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日本による強制労働犠牲者115人分の遺骨が70年ぶりに帰還

– ソウル市、9月15日から毎週火・木曜日に「漢陽都城月光紀行」を実施(全5回) – ソウル図書館で、「人生の歴史:70年ぶりの帰郷」写真展が9日(開幕式)から20日まで開催 – 1997年から17年間に渡る遺骨発掘・収集の過程を370点の写真で記録 – 北海道から強制労働犠牲者の遺骨がソウルへ奉還、19日午後7時ソウル広場で合同葬 □ 植民地時代、強制動員され日本の北海道で苦しい日々を送った末、祖国に帰ることができないまま異国の地で最期を迎えた韓国人の犠牲者115人の遺骨が望郷の70年を経てやっと母国に戻ってくる。 □ これは政府による遺骨返還ではなく、日韓両国の民間団体や専門家、学生らの活動によるもので、彼らが1997年から17年間北海道全域に散在していた犠牲者の遺骨を発掘、収集してきた努力の賜物だ。これまで遺骨の発掘や収集に参加した人数だけでも1,500人に上る。 □ 今回韓国に返還される遺骨115柱は、▲本願寺札幌別院で収められている遺骨のうち、韓国出身者71柱 ▲浅茅野飛行場建設犠牲者の遺骨のうち34柱 ▲美唄炭鉱犠牲者のうち常光寺に安置されてきた韓国出身者の遺骨6柱 ▲朱鞠内雨竜ダム建設工事犠牲者の遺骨のうち4柱となっている。 □ 遺骨は、12日(土)から朝鮮人犠牲者らが強制動員された際のルート(陸路と海路)をたどって返還され、東京、京都、広島、下関など途上の各都市では追悼式が行われる。18日(金)には釜山に到着し、その後ソウルに。 □ 19日(土)午後7時には、「強制労働犠牲者追悼・遺骨奉還委員会(共同代表:漢陽大学のチョン・ビョンホ教授、一乗寺の殿平義彦住職)」の主催で、ソウル広場で合同葬が行われる。葬儀の後は、京畿道坡州市のソウル市民墓地に埋葬され、母国で安らかに永眠することになる。 □ これを受け、ソウル図書館は1997年から17年間進められた遺骨発掘の歴史的過程や、独立後70年間韓国の紆余曲折の現代史を生き抜いてきた人々の生涯を370点の写真で顧みる「人生の歴史、70年ぶりの帰郷」展を9日(水)から20日(日)まで開催する。 □ 今回の展示会は、ソウル図書館の主催、「強制労働犠牲者追悼・骨奉還委員会(共同代表:漢陽大学のチョン・ビョンホ教授、一乗寺の殿平義彦住職)」、(社)平和の土台(韓国)、(社)東アジア市民ネットワーク(日本)の主管、光復70年ソウル市記念事業推進団、漢陽大学博物館、忠北大学遺骨発掘センターの支援で開催される。 □ 今回の展示会は、フォトグラファーのソン・スンヒョン教授(韓国芸術院)の作品によるもので、ソウル図書館2階ロビーから左階段に沿って歩くと遺骨発掘の歴史的過程を写真で構成した「70年ぶりの帰郷」を観覧することができる一方、右階段をたどると朝鮮半島をめぐる怒涛の歴史を生きてきた人々の人生を写真で描いた「人生の歴史」を観ることができる。 □ ソウル市は、9日(水)午後6時ソウル図書館2階ロビーで開幕式を開き、式にはパク・ウォンスン市長や平和の土台チョン・ビョンホ代表、フォトグラファーのソン・スンヒョン氏など30人が参加する。 □ 展示は図書館の利用時間(月曜日は休館)内なら誰でも自由に観覧することができる。詳細に関するお問い合わせは、ソウル図書館行政資料室(+82-2-2133-0202)まで。 □ ソウル市は、今回の展示会を通じて、屈曲した韓国歴史の中で母国を離れ日本はもちろん、世界各国で人生を歩んできた同胞に思いを馳せるとともに、(遺骨が)1日でも早く故郷に帰り、安らかに眠れるよう今後さらなる努力を注ぐべき(私たちの)時代的課題や使命感を確認するきっかけになると期待している。 □ ソウル図書館のイ・ヨンフン館長は、「遅くなったものの、韓国歴史において非常に苦しかった時期に故郷を離れ苦難の人生を送られた方々に、これからは故郷に帰り平安を取り戻していただきたい」とし、「今回の展示は、相変わらず世界の津々浦々で祖国発展のために力を傾けてくださるすべての方々に感謝を申し上げるとともに、韓国人のつらい人生の歴史を癒し、温かく包容することに役立つ場になるよう多くの方々に訪れていただきたい」と話した。
SMG 2,460
初秋に夕風と共に旅立つ「漢陽都城月光紀行」

初秋に夕風と共に旅立つ「漢陽都城月光紀行」

– ソウル市、9月15日から毎週火・木曜日に「漢陽都城月光紀行」を実施(全5回) – 600年の歴史を巡る月光紀行を通じてソウルの夜景や都城の風景を眺める体験 – 恋人、友達など大人を対象に実施、第5回目は外国人も参加可能、毎回30人先着順で受付 – 伝統民俗音楽公演、朝鮮時代に夜間の巡察に使われた照足灯体験など     □ ソウル市は、漢陽(ハニャン)都城特化プログラムの一環として「漢陽都城月光紀行」を9月15日から全5回にわたり毎週火・木曜日(19:30~21:30)に行うと発表した。 □ 月光紀行コースは、ソウル市の夜景や都城の風景を同時に眺めることができるように構成されている。時間は19:30から21:30までで、約2時間を予定。(第3回目と第5回目は南山(ナムサン)循環バスを利用するので、交通カードの準備が必須) □ 初秋の夕風と共に旅立つ月光紀行の一番の魅力は、コースごとに都城の内外から自由に眺めることのできるソウルの夜景だ。 □ 月光コースの終わる地点では、小規模な国楽(韓国の伝統民俗音楽)公演を鑑賞することができる。音楽会が行われる場所は、 ▲第1回目(三清(サムチョン)公園) ▲第2回目(恵化(ヘファ)門) ▲第3回目(ホヒョン堂の前庭) ▲第4回目(水声(スソン)洞の渓谷)と、公園、城門、韓屋、渓谷で行われる予定で、参加者だけでなく、周辺地域の住民など誰でも参加することができる。 □ また、月光紀行の参加者が歩く散歩道には暗くないように照足(チョジョク)灯が使われる予定。照足灯は、朝鮮時代に夜間の巡察を担当していたスンラクン(巡羅軍)が使った灯で、盗賊灯や照賊灯という名前のほか、外形が瓜のようだということから瓜灯とも呼ばれた。 □ プログラムのガイドは、漢陽都城の案内解説ボランティア活動家である「ソウルKYC都城キルラジャビ(案内人)」が担当する。 □ 事前予約制で運営され、参加費用は無料。ソウル市公共予約サービスシステム(http://yeyak.seoul.go.kr)とソウル漢陽都城ホームページ(http://seoulcitywall.seoul.go.kr)で、毎回30人ずつ(大人のみ)先着順で受け付ける。(ただし、外国人対象の第5回目は20人のみ募集) □ 月光紀行に関するその他の詳細は、ソウル市漢陽都城都監課(02-2133-2657)で確認できる。 ※添付資料      1.運営日程、コース、バナーイメージ     2.漢陽都城の夜景   ❑ 運営日程 日付 コース 時間 ツアーコース 備考 9月15日(火) 白岳区間 19:30~21:30 恵化門→臥龍公園→マルバウィ→三清公園 音楽会、照足灯持ち 9月17日(木) 駱山区間 19:30~21:30 興仁門→梨花マウル→駱山頂上→恵化門 音楽会、照足灯持ち...   Read more
SMG 2,389
ソウル図書館、市民の声を反映した伝統家屋に変身

