皆さん、ヘレン・ケラーをご存じでしょう?
ヘレン・ケラーは見ることも、聞くこともできない、それに言語障害まであった重度・重複障害者でした。しかしアン・サリヴァン先生に出会い、涙ぐましい苦しみや痛みを忍耐し、後には健常者でも真似できない偉大な業績を残しました。障害者、女性、労動者たちのための活動を繰り広げ、世界中の人々に希望を与えました。
ヘレン・ケラーは「希望」についてこのように語っています。「希望は見えないものを見えるようにし、触れることのできないものを感じるようにし、不可能なことを可能にします」
ソウル市は、障害者と非障害者が共に楽しみながら希望を見つける「希望ソウル・ヌリフェスティバル」を開催します。4月20日(土)午前10時から午後7時まで、「第33回障害者の日」を記念してソウル広場で開かれます。このフェスティバルを準備する時、イベントを計画する段階から障害者の方々、障害分野専門家、障害者団体などと一緒に意見を出し合って障害者の目の高さに合わせて準備しました。その結果、今までのイベントに加え、市民が直接障害を体験できる障害移動体験館、視覚障害者と聴覚障害者も映画が鑑賞できるように画面の解説と字幕を提供する「バリアフリー(Barrier-Free)映画」の上映、心理相談、障害者への性的暴行に関する情報提供、国民年金の相談のような生活相談などを新たに増やしました。また重度障害者の手作りの作品を展示・販売する障害者自立支援ブースを大幅に拡充しました。
音楽監督のパク・カリンさんが指揮する大韓航空女性乗務員同友会合唱団の公演をはじめ、声楽家のイ・ナムヒョンさんの祝歌、ホルト学校のプンムルペ(伝統楽団)公演、B-boy(ギャンブラー・クルー)の公演なども行われます。さらにヒョン・スク、ナム・ジン、チョン・スラなど韓国の人気歌手が参加するアイネットTV(進行クム・タンビ)の録画や障害者歌謡祭も行われる予定です。この他にも日頃なかなか歯医者に行けない障害者のため、イベント会場に来ている障害者を対象に、ソウル市障害者歯科病院の移動式診療サービスを無料で提供します。
さらにソウル市は、韓国障害者人権フォーラム社団法人とともに「誰にでも便利で」「簡単に利用できる」デザイン環境を造成するため「ユニバーサルデザイン公募展受賞作展示会」を新庁舎1階で開き、バリアフリー(Barrier-Free)映画「7番部屋の贈り物」と「タッチ・オブ・ライト」を8階の多目的ホールで午後3時と5時の2回上映します。8階の多目的ホールでは、12時30分から「発達障害者関連フォーラム」も開催されます。同市は、このフォーラムが障害者の認識改善に大きく貢献するものと期待しています。
また午前11時から12時まで「障害者の日記念式」が開かれます。私もこのイベントに参加し「2013ソウル市福祉賞(障害者部門)」を授賞し、記念スピーチをします。その後は各ブースを訪ねる予定です。同市は4月20日から26日までを障害者週間に定め、ソウル広場だけでなく、ソウル全域で自治区と障害者がひとつになるフェスティバルや人権映画祭など盛りだくさんのイベントを繰り広げる予定です。ソウル市は今後、障害者政策を計画・実施する時、「障害者の、障害者のための、障害者による」政策になるよう努力することをお約束します。
「障害者の日」を迎え、その場限りのイベント、その場限りの思いやりでなく、いつでもどこででも障害者を思いやり、1年365日が「障害者の日」となるよう努力します。障害者とその家族のみんなが幸せで健康に暮らせる「福祉特別市ソウル」を作ります。そして将来ソウル市からたくさんのヘレン・ケラーを輩出できるよう、アン・サリヴァン先生のような役割をしていけるよう最善を尽くします。