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食べる、見る、楽しむ 「ソウル・キムジャン文化フェスティバル」

食べる、見る、楽しむ 「ソウル・キムジャン文化フェスティバル」

– 11月14日(金)から16日(日)までの3日間ソウル広場や光化門(クァンファムン)広場などを中心に「2014ソウル・キムジャン文化フェスティバル」を開催 – 「ソウル1千万人のキムジャン、大韓民国キムジャンの新たな始まり」をテーマに、キムジャン文化の再現および再創造 – 展示・体験、ストリートアート、パレード、キャンペーンなど様々なイベントも満載 – 分かち合い、展示、体験、市場と食、文化など5つの分野にわたる20あまりのプログラム – 漫画家のホ・ヨンマン、タレントのキム・ホジン、キム・ジヨン、エネス・カヤ、ポロロなど7人の広報大使を委嘱 – 11月14日(金)深夜0時から17日(月)6時まで、市庁舎と広場の周辺道路を規制するため、公共交通手段の利用をおすすめ – 朴市長、「分かち合いと協同のキムジャン文化を世界の人々と共に楽しむフェスティバル、グローバルコンテンツとして発展させたい」 ⃞ 6千人あまりの市民や団体、企業の役員・社員たちが3日間で255トンのキムチを作る、史上最大規模の「キムジャン」、朝鮮王朝最後の国王、高宗(コジョン)が亡国の試練による不眠症に苦しんだ際食べたという「梨トンチミ(大根の水キムチ)のクッス(そうめん)」など、普段あまり接することのできない「宮廷キムチ」・「お寺の精進キムチ」・「宗家(チョンガ)キムチ」などがずらりと並ぶ展示・体験から市場や各種の文化行事に至るまで、韓国固有の「キムジャン文化」を五感で体験できるフェスティバルが来月ソウルで開催される。 ⃞ ソウル市は、「キムジャン文化」が昨年ユネスコの無形文化遺産に登録されるほど世界の注目を集める文化であるにもかかわらず、私たちの実生活からだんだん消えていくことから、「キムジャン文化」を再現・再創造することで韓国だけでなく世界の人々が楽しめるフェスティバルとして発展させる「2014ソウル・キムジャン文化フェスティバル」を初めて開催すると16日(木)、明らかにした。 これに関してソウル市は「光州(クァンジュ)世界キムチ文化祭り」を開催し、20年間韓国の「キムチ」を広めるために尽力してきた光州市とシナジー効果を出すため、7月に相互交流を始めた。「キムチ文化祭りにおける協力および光州キムチ文化祭りの販路」の共有や共同運営プログラムの開発など、持続的に交流をしている。 「立冬になれば、キムジャンをする」という先祖たちの知恵から、キムジャンに最適な11月14日(金)から16日(日)までの3日間、ソウル中心部にあたるソウル広場や光化門広場、清渓(チョンゲ)広場、世宗路(セジョンノ)公園、太平路(テピョンノ)一帯でフェスティバルが開催される予定だ。 作られたキムチは全て一人暮らしの高齢者や低所得家庭、また福祉施設など約2万5千に贈られる。 ソウル市は今年を手始めに、情趣や風流にあふれ、食べどころ・見どころ・楽しみどころ満載のソウル固有の総合フェスティバルであるこのキムジャン文化フェスティバルを毎年恒例化し、多様な文化的要素を取り入れることで、世界の人々が共に楽しむもう一つの韓流コンテンツとして商品化する計画だ。 例えば、韓国の昔ばなし「仲良し兄弟」をモチーフに、2千人が白菜チームと大根チームに分かれ、世宗大路に用意された200m区間の両端に積み上げられた白菜10トンをどれだけ多く運べるかを競う往復レース、「ソウル、キムチ路を走る」が、16日(日)14時に世宗大路で始まる。 若きアーティスト6チームがキムチを各自の分野に持ち込んで新たに解釈。「メディアアート」や「写真」、「キムチモンスター」のキャラクターで披露する大規模な公共アートプロジェクト「これがキムチだ」など、奇抜で面白い様々な文化プログラムが実施される。 この他にも、キムジャンの主役であるお母さんのためのヒーリングプログラム、「私の名前は母です」を始め、キムジャンの材料を市場価格より2割以上安く買える「太平三日市」もソウル広場と太平路の一帯で開かれる。 キムジャン文化フェスティバルは「ソウル1千万人のキムジャン、大韓民国キムジャンの新たな始まり」というテーマで▲ソウル1千万人のキムジャン、大韓民国キムジャンの新たな始まり(分かち合い)▲キムチの歴史と未来を一目で見ることができる展示会(展示)▲自分で作るキムチ(体験)▲キムチやキムチの材料を全て味わい買い求めることができる市場(市場&食)▲キムチをテーマにした文化プログラム(文化)など、5つの分野にわたる20あまりのプログラムが実施される。 企業や団体、市民が一堂に会し、キムチを作り、分かち合い、楽しむこのフェスティバルの特徴は市民が主体であるということだ。このフェスティバルには、約100の企業と100万人あまりの市民が参加する予定だ。 11月7日(金)から23日(日)まで、清渓川では「第6回ソウル提灯祭り」が開催される。昼間はキムジャン文化フェスティバルを楽しみ、夕方には清渓川の華麗な光を観賞することで、一日中ソウルを楽しむことができる。 また、11月14日(金)から16日(日)まで、約70ヵ国の駐韓大使館が参加する「第1回駐韓外国大使館の日」が光化門広場の北側で開かれ、様々な国の食べ物を味わうことができる。 < 分かち合い:ソウル広場などで6千人が255トンのキムチを作り、 社会的弱者層の人々に寄付-過去最大規模 > ⃞ 過去最大規模のキムジャン行事である「1千万人のキムジャン、分かち合いのフェスティバル」は、キムジャン文化フェスティバル期間中、ソウル広場(11月14日~16日)と清渓広場(11月14日)で開かれる。 ⃞ 心をこめて作ったキムチは低所得者など社会的弱者層の人々に贈られ、キムチのように韓国社会が一つにまとまり、共同体精神を促進するきっかけになることを期待している。 ⃞ 今回のキムジャン文化フェスティバルは、韓国に居住する外国人や中国人観光客、多文化家庭、企業が参加するなど、外国人のみならず、社会的・経済的格差を越えたくさんの人が参加することで、キムジャン文化を海外に発信するだけでなく地域愛を分かち合う行事になるとみられる。 ソウル市と参加団体はキムジャンにかかわるボランティアを励ますため、行事が始まる1~2時間前からインディーズバンド、チアリーダー、野菜キャラクター、演歌歌手などの多様な公演やパフォーマンスも用意する予定だ。 – 14日(金):韓国ヤクルトや基督教大韓監理会、ポスコ、義勇消防隊、市民など(約3,000人、約155トン) – 15日(土):韓国在住の外国人300人、中国人観光客200人、ソウル市農水産食品公社、大韓通運、(株)新世界朝鮮ホテル、東部火災など社会活動に関心のある企業、13の地方自治体(約1,500人、約50トン) – 16日(日):ソウル市社会福祉協議会傘下の職員やソウルメトロ、国際ウィ・ラブ・ユー運動本部、多文化家庭、カトリック教、中国人観光客200人、市民など(約1,500人、約50トン) < 展示:宮廷キムチ、お寺の精進キムチ、 宗家キムチなど特別なキムチが大集合 > 光化門広場では宮廷キムチ、お寺の精進キムチ、宗家キムチなど普段あまり見かけることのないキムチが全て集まり、キムチの歴史を振り返って現在と未来を見据えるチャンスを提供する展示会<キムジャン、時間の知恵>が開催される。 「山寺の清らかな味」というテーマで行われるお寺料理の展示館では、韓国の寺で禁じられている五辛菜(にんにく・ねぎ・ニラ・ヒメニラなど)が入っていないキムチを味わい、お寺で食べるキムチの味付けの秘訣を教えてもらうことができる。また、釜戸の神を祭った所や釜戸、釜などがある寺の台所も再現されている。 ソウルの代表的なキムチの一つである宮廷キムチを展示する「心のこもったキムチ」では、高宗の「梨トンチミのクッス」のみならず、王様の食膳に上がっていたという3代キムチ、ジョッグッジ(白菜キムチ)・ソンソンイ(カクテキ)・水キムチを見ることができる。 「守り続けてきた約束(宗家キムチ館)」では、羅州(ナジュ)地域の密陽(ミルヤン)朴氏である朴炅重(パク・キョンジュン)宗家のバントンチミ、西渓(ソゲ)朴世堂(パク・セダン)宗家のポッサムキムチなど韓国の宗家で500年以上受け継がれてきたキムチを味わうことができる。 特に、これまで姑から嫁へと何代にもわたって口承されてきた宗家キムチの作り方を文化遺産として残すため、ポータルサイト会社ネイバーとともに現場インタビューなどを行い、知識百科に「宗家伝承発酵料理」としてキムチの作り方を記録に残す。フェスティバルの現場でも画面を通して、伝統とITが出会う場面を見せる予定だ。...   Read more
SMG 2,700
市民が一緒に作る第一回「DDP東大門フェスティバル」、10月25日開幕