ソウル図書館、市民の声を反映した伝統家屋に変身

– ソウル市は10日、光復70周年記念事業の一環としてソウル図書館が「私の市庁」に生まれ変わると発表 – 「もし植民地時代がなかったら、ソウル図書館は今、どんな姿をしているだろう」という想像からスタートした企画 – 「私の光復」に関する5千人の市民の意見を集め、ソウル図書館の壁に展示 – パク市長、詩人のコウン氏らが除幕式に出席、詩の朗読とともに光復も意味を考える     □ 1926年の植民地時代に建てられたソウル図書館。もし植民地支配をうけていなかったとしたら、どんな姿をしていたのだろう。ソウル市が光復(独立)70周年を記念し設置した「私の市庁」ソウル図書館が韓国伝統家屋である韓屋に変身し、8月10日(月曜日)ソウル市民の前にその姿を現す。 □ ソウル市は「もし植民地支配を受けていなかったら、ソウル図書館はどんな姿をしていたんだろう」という思いから外壁に「私の市庁」という展示物を設計するようになったと誕生ストーリを紹介した。 □ 以前はソウル市庁舎としても使われていたソウル図書館は、植民地時代には日帝京城府の庁舎として使われていた。しかし2012年からソウル図書館になり、現在登録文化財第52号(2003年6月)でもある。 □ ソウル市はソウル図書館の外壁に設置した展示物を、韓国の伝統的な美を感じられる瓦屋根やエタルシス式の柱で飾り、まるで京福宮の勤政殿(クンジョンジョン)を思わせる韓屋のような外観に新装を施した。 □ 図書館の中央にある対極文様は、5千人のソウル市民から寄せられた「私の光復は○○だ」というメッセージでデザインされたオブジェなので、特に注目だ。のオブジェのテーマとなった「私の光復」は、今年5月から「光復70周年ソウル市記念事業」のホームページや、ソウル広場、明洞などソウル市の至る所で集められた市民の声を基に制作されており、深い意味が込められている。 □ 市民からおよそ5千の意見が集められ、このうち「私の光復は旅行だ」と回答した市民(93人、全体の約1.67%)が最も多く、続いて自由、退社、夏休みなどの回答があった。自由と答えた市民は約79人で、全体の1.42%を占めており、3位の退社は60人(約1.08%)、57人(約1.02%)の市民が4位の夏休みと答えていた。 □ ソウル市は光復70周年を迎え、市民の個性あふれる様々な意見を一目で見ることのできる楽しい展示になると期待している。市は、夜になるとオブジェが鮮やかな黄色の光を発して昼間とはまた違う神秘的な雰囲気が醸し出され、ソウル広場で真夏の夜をクールに楽しみたい市民に喜んでもらえるだろうと語った。 □ ソ・へソン芸術総監督は、「家は生きている。人によって家は建てられるが、その家からまた影響を受けながら人は生きていく。家は構造物でできている一種のイデオロギーと言える。植民地時代、京城府だった建物を韓屋に変えられるという想像はそれだけでも楽しい。すでに市民の認識の中に固定されている構造物の変化を図ることで、日常の想像力を提供したいと思った。いつの時代も、まず変えるべきものは建物ではなく、想像だ。光復70周年ソウル市記念事業が「私の光復」であり、その実践モットーが「光復を想像せよ」になった理由はまさにここにあると言える」と話した。 □ 一方、「私の市庁」ソウル図書館外壁展示の除幕式は、8月10日(月)午後3時、ソウル図書館の前で行われる。式典にはパク・ウォンスン市長をはじめ詩人のコウン氏、光復70周年ソウル市記念事業市民委員会の委員などが出席し、光復70周年を記念する特別な展示の開幕を祝う予定。さらに除幕式中、2014年に「ストルガ詩の夕べ金冠賞」を受賞した韓国屈指の文人である詩人、コウン氏がこの日のために書いた祝詩「私の市庁」の朗読が予定されており、意義深い除幕式になると期待している。 □ ソウル市のオム・イシク福祉政策課長は、「今回の展示は、『市民』と『文化創造』を強調する『光復70周年ソウル市記念事業』の趣旨がうまく形になった有意義な展示だ」とし、「市民が自ら参加し作った『私の市庁』であるだけに、多くの方々に美しいソウル図書館の姿を見てもらいたい」と語った。 □ 「私の市庁」ソウル図書館の展示は、8月10日から8月30日まで20日間行われ、ソウル市は市民が想像する「私の市庁」へのアイディアやイラストなどをホームページ(www.seoul70.kr)を通じて募集する予定だ。
SMG 2,421
7月~10月、ソウルはノンストップセールシーズン···最大50%割引

7月~10月、ソウルはノンストップセールシーズン···最大50%割引

– ソウル市、当初7月1ヵ月間の予定だった外国人向けの「ソウルサマーセール」を8月20日まで延長 – 明洞特区など14の企業が新しく参加···1+1、オンラインスピードくじなどのイベント開催 – コリアグランドセール(8月21日~10月31日)と連携し、「ソウル観光まさに今だ!」を積極的にPR     □ 7月から10月まで、ソウルを訪れた観光客が最大50%の割引特典を受けられるノンストップセールが行われる。ソウル市は停滞した訪韓市場の早期回復に向け、当初7月いっぱいの開催予定だった「2015サマーセール(Seoul Summer Sale 2015)」を8月20日(木)まで延長すると発表した。 □ ソウルサマーセール終了翌日の8月21日から10月31日にかけては、政府が推進する「コリアグランドセール(Korea Grand Sale)」が開催される。これも、当初の訪韓オフシーズンの開催予定を早めたものである。ソウル市は、7月から10月まで続くノンストップセールシーズンを通じて、「ソウル観光まさに今だ!」、「ショッピングしやすい都市、ソウル」を積極的にPRすることで、低迷している観光業界のブームアップを目指すという計画。 □ ソウルサマーセールの延長期間には、明洞特区(12社)など合わせて14の企業が新たに参加し、このうち一部の企業は1+1特別イベントも行う予定だ。スカイパークホテルは1泊予約するとさらに1泊分が無料になるサービスを提供し、「イッツスキン(It’s Skin)」など、化粧品会社も一部品目の1+1イベントを行う計画だ。 □ これに向け、ソウル市は、免税店から大型ショッピングモール、ヘルス&ビューティーストア、展示・公演、フード、金融、交通に至るまで、91社(合計1,442の売り場)との協議を完了した。さらに、延長期間中はソウルサマーセールホームページ(http://sale.visitseoul.net)でスピードくじイベントを行う。観光客に人気の高い ▲化粧品(2,600個) ▲雑貨(ベルト、帽子、エコバックなど90個) ▲パスポートケース(2,000個) ▲ソウル市観光記念品(500個)などが景品として提供される。景品は、当選のメッセージとともに外国人パスポートを明洞観光案内センターに提示するとその場で受け取ることができる。 □ ソウル市は、ソウルサマーセール割引クーポンと参加企業の割引情報などが掲載された「ウェルカムブロッシャー」を製作し、仁川空港(観光案内センター)、金浦空港(観光情報センター)、ソウル市内の主な観光案内所など、観光客の接点地域を中心に配布する予定だ。ソウルサマーセールホームページ(http://sale.visitseoul.net)とモバイルQRコードでダウンロードして利用することもできる。 □ ソウル市観光事業課のキム・ジェヨン課長は、「4ヵ月という長期間に渡ってソウルサマーセールとコリアグランドセールを開催することで、外国人に観光しやすいソウルのイメージを積極的にPRし、セールとイベント特典を提供する」とし、「MERS(マーズ)で低迷していた訪韓市場が多少回復の兆しを見せてはいるが、今後、通常水準に回復させ、ひいてはそれを超える訪韓観光客数を達成するという目標を掲げ、今回のノンストップセールシーズンを積極的に活用するつもりだ」と語った。
SMG 1,803
仁寺洞路のマンホール、趣と歴史の香りを放つ

