ソウル市、3Dマップの「S-Map」にオープンラボを構築 ~市民が楽しめる体感型(AR、VR、MR、XR)サービスも提供~
バーチャルシティで現実的問題をシミュレーションし、解決するバーチャルデジタルラボ デジタルツインデータを活用し、楽しみどころ、見どころ(AR・VR・MR・XR)満載の体感型サービスを公開 風の道シミュレーションを高度化し、都市計画・都市再生、大気汚染・ヒートアイランド現象の緩和などにも活用 ソウル市がソウル全域を仮想空間に再現したデジタルツイン3Dマップの「S-Map」にOpen Lab(オープンラボ、シミュレーションできる仮想空間)、体感型の新規サービスを4月19日(火)から公開する。 今回公開となったデジタルツインS-Mapでは、専門家らが実際に起きている都市問題をシミュレーションし、解決策を模索できるオープンソース基盤のデジタルシミュレーション空間「オープンラボ」サービスを開始する。 なお、S-Mapの3次元デジタルツインデータと先端技術を活用し、市民が直接楽しめるもの、日常生活に役立つ情報 (▲市民体験 ▲市民参加 ▲環境 ▲安全)を提供する。特に、様々なデバイス対応のメタバース AR・VR・MR・XRなど、体感できる多彩なサービスを披露する。 [市民体験] 〇 拡張現実(AR, Augmented Reality)技術を活用した景福宮の主な建物(勤政殿、修政殿など)を体験できるコンテンツ (https://smap.seoul.go.kr/m > 漢陽都城タイムマシーン > ARショートカット) 〇 仮想現実(VR, Virtual Reality)技術を活用した景福宮の慶会楼を360度VRで見られる体験コンテンツ 〇 複合現実(MR, Mixed Reality)技術を活用したS-Map体験・徳寿宮の守門将交代儀式・景福宮体験コンテンツ 〇 北闕図形(1907年)と京城市街図(1927年)などの地図を活用し、復元、実測した179のモデルをS-Map上にそのまま再現(漢陽都城タイムマシーン) [市民参加] 〇 市民参加としては、ソウル市が推進する「公共建築物の設計コンペティション」におけるコミュニケーション場を設けた。ソウル市民は公共建築物に対する自分の考えを3Dマップの形で登録すると、選考委員は集まった応募作品を審査する「プロジェクトソウル」にS-Mapを連動させた。(project.seoul.go.kr) [環境] 〇 LANDSAT-8衛生動画の熱赤外センサを活用し、2013年から2020年9月までのソウル全域の地表面温度地図をまとめ公開する。 [安全] 〇 ソウル地方警察庁のCPTED(防犯環境設計)、行政安全部の生活安全地図、歩行・交通安全など、分野ごと(治安、事故多発地域、墜落・転落事故、通勤・通学路における事故多発区間)の統計情報を連動させた。 特に、2020年、ドイツ気象庁とMOUを結び、技術移転を受けた風の道シミュレーションを高度化した。それまでは、建物がある状態でのみ、風の道のシミュレーションができたものの、今は、建物の配置によって変わる環境への影響を把握できるようになった。 今年7月にはS-MapデータとXR(eXtended Reality)技術を活用し、景福宮の案内やバーチャルゲームを行ったり、消失してしまって今は見られない昔の建物を再現し、現場で外見から内部まで観覧できる「S-Map XRヘチが案内する歴史体験」サービスを公開する予定だ。 *ヘチ:ソウル市のシンボル。 昔から善悪を見分け、正義を守る、縁起が良いとされる伝説上の動物。 ソウル市のパク・チョンススマートシティ政策官は「様々なデバイスと新たな技術が速いスピードで進化している中、市民のニーズに応えられる市民中心のデジタルツインS-Mapサービスを構築するとともに、新技術・新産業の発展に向けて、ソウル市が保有しているデジタルツインデータを民間にも積極的に共有していく」と述べた。
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