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プレスリリース

  • 2013年度の地下鉄1回用交通カードの外国人利用者数、 日本語を抜いて英語がトップ

  • プレスリリース SMG 2,483
    • – ソウル市が2011年から2013年までの「ソウル地下鉄1回用交通カードの外国人利用現況」を発表
    • – 英・日・中の3ヵ国語での利用件数は1万4千件と全体の7.9%
    • – 外国人の利用が年々増加…2013年度は英>日>中の順で日本語を抜いて英語がトップに
    • – 6月は中国人、3月は日本人の利用が多く、特に中国人の利用率が高いのは「梨大(イデ)駅」
    • – ソウル市、「外国人観光客が公共交通を利用しやすいよう引き続きサービスの向上を図る」

    ソウルを訪れる外国人観光客は地下鉄「2・4号線」と「明洞駅」を最も多く利用していることが明らかになった。また、日本人観光客数が減ったことで、2013年度からは英語の1回用交通カードの利用件数が、これまで最も多かった日本語を抜いてトップになった。これは、2011年から2013年までの「地下鉄1回用交通カードの外国人利用現況」について分析したソウル市の調査によるものだ。同市は2009年5月から各駅の1回用交通カード券売機で英語・日本語・中国語の多言語サービスを提供している。

    • 1回用交通カード券売機を利用するとき、最初の画面で言語を選択できる。英・日・中のうち一つを選びクリックすると、目的地の選択や料金の支払いの案内をその言語で受けることができる。

    2011年から2013年までの地下鉄1回用交通カードの外国人利用枚数は合計1万4千枚で、これは韓国語によるものとあわせた全体の利用枚数(17,800万枚)の7.9%に当たる。

    • 3年間のサービスの言語別利用件数においては、日本語が686万件(3.9%)と最も多く、英語510万件(2.9%)、中国語204万件(1.1%)と続いた。

    (単位:万件)

    区分 2011年 2012年 2013年 総計
    日本語 262.8 252.2 171.8 686.8
    英語 158.6 171.5 180.2 510.3
    中国語 50.2 66.1 88.0 204.3

    < 2011年~2013年 1回用交通カード券売機多言語サービスの年度別利用件数 >

    < 外国人による1回用交通カードの利用件数は年々増加…2013年は日本語を抜いて英語がトップに >

    地下鉄1回用交通カードの外国人利用者数を年度別にみると、2011年470万件→2012年490万件→2013年440万件と毎年400万件以上利用されていることが分かる。特に1回用交通カード全体の発売枚数のうち、韓国人による需要は年々減る一方で、外国人による利用は増え続けている。1回用交通カードの利用における外国人の割合は、2011年6.9%→2012年8.3%→2013年8.4%と毎年増加し、2014年上半期には9.5%に達した。

    区分 2011年 2012年 2013年 2014年*
    韓国語 発売比率 (件数) 93.1% (6,302) 91.6% (5,371) 91.6% (4,751) 90.6% (2,170)
    外国語 発売比率 (件数) 6.9% (470) 8.3% (490) 8.4% (440) 9.5% (228)
    総計 発売比率 (件数) 100.0% (6,772) 100.0% (5,861) 100.0% (5,191) 100.0% (2,398)
    *2014年上半期(1月~6月)の発売現況

    < 2011年~2014年 1回用交通カードの年度別発売比率 >

    言語別利用比率におけるランキングの変化も目立つ。2011年度には日本語(55.7%)>英語(33.6%)>中国語(10.7%)の順に多かったが、2013年度からは英語(41.0%)>日本語(39.0%)>中国語(20.0%)と、英語が日本語を追い越したことが見て取れる。

    • 実際、日本語の利用件数が2011年260万件→2013年170万件と、34.6%減少している一方で、中国語の場合、2011年50万件→2013年88万件と、約66%ほど増加したことが分かった。