仁寺洞路のマンホール、趣と歴史の香りを放つ

– ソウル市の「歩きやすい幸せな街づくりシーズン2」開始、歩道のマンホールのデザイン化 – 鐘路区仁寺洞路を「マンホールデザインのモデルとなる街」に選定、デザイン市民公募の結果発表 – 優秀作品に「メドゥプ模様マンホール」を選定、8月中に仁寺洞路の57か所に設置予定   □ ソウル市のマンホールは「臭う施設物」というイメージを一新し、マンホール本来の機能を維持しながらも、地域の「趣と特色」を感じさせる親しみやすい形に生まれ変わる。同市は仁寺洞路(インサドンギル)を「マンホールデザインのモデルとなる街」に選定、今年6月1日から14日まで行われたマンホールデザイン公募の結果、「メドゥプ模様のマンホール」を最優秀作品に選んだと3日(月)に発表した。メドゥプは「結び目」という意味で、韓国の伝統的な飾り結びの工芸のことを表す。 □ これは、ソウル市が4月発表した「歩きやすい幸せな街づくりシーズン2」の一環として、市内歩道に歴史・文化・地域情報などがデザインされたマンホールを段階的に増やしていくもの。伝統と文化が息づく仁寺洞路をテーマにマンホールデザイン市民公募を行った結果、「手のひらのソウル(mediahub.seoul.go.kr)」に85人の市民から105の作品が寄せられた。その中からデザイン専門家で構成された審査委員会の審査を経て、4つの入選作品が決まった。 □ 最優秀作品として選ばれた「メドゥプ模様のマンホール」は、設置場所に合わせて再構成し、8月中に仁寺洞路の57か所に政策・設置される予定。   ≪ マンホールデザイン公募展最優秀作品 ≫ 雨水マンホール 上水道マンホール 消火栓マンホール   作品名 作品説明 仁寺洞、メドゥプで結ばれる 過去、寬仁妨(クァニンバン)と大寺洞(テサドン)という二つの町が合併して仁寺洞(インサドン)になり、現在は世界と韓国を結ぶ場所となっていることから「連(繋がる)と結(結ばれる)」という仁寺洞の特徴を伝統工芸であるメドゥプで表現した   □ また、ソウル市マンホールデザインへの市民の関心を高めるため、ソウル市都市安全本部ホームページ(http://safe.seoul.go.kr/safety)にマンホールページを開設した。マンホールに関する資料を載せる一方、興味のある人ならだれでもマンホール関連の最新情報などを共有することができる場を設けた。ソウル市歩道環境改善課のパク・ムンヒ課長は「今回の仁寺洞路のマンホールデザイン改善事業を通じて、今後小さくて重要ではないような施設物でも各地域社会の歴史的かつ文化的特色を表す文化的空間に生まれ変わることを期待している」とし「今後も地域的に歴史・文化など趣のある街づくりのために、デザイン市民公募などを通じてマンホールデザイン改善事業を持続的に拡大していきたい」と語った。 ※ 添付:仁寺洞路事業区間の現状および整備計画   ≪ 仁寺洞路事業区間の現状および整備計画 ≫ ◇ 区間:仁寺洞路(安国洞十字路~鐘路2街十字路) ◇ 規模:幅10m、延長550m 位置図 現状写真   ◇ デザイン改善の前後写真 上水道マンホール 下水道(雨水)マンホール
SMG 2,658
ソウル市世宗路に太陽光発電のバス停·ベンチ設置

ソウル市世宗路に太陽光発電のバス停·ベンチ設置

‒ 都心のミニ太陽光発電所第1号、スマホ·タブレット端末の無料チャージ ‒ バス停とアートベンチの屋根に太陽光電池モジュールを設置、電力生産·運営に利用 ‒ 漢江、近隣公園、地下鉄の駅周辺の売店など、市民の生活エリアでの新再生エネルギー発電の拡大   ソウルのシンボルの一つである世宗(セジョン)路(世宗文化会館前)に、太陽光エネルギーを利用し、スマホやタブレット端末をすぐにチャージすることができるバス停とアートベンチが登場した。バス停のモニタリングシステムやバスの到着時刻を知らせるバス情報案内端末にも太陽光発電による電力が使われる。 ソウル市は、こうした都心のミニ太陽光発電所第1号を7月から2ヵ所で運営するとし、急に充電する必要がある場合、充電できる場所を探し回ることなく無料で利用できるようになると発表した。市民の生活を便利にするために作られたこの2施設の太陽光発電の秘密は屋根にある。 環境にやさしいガラス建築材と一体化した太陽光電池モジュールの「BIPV」を使用したことがその秘密。そこに有線·無線の充電システムを搭載したことで充電が可能になった。 ※ BIPV(Building Integrated Photovoltaic):建築材と一体化した太陽光電池モジュール   太陽光バス停 太陽光アートベンチ 有線·無線の太陽光充電器 太陽光バス情報案内端末   公共機関が建築材と一体化した太陽光電池モジュールを活用し、充電システムまで備えた発電所を都心に設置したのは今回が初めてで、「太陽の都市ソウル」に向けた市民密着型太陽光発電施設の普及策の一環としてソウル市が推進した。設置された太陽光電池モジュールの容量はそれぞれ752W級で、発電量は1時間で60台の携帯電話(携帯電話1台当たり12.5W基準)を充電できる規模だ。太陽光発電により月72kWh 規模の電力が生産される。何より、太陽光バス停とアートベンチを活用すれば、タブレット端末を利用し簡単な業務をこなすこともできるため、都心のスマートスペースとして新しい文化が定着することが期待される。   携帯を利用した映画鑑賞 タブレット端末を利用した業務処理   ソウル市は今回の都心ミニ太陽光発電所第1号を手始めに、漢江、近隣公園、地下鉄の駅周辺にある売店など市民の生活エリアを最大限活用し、太陽光など新再生エネルギーのシンボルを引き続き増やしていく方針だ。   二村(イチョン)駅漢江公園のハイブリッド保安灯 トゥクソム漢江公園のソーラーゾーン 太陽光道路防音壁 ゼロエネルギー体験団地   市庁(シチョン)駅、鐘閣(チョンガク)駅、東大門(トンデムン)駅など、流動人口が多い地下鉄の駅周辺にある売店10ヵ所の屋根にも250W級の太陽光電池を設置し、環境にやさしい電力の使用を拡大していく。   地下鉄の駅周辺にある売店のミニ太陽光発電所   また、太陽光などの新再生エネルギーの裾野を拡大するため、25の自治区別特化事業も活性化し、各地域の環境にマッチしたデザインで最先端の新再生エネルギー体験空間を年末までに完成する予定。   恩平(ウンピョン)区のエコテーマパーク 城東(ソンドン)区の太陽光休憩所 江東(カンドン)区のヘッサルトンネル   ソウル市グリーンエネルギー課のクォン·ミン課長は、「この世宗大路のバス停のベンチに設置されるミニ太陽光発電所は、都心の中でも太陽光など新再生エネルギーの生産を肌で感じてもらいたいという取組の一貫だ」としながら、「市民の生活エリアを最大限活用した太陽光発電所の拡大により、低エネルギー消費社会に向けた市民のコンセンサスを形成し、エネルギー生産への市民参加を促したい」と語った。
SMG 3,254

