1970年代、国内ニット(編織)産業の中心地だったソウル市ヨンサン(龍山)区ヘバンチョン(解放村)の「シンフン市場」が織工と若い商人たちが集まった芸術の町へと生まれ変わる。青年の流入によって活発になっているヘバンチョン(解放村)芸術工房を活用して特性化を推進し、シンフン市場の全体的な環境を改善して住民生活と芸術が共存する「アートマーケット」が造成される。
ヘバンチョン(解放村)[ヨンサン(龍山)区ヨンサン(龍山)2街洞一帯、面積33万2千㎡]はソウル市の都市再生活性化地域の一つで、「シンフン市場の活性化」は2015年12月に開催された住民ヒアリングを通じて選定された事業である。ソウル市の都市再生活性化地域は4〜5年にわたって最大100億ウォン以上の規模で地域力量強化事業、総合支援施設の拡充などに対する公共支援を受ける。
ソウル市は10億ウォンの予算を投入し、来年初めまでにシンフン市場の環境を改善する予定だ。地味で暗い市場の雰囲気の主犯だった古いスレート屋根を取り払って空が見える市場を作り、道路舗装や排水施設の整備、イベント・休憩スペースの造成、デザイン看板や照明とCCTVを設置する。
環境改善と共に地域住民組織である「ヘバンチョン(解放村)都市再生の住民協議会」を中心にシンフン市場を活性化するための様々なアイデアも議論中だ。ヘバンチョン(解放村)地域内の若い芸術家やデザイナー、ニット産業従事者などに市場のスペースを安く貸し、彼らの才能寄付などを通じて市場の活性化プログラム企画と運営に参加する。ソウル市が建物主に最大3千万ウォンのリモデリング費を支援する代わりに5年以上賃貸料の引き上げを自制する「ソウル型長期安心商店街」の導入を検討し、彼らが商圏を活性化させて追放されることがないようにする予定だ。
2016年7月25日(月)にはパク・ウォンスン市長がヘバンチョン(解放村)で「都市再生の現場市長室」を開き、今年の年末に樹立される予定のヘバンチョン(解放村)都市再生活性化計画について、住民の意見を収集して地域懸案の解決に向けた具体的な支援策が議論された。
パク・ウォンスン市長は「シンフン市場は60年代初め、パンジャチョン(都市貧困層の村)が密集したヘバンチョン(解放村)に作られ、50年余りの思い出を保管した庶民の生活の場だった」、「最近、若年層の間で人気が出ている町になったヘバンチョン(解放村)だが、依然として老後低層住居地とシンフン市場は解決しなければならない課題」といい、「今回の現場市長室を通じてヘバンチョン(解放村)の主人である住民のみなさんの意見を多様に聞き、住民が望む都市再生を作っていく」と話した。