市民が一緒に作る第一回「DDP東大門フェスティバル」、10月25日開幕

– 10月25日、開会式および俳優キム・スヒョンのソウル市広報大使委嘱式やファッションショーなどを開催 – クリスチャン・ヤルヴィの「アブソリュート・アンサンブル」とサラ・チャンの共演や韓流フェスティバルなどを開催 – 展示・体験、ストリートアート、パレード、キャンペーンなど様々なイベントも満載 – DDPに、東大門のブランド力の向上および地域商圏の活性化、インフラ構築のけん引役を期待 – 「ソウルデジタルフォーラム」、「オメガのメディア発表会」、「文化シャネル展」などの開催を通じた東大門のブランド価値向上 – オープン以来、1日平均2万3千人が訪問、流動人口は2割増加 – フェスティバル当日午前6時から深夜0時まで周辺四車線道路の交通規制 3月21日オープンしたDDP(東大門デザインプラザ、ペク・ジョンウォン代表)は、「夢見る(Dream)、作る(Design)、楽しむ(Play)」というキャッチワードの下、創造と革新のランドマークとして浮上しているDDPと東大門エリアをより効果的にPRするために、市民と地域商店が一丸となってDDP東大門フェスティバルを10月25日(土)、DDPの主要施設および周辺道路で開催すると明らかにした。 今回のフェスティバルを機に、DDPが創造経済を主導し、地域産業と共にシナジー効果を生み出している東大門全体のブランド価値を向上させるほか、周辺商圏と共に発展できる経済的ネットワークを構築するよう力を入れる計画だ。 < 10月25日、開会式およびソウル市広報大使委嘱式、韓流フェスティバル、 ファッションショーなどを開催 > □ 10月25日午前10時から午後6時までは、事前行事と展示・体験イベントが予定されており、午前11時から午後1時までは、ソウル市のヨルリン芸術劇場所属チームの公演が行われる。 ○ 「IKON韓流MD商品の展示」、「広蔵(クァンジャン)市場のファッションスクール」、「コッブ二・メドゥプ(毎緝)工房の工芸体験」、「韓流メークアップショー」、「コスプレ・パレード」など、市民が参加する様々な展示・体験文化行事が午前10時から午後6時まで行われる。 ○ 午前11時から午後1時までは、ソウル市のヨルリン芸術劇場所属チーム、「ザ・ホリック(フュージョン国楽)」、「タッピ(タップダンス・パフォーマンス)」、「ドローイングショー(描画のパフォーマンス)」、「A.R Company」、「J.T魔術団」など、市民が作り共に楽しむことのできるプロボノ公演が開催される。 □ 公式行事としては、午後2時から午後2時半まで開会式およびソウル市広報大使委嘱式が行われ、午後2時半から午後5時半までソウルメトロ所属チームの公演が開催される予定だ。午後5時半から午後6時半までは、「ヒップホップ+ファッションショーのコラボ:デザイナーのパク・ジョンチョルによるファッションショー」が行われる。 ○ 当日の午後2時から午後2時半までは本フェスティバルの開会式が行われ、ドラマ「星から来たあなた」で人気を集めた主演俳優のキム・スヒョン氏がソウル市広報大使として委嘱される。 ○ また午後2時半から午後5時半まで、ソウルメトロ所属チームの「エクレシア(ポペラ)」、「ニュースカル(K-Pop)」、「モメンテール(インディーズバンド)」、「ナム・チャンバー(弦楽アンサンブル)」、「キャンディリーノ合唱団」、「音楽工場チャモン(フュージョン国楽)」、「ヴァリアント(子どもK-Pop)」、「ティピテピ(タップダンス・パフォーマンス)」、「I.O.F(ビーボーイ)」などの公演が予定されている。 ○ 午後5時半から午後6時半までは、「ヒップホップ+ファッションショーのコラボ:デザイナーのパク・ジョンチョルによるファッションショー」などのファッションショーが開催される。 □ クリスチャン・ヤルヴィの「アブソリュート・アンサンブル」とサラ・チャンの共演、ソウル市ビーボーイチーム「ギャンブラー・クルー」の公演、K- POPコンサートや東大門DJナイトなどが予定されている。 ○ 午後7時から午後8時までは、クリスチャン・ヤルヴィの「アブソリュート・アンサンブル」とサラ・チャンの共演が行われる。特にDDPのスペシャル舞台で代表的な2曲を演奏するバイオリニストサラ・チャンの公演は、今回のフェスティバルのクライマックスを飾り、素晴らしい感動を贈る計画だ。 ○ 午後8時から午後10時までは、「ソウル市ビーボーイチームのギャンブラー・クルーの公演」や「K-POPコンサートおよび東大門DJナイト」を始め、韓国の有名歌手などが出演する韓流コンサートなどが行われる。 □ DDPは、今回のイベントをきっかけに市民の芸術鑑賞の機会を拡大し、市民参加型の代表的なイベントに発展させるため、第一回DDP東大門フェスティバルを開催・定例化する予定だ。 ○ 今回のDDP東大門フェスティバルは、DDPがオープンしたことで屋外での文化行事や東大門エリアにおけるイベントの活性化が必要になったという市民や商店街のニーズを満たし、景況感を回復するため推進された。 < DDP、東大門というブランド価値を強化し、 商圏活性化・インフラ構築をけん引 > □ 立ち遅れ気味だった東大門は、ソウルデザインフォーラム、文化シャネル展、オメガのメディア発表会、デザイン商品の展示会などが開催されるなど、DDPのオープンにより企業のPRと作品展示の場という二つのイメージを同時に示すことのできる、新たなスタイルの企業イベント空間として位置づけられており、ブランド都市としての東大門の価値を高めている。 ○ DDPは「ソウル型 創造経済モデル-経済ビジョン2030」の一環として、都心の産業が共に成長するために東大門創造クラスターを育成する「デザイン...   Read more
SMG 2,525
ソウル市、24日「外国人住民スタートアップ・ビジネスフェア」初開催