ソウル市、MERSで危機に瀕した観光市場の復活に向け総力

‒ 「ソウル観光活性化対策」9日(木)発表…10月初めまでの通常回復を目標に力量を集中 ‒ 中核メッセージ「ソウル観光、まさに今だ!」海外の主要広報媒体に集中発信 ‒ 集中広報マーケティング…市長が直接訪れるリレーロードショー、『私たち結婚しました』中国版のロケ支援 ‒ 歓待シーズン運営…1+1コリアグランドセール、ソウルバザーフェスティバル、韓流スターメガコンサート ‒ 観光業界の活力回復支援…ソウルトラベルマート、最大2千万ウォンの集客インセンティブ     ソウル市が、 中東呼吸器症候群(MERS)で半減したソウル観光市場を、中国の国慶節(10月1日~7日)にあたる10月初めまでに通常回復させるという目標を掲げ、観光市場の復活に総力を挙げる。昨年10月、韓国観光公社が発表した統計によると、中国国慶節の連休期間(10月1日~7日)だけで16万4千人が訪韓(2013年同期比38%増)しており、ソウル市は少なくとも今年の国慶節のチャンスは逃すまいと戦略を打ち出した。このために市長自ら積極的に行動に乗り出すほか、市が使えるあらゆる広報媒体、行事、インセンティブなどを総動員し、大々的な広報マーケティングの展開はもちろんのこと、韓流スターや韓流コンテンツを積極的に活用するといった全面的な観光客誘致に乗り出す。 戦略全体を貫く中核メッセージは、「ソウル観光、まさに今だ!(就是现在,来首尔吧!)」。そこには、一つ買うともう一つもらえる「1+1プログラム」の特典など、MERSで一時的に足が遠のいているこの時期が、むしろソウルでお得な観光ができるチャンスであるという意味が込められている。まさにピンチをチャンスに変えるという戦略。まず、ソウル観光対策本部長を自任した朴元淳(パク・ウォンスン)市長が、中国、東南アジア諸国を直接訪れる。8月初め、光州、上海、北京など中国主要都市の訪問を手始めに、ソウル観光市場が以前の水準に回復するまで、何度でも足を運び観光セールス活動を展開する計画。現地の代表的な旅行会社も直接訪問し、人々が集まるショッピングモールや街中などで直接アピールを行う。 さらにソウル市は、現地メディア、オンライン媒体、韓流コンテンツなどにあらゆる広報マーケティング力を結集させる。まず、中国の芸能番組のソウルロケを支援する。現地で同時間帯の視聴率一位を獲得している 『私たち結婚しました』中国版は、現在最終協議段階に入っており、他の番組ついても同じく実施する予定。また、中国国内TV、衛星放送、機内ビデオサービスを通じて、「ソウル観光、まさに今だ!(就是现在,来首尔吧!)」のメッセージを集中的に発信する。国内はもちろん、中国や東南アジアで人気を集めている芸能番組『ランニングマン』を明洞(ミョンドン)などのソウルの主要観光地で撮影し、中国や東南アジアで再び広報を行う方策も進めている。 民間参加型プログラムも実施する。具体的には韓国2大航空会社が中国旅行会社の社長団約400人を招待し、朴市長が観光のホットスポットを直接ガイドするというもの。14日は大韓航空の招待客と南山(ナムサン)の八角亭(パルガクジョン)を通る漢陽(ハニャン)都城の城郭路を歩き、16日はアシアナ航空の招待客と共に明洞を歩く。 ソウルを再び訪れた観光客が満足を超えて感動することもできるようなショッピングや文化イベントも連日開催される予定。サマーセール(7月)、コリアグランドセール(8月28日~10月31日、韓国訪問委員会共同協力)、ソウルバザーフェスティバル(8月)などのイベントのほかにも、韓流スターメガコンサートをソウル広場で開催(10月)し、全世界にオンライン生中継も行う。 9月中にソウル観光商品を海外アウトバウンド会社に広報・販売する「ソウルトラベルマート」を開催し、集客規模に応じて、一時的に最大2千万ウォンのインセンティブを支給するなど、低迷している観光業界が主体的に危機を乗り越えられるよう、観光業界の活力創出に向けて集中的に支援を行う。 ソウル市は、このような内容を盛り込んだ ▲MERSによるマイナスイメージの改善に向けた大々的な広報マーケティング ▲ソウル観光歓待シーズンの運営 ▲観光業界の活力復活を3つの柱とした「ソウル観光活性化対策」を発表し、政府、観光業界、市民と共にMERSで足が遠のいた外国人観光客を呼び戻し、観光業界の復活を図るために総力を挙げると、9日(木)発表した。 集中広報マーケティング…市長が直接足を運ぶリレーロードショー、『私たち結婚しました』中国版のロケ支援など ソウル市は、今後編成予定の追加補正予算案を広報マーケティングに集中的に投入し、ソウルに対するネガティブなイメージの早期改善に向けて積極的に取り組む方針だ。朴市長の中国・東南アジアリレーロードショーについては、現地で人気を集めている韓流スターも同行し、ソウルの紹介やファンミーティングの開催などの方策も協議されている。 歓待シーズンの運営…1+1コリアグランドセール、ソウルバザーフェスティバル、韓流スターメガコンサート 「観光客歓待シーズン」は10月まで運営される予定で、ソウルを再訪した観光客に満足を超えて感動をも与えられるよう、ショッピングや文化など、様々なソウルの魅力を体験することができる機会を提供するのが目的だ。特に中国の国慶節期間(10月1日~7日)中に、韓流スターメガコンサート、花火大会(10月3日)、韓国最大のソウルバザーフェスティバルを開催し、中国人観光客を迎える。今回初めて開催されるソウルバザーフェスティバルは、ソウル市がソウル広場、光化門(クァンファムン)広場、清溪(チョンゲチョン)広場を全面的に使用し、中小規模企業者の商品を安価で大々的に売り出す行事として構想中。これは中小規模企業者の売上にも貢献するものと期待される。 また、ソウル市主管の主要フェスティバルも観光活性化に重点を置いて行われる予定。「漢江モンタン・サマーフェスティバル(7月)」、鍾路(チョンノ)・清溪観光特区で行われる「六矣廛(ユギジョン:朝鮮時代の鐘路にあった6種類の大商店)体験フェスティバル(9月)」、アーティストたちのストリートライブなど、観光客に見どころ満載のイベントや多様な体験の場を提供するほか、ソウル広場に常設公演場を設けオーケストラやバンドの公演なども行う(9月~10月)予定だ。 ソウル市はMERSの終息に合わせて、ソウル観光の再跳躍を図り、観光業界の自主的なサービス改善に向けた実践課題に取り組む決議などを盛り込んだ「ソウル観光人ハンマウム(心をひとつに)大会」も開催する。 観光業界の活力回復を支援…ソウルトラベルマート、最大2千万ウォンの集客インセンティブ 最後に、MERSにより活気を失った観光業界が自主的に危機を乗り越えられるよう、ソウル市は観光業界の活力創出を集中的に支援する予定だ。9月中に4日間行われる「ソウルトラベルマート」には、中国や東南アジアなど国内外の旅行業者300社から1千人を招待し、ビジネス商談やツアープログラムの説明会、ターゲットとなる国・地域に合わせた招待視察旅行などを実施することで、海外の旅行会社にソウルの観光商品を積極的にPRし、販売できる場を設ける。 今年下半期に開催予定の「Hi!ソウルフェスティバル(9月)」、「ソウル世界花火大会(10月)」、「ソウル・ピッチョロン祭り(11月)」など、主要フェスティバルやイベントに関する情報を国内外の旅行会社に事前に提供し、観光客向けた座席を確保するなどして観光商品化を後押しする。また、この期間中に特別乗換ツアープログラムも運営する予定だ。8月から10月まで計7回開かれる夜市には約100社が参加し、韓流関連の商品、手工芸品、食べ物、公演などを楽しむことができる。場所は未定。 官民合同のソウル観光活性化TF等を運営-MERS克服に向けた実行力の確保 これを機にソウル市は、観光関連機関や観光業界、専門家などが参加する強固な官民協力体制を整えることで、短期的にはMERSを克服しソウル市観光の早期回復に取り組む一方、長期的には観光客2千万の観光都市造成に向けたビジョンを作っていく計画だ。ソウル市のキム・ウィスン観光体育局長は「今回のMERS事態は観光業界にとって最大の危機ではあるが、この危機を賢明に乗り越えることができれば、ソウル市の観光が大きな再跳躍を果たすチャンスにもなる」とし、「一人でも多くの観光客を誘致し、明洞の街が観光客で賑わい、ソウルの観光業界が再び活気を取り戻せるよう努力を惜しまない考えだ」と語った。
SMG 2,415

