2026年以降は、埋立地に生活ごみを焼却せずそのまま埋め立てることが禁止される中、ソウル市は現在運営中の4か所の広域資源回収施設(ヤンチョン(陽川)・ノウォン(蘆原)・カンナム(江南)・マポ(麻浦))に加え、新たな資源回収施設を2026年までに建設する。
新しい資源回収施設は、現在やむを得ずそのまま埋め立てている廃棄物をすべて処理できるよう、1日の焼却量1,000トン規模で造成する。そうすることで、2026年には「そのまま埋め立てゼロ」が実現される予定だ。
特に市は、新しい資源回収施設を「嫌悪施設」ではなく「期待施設」として造成し、資源回収施設のパラダイムを書き換えることを目標にしている。デザイン、エコ、コンテンツなどあらゆる面において魅力的なランドマークであり地元の名所として造成することで、近隣地域の発展と経済の活性化を牽引するものとする。
ソウル市は、焼却施設は100%地下に設置し、地上部には資源回収施設とは思えないような洗練された建築デザインの複合文化タウンを造成する。業務・文化施設、公園など地域の発展に役に立つ施設を誘致し、資源回収施設の特徴であり忌避の象徴でもあった高い煙突は観光アイテムとして逆手に取って活用して、展望台、回転レストラン、遊具、スカイウォークなどを造成する。
高度にクリーンな施設として建設し、先端技術が集約された世界最高の汚染防止設備を備え、大気汚染物質・悪臭・騒音を最小限に抑える。周辺の居住地区等とは分離された作業車両専用の出入用道路も開設する。
地域の住民には確かなインセンティブを提供する。ソウル市は約1,000億ウォンを投資して資源回収施設に地域住民の希望する利便施設を導入し、年間100億ウォン規模の「住民支援基金」も造成することで、アパート管理費・暖房費など住民の福利厚生の増進に使用できるようにする計画だ。
参考1 新しい広域資源回収施設の概念図 (例)
区分 |
鳥瞰図 |
都心
広域資源回収施設 |
|
水辺
広域資源回収施設 |
|
外郭
広域資源回収施設 |
|