ソウル市、24日「外国人住民スタートアップ・ビジネスフェア」初開催

– 「コリアンドリーム」をつかんだ15社の外国人社長が市民聴で事業紹介 – 貿易、IT、出版など、多様な業種の商品展示および企業広報ショー – 韓国人・外国人の起業希望者および初期段階のスタートアップのための起業コンサルティング、協業の機会も提供 – ソウル市、「外国人住民の起業成功に向け、韓国人・外国人のビジネス交流機会を確保するために支援し続ける」 ソウル市は9月24日(水)、庁舎地下1階の市民聴で午前11時から17時まで、外国人住民によるスタートアップを対象としては初めての「第1回外国人住民スタートアップ・ビジネスフェア」を開催する。 このフェアは、ソウル市が運営する外国人総合支援機関「ソウルグローバルセンター」で相談および教育などを受け、ソウル市で起業に成功した外国人企業のうち、ファッション、IT、食品・飲料、出版、貿易業など、多様な業種から15の企業が参加する。 一般市民や観光客など人通りの多いソウル市市民聴にブースを設け、ベルギー、カナダ、中国など10ヵ国出身の参加企業の代表が自社の商品やビジネスアイデアなどを紹介するとともに、積極的な広報ができるよう個別に事業発表の機会を提供し、韓国の外国人スタートアップのマーケティングや販路開拓を手助けする計画だ。 参加企業は、「スマートフォンを利用したバイクの自動ロック」ソフトウェアや人の接近を感知すると蓋が開く衛生的な「センサー付ゴミ箱」などのIT商品、「香りマーケティング」や韓国の伝統染色を施したバッグなどのファッションアクセサリー、「デジタルコンテンツ、映画製作」などと多岐にわたり、外国人社長の多様なアイデアと商品が紹介される予定だ。 ベルギー出身のユルゲン・ジャーメイ氏は、「起業には成功したが、これまでビジネスについて効果的にアピールする手段がなく、新たな販路開拓が困難だった。しかし今回のビジネスフェアは会社の広報に大きく役立つと思う」とし、「与えられた機会を最大限活かして韓国のビジネスパートナーを見つけ、事業を軌道に乗せたい」と述べた。 ソウルで暮らしながら、起業に成功した外国人企業家に会うことができる今回のビジネスフェアには、約300人の韓国人・外国人企業関係者のみならず、関心のある一般市民も参加することができる。また、韓国の中小企業など、韓国人・外国人企業とのビジネスミーティングを通じて、多様な形態の協業の場も設けられる。 結婚移民者、韓国国籍取得者、留学生など、起業を希望する外国人住民は、起業に成功した人から直接経験談や初期の事業運営ノウハウ、成功事例などについて聞くことができる。また、会場での人的・情報交流を通じて、起業の成功および持続可能な成長に向けたネットワークを形成できる上、ソウル市の創業支援プログラムに関する情報も得られる良い機会になるだろうと期待されている。 会場では、初期段階のスタートアップや韓国人・外国人企業関係者のために法務、税務・会計、特許など関連分野の専門家によるコンサルティングサービスを提供する。また、経営やマーケティング、貿易、協同組合など、あらゆる分野に関する無料相談もイベントとして行われる。 今フェアを主管するソウルグローバルセンターは、起業を夢見る外国人住民を手助けするために、専門相談から教育、保育に至るまで多様なビジネス支援プログラムを実施している。ここ3年間、約150人もの外国人住民がソウルグローバルセンターの支援により起業に成功した。 参加を希望する韓国人・外国人住民は、直接ソウル市庁舎地下1階に位置する市民聴(市庁駅4番出口)へ。詳しい情報はソウルグローバルセンターのホームページ(http://global.seoul.go.kr)または電話(2075-4106)で確認することができる。 ソウル市ユン・ヒチョン外国人多文化担当官は、「今回の外国人住民スタートアップ・ビジネスフェアを通じて、起業を希望する外国人住民がソウルでその夢を叶えることができるという自信を持ってほしい」とし、「スタートアップ・ビジネスフェアが、外国人住民によるスタートアップと韓国企業との持続的な交流につながり、共に成長する基盤を構築できるよう、今後も支援を惜しまないつもりだ」と話した。 参加企業リスト 順 会社名 業種 細部品目 国籍 1 Easyblox 貿易 展示ブースのブロック ベルギー 2 Motokey IT スマートフォンを利用したバイクのオートロック装置 デンマーク 3 Lazzat 飲食業 ウズベキスタン伝統レストラン ウズベキスタン 4 Yui Aroma 貿易 アロマオイル、ディフューザー、香りマーケティング 日本 5 EKO Korea 貿易 センサー付きゴミ箱 カナダ 6 IISE ファッション...   Read more
SMG 2,488
外国人の友だちとソウル6つの観光名所へ秋の旅を

