考試院家賃半額に関する政策ワークショップ
月日:2012年2月14日 会場:ヨンドゥンポ(永登浦)区ソンボビル5階
心が重いです。先ほどパク・チョルス代表がおっしゃった一種の社会の縮図といいましょうか、多くのソウル市民が直面する住宅問題の現実の中で、大きな絶望が支配しているような気がします。考試院や過密集住地域、サウナ、漫画喫茶、旅館、ネットカフェといった施設について考えなければなりません。キム・ソンテ先生とキム・キルウォン先生がおっしゃった狭い部屋の劣悪な衛生とトイレとラーメン。18~19世紀の英国の産業化時代にどんどん拡大する都市の中で、見向きもされなかった階層にいた人々の暮らしが、21世紀においてそのままソウルの中心地で再現されています。
多くの人が苦痛と絶望を感じていることに、ソウル市長として重い責任を感じています。政府と国民が私たちを見捨てていないということに希望を感じると言われたこと、そうした関心さえあれば私たちは希望を育むことができるというお話が心に響きました。全てはその関心が問題解決につながると考えます。
本日、私は考試院にも過密集住地域にも行ってみましたが、今お話を聞かせて頂いて多くのことに気づかされ、新しい政策の必要性を感じています。パク・チョルス先生の発表の中で、特に非営利考試院や長期契約考試院、特別法の問題、出資財団、さらにはパク・チソン考試院やキム・チャンフン考試院の事例もありました。これらをしっかりとシミュレーションして解決策を模索しようとのお話もありました。ソ・ジョンギュン先生がおっしゃったいくつかの政策を統合すれば、現実的かつ実効性のある政策が出てくるのではないかと思いましたが、先ほどおっしゃった通りです。今運動をされている方々が政策を全部考えなくてはならない、それでよいと思うかもしれませんが、そうではありません。ソウル市の職員はそのために給料をもらっているのです。想像力とアイデアを持ち寄り、現在の予算や制度、法の枠組みの中でどんな方法が良いのかを研究して皆様と話し合わなくてはならないと思います。
そして、皆様がおっしゃったように、ここにすべての答えがあります。私が普段接することも聞くこともなかった集会を見ながら、むしろ希望を抱きました。「やってみようの会」や「蛍の光の会」「ドラマエキストラの会」や組合があるとは知りませんでした。ヨンマ共同体は以前から知っていましたし、民生行動連帯といったものは自助的集会だと思います。
いくら政府やソウル市が支援しようとしても、自らの意志と情熱がなければ政策の効果は半減します。しかし、幸いなことに、辛い絶望の中にありながらも自ら解決しようとする意志がありますから、その力とソウル市の政策が組み合わせられれば良い結果が出ることでしょう。本日の集会は、早くに正解を見つけて直ちに実施しようというのではなく、実効性のある政策に向かって進む第一段階だと思います。こうした集会を続けていけば、良い結果がもたらされるでしょう。