された場所は1,153カ所(85%)で、ほとんど良好な状態であることがわかりました。 利用満足度は62.2点で、ソウル市の公園全体の満足度(74.3点、’13年)よりも低く、回答者全体(1,202人)の約半数(578人、48%)が「老朽化した遊び施設の整備及び維持管理体制の見直し」が必要だと答えました。その他の主な回答は、▲遊び場の衛生管理(23.9%) ▲安全管理(22.8%) ▲遊び施設の改善要求(20.2%) ▲快適な憩いの空間の造成(13.3%)、などでした。 < わが町の遊び場政策討論会 > <クリエイティブな遊び場造成デザイン > (ソデムン(西大門)区コックロ(逆さま)子ども公園) (ウンピョン(恩平)区クサン(亀山)洞マウルマダン(町の広場)) クァナク(冠岳)区ナンゴク(蘭谷)子ども公園 (ソチョ(瑞草)区セジェンイ子ども公園)
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