外国人の友だちとソウル6つの観光名所へ秋の旅を

– ソウル市、外国人向けの6つの主要観光名所コースを紹介する「ソウル・ストーリーテリングツアー」を10月30日まで運営 – ▴世宗大路 ▴漢陽都城 ▴東大門 ▴漢城百済 ▴漢江盤浦地区 ▴漢江汝矣島地区 – 毎週木曜日14時から16時(盤浦は18時30分~20時30分)まで。団体申込みの場合、相談の上変更可能 – 各回とも申込み先着順で最大100人まで参加可能…外国語の解説および文化体験ミッションゲームを実施 – 申込みおよび問い合わせ先は「ソウル・ストーリー(www.seoulstory.org)」または☎070-7596-6398まで催 – ソウル市「充実した内容をやさしく学んで楽しい外国人向けのツアーで、ソウルの観光活性化を期待」 ソウル市が6月から無料で運営している外国人向けのソウルツアー「ソウル・ストーリーテリングツアー」にこの3ヵ月間、21ヵ国の約700人が参加し、ソウルの代表的な名所を訪れた。 「ソウル・ストーリーテリングツアー」では外国人に韓国文化を楽しく体験してもらえるよう、外国人の興味や目線に合わせた外国語の解説とツアー、そして韓国文化を体験できる様々なミッションゲームを行っている。 ソウル市は韓国に居住している外国人や外国人観光客を対象とした「ソウル・ストーリーテリングツアー」を10月まで合計30回実施するとし、昨年の「ソウル・ストーリーテリングツアー・プロジェクト」で選ばれた5大観光スポットコースを紹介した。 – 外国人と同行する場合、韓国人もツアーに参加することができる。ただし、韓国人のみの参加は受け付けていない。 – 各コースのプログラムは各回とも英語、日本語、中国語のいずれかの言語で行われる。 6つのコースは①世宗大路(セジョンデロ)ハングル・カオンギル ②漢陽(ハニャン)都城の駱山(ナッサン)区間 ③東大門(トンデムン)一帯 ④漢城百済(ハンソン・ペクジェ)文化遺跡 ⑤漢江(ハンガン)盤浦(パンポ)地区 ⑥漢江汝矣島(ヨイド)地区で、それぞれ2時間コースとして運営されている。(※各コースの詳細は添付1を参照) 世宗大路ハングル・カオンギル:世宗文化会館~救世軍(クセグン)会館~ハングル学会~トリョム緑地公園~光化門(クァンファムン)広場 漢陽都城の駱山区間:マロニエ公園~梨花(イファ)村~駱山亭~駱山公園~恵化門(ヘファムン) 東大門:DDP広場~二間(イガン)水門~東大門歴史館~興仁之門(フンインジムン)~清溪川(チョンゲチョン)~平和(ピョンファ)市場~ドゥサンタワー 漢城百済文化遺跡:漢城百済博物館~夢村土城(モンチョン・トソン)道~コンマル橋~平和の門 漢江盤浦地区:月光広場~セビッソム~瑞来島(ソレソム)~盤浦大橋の月光広場(月光レインボー噴水ショー) 漢江汝矣島地区:汝矣島漢江公園入口~緑陰樹広場~麻浦(マポ)大橋~水の光広場~西江(ソガン)大橋 参加費は無料。申込みはオンラインプラットホーム「ソウル・ストーリー(http://www.seolstory.org)」または電話(☎070-7596-6398)まで。一回のツアーごとに先着100人までだが、希望者が多い場合は、早期に締め切ることもある。 ツアーは個人または団体で申し込むことができる。基本的に木曜日に実施されるが、団体で申し込む場合は、相談の上日程や時間を調整することも可能。個人申込み者のツアーは、希望者が20人以上の場合、毎週木曜日の午後2時から4時まで(漢江盤浦地区は午後6時半~8時半)行われる。 詳しい問い合わせおよび申込みは、オンラインプラットホーム「ソウル・ストーリー(http://www.seolstory.org)」またはストーリーテリングツアー運営事務局(☎070-7596-6398、seoul_story@hanmail.net)まで。 一方、「ソウル・ストーリーテリングツアー」はこの3ヵ月間で11回実施され、中でも世宗大路ハングル・カオンギルコース、そして漢陽都城コースがそれぞれ実施回数3回以上となり人気を集めた。ソウル市によると、今月末までにさらに500人以上が参加する予定で、10月まで合計3,000人あまりの外国人が参加すると同市は見込んでいる。 世宗大路ハングル・カオンギルのツアーに参加したロシア人留学生のAさんは、「世宗大王は文字がないために自分の考えを表現できない民のためハングルを作った。ハングルが創られた当時は、民を教える正しい音という意味の「訓民正音(フンミンジョンウム)」と呼ばれていたそうだが、世宗大王の民に対する深い愛情を感じることができた」と感想を述べた。 漢陽都城コースに参加した中国人留学生Bさんは「中国では経験できない良いプログラムに参加することができてとても楽しかった。友だちと一緒に参加して良い思い出になった」とし、「韓国の他の名所にも行ってみたいし、他のプログラムにも参加してみたい」と話した。 ソウル市のカン・テウン観光政策官は「『ソウル・ストーリーテリングツアー』は、外国人がソウルに関する充実した内容をやさしく学び、楽しく体験できるプログラムだ」とし、「このツアーを通じて外国人観光客、留学生などソウルを訪れた外国人にソウルへの新たなイメージを持ってもらうとともに、また訪問したくなる魅力あふれる観光名所として記憶に残るようになることを期待している」と話した。 「ソウル・ストーリーテリングツアー」コース別の詳細内容 < 世宗大路ハングル・カオンギル > 世宗大路ハングル・カオンギルは、世宗文化会館~救世軍会館~ハングル学会~都染(ドリョム)緑地公園~世宗物語~光化門広場へと続くコースだ。 < 2014年教室で受ける多文化理解教育関連の写真 > 世宗大路ハングル・カオンギルツアーのコース 光化門広場-世宗大王の銅像前 「ガオン」は、中心を意味する純粋な韓国固有語で、「ハングル・カオンギル」は「ハングル中心の道」という意味を持つ。「ハングル・カオンギル」はハングルが創作された「景福宮」、日本の植民地時代にもハングルを守り続け手入れしてきたハングル学会、そしてハングル研究の礎を築いた周時経(チュ・シギョン)先生の家跡など、ハングルにまつわる話や歴史がたくさん詰まったところで、様々なハングルに関する物語や造形物がある。 周先生のあだ名は「チュ・ボタリ(風呂敷包み)」だった。いつも自分で作ったハングル本が入った風呂敷包みを手にし、ハングルを教えに奔走していたためだ。周先生は、国が内外の危機にさらされていた当時のような切迫した状況で、国民にとって本当に必要なのは自国の文字、すなわち国民が文字を会得することだと考え、ハングルを普及しやすくしたほか、ハングルの綴字法(訳注:言語をを文字で表す際に、どの音や意味・文法的機能にどの字を用いるかという規則)を正しく制定し、ハングルの礎を築くために尽力した。...   Read more
SMG 3,078
「外国人観光客おもてなし週間」に心温まるソウルへ

「外国人観光客おもてなし週間」に心温まるソウルへ

– 訪韓観光客ピークシーズン(9月25日~10月5日)を迎え、7つの観光特区で実施 – 7つの観光特区協議会やソウル市観光協会、韓国訪問委員会、ソウル市などによる共同協力事業 – 垂れ幕や横断幕、ポスター、ペナントなどで歓迎ムードづくりを – 観光特区内に7つの臨時観光案内所を設けるなど、観光客案内サービスに注力 – プンムルノリ(韓国の農楽)、鼓笛隊パレード、K-POPダンスなど見所満載な街頭イベントを開催 – 親切なイメージをアピールし、訪問客にとって楽しい観光地・リピートしたい観光地になることを期待  ⃞ ソウル市は秋の訪韓観光客ピークシーズンを迎え、9月25日から10月5日までの11日間、市内観光特区の7地区で「2014年秋の外国人観光客おもてなし週間」を実施することを明らかにした。 – このイベントは7つの観光特区協議会、ソウル市観光協会および観光訪問委員会、観光警察隊、地方自治体、ソウル市などソウル市内の観光関連団体・機関が一緒に参加し官民共同協力の下進められる。 ※ 7つの観光特区協議会:(社)梨泰院(イテウォン)観光特区連合会、明洞(ミョンドン)観光特区協議会、南大門(ナンデムン)観光特区発展委員会、北倉洞(プクチャンドン)観光特区協議会、茶洞・武橋洞(タドン・ムギョドン)観光特区協議会、(社)東大門(トンデムン)観光特区協議会、(社)鍾路(チョンノ)・清渓(チョンゲ)観光特区協議会 今春に続いて2回目の「外国人観光客おもてなし週間」は、観光特区を訪れる外国人観光客にソウル市民の温かいおもてなしの心をを感じてもらい、ソウル観光のイメージを向上させるために進められる事業だ。 – 5月1日から11日までの第一運営期間には、16,139人の観光客が7ヵ所の臨時案内所を利用し、観光案内スタッフの丁寧なサービスに高い満足度を示すなど、熱い関心が寄せられた。 □ 2014年には、前の年に訪韓者数が最も多かった中国人観光客を対象にしていたが、今後2015年からは日本や東南アジア諸国を対象に実施する予定だ。 < 2013年訪韓上位7ヵ国における観光客の構成比率 > 総計 中国 日本 アメリカ 台湾 フィリピン 香港 タイ 1,217万人 (100%) 433万人 (35.5%) 275万人 (22.6%) 72万人 (5.9%) 54万人 (4.5%) 40万人 (3.3%) 40万人 (3.3%) 37万人 (3.1%) 実施期間中、各観光特区では歓迎のメッセージが書かれた垂れ幕や横断幕などが至る所に設置され、外国語案内サービスを受けられる臨時観光案内所が運営される。 – 歓迎の垂れ幕などのデザインは、2014年度の対象国である中国を考慮し選ばれた。 – 臨時観光案内所では、ソウル案内マップなど様々な広報物を配布しているほか、外国語対応が可能な案内スタッフが常に待機している。また、韓国訪問委員会の親切大使がボランティアとして参加し、案内サービスを提供する。...   Read more
SMG 2,377

