ソウル市は、ヨンサン(龍山)キャンプ・キム敷地内の旧USO建物(616㎡規模)である駐韓米軍米国慰問協会(USO)に「ヨンサン(龍山)公園ギャラリー」を造成し、一般に公開することとした。114年間、韓国国民にとって禁断の地だったヨンサン(龍山)基地の建物を活用して市民に開放するのは今回が初めてである。現在では、USOがピョンテク(平沢)基地に移転したため閉鎖された。
キャンプ・キムの敷地内にある旧USO建物は、約110年前である1908年に建てられたものと推定されている。韓国戦争以降から2018年8月までUSOとして運営されるなど、韓国の近現代における歴史を共に歩んできた建物であるため、建築的・歴史的にも非常に大きな価値を持っている。
展示はソウル市と駐韓米軍が共同で主管する。ソウル歴史博物館、国家記録院、ヨンサン(龍山)文化院、個人などが所蔵している写真、地図、動画など計60点余りが展示される。73年間に渡って韓・米同盟の象徴だったヨンサン(龍山)基地の役割、韓国戦争後の65年間に渡ってソウルの発展と密接な関係を保っている駐韓米軍との関係や共生発展過程を紹介する。
ソウル市はヨンサン(龍山)公園の造成について情報を共有し、資料を蓄積して多様な意見をヒアリングできるよう、ヨンサン(龍山)公園ギャラリー内に「疎通空間」を2018年の年末から運営する。
ヨンサン(龍山)公園ギャラリーは、ヨンサン(龍山)米軍基地内の主要スポットをバスに乗って巡ることができる「ヨンサン(龍山)基地バスツアー」と連携して運営される計画だ。