ソウル市、韓国自治体初の「労働政策基本計画」を樹立

□ 「労働」が尊重されるソウル市づくりに向けた変化が始まる。ソウル市は5ヵ年の「ソウル市労働政策基本計画」を樹立・施行すると明らかにした。これは、地方政府レベルで「労働行政」の概念を取り入れ樹立した韓国自治体としては初めての試みで、勤労監督権・労使紛争調整権がないなど自治体の極めて限られた権限・条件などを考慮し、選択と集中を通じて「ソウル型労働政策モデル」を構築するというのがその特徴だ。 ○ 同計画は、「労働を尊ぶ特別市ソウル」のビジョンの下、「労働者権益の保護」と「使用者の模範的な役割の確立」という2大政策目標と61の細部課題で構成される。 □ 今回の計画は、様々な当事者間の利害関係が密にかかわり合うという労働政策の特性を考慮し、労使民政が2年半もの長期間に渡って共に取り組み、得られた結果だ。 ○ 民主労総・韓国労総の2大労総、女性・青年など各界を代表する労働団体および使用者団体の声を反映させ、市議会・学会・研究機関・中央政府(ソウル地方雇用労働庁)からの意見収集を行ったほか、労働問題の専門家による諮問タスクフォースの運営(8回)、労働団体など現場からの意見収集(15回)、政策討論会、「勤労者権益保護委員会」および専門家懇談会の開催など絶えず誠実な意思疎通を図ってきた。 <①労働問題の根本原因の解決に向けた一歩として「労働教育・相談」に市政の力量を集中> □ ソウル市の最初の試みは、労働問題において最も基本的で不可欠な「労働教育・相談事業」だ。 ○ まず、ソウル市傘下の教育機関である「人材開発院」に労働教育課程を新設するなど一般公務員向けの労働教育を大幅に強化し(今後5年間で6,700人の見込み)、一般市民や事業所を直接訪ねる「希望労働アカデミー」を通じて現場中心型の労働教育(今後5年間で約11万9千人の見込み)を実施する。 ○ 労働3権の紹介など基礎的レベルに留まっている現在の中学・高校の教科課程における労働教育を、充実した事例別の内容や肌で感じる実習型方式に改善する方策と、卒業後すぐに就労する「特性化高校」の生徒を対象に労働権利および関係法令に関する詳細な教育を義務的に行う方策を教育部に提案する。 ○ また、労働現場で起こりうる労働権利の侵害や不当労働行為などの問題を類型別にQ&A方式でまとめた「ソウル労働権利章典(仮称)」のブックレットを発行するほか、モバイルアプリやSNSを通じてアクセシビリティーを確保し、毎年新たな事例や法令の改正事項などをアップデートする。 ○ 労働教育・相談事業も大幅に拡大。青少年・女性・高齢者など弱者層の教育・相談(5年間で約2万人の見込み)を実施し、今年2月にオープンした「ソウル労働権益センター」および既存の4自治区の労働福祉センター(5年間で2万5千人の見込み)、「市民名誉オンブズマン制度」(5年間で1万3千人の見込み)を通じた相談もさらに拡大して運営する。また、青年インターンシップなどの就労者教育や事業主向け教育(5年間で2万6千人の見込み)も実施する。 <②女性・青少年・感情労働者・特殊雇用形態労働者など弱者層向け対策の構築に重点> □ ソウル市は、サービス業の割合が71%(全国平均56%)と他地域に比べ高く、零細企業(5人未満)が全体の81%を占めているため、女性・青少年・感情労働者などの弱者層が多いだけでなく、最近宅配サービス・運転代行など特殊雇用職従事者が急増しており、同市はこうした労働者を配慮する対策づくりに重点を置いた。 ○ まず、介護従事者・訪問販売員・保険設計士など仕事の性質上訪問・移動が必要な女性労働者が移動の合間に利用できる休憩所を2019年まで現在の8ヵ所から25ヵ所へと拡大する。また、「アルバイト青(少)年権利保護センター」(5ヵ所)を通じて青少年の権利保護を図り、青少年が理解しやすいよう作成された「青少年労働権利手帳」も毎年改定発行する(5年間で19万部の見込み)。 ○ 一方、感情労働を伴うサービス業の過重な精神的ストレスを解消するため、「感情労働者の人権保護に向けた企業MOUの締結」を2019年まで現在の9社から59社に拡大する。 ○ また、運転代行など特殊雇用職従事者の労働環境を改善するため、「24時間オープンの休憩室」を試験的に運営(1ヵ所)したあと拡大するほか、セーフティーネット構築を目指す社会保険適用策などを中央政府に提案する予定だ。障がい者のリハビリや職業教育の強化に向け、職業リハビリ施設の職員を2019年まで90人以上増員し、施設改善事業(253ヵ所対象)を実施する。 <③雇用安定・適正賃金・労働時間など5大労働懸案に関し、模範的使用者モデルを試験導入> □ ソウル市は、雇用の安定・適正賃金・労働時間・労使協力・職場のハラスメントなど5大労働懸案に関して、模範的な使用者の役割を果たすための先導的モデルを開発し、試験導入を経たのち、民間での拡散を促す計画だ。 ○ まず、今年4月まで5,625人の非正規職を正規職に転換し、引き続き2017年まで1,697人を正規職に転換することで、総計7,322人を正規職化する。これを通じ、定年退職を保障することで雇用安定や処遇改善、職に対するプライドの向上を図る計画だ。 ○ また、ソウル地域の高い物価水準、住宅費、私教育費などを考慮し、労働者の適正賃金を保障するため、全国の広域自治体としては初めて「ソウル型生活賃金制」を2015年から本格的に導入したソウル市は、市や投資機関・出捐機関の直接雇用労働者420人に優先的にこれを適用したほか、標準マニュアルを作成し、25の自治区にソウル型生活賃金制の導入をすでに勧告している。さらに今後公共契約および民間分野への拡散も推進する予定だ。 ○ それとともに労使が互いに尊重し合う文化を拡散させるため、昨年11月ソウル市が発表した投資機関・出捐機関の革新方策に盛り込まれている「参加型労使関係モデル」の具体的な適用策に関する研究を今年中に実施する予定で、試験導入後の成果を見てから拡散の可否を慎重に検討する計画だ。 ○ さらにソウル市は、家族と一緒に夕食時間を過ごせるようにするなど、労働者の暮らしの質を向上させるための「ソウル型労働時間短縮モデル」の開発にも取り掛かり、公共部門の試験導入機関を選定して適用したあと、その成果によって拡大の可否を検討する方針だ。 ○ 加えて、最近社会的に話題になっている職場のハラスメントの予防策を講じた同市は、通報ホットライン(経済振興本部長直通:02-2133-7878)を開設・運営中で、職場のハラスメントの予防教育を実施するとともに悩み相談窓口も設置する。 <④市民の命に直結する労働安全問題にも関心、中央政府とともに改善方策づくりへgt; □ 一方で、工事現場の安全など労働安全問題は、市民の命に直接関わる上、労働政策においても非常に重要であることを考慮し、ソウル市は本格的に労働安全問題に関心を持ち、様々な改善策づくりに取り組む。 ○ まず、ソウル市が発注する工事の現場労働者および管理者を対象に専門心理カウンセラーによる心理相談を行い、2019年まで9,000人の心理相談を推進することで、事故を未然に防止し、危険発生を最小限に留める。 ○ ソウル市は建設現場で働く外国人労働者が言語や生活環境に適応しにくい現実を考慮し、2019年まで総計1,850人を対象に「デリバリー安全教育」を実施する。 ○ また、「清掃勤労環境施設ガイドライン」を作成し、2019年まで約400ヵ所の清掃労働者のシャワー施設や休憩施設など施設面での改善を図り、安全な労働環境を造成する。 ○ 現在、産業災害補償保険法上、労災保険の適用から除外されている小規模・小額工事の労働者(工事代金2千万ウォン未満など)も、その適用対象に含む内容の法令改正を提案するなど、中央政府とともに持続的に労働安全改善策を推進する予定だ。 <⑤実質的な労使民生協力体系の構築および行政基盤づくり> □ 最後にソウル市は、今回発表する労働政策基本計画の実行力を確保するとともに、持続的な修正・補完・発展を図るための制度的基盤づくりにも取り組む。...   Read more
SMG 3,086
50種類の安全事故体験、「ソウル安全体験ハンマダン」開催

50種類の安全事故体験、「ソウル安全体験ハンマダン」開催

‒ 4月23日(木)~25日(土)汝矣島公園の文化広場で3日間開催(9:30~17:30) ‒ 災害安全、火災安全、生活安全、交通安全など6つのマダン、78の体験コーナーを運営  ‒ 体験を中心とした安全教育の機会を提供し、市民の災害対応能力の向上を図る ‒ 官民合同の緊急救助総合訓練(開幕訓練)、国際セミナーなど様々な付帯イベントを開催 □ ソウル市と(株)韓火(ハンファ)損害保険が共同で、韓国最大の総合安全体験イベントである「ソウル安全体験ハンマダン」を汝矣島(ヨイド)公園の文化広場で4月23日(木)~25日(土)の3日間開催する。「ソウル安全体験ハンマダン」は、災害安全、火災安全、生活安全、交通安全、身の安全、ふれあいなど6つのマダン(場)で構成され、各マダンには78の多彩な安全体験コーナーと好奇心に応える情報コーナーが用意される。 ▲ 「災害安全マダン」では地震、台風、風水害、山崩れ、水難事故、渓谷横断、地下鉄安全など14の体験コーナー ▲ 「火災安全マダン」では消火器の使用、火災時の避難要領、消防士体験、火災鎮火体験など10の体験コーナーが運営される予定。 ▲ 「生活安全マダン」では、電気・ガス安全、昇降機安全、心肺蘇生法など17つのコーナー ▲ 「交通安全マダン」では自転車、シートベルト、交通安全ルールなど12のコーナーが用意される。 ▲ 「身の安全マダン」では、児童虐待、性暴力、迷子防止などに関する安全教育が行われ、 ▲ 「ふれあいマダン」では、科学体験、レゴ遊び、環境保護、ロッククライミング体験など21の遊びコーナーが用意される。 □ 23日(木)午前10時~11時には、開幕を報せる「災害対応官民合同緊急救助総合訓練」が行われる。ソウル市や(株)韓火損害保険、永登浦(ヨンドゥンポ)区、永登浦消防署、警察など21の機関から約1,300人が参加し、ソウル市の朴市長も現場で市民と共に体験する予定。 □ 今回、韓火損害保険本社の(永登浦区汝矣大路56)で行われる訓練の重点事項は次の通り。大型・高層ビルで火災が発生した場合のゴールデンタイム内の初動措置および官民集団対応を目標に、消防車両や隊員が事前待機せず実際に出動することで臨場感を高めると同時に、災害拡散時のソウル市の段階別集団対応体系が実際に稼動して行政機関間協業体系を構築するなど、実践さながらの訓練を展開する予定だ。また、ビルの入居者や関係者など約1000人の市民が避難するなど、リアルな防災教育の機会になると思われる。 □ 特に、今回の訓練には日本、モンゴル、台湾、べラルーシなど4ヵ国の消防隊員20人が参加するため、国際都市ソウルのプレゼンスに相応しい「国際合同消防訓練」としての特別な意味をもつ。 □ 今年で9回目になる「ソウル安全体験ハンマダン」は、2007年「119大祝祭」に始まり、毎年約8万人もの子どもや青少年、家族ぐるみでの訪問があるほど名実共に国内最大の安全体験行事として位置づけられている。 □ ソウル市クォン・スンギョン消防災難本部長は、「実際の災害現場では長年経験を積んだ消防隊員でも負傷することがあるほど危険要素があらゆるところに潜んでいる。それだけに、普段から市民を対象とした安全体験教育を繰り返し、災害対応能力を培うべきだ」とし、「数日前、ソウル市江西(カンソ)消防署で心肺蘇生法を学んだ小学生が、教育を受けた直後に50代の男性を助けた。このような美談が今回の体験行事を通じてまた現れることを期待する」と述べた。 ※添付:関連写真、会場配置図などの参考資料 □ 安全体験の現場写真 渓谷横断体験 緊急脱出(緩降機)体験 □ 官民合同緊急救助総合訓練(開幕訓練)の訓練場の写真
SMG 2,093
世界都市の市長らが気候変動対応を呼びかける