セビッドゥンドゥンソム、新たな名前「セビッソム」として 15日(水)に全面オープン

– ソウル市、カビッソム·チェビッソム·ソルビッソムとイェビッソムから成る「セビッソム」の全施設を10月15日にオープン – 世界最大規模の人工島であり、世界初の水上コンベンション施設として、公演·会議·展示会など多目的に利用可能 – 昨年9月、ソウル市と(株)暁星が「セビッソム」運営正常化に合意した後、一部オープンを経て全面オープンに – 延べ面積9,995㎡で3つの人工島から成り、水上コンベンションホールやレストラン、カフェなどを運営 – 漢江の歴史写真展、市民写真公募展、社会的企業主催のフリーマーケットなど多彩なオープンイベント – 16時にイェビッソムで行われる開場式には、朴元淳市長や(株)暁星の李相雲副会長、市民など約500人が参加 – ソウル市、「観光客1千万人時代の代表的な観光名所としては無論、グローバルなランドマークとして成長できるよう努力する」 漢江(ハンガン)盤浦(バンポ)大橋の南端に位置する世界最大規模のフローティング·アイルランドであり、世界初の水上コンベンション施設として注目を集めているセビッドゥンドゥンソムが、「セビッソム」という新たな名前で15日(水)全面オープンする。セビッソムを成している3つの人工島(カビッソム、チェビッソム、ソルビッソム)の中で、先にコンベンションホールやレストランなど一部の施設をオープンしたカビッソムとチェビッソムの残りの空間、そしてこれまで市民に公開されていなかったソルビッソムが全面オープンする。 < 延べ面積9,995㎡、3つの人工島… 水上コンベンションホール、レストラン、カフェなど運営 > 「3つの輝く島」という意味の「セビッソム」は、延べ面積9,995㎡(約3,000坪)で、▲コンベンション施設やカフェなどがある「カビッソム」▲レストランがある「チェビッソム」▲水上レジャー施設がある「ソルビッソム」の3つの島が、それぞれ橋でつながった形だ。また▲メディアアート・ギャラリー「イェビッソム」が隣に位置している。 – 3つの島の中で最も大きい「カビッソム(some gavit、赤)」は5,478㎡(3階建て)の広さで、各種のカンファレンス、ファッションショー、メディア発表会、結婚式などが開かれる700席規模の水上コンベンション施設に加え、レストラン、パブ、カフェなども利用できる多目的複合文化施設空間になる予定だ。 –「チェビッソム(some chavit, 青)」は、3,419㎡(3階建て)の広さで収容人数は約1,700人。「青春」や「フェスティバル」をテーマに食・芸術・文化を楽しめるよう、漢江を眺めながら公演鑑賞や食事ができるオープン型の多目的空間としてつくられる。さらに、建物の周りはLED床照明や水上庭園が整えられ、美しい景観を演出する。 – 「ソルビッソム(some solvit, 緑)」は、1,098㎡(2階建て)の広さで展示場や水上レジャー施設など複合文化空間として利用される予定だ。 – 隣接施設のメディアアート・ギャラリー「イェビッソム(some yevit)」は、346㎡の広さで大学生などアマチュアアーティストの発表空間や各種の展示場、発表会場、公演場などとして常時利用される。 < 漢江の歴史写真展、市民写真公募展、 社会的企業主催のフリーマーケットなど開場イベントが盛沢山 > これに関してソウル市の漢江事業本部は、15日(水)16時から18時までセビッソム内のイェビッソムで「漢江の新たな文化をセビッソムがつくります」というスローガンを掲げ、「セビッソム開場式」を開催し、市民のための多彩な行事を催す考えを明らかにした。 開場式には朴元淳(パク・ウォンスン)市長をはじめ、運営会社の(株)暁星(ヒョソン)の李相雲(イ・サンウン)副会長など主な関係者や市民など約500人が参加する予定だ。 まず、「ソルビッソム」では10月13日(月)から11月16日(日)までの約1ヵ月間、過去から現在に至るまでの漢江の美しさを観ることができる写真展『苦盡甘來、漢江の昨日と今日』と、先月市民が撮影した写真を公募した『セビッソム写真コンテスト』の受賞作展示会が開かれる。 「チェビッソム」では14あまりの社会的企業が参加する『セビッソムで楽しむ心温まるフリーマーケット』が開催される。 フリーマーケットでは社会的企業が用意するエコバッグや買い物袋、ファッション工芸品、各種の生活用品、薬草などとともに、アルムダウン・カゲ(美しい店)とグッドウィル・ストア、そして(株)暁星が寄贈した製品が販売される予定だ。 また、米国プロ野球テキサス・レンジャーズの秋信守(チュ・シンス)のサイン入りバットやリズム体操の仁川アジア大会金メダリスト孫延在(ソン・ヨンジェ)のサインが入ったボール、リボン、こん棒などをはじめ、プロゴルファーの朴仁妃(パク・インビ)、柳簫然(ユ・ソヨン)、李貞妍(イ・ジョンヨン)、白圭貞(ペク・ギュジョン)などのサインボールやパター、帽子なども販売される予定。販売による収益金は全て「グット・ウィル・ストアー」に寄付され、障害者の就労や自立を支援するために使われる。 5日(水)~16日(木)の2日間、「セビッソム」のレストランを訪れる人を対象にワインやデザートを無料で提供するなど、特別プロモーションも行われる。 ビュッフェレストラン「chavit cuisine(チェビックイジーン)」では、夕食時にワインが無料で提供される。イタリアンレストラン「Ola!(オラ)」では、昼食時はデザートでティラミスが、夕食時には4人分以上注文するとリコッタチーズサラダが提供される。 ⃝ 「CNNカフェー」では飲み物を2杯以上注文するとアメリカンコーヒー1杯、またはクッキーが無料で提供される「2+1イベント」が、「Vista Pub(ヴィスタパブ)」ではハイネケンビール1杯を注文するともう1杯もらえる「1+1イベント」が行われる。 < 昨年9月ソウル市と(株)暁星が「セビッソム」の運営正常化に合意した後、一部オープンを経て全面オープンへ> 一方で、2007年に市民のアイデアから始まった「セビッソム」は、2009年9月に着工し約2年間の工事の末、2011年9月に竣工されたものの、運営会社の選定や運営上の問題で一旦出入禁止になっていた。しかし2013年9月、ソウル市と「セビッソム」の筆頭出資者である(株)暁星が運営正常化に合意したことで全面オープンすることになった。 「セビッソム」は、市民の意見を収集するためのサイト「千万想像オアシス」に市民が投稿した「フローティング・アイランド」のアイデアがきっかけとなった。総事業費1,390億ウォンは全額民間投資によるもので、(株)暁星の系列会社 (株)フローソムが20年間運営した後、ソウル市に寄付採納する予定だ。 ソウル市と(株)暁星による「セビッソム」の運営正常化に向けた協約には▲30年間の無料使用期間を20年間に短縮し、10年間は有料使用すること▲事後的寄付採納を認めること▲運営遅滞補償金の92億ウォンをセビッソムの公共性確保のために全額投資することなど、これまでソウル市の監査過程で指摘された問題点を改善する内容が盛り込まれている。...   Read more
SMG 4,256
ソウル市「多文化理解教育」、6年間で青少年14万人が受講

