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[2015] 市長挨拶

  • 我々はみんな違うからこそ 美しいのです。

  • [2015] 市長挨拶 SMG 829

    2015年第35回障害者の日記念式

    日付 2015年4月18日 | 場所 クァンファムン(光化門)広場

    尊敬する市民の皆様、こんにちは。お会いできて嬉しいです。ソウル特別市長パク・ウォンスンと申します。本日は実にいいお天気ですね。このように晴れ晴れとした暖かい春の日、「第35回障害者の日」を迎えて開かれる「2015ともにソウルヌリフェスティバル」にお集りいただいた皆様に、深く感謝申し上げますとともに心から歓迎申し上げます。また、厳しい環境の中でも障害を克服し、暖かい心で慈善活動を通じて社会のお手本となっているソウル市福祉賞受賞者の皆様にも、心からお慶び申し上げますとともに感謝申し上げます。そして、本日のフェスティバルを準備してくださったソン・ヨンホ準備委員長をはじめ、関係者の皆様ならびボランティアの皆様にも御礼申し上げます。

    親愛なる市民の皆様、私の尊敬する人の一人に、豪州の幸福伝道師と呼ばれる障害者、「ニック・ブイヂ」という方がいます。腕と足がない障害を持って生まれましたが、誰よりも暖かい心と健全な精神で世の中を見つめ、障害者だけではなく、健常者にも希望を与えている方です。彼はこう言いました。「世の中に完ぺきな木や花などはありません。我々はみんなが違うからこそ、美しいです」と。

    本日、この場にお集まりの障害者の方も、健常者の方も、市民の皆様も、私はみんな美しいと思います。その理由は我々みんなは完ぺきではありませんが、世の中にたった一人の存在であるからです。皆様、そうだと思いませんか?

    そこで、ソウル市はみんながともに生きる美しいソウル、ともに幸せになる特別市を築くために努力しております。何より、体は不自由であっても、暮らしの自由が失われてはならないという原則の下、障害がもはや障害でないソウルを作るために、力を注いでいます。

    去年2月発表した「ソウル市障害者人権増進基本計画」は、まさにその出発点になると思います。従来の障害者人権センターの職員を増員することで、カウンセリングはもちろん、法律支援や調停仲裁、福祉サービスにいたるまでサポートする計画です。また、警察や自治区など関係機関との連携をより強化し、障害者の皆様が人権侵害で苦しむことがないようにします。

    特別な介護が必要な発達障害者のための取り組みも行っていますが、2月にオープンした「幸福プラス発達障害者センター」では、現在約60人ほどの発達障害者が暖かいケアを受けながら、自立するための準備をしています。今年の下半期には「発達障害者生涯教育センター」を試験的に運営し、今後拡充していく計画です。

    サムスングループとともに2017年開院を目指して建設を進めている「こども病院サムスン発達センター」は、長期の待機期間により治療時期を逃してしまうような残念な状況を、大幅に減らしてくれると期待しております。また、今年11月からは「発達障害者の権利保障及び支援に関する法律」が施行される予定ですが、この法律が計画通りに施行されるように、しっかり準備してまいります。

    障害者の皆様の生活の質を高め、積極的な経済活動と社会参加を手助けするための最善の方法は、雇用を確保することだと思います。ソウル市は率先して、ソウル市と市の傘下機関において障害者向け公共雇用約3,000件を確保する計画です。また、障害者就業博覧会を通じて民間雇用約1,500件をさらに確保する計画ですが、こうなれば障害者のための雇用計約4,500件が生まれると思います。皆様、いい計画ではありませんか。

    尊敬する市民の皆様、去年は非常に我々の心を痛める事件が多く発生しましたが、そのうち一つが、まさに活動補助ヘルパーの支援を受けられず、火災現場で惜しくも命を引き取った故ソン・グッキョン事件です。ソウル市は、このような不幸なことが二度と起こらないよう、障害者ヘルパーサービスをさらに強化してまいります。今年2月からは24時間ヘルパーが必要な障害者100名を対象に、活動補助時間を1日19時間から24時間に伸ばしました。障害者を介護する家族や従事者の皆様が、少しでも養育の負担から解放され、休息を取ってリフレッシュできるように、重度障害者ヘルパー旅行支援も拡大しています。

    しかし、皆様、我々が進むべき道はまだ遠いと思っています。ソウル市も以前とは違う社会、より変化した世の中づくりに先頭に立って取り組もうと全力で努力しておりますが、まだまだ不十分なのが現状です。その道のりは遠いですが、進むべき道、私は皆様とともにその道を進みたいと思います。一日でたどり着くことはできませんが、地道に一歩一歩進めば、いつかは我々が望むその道にたどり着けると思います。

    「私は本日、女にはなれない。私は本日、黒人にもなれない。しかし、私は本日障害者になることはできる」。米国の著名なコラムニスト(ジョージ・ウォール)の言葉です。まさに我々全員に該当する言葉であると思います。

    尊敬する市民の皆様ならび障害者の皆様、非障害者の皆様、障害は特別なものではありません。誰にでも起こりうることです。本日の「ともにソウルヌリフェスティバル」のように、我々がともに協力すれば、障害者と健常者が区別や差別されることなく共存できる社会、誰もが自分の夢を実現できる社会、みんなが堂々たる市民の一員として差別されることなく暮らしていける、ともに幸せな成長を享受する社会をつくっていくことができると思います。今とは違う、我々が夢見る、「もう一つの社会」を作っていくことができると思います。

    たとえ、その道が険しく困難なものでも、我々がともに協力すれば、ここにいる我々がともに協力すれば、決して寂しく辛い道ではないと思います。皆様、ともに協力していきましょう。私とソウル市が先頭に立ってまいります。ありがとうございました。