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市長演説

  • 10・29惨事一周忌を迎え、市民の皆さまへ

  • 市長演説 SMG 157

    言葉にできないほどの悲しみに苦しんでおられる遺族の皆さま、
    そしてソウル市民の皆さま、

    10・29の惨事から1年が過ぎました。
    あまりにも痛ましく、思い出すだけで胸が張り裂けます。

    犠牲となられた159名の方々のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、負傷された方々の一日も早いご回復をお祈り申し上げます。
    家族を亡くした悲しみの中、時間を送っていらっしゃるであろう遺族の皆さまをはじめ、
    市民の皆さまにも深くお悔やみ申し上げます。

    市民の命と安全を守るべきソウル市長として
    改めて惨事の悲しみと重い責任を胸に刻み、
    心からお詫び申し上げます。

    昨日、私は昨年の事故の際に発表した謝罪文をもう一度読み返しながら、
    この1年間を振り返りました。
    これまで遺族との対話や心理療法を通じて心の傷を癒し、
    防災安全システムを構築するなど
    同じような事故を二度と起さぬよう、再発防止に努めてまいりました。

    そして昨日、惨事の痛みを記憶するための
    「イテウォン(梨泰院)惨事現場追悼施設」が設置され、
    犠牲者の方々を追悼するための常設施設の新設に向けた検討も行われています。

    どれだけ立派な追悼施設を設置するとしても
    遺族の方々の悲しみを十分に慰めることはできないと思いますが、
    誠心誠意心を込めてサポートしてまいります。
    また、遺族の方々が悲しみを乗り越え、
    平穏な日常を取り戻せるよう心よりお祈りいたします。

    惨事の痛みや悲しみを克服するためには、
    二度と同じようなことを繰り返さないことが何よりも大事だと思います。

    ソウル市では、2022年12月、「大人数雲集行事の安全管理条例」を制定し、
    主宰・主管者のいないイベントの場合でもソウル市が区庁・消防・警察と共同で
    安全管理計画を策定することで、市民の安全を守るよう取り計らいました。
    大勢の人が集まったときには体系的に対応できるよう、
    高リスクなエリアに「AI CCTV監視カメラ」を設置して混雑を自動的に検知し、
    その情報を各機関にリアルタイムに送信するなど、安全確保を徹底しています。
    また、人員を補充して、ささいな兆候を見逃さないようにしており、
    防災マニュアルを1冊にまとめ、事故発生時の迅速な対応に努めています。

    今後はこれらのシステムに基づき、
    自ら進化していく「ソウル市災難対策システム」を運営してまいります。
    私もソウル市も、10・29惨事を決して忘れません。

    いかなる慰めの言葉も
    遺族の方々の悲しみを和らげることはできないということを、重々承知しています。
    遺族の方々が元気を取り戻せるまで、ソウル市は支援を惜しまず、皆さまの悲しみを共に分かち合ってまいります。

    ソウル市は、犠牲者の方々に報いるためにも、
    「市民の安全を守るソウル」をつくるために
    たゆまず全力を尽くしていくことをお約束いたします。

    2023年10月27日
    ソウル特別市長 オ・セフン(呉世勲)

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