ソウル市「多文化理解教育」、6年間で青少年14万人が受講

– 2008年開設当時1,113人から始まり、2013年44,481人へと大幅に増加 – 今年上半期(1月~8月)、73の幼稚園、初・中・高校で、29,713人を対象に623回実施実施 – 12ヵ国出身の14人のボランティア講師からスタートし、2013年正式に専門講師として委嘱、2014年には29ヵ国の35人に増加 – 「出前教育」、「良質の教育」、「子ども目線の教育」の三拍子がそろった教育 – 学校が申請すると、欧州などから来た外国人講師が自国文化について出前講義を行う – 幼稚園児を対象に「伝統衣装・楽器・踊り」の体験授業を、青少年を対象に年4回有名な外国人講師による特別講義を行う – 効果的な教授法の開発を見据えた講師教育や厳格な講師評価など、事後管理にも注力 – 2014年度教育満足度96%、講師に対する満足度94%と非常に好評 – ソウル市、「多文化に対する否定的な認識の改善に加え、他文化に対する偏見や差別の解消に向け努力」 ⃞ 多文化人口100万人時代を迎え、文化の多様性に対する子どもや青少年の理解を深めるため、ソウル市が2008年から運営している「教室で受ける多文化理解教育」は6年間で139,621人を対象に合計2,833回行われた。 ⃞ 特に、年間受講者が2008年1,113人から2013年44,481人へと、6年間で約40倍も増加している。 – 2008年1,113人、2009年1,616人、2010年2,048人、2011年12,279人、2012年48,368人、2013年44,481人へと増えている。 – 2014年3月から8月まで多文化理解教育を運営したところ、2013年58校23,200人から2014年73校29,716人(青少年修練館5ヵ所の500人含め)へと、前年同期比25%増加した。 ⃞ この教育は幼稚園、初・中・高校が申請すれば、実際教室で受講できる出前教育として、一校当たり月3回と申請回数を制限しているのにもかかわらず、受付開始わずか1,2日ですぐ締め切りになるなど、人気が高い。 – 受付期間は毎月18日~25日で、ソウルグローバルセンターの英語版ホームページにアクセスし、受講したい国家・講師名・日にち・時間を選び、申し込みボタンを押すと申請完了となる。 ⃞ 講師の場合、2008年12ヵ国14人のボランティア講師から始まったが、2013年には正式に専門講師として委嘱した。2014年には講師陣が欧米、アフリカ、アジアなど29ヵ国の35人に増え、幼稚園、初・中・高校で自国文化に関する生の情報や知識を紹介している。 ⃞ 教育満足度も高い。「2014年度の参加学校及び初・中・高校生における満足度調査(25校、生徒300人対象)」の結果、学校の96%が教育内容に満足し、生徒の94%が外国人講師に満足していることが明らかになった。 ⃞ そこでソウル市は、近々欧州やアフリカ地域出身の講師を追加募集する計画だ。 ⃞ ソウル市は、このような受講者の増加と高い満足度の背景について、「ニーズのあるところで教育を行う出前教育」、「良質の教育コンテンツ」、「対象・年齢別で行われる子ども目線の教授法」という三拍子がそろっているためだと分析している。 ⃞ 例えば、これまでは受講者が各国の文化院などを直接訪れなければならなかったが、この教育プログラムでは、受講を希望する学校の申請を受け、ソウル市が直接講師を派遣している。 ⃞ 様々な国の文化に対する偏見を無くす教育を行うため、29ヵ国の文化に関する教育プログラムを確保し、優秀な講師や講義評価などを通じてコンテンツの高いクオリティーを維持していることから、この上ない優れた教育コンテンツだと評価されている。 ソウル市は、韓国にいる留学生や結婚移民者のうち熱意のある外国人講師を選抜し、定期的なモニタリング、学校や生徒を対象とした講義および講師への評価、効果的な教授法の開発を見据えた講師教育など、持続的な事後管理もまた重視している。 子ども目線の教授法として、幼稚園児などの幼い子どもの場合「伝統衣装の体験」、「楽器の演奏」、「伝統ダンスや遊び」といった自分で体験して楽しめるものが中心となっており、青少年の場合「有名な外国人講師による特別講義」や「クイズ」などを通じ、興味深いメッセージを伝えるなど、それぞれに合わせた特色のある教育を実施することでより大きな関心や反響を呼んでいる。 さらに今年からは、高い教育ニーズを反映し、教育サービスの対象を学校だけでなく地域児童センターや青少年修練館など、子どもや青少年のための施設へと拡大したことも高い人気を博す理由の一つだ。 それだけでなく、自国の文化を伝えたいという外国人講師の積極的な参加が、この教育プログラムの質を高めている。 – 教育講師として活動して3年目になるジョセフ(ケニア)氏は「多文化理解教育をすることで、韓国の未来を担う子どもたちや青少年に自分の国(本国)の文化を伝えたり誤解を改めることもできるので、とてもやりがいのある仕事。何より自分が韓国社会の一員として積極的に参加できるということにとても満足している」と述べた。 一方、今月17日(水)、漢陽(ハニャン)大学師範大付属高校ではイラ氏(多文化女性連合会会長兼在韓モンゴル人協会会長)による「有名な外国人講師の特別講義」が行われた。 – モンゴル出身のイラ氏は、移住女性として初めて自治体議員や韓国多文化教育学会の理事、ヌリ多文化代案学校の理事を歴任するなど様々な活動を行っている。 – 「多文化、希望のメッセージ:昨日、今日、そして明日」というテーマで行われたこの講義は、韓国で定着するまでのイラ氏の経験談を生徒たちに率直に話し、お互い共感し合うことを趣旨としていた。 ソウル市のユン・ヒチョン外国人多文化担当官は「ソウル市の多文化理解教育は、多文化への否定的な認識を改善するだけでなく、子どもたちや青少年が様々な国の人々や文化に対して偏見や差別認識を持たず、文化的な感受性を磨くことができるよう、思いやりや包容力を育むプログラムだ」とし、「今後も高い教育ニーズや人気に応えるよう持続的に開発していく計画だ」と話した。 <...   Read more
SMG 2,705
ソウル在住の外国人住民、「治安・交通・きれいな環境に満足」