世界都市の市長らが気候変動対応を呼びかける

‒ 世界都市市長フォーラム開催、気候変動対応に向けた都市・地方政府の挑戦課題や協力策を議論 ‒ 「市長協約(Compact of Mayors)」に基づき、都市・地方政府の気候変動対応に向けた国際協力を強化 ‒ パリ締約国会議(2015年12月)で発足する新国際気候体制(Post-2020)への理解を深める ‒ 「ソウル・アクションプラン」などフォーラムの成果をパリ締約国会議(COP21)で報告・共有予定 ‒ 市長協約の履行および拡大を支援し、都市間協力強化に向けた「市長フォーラムの定例化」を提案 ∗ 気候変動対応に向け世界都市の代表が一堂に会する。ソウル市は、朴元淳(パク・ウォンスン)市長を始めヨハネスブルグのパークス・タウ(Mpho Parks Tau)市長、モントリオールのドニ・コデール(Denis Coderre)市長、国連ダーバンプラットフォーム特別作業部会のアハメッド・ジョグラフ(Ahmed Djoghlaf)共同議長などが参加する「世界都市市長フォーラム」を4月10日(金)、DDP(ソウル・トンデムンデザインプラザ)で開催すると明らかにした。 ∗ 今フォーラムは、気候環境分野における世界最大規模の都市・地方政府会議である「イクレイ世界都市気候環境総会」の開催とともに「市長協約の拡散による『POST-2020』に向けた地域の気候変動対応の加速化」というテーマで開かれ、世界共通の課題である地球温暖化や異常気象などの気候変動に対応するため、都市・地方政府の意志を集結させる場として設けられた。 ∗ 「市長協約」は、2014年9月に国連本部で開かれた国連気候サミットで潘基文(パン・ギムン)国連事務総長のイニシアチブにより、世界有数の都市・地方政府のネットワークであるイクレイ、C40、UCLGを代表し、ソウルの朴元淳市長、リオデジャネイロのエドゥアルド・パエス(Eduardo Paes)市長、パリのアンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)市長が共同で発表したものだ。協約を遵守し、気候変動対応に向けた各都市・地方政府の取り組みやその成果を一貫したプロセスで報告することで合意した。 ※新気候体制「POST-2020」:先進国だけに温室効果ガスの削減義務を課すという既存の気候体制、「京都議定書」の限界を克服し、先進国および開発途上国が全て積極的に参加する全地球規模の合意が実現する新たな気候体制のこと。 京都議定書が温室効果ガスの削減を中心とした体制である一方、新気候体制は国際社会の気候変動対応をさらに強化するため、削減、適応、財政、技術、力量強化、透明性などあらゆる分野をより幅広く扱う。 ※市長協約(Compact of Mayors):市長協約は3つの世界都市ネットワークが気候変動対応に向けて現在行っている取り組みを盛り込んだ合意文で、毎年都市ごとの温室効果ガス排出量の削減目標と緩和・削減計画を報告し、削減データを単一プラットホームの「イクレイ・カーボン都市気候レジストリ(cCR: Carbonn Climate Registry)」で公開することを中核内容としている。市長協約には、「イクレイ:持続可能性をめざす自治体協議会」、「C40(世界大都市気候先導グループ)」、「UCLG(都市・自治体連合)」がパートナーとして参加したほか、国際連合人間居住計画(UN-Habitat)がこれを後援している。 ∗ 市長協約は、3つの世界都市・地方政府ネットワークによる気候変動対応の取り組みを盛り込んだ合意文で、「『POST-2020』に向けた地域の気候変動対応」の新たなモメンタムでもある。 – 毎年、都市・地方政府は単一プラットホームの「イクレイ・カーボン都市気候レジストリ(cCR: Carbonn Climate Registry)」に温室効果ガスの排出削減目標と気候変動適応計画などを登録し、その履行状況をありのままに公開することを主な内容としている。 ∗ 今フォーラムは、国家間の合意に先立ち、都市・地方政府が自ら温室効果ガスの削減目標を示すことで、各国がより強化された自主決定の約束草案(INDCs)を国連の気候変動枠組条約(UNFCCC)に提出するよう促すと期待される。 ∗ また、今フォーラムを通じて都市・地方政府の気候対応の重要性を確認し、各大陸を代表する都市の市長らが都市別の削減目標と履行策を提示する。 ∗ 国際社会の関心や注目が集まる中、国連の気候変動協約の実務を担当するダーバンプラットフォーム特別作業部会のアハメッド・ジョグラフ共同議長が参加し、気候変動対応に向けた交渉過程や都市・地方政府の役割について発表を行う予定で、ミケル・レンテナール(Michel Rentenaar)オランダ気候変動大使や韓国外交部のキム・チャヌ大使も参加し、都市・地方政府の気候変動対応に向けた行動を積極的に支持する。 <市長協約の履行・拡散に向けた都市・地方政府の実行計画 「ソウル・アクションプラン」を発表> ∗ 朴市長は、フォーラムの閉会演説で市長協約に新しく加わる都市を発表し、国連の気候変動枠組条約(UNFCCC)が出した成果に支持を表明する。次に、都市・地方政府の先導的かつ具体的な実行戦略としてソウル宣言文の行動計画「ソウル・アクションプラン」を発表する。 ∗ ソウル・アクションプランには、イクレイやC40、UCLGなど都市間ネットワークの連携強化、「市長協約」の履行・拡散に向けた都市・市長政府の温室効果ガス削減目標および履行策、気候変動適応計画の策定、力量強化への支援などが盛り込まれている。 ソウル・アクションプラン>の要約 ※全文は添付を参照 – イクレイ、C40、UCLGなど市長協約の連携機構とマイケル・ブルームバーク特使は、地方政府が主導する地域行動を通じて気候変動に積極的に対応していくという約束を再確認し、パリ締約国会議での合意形成に資する。...   Read more
SMG 2,689
世界最大の都市ネットワーク「イクレイ総会」をソウルで開催