    < 2011年~2013年 外国語別発売枚数の現況 >

    01

    2013年に仁川・金浦国際空港から入国した日本人観光客数は216万人、中国人観光客数は219万人と同じくらいだが、言語別地下鉄の1回用交通カードの利用枚数は、日本語の利用が172万枚と、88万枚の中国語に比べ2倍ほど多く、比較的に日本人観光客の地下鉄利用率が高いことが分かる。

    • 年度別の発売件数を見ると、2011年の場合、中国語の利用件数(50万件)に比べ、日本語(262万件)が5倍以上多く、2012年には中国語の利用件数(66万件)が日本語(252万件)を約4倍上回っている。

    02

    < 2011年~2013年 日本人と中国人の入国者数および1回用交通カードの発売件数の比率 >

    • ソウル市は、この現象について、団体旅行客が多い中国人観光客の場合、旅行会社のチャーターバスで移動するケースが多く見られる一方で、自由旅行を好む日本人観光客は市内バスや地下鉄を多く利用しているためだと分析している。

    < 英·日·中 3ヶ国語全て地下鉄「2·4号線」、「明洞駅」で最も多く利用 >

    順位 韓国語 英語 日本語 中国語
    駅名 利用客数 駅名 利用客数 駅名 利用客数 駅名 利用客数
    1 高速ターミナル 338,483 明洞 19,597 明洞 59,026 明洞 14,520
    2 ソウル駅 281,044 梨泰院 13,852 乙支路入口 29,888 東大門歴史文化公園 9,321
    3 江辺駅 186,414 ソウル駅 13,471 ソウル駅 29,574 乙支路入口 6,183
    *月平均利用客数(乗車/降車合計)

    < 2011年〜2013年 1回用交通カードの利用客数が多かった駅の言語別順 >

    韓国人が高速ターミナル駅(月平均33.5万件)>ソウル駅(27.6万件)>江辺(カンビョン)駅(18.4万件)の順で多く利用しているのとは明確に異なることが分かる。

    • ソウル市はこれについて、韓国人の場合、主に他の地域から短期間でソウルを訪れた人がターミナル·ソウル駅などで1回用交通カードを利用することが多いが、外国人の場合、ショッピングなどの観光目的でカードを利用しているケースが多いからだと分析している。

    < 中-6月、日-3月に最も多く利用…中国人利用率の高い、2号線「梨大駅」 >

    中国語は6月に10.8%、日本語は3月に12.3%と最も多く利用されていたが、英語は一年中10%前後を維持し、ばらつきが大きくないことが分かった。特に今年に入り、2号線「梨大駅」での中国人の利用率が大幅に増加している。2013年1月から6月まで間、梨大駅で中国人が購入した1回用交通カードは合計1万3千枚だったが、2014年には2万9千枚と前年比2倍以上(114.7%)増えたことが明らかになった。

    • • これは、昨年と今年、ソウル市内駅全体での中国人利用率の増加幅(79.9%↑)より34.8ポイント高い数値だ。
    • • ソウル市はこれについて、梨花女子大学の「梨花(イファ)」という言葉が、中国語でお金を稼ぐという意味の「利発(リパ)」と発音が似ていることから、中国人が梨花大学を観光名所として訪れているからだと見ている。さらに、韓国SBSの「星から来たあなた」など、最近人気を集めた韓流ドラマも中国人の利用が急増した一因だと分析している。

    時間別に多く利用される駅も言語によって異なることが分かった。▴英語の利用者は、09〜10時 景福宮(キョンボックン)駅(3号線)、22時以降 弘大入口(ホンデイック)駅(2号線) ▴日本語は、05〜06時 ソウル駅(1·4号線) ▴中国語は、22〜24時 東大門歴史文化公園駅での降車が多かった。この時間帯を除いては、英·日·中3ヶ国語全て明洞駅(4号線)での降車が最も多かった。ソウル市チョン·ジョンウク交通政策課長は「今後、外国人観光客のために様々な乗車券の導入を検討するなど、ソウルを訪問する外国人が簡単で便利に公共交通機関を利用できるようサービスを持続的に改善していく」と明らかにした。