ソウル在住の外国人住民、「治安・交通・きれいな環境に満足」

– ソウル市が2011年から2013年までの「ソウル地下鉄1回用交通カードの外国人利用現況」を発表 – 22ヵ国の78人を対象に、本人と周りの外国人住民が日常生活で感じる不便についてモニタリングおよびアンケート調査を実施 – ベストとして挙げたのは、「安全な夜道など治安状態」、「便利な交通システム」、「きれいな都市環境」 – 「不十分な外国人向け緊急時対応の案内システム」、「名前の表記が機関ごとに異なる身分証明書」は不便 – モニタリングによる意見138件のうち43件については関連部署・機関に通達し改善を要請 – ソウル市、「持続的なコミュニケーションとモニタリングを行い、外国人住民がさらに住みやすい都市づくりを目指す」 ソウルに住む外国人住民はソウル暮らしのメリットとして、夜遅くにも外出できる「安全な治安状態」、乗り換えサービスやバスの到着お知らせサービスなどの「便利な交通システム」、澄んだ空気と緑あふれる「きれいな都市環境」などを挙げた。一方、デメリットとして挙げたのは、火災や緊急救助など、「不十分な外国人向け緊急時対応の案内システム」や「名前の表記が機関ごとに異なる身分証明書」などだった。関心を持ったり不便を感じる点についても国籍によって多少の差が見られた。欧米人の場合、文化的違いによって不便を感じることが多かったのに比べ、アジア人は日常生活で不便を感じることが多く、それにかかわる外国人住民政策に大きな関心を示していることが明らかになった。 特に欧米人は、ドアから出入りする際に後ろの人を配慮しないエチケットの問題や救急車に道を譲らない運転マナーなど、文化的・情緒的違いに不便を感じることが多く、アジア人の場合、 情緒的適応度は高いものの、名前の表記や身分証明など日常生活で不便を感じることが多いということが分かった。 これは、ソウル市が運営している「外国人住民のソウル暮らしモニター」による2014年上半期のモニタリング結果で、ソウル市は合計138件の結果のうち、改善が求められる43件について関連部署および機関に通達し、改善を要請している。2012年から始まった「外国人住民のソウル暮らしモニター」は1年ごとに新たに委嘱を行っており、現在22ヵ国の78人が本人と周りの外国人住民が日常生活で感じる不便についてモニタリング活動を行っている。今回の調査結果には、上半期のモニタリング結果と8月22日に開かれた懇談会でのアンケートの調査結果も反映されている。ソウル市はモニタリング結果を市の関係部署のみならず、国家機関や自治区、公共機関、民間企業および団体などの関連機関に通達することで、指摘事項の改善を勧告し、改善措置がきちんと施されているかをチェックしている。 例えば、「不十分な外国人向け緊急時対応の案内システム 」を改善するために、TBS交通放送の協力の下、8月から「英語FM(FM101.3MHz)放送」を通じて、緊急事態が発生した時、リアルタイムで病院など関連施設の連絡先を案内している。これに加え、交通事故などの緊急時に必要な迅速な応急措置や救助活動、そして際緊急自動車を配慮した運転の必要性についても説明している。 また、ソウル市は「機関ごとに身分証明書の名前の表記が異なること」から混乱や不便を経験する外国人住民ために、外国人登録証にハングル表記を併記する方法を出入国事務所に提案する予定だ。これは、中国同朋が韓国名を使っているにも拘らず、外国人登録証など各種の証明書において韓国名の代わりにその中国式発音を英語表記しなければならないことから、その不便を解消するためのものだ。一例として、中国同胞のホン・キルドン(洪吉童)さんの場合、ホン・キルドンという韓国の名前があるにも拘らず、外国人登録証には「HONG JITONG」と英語で表記されるほか、韓国語で発給される事業者登録証には「フン・ジトゥウン」と、中国語の発音がハングルで表記されている。その他の文化圏から来た外国人住民の場合も、クレジットカードや請求書などに名前の韓国式発音がハングルで表記され、不便を感じていることが明らかになった。  ソウル市のユン・ヒチョン外国人多文化担当官は、「外国人住民政策は外国人住民の立場に立って物事を考えることから始められるべきだ」とし、「外国人住民のソウル暮らしモニターによる持続的なコミュニケーションとモニタリングを通じて、様々な国籍の外国人がより住みやすい都市をつくるために最善を尽くす」と伝えた。 < 取り付け1 > 外国人住民のソウル暮らしモニターに関するモニタリングおよびアンケート調査の概要 < 調査概要 > • 調査期間:2014年1月~8月 • 調査内容:外国人住民が感じるソウル暮らしのメリットやデメリットなど • 調査方法:外国人住民の生活モニターに関するモニタリングおよびアンケート調査の 結果を分析 – モニタリング:ソウル暮らし全般に対するモニタリング(138件の結果を分析) – アンケート調査:ソウル暮らしのメリット・デメリットに関するアンケート調査 (25人の複数回答を分析) モニタリングの結果 モニタリングの内容 外国人住民政策 交通 環境 その他 総計 件数 21 20 6 91 138 関連機関 措置要請...   Read more
SMG 2,493
2013年度の地下鉄1回用交通カードの外国人利用者数、 日本語を抜いて英語がトップ

2013年度の地下鉄1回用交通カードの外国人利用者数、 日本語を抜いて英語がトップ

– ソウル市が2011年から2013年までの「ソウル地下鉄1回用交通カードの外国人利用現況」を発表 – 英・日・中の3ヵ国語での利用件数は1万4千件と全体の7.9% – 外国人の利用が年々増加…2013年度は英>日>中の順で日本語を抜いて英語がトップに – 6月は中国人、3月は日本人の利用が多く、特に中国人の利用率が高いのは「梨大(イデ)駅」 – ソウル市、「外国人観光客が公共交通を利用しやすいよう引き続きサービスの向上を図る」 ソウルを訪れる外国人観光客は地下鉄「2・4号線」と「明洞駅」を最も多く利用していることが明らかになった。また、日本人観光客数が減ったことで、2013年度からは英語の1回用交通カードの利用件数が、これまで最も多かった日本語を抜いてトップになった。これは、2011年から2013年までの「地下鉄1回用交通カードの外国人利用現況」について分析したソウル市の調査によるものだ。同市は2009年5月から各駅の1回用交通カード券売機で英語・日本語・中国語の多言語サービスを提供している。 • 1回用交通カード券売機を利用するとき、最初の画面で言語を選択できる。英・日・中のうち一つを選びクリックすると、目的地の選択や料金の支払いの案内をその言語で受けることができる。 2011年から2013年までの地下鉄1回用交通カードの外国人利用枚数は合計1万4千枚で、これは韓国語によるものとあわせた全体の利用枚数(17,800万枚)の7.9%に当たる。 • 3年間のサービスの言語別利用件数においては、日本語が686万件(3.9%)と最も多く、英語510万件(2.9%)、中国語204万件(1.1%)と続いた。 (単位:万件) 区分 2011年 2012年 2013年 総計 日本語 262.8 252.2 171.8 686.8 英語 158.6 171.5 180.2 510.3 中国語 50.2 66.1 88.0 204.3 < 2011年~2013年 1回用交通カード券売機多言語サービスの年度別利用件数 > < 外国人による1回用交通カードの利用件数は年々増加…2013年は日本語を抜いて英語がトップに > 地下鉄1回用交通カードの外国人利用者数を年度別にみると、2011年470万件→2012年490万件→2013年440万件と毎年400万件以上利用されていることが分かる。特に1回用交通カード全体の発売枚数のうち、韓国人による需要は年々減る一方で、外国人による利用は増え続けている。1回用交通カードの利用における外国人の割合は、2011年6.9%→2012年8.3%→2013年8.4%と毎年増加し、2014年上半期には9.5%に達した。 区分 2011年 2012年 2013年 2014年* 韓国語 発売比率 (件数) 93.1% (6,302)...   Read more
SMG 2,500
ソウル市、「清渓川水力発電」でスマホ無料充電

