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市長演説

  • 2023年オ・セフン(呉世勲)ソウル特別市長より新年のご挨拶

  • 2023 계묘년 오세훈 서울특별시장 신년사

    愛するソウル市民の皆様、そしてソウル市のご家族の皆様!

    2023年癸卯年の新年が明けました。
    本年も市民の皆様方のすべての願いが飛躍的に叶う一年になりますよう、
    心よりお祈り申し上げます。

    昨年2022年は実に多事多難の年でした。
    コロナ禍はいまだ終息されることがなく、
    国内外の条件がますます厳しくなりゆく中で民生経済は凍りつきました。

    何よりも、2022年夏には記録的な豪雨によって
    人命被害と財産被害が発生したこと、
    また158名の方々が惜しくも命を失ったイテウォン(梨泰院)惨事が発生したことについて、
    市民の生命と安全を担うソウル市長として
    重い責任を感じております。

    もう一度最初から始める気持ちで、一つ一つを変えてまいります。
    関連法と制度を点検して、
    すべての市民の方々が完全に日常回復するときまで、
    できる限りの努力を注いでまいります。

    尊敬するソウル市民の皆様!

    市民の皆様の熱望と時代精神を胸深くに刻んで
    民選8期のいかりを上げ、
    喫緊な民生と市政課題の解決に全力で取り組み続けているうちに、
    いつの間にか6か月の歳月が過ぎ去りました。

    ソウル市が志向する「弱者との同行」という
    市政コアバリューを全うするには時間が足りませんでしたが、
    市民の皆様のご協力とソウル市のご家族の方々のご労苦のおかげで、
    「同行・魅力特別市」へ向けて本格的に跳躍するための準備が整いました。

    所得が少ないほどより多く支援する
    ソウル型未来福祉モデル「安心所得」の所得保障実験を開始して、
    教育のはしご復元のための「ソウルラーン」は、
    子どもたちに実質的な助けと機会を提供する
    プラットフォームとして定着しています。

    再開発・再建築の活性化のため都市計画審議期間を短縮させて、
    建築・交通・環境など部門別の審議を画期的に統合した
    「迅速統合企画」は、現在79か所で推進中で、
    多世帯・多所帯住宅中心の低層住居地域を整備する
    「モア住宅・モアタウン」も、65か所で活発に推し進められています。

    AI、ビッグデータ、フィンテックなどデジタル大転換の時代に求めれる
    能力を教育する「青年就業士官学校」7か所が開門して、
    「病院安心同行サービス」、「チョンセ・ウォルセ安心契約サポートサービス」など
    1人世帯の暮らしの質向上のための
    分野別安心政策に取り組んでいます。
    また、「ママパパ幸福プロジェクト」を推進して、
    「子育てしやすい都市」づくりに努めています。

    クァンファムン(光化門)広場は、歴史と文化の中心空間兼
    森と水が調和する市民の憩いの場に生まれ変わって
    8月に再開場し、
    100年以上の間高い塀で囲まれていたソンヒョンドン(松峴洞)地は、
    開かれた緑地広場となって市民の元に戻ってきました。

    全国初の野外図書館「本読むソウル広場」で
    毎回約5,000人が都心の中のオアシスを体感したほか、
    厳しい停滞状態が続いていたソウルの観光産業は、
    「ソウルフェスタ」によって回復の兆しを見せました。

    愛するソウル市民の皆様、そしてソウル市のご家族の皆様!

