ソウル市は、「ソウル市-大韓貿易投資振興公社業務協約」を4月18日(月)に締結した。ソウル投資庁が海外企業の投資誘致を促し、KOTRAが競争力のある韓国の中小企業やスタートアップの海外進出を支援するというウィン-ウィン(Win-Win)モデルを作り上げることを目指したものだ。
ソウル市は、KOTRAの持つ海外貿易館のインフラを活用して、フィンテックやバイオなどの新産業分野に対し積極的な投資誘致セールスに乗り出すほか、2023年からはKOTRAの海外貿易館にソウル市の職員を派遣して現地におけるネットワークの発掘も開始する。
ソウル市は、「ソウル市の5大中心事業」に対する投資誘致を達成し、ヨイド(汝矣島)・マゴク(麻谷)・ヤンジェ(良才)等に重要な海外企業を誘致するために、KOTRAと共に現地ネットワークの発掘を開始する。KOTRAはソウルに興味を持つ投資者を発掘してソウル投資庁に連携し、ソウル投資庁は投資者の立場に立って興味を惹かれる産業分野の企業発掘から経営まで、業務分野全般にわたりワンストップで支援する。KOTRA(大韓貿易投資振興公社)はグローバル市場における競争力を有する韓国の中小企業・スタートアップを発掘し、海外進出支援に全力投球する。
ソウル市とKOTRAは、このような内容を骨子として、貿易・投資動向及び関連政策に関する資料・情報交換、外国人投資及びUターン企業の誘致に向けた交流・協力事業の推進等、5つの分野に対する協力について具体的に定めた。その第一歩として、2022年6月開催予定の、テック界のオリンピックとも呼ばれる北米を代表するテックカンファレンスである「コリジョン(Collision)」に共同参加し、ソウルの有望な企業を海外投資者に紹介する計画だ。また中東・アジア等のネットワーキングを強化し、市場開拓を集中的に進めたい場所を中心にKOTRAの海外貿易館に2023年からソウル市の職員を派遣する計画である。
ソウル市は、都市競争力とKOTRA海外ネットワーク協力を通じて、グローバル競争力のある企業を育成し、海外資本を誘致できることを期待している。