- 徒歩観光客が多い都心5か所の歩行環境を改善、公共施設のデザイン・悪臭も管理
ソウル市が、観光客がソウルに足を踏み入れた瞬間に感動と期待を抱けるよう、主な関門にソウルのアイデンティティと歓迎の意味が込められた「シンボル街路の森」を設置する。
また、ソチョン(西村)、イクソンドン(益善洞)など徒歩観光客が多く訪れる都心内の5か所の歩道の幅を広げて、歩道・車道の段差をなくすなど、歩行環境を集中的に改善する一方で、都市の印象を左右する工事現場の仮囲い、公衆トイレなどの公共施設のデザインも変えていく。
まず、空港があるインチョン(仁川)・キンポ(金浦)をはじめ、他の都市からソウルへ進入する「主な関門」の街路に緑地やオブジェなどを設置して象徴性を強化する。
また、観光客の流入が多い交通の要衝には、旅行者専用空間「トラベルラウンジ(Travel Lounge)」を設置する。トラベルラウンジは、観光情報をただ提供する案内所の機能を超え、両替・チャージ・荷物の保管など旅行におけるさまざまな利便性を提供して、旅行者間のコミュニケーションを支援する空間として運営される予定だ。
ソウル市は来年から、徒歩観光客が集中する四大門内の5か所の主要地域に置かれてスムーズな歩行の妨げになっている障害物の撤去に取り掛かる。
徒歩観光の需要が多いのにもかかわらず歩行環境が劣悪な、▲ソチョン(西村)セジョン(世宗)村グルメ文化通り、▲イクソンドン(益善洞)屋台通り、▲チョンノ(鍾路)花市場、▲DDP西側グルメ通り、▲市庁ソゴンロ一帯を対象に、換気口・公衆電話ブースなどの設置物30種を改善して、地域の特性を反映させた特化通りにする。
最後に、目に見えないまま観光と暮らしの質を低下させる「悪臭」対策にも取り組む。市は来年まで、流動人口が多い都心内の75か所の主要地域に下水管路・側溝などの悪臭遮断装置を設置して、清潔な都市環境を維持する。
ソウル市は今後、ハンガン(漢江)・プカンサン(北漢山)のような自然環境、夜間景観などソウルが持つ資源を活用して、観光施設だけでなく観光サービスやコンテンツの品質向上に取り組む計画だ。
歩行環境改善先導事業による設置例
(ソチョン(西村)) セジョン(世宗)村 グルメ文化通り |
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(イクソンドン(益善洞)) 屋台通り |
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(チョンノ(鍾路)) 花市場 |
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(DDP) 西側グルメ通り |
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(市庁) ソゴンロと ナムデムンロ7ギル |
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