    現在、ソウルは未来へ向かって羽ばたくための重要な岐路に立っています。
    ソウル市、更には大韓民国が成長を続けるためには、
    社会の両極化を速やかに正して、
    都市の革新と新成長産業に対する投資を継続しなければなりません。

    「同行・魅力特別市」は、このような市政哲学をもとに
    大韓民国の競争力を牽引する
    民選8期首都ソウルの新しいビジョンです。

    2023年は、「同行・魅力特別市ソウル」へ向けて
    本格的に跳躍・飛翔する元年となるでしょう。

    2023年の一年も民生の寒波は更に激しくなる見通しですが、
    これまでしっかり固めてきた分野別の政策基盤をもとに、
    社会のセーフティネットを一層強固にして
    地域経済を活性化させ、ソウルの競争力を高めるために
    最善を尽くしてまいります。

    まずはじめに、ソウル市民の誰もが幸せな暮らしを営める、
    美しく魅力に溢れたソウルづくりに励んでまいります。


    1千万市民が暮らす地であるソウルは、長い歴史、美しい自然環境、
    最先端科学技術、トレンディなライフスタイルが
    調和する魅力的な都市です。

    そして今、K-POP、ドラマ、映画などの韓流文化コンテンツや
    ビューティー、ファッションなど誰もが真似たいスタイルによって、
    世界中がソウルを注目しています。

    この機会を最大限活用して、
    ソウルを名実相伴う最高の魅力都市、
    「世界の流行をリードする最先端都市」として跳躍させて、
    付加価値の高い未来フード産業を盛り立てて、
    持続可能な雇用を創出してまいります。

    まず、海外観光客3千万人時代を切り開くため、
    興味深さと活力が溢れるソウルづくりをします。

    ハンガン(漢江)は、パリのセーヌ川・英国のテムズ川の5~6倍の川幅、
    全長41㎞に及ぶ無限の潜在力を持つソウルの観光資源です。
    それにもかかわらず、韓国観光公社によると、
    ソウルを訪れた外国人10人のうち1人だけがハンガン(漢江)に訪れるといいます。

    2023年には、ハンガン(漢江)をソウルの位置を高める代表観光スポット兼
    ソウルの代表ブランドにします。
    ソヘ(西海)ベッキル事業を本格的に再開して、
    北東アジアと西海、ハンガン(漢江)を連結する「ソウル港」を築き、
    チャムスギョ(潜水橋)を全面歩行橋に転換します。

    ハンガン(漢江)で皆が美しい夕焼けを楽しんで
    異色の経験と思い出をつくれるよう、
    眺望スポット、大観覧車、水上アートステージ、水遊び場を設置して、
    熱気球夜景体験、ドローンショー、花火祭りなど
    盛り上がるお祭りやイベントを年中開催します。

    また、ソウルを世界的なメディアアートのランドマークに育成します。
    美しいハンガン(漢江)の夜を彩るレーザーアートと光の公演を催し、
    クァンファムン(光化門)広場一帯の建物全面でメディアファサードショーを開催して
    幻想的な見どころを提供して、
    外国人観光客の誘致と周辺商圏の活性化を図ります。

    クァンファムン(光化門)広場でも本読むソウル広場を拡大運営していきます。
    広場全体に及ぶ図書館運営とともに、
    文化公演、トークコンサートなどを開催して、
    都心の真ん中で文化を享有できる
    品格ある空間を築きます。
    これにとどまらず、芸術的価値を建築段階から
    都市インフラ全体に反映させて、
    イノベーションとクリエイティブの「グローバル都市」として成長してまいります。

    最近、ソウルの空間に対する未来ビジョン
    「2040ソウル都市基本計画」を最終確定して、
    高さ35階という画一的な基準を削除して、
    硬直した土地の用途地域システムを柔軟に改編しました。

    これを通じて、今後多彩なスカイラインと競争力ある都市景観を
    確保できることはもとより、
    急速に変化する未来都市環境にも
    対応できると期待しています。

    第2に、革新成長拠点を中心にソウルの新成長産業を育成して、
    投資を活性化させ、ソウルをアジア金融ハブとして跳躍させます。


    世界の主な都市との金融競争力を測定する代表指数
    「国際金融センター指数(GFCI)」にて、
    2022年ソウルは128都市中11位を記録するなど、
    3年連続上昇傾向を示しており、
    グローバル創業エコシステムランキングも初めて世界10位内にランクインしました。