ソウル市、「清渓川水力発電」でスマホ無料充電

– ソウル市、清渓川を流れる水で電気を生産・充電する「小水力スマートフォン充電ブース」を初公開 – 27日(水)、廣通橋の下に3台の水力発電機を設置し、3ヵ月間試験的に運営後、拡大の予定 – ダムや堰などとは異なり、別途の構造物無くても「タービン」で簡単に電気を生産 – 充電器は計5台で夜間はブースが自己発光するため、遠くからも見つけやすい – レッド・ドット・デザイン賞を受賞した青年スタートアップ企業「ENOMAD」がプロボノで小型発電機を提供 – 市、「今後、清渓川が新再生エネルギー発電所としても注目されると期待している」 新再生エネルギーの普及で先頭に立つソウル市は、清渓川を流れる水エネルギーを利用した水力発電で電気を生産し、スマートフォンやタブレットPCなどを無料で充電できる「小水力スマートフォン充電ブース」を設置する。太陽光を使ったスマートフォン充電施設は、広化門には既にあるが、水エネルギーによるスマートフォン充電施設は国内では初めてのこと。海外ではアメリカのボストン市が、太陽光発電によるスマホ充電ベンチを制作し、注目を集めた。今回のプロジェクトは、青年スタートアップ企業の技術と、デザイナーのプロボノ、それに市民によるファンディングで成立したものということから、より大きな意味を持つ。 ソウル市は27日(水)、清渓川の廣通橋の上に3台の小型水力発電機を設置する一方で、20メートル離れた散策路には計5台の充電器を備えた「小水力スマートフォン充電ブース」を設置すると発表した。関連技術については、小型水力発電機を製造する青年スタートアップ企業「enomad」と協力する。 水力発電機は、タービン、発電機、バッテリーで構成される。河川を流れる水がタービンと発電機を回し、そこから発電された電気がバッテリーに貯まる仕組みで、効率良く安定的に電気を得られる新再生エネルギー技術の一つである。設置・解体も簡単で、大雨の日にはいったん装置を外してから付けるようになっている。 デザインは、2013年度レッド・ドット・デザイン賞を受賞したイ・ヒョンチョルさんがプロボノとして提供してくれた。丸い形の充電ブースは、夜間も自己発光するため、遠くからも見つけやすくなっており、ファンディングに参加した市民の名前も書き込まれている。 清渓川スマートフォン充電ブースの制作に必要な費用の一部は、クラウド・ファンディングサイト「タンブルバック(www.tumblbug.com)」で調達した。 市は、3ヶ月間の試験運営後、その成果に基づいて清渓広場の滝などへと設置する場所や範囲を広げ、市民にエコエネルギーを体験してもらえる新しい機会を提供する。特に、バッテリーが切られるのではと心配しなくても友達と映画を見たり、タブレットPCで簡単なオフィス作業も可能であり、都心の中を流れる河川沿いで新たな文化を楽しめる試みになればと期待している。 ソウル市のキム・ハクジン水管理政策官は、「これからは清渓川に遊びに来られた市民の皆さんが、急にスマホやタブレッドPCを充電しなければならないときは、慌てずに小水力スマホ充電器を無料でご利用いただける」と言いながら、「小型水力発電機の設置により、今後清渓川が新再生エネルギー発電所としても注目されることを期待している」と付け加えた。 *添付:写真資料 (仮想図) 清渓川スマート充電所設置後 (仮想図)設置した水力発電機設置後
SMG 2,876

市、大型軽油車44台に粒子状物質・窒素酸化物同時低減事業を試験的に実施

-市、「粒子状物質・窒素酸化物同時低減装置」モデル事業に大型軽油車44台を募集 -’05年以前仕様の大型軽油車(バス、貨物)が対象、参加者に装置代を支援 – 全体の窒素酸化物排出量に占める割合 軽油車が56%  古いほど排出量が多い -モニタリング活動により’24年まで老朽化した大型軽油車全体に拡大 -市、粒子状物質と窒素酸化物の画期的な低減で世界的なクリーンシティを目指す ソウル市が「粒子状物質・窒素酸化物同時低減装置」モデル事業に参加を希望する老朽化した大型軽油車44台を7月18日(金)から募集する。 軽油車から排出される粒子状物質と窒素酸化物(NOx)は、大気中で化学反応を起こし、微小粒子状物質など人体に有害な物質に変わる。これらは、呼吸器系疾患や心血管系疾患などをもたらしかねない。 <窒素酸化物の56%が軽油車から、老朽化した大型車で排出量が多い> ソウル市に登録されている車のうち、軽油車が占める割合は31%に過ぎないものの、全体の窒素酸化物排出量のうち軽油車が占める割合は56%に上る。とりわけ、老朽化した大型軽油車であるほど窒素酸化物の排出量が相対的に多くなっている。 なかでも、市に登録されている軽油車はおよそ90万台と、その割合(現在31%)は毎年増加傾向にある。大気汚染防止のためには、粒子状物質・窒素酸化物対策が早急に求められる。 <今年は老朽化した大型軽油車44台を対象に、同時低減装置を優先設置> これを受け、ソウル市は粒子状物質と窒素酸化物の排出量を画期的に低減できる「粒子状物質(PM)・窒素酸化物(NOx)同時低減装置」を設置するモデル事業を7月から実施する。 市は、2003年から第1期空気汚染防止事業である「老朽軽油車排出ガス低減事業」でソウルの粒子状物質(PM-10)の年平均濃度を45㎍/㎥まで減らしており、 今回は、’15年施行予定の第2期首都圏大気質改善対策の一環として、実証により事業の成果を検証する目的のモデル事業である。 ※ PM・NOx同時低減装置とは、煤煙低減装置(DPF)と窒素酸化物低減装置(SCR)が一体化したもので、粒子状物質と窒素酸化物を同時に減らせる装置を指す。 ’13年、大型バスを対象としたモデル事業の結果、PM・NOx同時低減装置を設置した場合、粒子状物質は8割強、窒素酸化物は6割強の低減効果があることが分かった。 ’13年に続き、今年は装置の性能や運行時の技術的な問題点、装置の耐久性などを広範にわたって検証する。 <装置の構造> SCR(選択的還元反応装置)とは?  車の排出ガスのうち、窒素酸化物を還元剤(Urea,ヨウ素水)で還元させ、人体に無害な窒素(N2)とH2O(水蒸気)にして排出する装置。 <設置済みの写真> モデル事業の対象は、2005年以前に出庫(EURO3)された車両のうち、煤煙低減装置や窒素酸化物低減装置が設置されていない大型経由車(バス、貨物)で、ソウル市のホームページでモデル事業参加車両を募集し、その中から44台を選定する計画だ。 ソウル市所在の公共機関、運送事業者などから申し込みの順番を考慮したうえで対象となる車を選定する予定で、選定された場合は装置を設置する費用をソウル市が支援する。 装置を設置した車は、性能検査などモニタリングへの協力が必須になっており、廃車する場合は装置をソウル市に返却しなければならない。 市は、今年のモデル事業で装置の性能など事業の効果を確認したうえで、’15年から’24年まで同時低減装置の設置を段階的に拡大していく計画だ。 今年のモデル事業で分かった運行時の技術的な問題点やコスト分析、大気質改善効果などについては、今後検証をより強化して’15年以降、事業を拡大していく予定になっている。 ソウル市エコ交通課長のカン・ヒウンさんは、「これまで粒子状物質低減中心の大気質改善対策を越え、ソウル市民の健康と直結した粒子状物質と窒素酸化物を画期的に低減していくことで、世界的なクリーンシティ・ソウルを目指していきたい」と、軽油車を保有している市民の積極的な参加を呼びかけた。
SMG 2,041