4か月間で7万6千人が来訪、予約率95.7%を達成した話題のスポット「ソウル工芸博物館」の開館式が29日に開催
ソウル市は、約2万3千点の工芸作品を所蔵している韓国初の工芸専門公立博物館である「ソウル工芸博物館」を、正式に開館した。29日に開館式を開催し、30日(火)よりオープンした。市は、もともと予定していた開館式(7月15日)を新型コロナの感染拡大により一時的に延期し、事前観覧を通じて施設を開放している。 「ソウル工芸博物館」にはこれまでの4か月間、7万6千名を超える観覧客が訪問しており、平均予約率95.7%を記録して、ソウルの新たな目玉スポットとして注目を集めている。 ソウル市はオ・セフン(呉世勲)市長及び寄贈者、工芸作家・職人、工芸分野の関係者など多彩な分野の人々が参加する中、29日(月)14時30分、展示1棟1階ロビーにて開館式を開催している。 「ソウル工芸博物館」は、高麗時代から現代にいたるまで、時代別・分野別の工芸をここ1か所で見て回ることができる、韓国唯一の工芸専門公立博物館である。国の指定文化財などを含め、現在まで23,257点にのぼる工芸作品を収集・所蔵している。工芸関連知識、記録、人物、材料などを研究し共有することで、工芸の価値を広めるプラットフォームを目指している。 かつてプンムン(豊文)女子高等学校のあった場所に、残されていた建物をリモデリングして博物館の案内棟と韓屋を新しく建築して、合計7棟(▴展示1棟 ▴展示2棟 ▴展示3棟 ▴教育棟 ▴博物館案内棟 ▴管理棟 ▴工芸別堂)で構成されており、さまざまな企画展示や常設展示が開催されている。 ソウル工芸博物館は、「みんなのための博物館」を標榜している。障害の有無によらずどんな者でも展示を楽しめるよう、各建物や展示室の入り口には視覚障害者のための触って知ることができる案内地図があり、メインとなる展示スペースには手で触れて質感を感じることができる触覚観覧ゾーンや、展示をより理解できるようサポートする音声解説サービスを設けた。車いす専用の高さ調節デスクや、弱視者向け資料拡大機器など、さまざまな利便施設や補助グッズも用意されている。 正式開館と共に、これまでは運営されていなかった「博物館案内棟」(アトリウム)も全面解放され、文化グッズショップである博物館ショップ及びカフェもオープンし、展示を通じて知ることのできた作家の作品を日常でも使用して工芸の価値を感じることができる。 ソウル工芸博物館は引き続き事前予約制で運営中であり、観覧人数は1回につき330名となる。 博物館の構成詳細 (案内棟及び展示棟) 博物館の構成詳細 (案内棟及び展示棟) 案内棟 展示1棟 展示2棟 展示3棟 (絲田家織物館) 教育棟 常設展示の概要 常設展示の概要 展示全景 博物館の文化グッズショップの一部 博物館の文化グッズショップの一部 キム・イクヨン作家の参加作品 ホ・サンウク作家の参加作品 キム・ドンワン作家の参加作品
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