    今後も、革新企業に対する投資を一層活性化させるため、
    2026年まで5兆ウォン規模の「ソウルビジョン2030ファンド」を作り、
    投資会社が密集するカンナム(江南)区テヘランロで
    スタートアップ投資関連のすべてのサービスをワンストップサポートする
    「ソウル創業ハブスケールアップセンター」を開所します。

    ヨイド(汝矣島)とマポ(麻浦)一帯をデジタル金融産業クラスターとして育成するため、
    マポ(麻浦)にてフィンテックとブロックチェーン分野のスタートアップを支援する
    「第2ソウルフィンテックラボ」の運営を開始します。

    ヤンジェ(良才)AI革新地区内に
    人工知能研究兼企業支援アンカー施設である「AI支援センター」を設立して、
    「青年就業士官学校」も今年15か所まで拡大させます。

    第3に、生計と住居の心配のない
    「弱者同行特別市ソウル」を完成させます。


    現行福祉システムで発生を免れられない死角地帯によって、
    最近生活苦に耐えられず幽明境を異にする
    心苦しい事件の発生が続いています。

    複雑な選別手順を果敢になくした
    「安心所得」の実現可能性と客観性を高めるため、
    テスト事業参加世帯数を当初の800世帯の2倍となる1,600世帯へ拡大させて、
    意味深い研究結果を得られるよう取り組んでまいります。

    住宅供給は継続的に拡大して、
    半地下、屋上小屋、コシウォン(考試院)、都市貧困層のバラック住居、ビニールハウスなど
    最低住居水準に満たない住居脆弱層のため、
    よりきめ細かい住居セーフティネットを構築します。

    水害に脆弱な半地下住宅は
    買入や整備を通じて漸進的に減らしていき、
    火災に脆弱で老朽化したコシウォン(考試院)には
    改装費用を支援、
    または「ソウル型公共寄宿舎」の設置を推進します。

    都市貧困層のバラック住居、ビニールハウスなど劣悪な環境に居住する
    住居脆弱層が安全な公共賃貸住宅へ移住できるよう、
    保証金、引越し費用、生活必需品費用も支援します。

    高い住宅価格と雇用不安によって
    資産形成に困難をきたしている青年たちも支援します。

    2023年も駅勢圏青年住宅5千戸を竣工して、
    青年たちのチョンセ詐欺被害予防のため、
    チョンセ保証金返還保証加入対象を、
    2023年には2022年500人の3倍となる1,500人へと拡大します。

    さらに、「希望二倍青年通帳」の支援対象を
    7,000人から10,000人に拡大して、
    困難な環境でも一生懸命働く青年たちの資産形成をサポートします。

    それにとどまらず。2023年7月からはソウルに登録されたすべての障害者の方々に対して、
    障害等級にかかわらずバスの利用料金を全額支援します。
    最重度障害者の場合は同行者にも無料乗車を支援して、
    障害者の移動権を保障して、経済的支援と社会参加を拡大させます。

    人生の転換期を迎える中壮年世代のため、
    職業教育、創業支援、デジタル能力などを集中的にサポートする
    「ソウルラーン4050」を推進して、安全な老朽設計を支援します。

    先に述べた「弱者同行政策」に対する
    法的根拠づくりと実効性のある運営のため、
    上半期中に「弱者同行の価値拡散および活性化のための条例案」を制定して、
    弱者動向指数の開発も完了させます。

    第4に、ソウルが市民が健康な都市、
    愛する家族と幸せな日常生活を営める
    「子育てしやすい都市」にします。


    強固な公共医療インフラ拡充のため、
    ソチョ(瑞草)区ウォンジドン(院趾洞)にはソウル型公共病院を、
    ウンピョン(恩平)区チングァンドン(津寛洞)にはリハビリに特化した公共リハビリテーション病院を建設します。
    重症障害者も快適に歯科治療を受けられるよう、
    カンソ(江西)区トゥンチョンドン(登村洞)に第2の障害者歯科病院も建設準備中です。

    深刻さが日増しに高まる気候変動にも徹底的に備えます。
    カーボンニュートラルを実践するため、
    ディーゼル車の早期廃車保証金支援対象を4等級まで拡大する一方で、
    電気自動車・水素自動車の購入費用を支援して、
    不足する電気自動車充電インフラを拡充していきます。