世界最大の都市ネットワーク「イクレイ総会」をソウルで開催

– 4月8日〜12日開催、147都市の代表団など約2千人が参加する大規模国際イベント – 5日間に渡り全体会議・特別テーマ会議・分科会など計42の会議と様々な市民体験プログラムを実施 – ソウル宣言文、アクションプラン、世界都市市長フォーラムの成果をパリ開催の締約国会議(12月)で報告 – 気候変動対応策として温室効果ガス削減の共通認識を拡散、都市間協力をリードする環境外交展開 – 世界都市間のMOU、環境政策の諮問、環境学校運営で政策・技術輸出の足がかりに – 成長産業として注目される国内エコ・グリーン企業とバイヤーによる1:1の「バイヤー商談会」 – 市民・NGO・企業の参加の下、気候変動を体験できるテーマ館、ソウル市館、産業技術館を運営 – 紙の消費量を減らす、使い捨てコップを使わない、リサイクル製品を使う…エコ・スマート総会 – 朴市長、「開催成功のため行政力を集中させ、気候変動対応の都市間ネットワークを強化する」  世界最大の都市ネットワーク「イクレイ(ICLEI, International Council For Local Environmental Initiatives)」の世界総会が4月8日(水)から12日(日)までの5日間、ソウルで開催される。パリ(フランス)、東京(日本)、コペンハーゲン(デンマーク)、ハイデルベルク(ドイツ)、ブダペスト(ドイツ)、広州(中国)、ヨハネスブルグ(南アフリカ)、エドモンド(カナダ)、メルボルン(オーストラリア)、ボゴタ(コロンビア)など世界6大陸147都市の代表団(3月4日時点)やNGO関係者などが一堂に会し、「持続可能な都市未来の構築策(Sustainable Solution for an Urban Future)」をテーマに、都市の経験や知見を共有し、温室効果ガス削減に向けた都市の役割と協力策を協議する。ソウル市は、世界の主要都市が集うソウル総会を機に「ソウルの優れた環境政策」と「国内エコ・グリーン企業」の広報にも力を入れる計画だ。 総会期間中、「原発1基減らし」運動などのソウル市の代表政策を世界都市市長団に紹介し、ソウルの環境関連施設15ヵ所の見学プログラムを運営する一方、約10カ国の途上国とMOUを締結し、ソウル市の優秀政策の海外展開と関連企業の海外進出促進を図る。2日目の4月9日(木)には、売上高1億ドル以上の発注企業、政府・公共機関など27ヵ国70社の海外バイヤーが参加する商談会をソウルプラザホテル・グランドボールルーム(地下2階)で開き、国内エコ・グリーン企業の実質的な海外進出を支援する。10日(金)にはDDP(東大門(トンデムン)デザインプラザ)付近の長さ310M、4車線の奨忠壇路(チャンチュンダンノ)が歩行者専用道路として運営され、「気候変動対応に向けたソウルの約束」の宣言式および世界都市市長団の支持宣言後、参加者全員によるパレードが行われる。また、今回の総会はエコ・スマート総会という趣旨の下、メイン会場の舞台や通訳ブース、受付デスクの設置にはリサイクル材を使用するほか、原則としてマイカップを使用する。会議資料はスマホアプリなどで閲覧できるようシステム化した。 ソウル市はこのような内容を盛り込み、DDPと新庁舎、ソウル広場で開催される「2015イクレイ世界総会」の詳細プログラムを公開した上で、主催都市として開催成功のために行政力を集中させると3月10日(火)明らかにした。 -イクレイは持続可能な都市の未来を目指す世界の地方政府間のネットワークとして1990年に発足した。現在87ヵ国の約1千の都市・地方政府が会員として活動しており、韓国ではソウル市をはじめ仁川(インチョン)市、釜山(プサン)市、済州(チェジュ)市、水原(スウォン)市など計51都市が加盟している。1990年の設立時に初めて開かれた総会は以来3年ごとに会員都市で開催されている。今回のソウル総会は9回目にあたる。 <イクレイ世界総会の主要事業の概要> ①イクレイ世界総会 「都市未来のための持続可能な解決策」 ソウル宣言文およびアクションプランの詳細を発表 世界都市市長フォーラム、新気候体制の合意形成 パリ締約国会議で成果を報告(2015.12) ②世界都市間の協力強化 「温室効果ガス削減のための都市間協力・連携」 Seoul on Stage ソウル政策の拡散 都市間の環境政策交流MOUを締結 政策コンサルティング、現地で短期コースの環境学校を運営 ③ソウルの約束-1人当たり1tのCO2を削減 「気候変動対応のためソウル市民、企業、学校などが参加」 市民・市民団体・企業・行政分野の意志を盛り 込んだソウルの約束(議題)を作成 「気候変動対応に向けたソウルの約束」宣言式 ④NGO 主催、企画、進行 「気候変動対応のための市民団体の役割」...   Read more
SMG 2,181
2014年ソウル市の電力使用量3.9%減少

2014年ソウル市の電力使用量3.9%減少

– ソウル市の電力使用量が3.9%減少、全国の電力使用量は0.5%増加(集計期間2014年1月∼10月) – 全国の電力使用量のうちソウル市が占める割合も全国比で9.9%から9.5%に減少 – ソウル市各世帯の月平均の電力使用量は2013年比3.9%減の302kWh – ソウル市、企業、家庭、学校など各界が共にエネルギーの節約•生産•効率化に努め使用量を削減 ソウルの電力使用量が2年連続で減少した。2013年比でソウル市の電力使用の現況(1月∼10月)を分析した結果、全国の電力使用量は0.5%増加した一方、ソウル市の電力使用量は3.9%減少した。 < 電力使用状況 > (単位:GWh) 区分 2013.1∼2013.10 2014.1∼2014.10 増•減 ソウル市 39,201 37,673 ↓3.9% 全国 394,422 396,209 ↑0.5% (%) 9.9% 9.5%   全国の電力使用量のうち、ソウル市が占める割合も全国比で9.9%から9.5%に減少した。ソウル市における前年比の電力使用量を分析した結果、2013年度は1.4%減、2014年は3.9%減となった。他の広域市•道全体の電力使用量は、ソウル3.9%、釜山2.3%、大邱1.9%それぞれ減少し、特に住宅用、一般用、教育用は全国的に使用量が減少した。 < 他広域市における電力削減状況 > 区分 ソウル市 釜山 大邱 仁川 広州 蔚山 大田 2014.1∼10 37,673 16,557 12,346 18,174 6,814 25,066 7,568 2013.1∼10 39,201 17,040 12,586 18,855 6,904...   Read more
SMG 1,732