ソウル市、新型コロナにも安心… 公共自転車のタルンイの利用率が前年比約67%増
新型コロナの拡散以降、タルンイの利用率が急増。前年同期比、退勤時間の利用率が93%増、累計利用件数が4千万を超えられると期待 開放感のある屋外で個人単位の使用…閉鎖された環境を好まない市民の需要に合致 安心して利用できるように、ハンドル・スタンドなどの接触面を毎日消毒する防疫システムを稼働 ウイルス感染の心配や接触なしに利用できる「QR型ニュータルンイ」も人気…今年まで1万5千台導入予定 今年の2~3月は、ソウル市の公共自転車レンタルサービスの「タルンイ」の利用率が前年同期に比べて66.8%増加した。また、通勤時間帯のバスや地下鉄の利用率は20%以上減ったものの、「タルンイ」の場合、前年同期に比べて出勤時間帯の利用率が20.46%、退勤時間帯の利用率は93.33%とそれぞれ増加したことが分かった。 タルンイの総利用回数:2019年2~3月の総利用回数は1,376,330件だったが、2020年2~3月には2,295,809件となり、919,479件(66.8%)が増加した。 タルンイの1日平均利用回数:2019年2~3月の1日平均利用回数は23,014件だったが、2020年2~3月には37,877件となり、14,863件(64.6%)増加した。 新型コロナウイルスに対する警戒レベルを「深刻」に引き上げてからリモートワークやフレックスタイム制などが施行され、普段と比べて他の公共交通機関(地下鉄・バス)の通勤時間帯の利用率が減少した。出勤時間帯の利用率が-23.02%、退勤時間帯の利用率は-26.42%となり、それぞれ減少に転じた。 累計の利用件数も2018年度は約1600万件だったものが、2019年度には約3500万件となり、約2倍急増した。2020年3月末時点の累計レンタル件数が約4000万件に達するなど、毎年持続的に成長傾向を見せている。 ソウル市は、新型コロナウイルスが拡散している状況でも安心して利用できる代表的な交通手段として定着したタルンイを、依然として多くの市民が利用していると分析した。 特に、タルンイは開放感のある屋外で社会的距離を保ちながら個人単位で使用できるため、新型コロナウイルスの拡散により閉鎖された環境を好まない市民の需要に合致したと分析している。 <2019年と2020年の2~3月の利用回数(累計)> ※タルンイの利用率(2~3月):算出式=(2020年の利用件数-2019年の利用件数)/2019年の利用件数×100 タルンイの利用率(2~3月):66.8%=(2,295,809-1,376,330)/1,376,330×100 <2019年と2020年の2~3月の一日平均利用回数> ソウル市は、市民が安心して利用できるように、毎日市内全域にある2万5千台のタルンイと1,540か所余りのレンタル所を消毒する防疫システムを徹底的かつ繊細に稼働させている。 配送や整備の前後に毎日随時にタルンイの防疫・消毒を行っており、特に、市民が最も不安に感じる自転車スタンドやハンドルなどを集中的に消毒する。全てのレンタル所には、手指消毒液が置かれている。 また、ソウル市は、今年3月1日から自転車に直接触れなくてもQRコードをスキャンするだけで簡単にレンタルや返却ができる「QR型ニュータルンイ」を新たに披露した。ウイルスの感染による心配が減り、接触せずに利用できるということが長所だと評価され、多くの市民から大きな反響を得ている。 ソウル市は、新型コロナウイルスの拡散による不安と安全な公共交通機関を求める市民の需要に合わせて、今後、「QR型ニュータルンイ」を今年の上半期まで5千台、下半期までに1万5千台を導入する計画だ。従来の耐用年数が過ぎたLCD型タルンイも「QR型ニュータルンイ」に買い替える予定だ。 ソウル市のファン・ボヨン都市交通室長は、「新型コロナという危機局面で、環境に配慮した安全な交通手段としてタルンイの利用が増加し、市民から大きな反響を得ている。これに答えて、さらに徹底的な防疫システムを備え、利便性を高めていきたい。社会的距離を保ちながら、個人の衛生管理とエチケットを守って利用していただきたい」と述べた。
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