    ソウルの合計出産率は0.63人(2021年)であり、
    現在私たちは類を見ない少子化問題を抱えています。
    ママパパの暮らしが尊重され子育てしやすい都市をつくるため、
    「ソウル型キッズカフェ」を2023年中に100か所まで増やして、
    子どもの面倒を一時的に見たり子どもと一緒に遊べる
    「ソウルママ・パパVIPゾーン」も17か所まで拡大します。

    乳児を持つ家庭の養育空白を埋めるため、
    親戚や知人が子どもの面倒を見たり民間保育サービスを利用する場合、
    最大1年間毎年30万ウォンを支給する
    「ソウル型子供ケア費用」支援を開始します。

    第5に、ソウル市民がいつどこへ行っても
    安全な都市環境を築いてまいります。


    先に述べたすべての政策は、
    安全が基になってこそ意味をもち実現されます。
    市民の方々が二度と集中豪雨の被害を被らないよう、
    カンナム駅、クァンファムン(光化門)、トリムチョン(道林川)一帯をはじめ、
    2032年までにサダン(舍堂)、カンドン(江東)、ヨンサン(龍山)における
    大深度雨水排水トンネルの設置を完了します。
    浸水脆弱地域を中心に雨水処理施設を拡充して、
    老朽化した不良下水マンホールを整備して、
    マンホール墜落防止施設の設置も拡大していきます。
    イテウォン(梨泰院)惨事のような悲痛な事故が二度と繰り返されないよう、
    骨身を削る努力を続けてまいります。

    人混み管理に全身全霊を尽くすため、
    2022年11月には安全総括室内に人波管理チームと災難対応チームを新設し、
    安全管理の死角地帯だった「主催者のいない大人数雲集行事」に対して、
    ソウル市長が安全管理を行う条例も制定されました。
    これをもとに、市民が密集するイベントの安全対策を速やかに樹立して、
    災害発生時には初動対応を徹底的に行えるよう管理します。

    さらに、地下鉄駅舎の安全確保のため、
    混雑度の高い駅舎から安全スタッフ883人を優先的に配置して、
    先端技術を活用したスマート人波管理技法を
    ソウル全域に拡大していきます。

    橋梁・トンネル・高架車道などを先制的に安全点検して、
    市民が安全かつ快適に地下鉄を利用できるよう、
    使用年数が25年を超す老朽化した電車車両968両を交換します。

    最近ストーキングによる凶悪犯罪の発生が続くなか、
    ストーキング被害者が安全かつ健やかに日常へ復帰できるよう、
    ワンストップ支援システムを構築します。
    被害者が一度申請するだけで、
    心理・法律・医療など一連のサービスをパッケージで提供し、
    出勤・帰宅時には同行サービスも提供します。

    2022年から施行している
    重大災害処罰法にも能動的に対応してまいります。
    ソウル市が管理する施設だけでなく、
    民間の小規模事業場などの安全脆弱施設に対する実態調査も行って、
    訪問する安全コンサルティングサービスを開始します。

    尊敬し愛するソウル市民の皆様!

    ソウルは今一度飛躍しなければなりません。
    私たちの社会の弱者を抜かりなくケアして同行しながら、
    ソウルを世界で最もトレンディな魅力都市にするため、
    力強く踏み出してまいります。

    狡兎三窟、賢いウサギは3つの隠れる穴を掘って
    未来に迫る危険に徹底的に備えることを意味する四字熟語です。

    民選8期の主な事業は本年から本格化されるだけに、
    市民の皆様との約束を必ず守るため、
    賢いウサギのように準備に万全を期してきました。

    新年には、弱者に一層寄り添って「同行」するソウル、
    世界の人々が愛する「魅力」的なソウル、
    すべての市民がより「安全」なソウルづくりに邁進してまいります。

    2023年癸卯年の新年、あけましておめでとうございます。ありがとうございます。

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