ヨンドゥンポ(永登浦)消防署安全点検現場
月日:2012年12月26日 会場:永登浦消防署
最高の専門家の立場から見て、目に見える問題を全般的に再点検してみてください。火事あとの火の用心よりも、事前にいつもこのように準備していくことが重要です。
今日の主なテーマである超高層マンションを見ても、建設が続いている状況で、先日もプサン(釜山)ヘウンデ(海雲台)の火災事故は、大きな人的被害には至らなかったものの、示唆する点が大きいです。そのような事故があったにもかかわらず、私たちがきちんとした備えをしていなければ、大きな問題でしょう。その後、装備などの改善はありましたが、依然こうした問題があるので、ソウル市内の高層ビルだけ別途業務委託をするといったことも検討してみてください。それは決して財政の浪費でないと考えます。バルコニーも日本ではみなマンションに設置されています。ところが私たちの場合は、それも全部居住空間として使っているでしょう?万一、これが、事故が起きたらすぐに住宅全体に火災が広がって、避難できる空間がありません。
安全においては譲歩がありえません。また、報告を受ける時はみなきちんと対処できると思うのに、事故が起きてみると問題が出てくるでしょう。現場が重要です。事故が起きたのに作動しないという問題があるでしょう。時には不正ともつながっています。形式にとどまらず、実質的に作動するか、それをしっかり見なくてはなりません。駐車場の場合も自分たちの管内の駐車場をいつも見て回ると良いですね。何回も見ていれば、問題が集中しているのはここではないかと気づくことができます。プクチョン(北村)のような場合は、狭いので路地の奥まで入れません。例えば、あちらから入れば、その路地までは行けなくても隣の家まで行くことはできる、このような形でソウル市内全ての家がこういうふうに設計ができていなければならないという話です。ある家は行けて、ある家は行けないのではしごが必要だ、このような形の設計が各ケースに合わせて、家ごとに行われる必要があります。ソウル市内全域、どんな所でも火災が起きたら、そこにはこのように行くのがよい、このように想定ができていなければなりません。
弱い地域もあるでしょう。そういったことを番地ごとに、建築物ごとに全部整理しておけば、検索するだけで出てきます。この地域はどんな地域で車両はどのように止めればよくて、どのように接近し、どんな装備が必要だという情報が整理されているのか、ということですね。ソウル市内全ての住宅をみな分析し、現場へのアクセス、消火方式、こういったものを全部整理して、実際に即して表示し、総合的に整理されてしかるべきではないでしょうか。例えば、任意で一カ所を決めて、その現場がどんな様子で、どのように消防車や装備が接近できるか、どんなものが不可能か、把握できているかということです。国会、ソウル市長公館、こうした場所だけでなく路地のような場所でもどこで消防車を止めるのが最も良いか、このようなことがいつも準備できていれば容易になるでしょう。
最近のようにIT技術などを通じて全数化すればどうでしょうか?現場に合うように消防車が接近できる道路を赤で表示し、例えばある家は建物はあるが車両が入れないとすれば、最も近いところはどこか、車はどのように入るのかなどです。
私たちは、報告はいつもうまくいっています。ところが事故が起きてみると不十分だったことが分かります。だからこそ現場で常に点検してください。例えば、地下鉄の消火器を使ってみると実際には使えないものも多くあります。新聞にも大きく出ていたでしょう。そんなことがないようにしてください。
今日、超高層が重要だと申し上げましたが、比較的最近は事故がありませんでしたが、事故はいくら注意しても起こることがありますから。さきほど63ビルディングでも申し上げましたが、私たちは建築においてガイドラインがきちんとあるのは事実ですが、技術は絶えず発展しています。政策博覧会をするようにと申し上げたのもそのためです。企業は良い機材・資材をつくってもソウル市の誰に話せばよいか分からないと嘆いています。創造的革新は常に起きているのに、ソウル市が受け入れる方式がかたくなだという意味です。それで政策博覧会を通じて誰でも提案できるようにしようというのです。ウィキペディア時代なのに、消防資材でも良いものを発明してソウル市に提案したいけれども提案するところがないのですから。ソウル市ではこういうことを誰もができるようにしましょう。私たちは2年前にやった、3年前にやったと言って満足してはいけません。
外国の事例も調べて、ロンドン、ニューヨークなどの都市では、これをどのように発展させているのか見る必要もあります。水防と関連する生活安全ガバナンス、これも消防において大変重要だと思います。初期の予防が一番重要で、火災が起きても初期に自ら行動することが重要ですよね。初期に広がってしまうと消火は大変なので、入居者や住民は言うまでもなく、協力システムがきちんと作動しているのか見なければなりません。そのような面で義勇消防隊やこうした方々の役割が大変重要だと思います。この方々に対する教育、訓練などが実際的に行われるといいですね。
生活安全ガバナンスが消防において活性化すれば本当に良いですね。事故が起きた後に、逆に確かめていくとこれが間違っていた、これが足りなかった、そう思うでしょう。過去のインチョン(仁川)カラオケ事故、シーランドの事例などを見ても、こういったことがつながっているでしょう。また、不正と関わっているケースも多いですね。幹部が重要だと思います。時々は現場を抜き打ち検査するなどして、ソウル市では一切このような事故が起きないようにしなければなりません。
安全は黙っていても守られるものではなく、本当にしっかりと点検して予防した時に得られる結果です。安全は運によるものではなく、努力によるものです。