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ソウル通信

  • 地下鉄運営システム10の改善策

  • ソウル市総合ニュース SMG 3,086
    basic_img_000015162 ソウル市は、2014年5月2日に地下鉄2号線サンワンシムニ(上往十里)駅で列車が追突する事故が起きたことを受けて、事故再発防止に向けた「地下鉄運営システム10の改善策」を発表した。 1~4号線の全区間で始発運行前に特別点検を実施 ソウル市はまず、市民が地下鉄に乗るときに感じる不安を払拭するために、トラブル発生の連動データを事故直後に原状回復させ、地下鉄2号線の信号システムの一斉点検をはじめ、地下鉄1~4号線の全区間で始発運行前に施設の特別点検を実施している。また、来週から7月末まで、ソウル市が主管し、地下鉄1~9号線の信号システム全般にわたって外部専門家との特別合同点検を実施する。 モニタリング用監視カメラの補強など二重・三重の安全管理システム 今後の事故防止対策として、人と機械は完璧ではないという認識のもと、どちらか一方にだけ依存しない二重・三重の安全管理システムの構築を推進する。このために、約130項目からなる国家機関の承認体制「鉄道安全管理体制」を導入し、安全システムへの信頼性を向上させる一方、トンネル内でのモニタリングのために、始発運行列車に監視カメラを設置し、分析チームを編成する。 5分以内に伝達~初期対応完了 「ゴールデンタイム目標制」の導入 また、5分以内に状況伝達と市民保護、初期対応を完了させる「ゴールデンタイム目標制」を導入・推進する。実際に事故が発生した場合は、現場の職員らの初期対応が最も重要であることから、地下鉄運営機関の職員全員に「鉄道安全教育の履修」を義務化するなど緊急状況への対応教育を拡大する計画だ。 専門家との合同点検・モニタリングを常時実施 人的ミスの排除に向けた列車の軽整備など10の分野において、243に上る外部の協力会社に対する指導・監督や安全教育を強化する。協力会社の体制の問題点の根本的な解決に向け、委託業務のうち市民の安全と直結し、常時的な業務については、直営または子会社による運営を再検討する。 また、民間の鉄道専門家が参加する透明な合同点検を常時実施する。各分野の外部諮問専門家計200人の人材プール制を導入し、信号分野など11の分野の施設に対する定期点検や履行状況の確認などの実施を推進する計画だ。 老朽化した列車の交換を前倒しし、「SMART統合管制センター」を構築 中長期の対策としては、老朽化した列車の新車両への交換を前倒しし、現在路線別に運営されている管制センターを「SMART統合管制センター」に統合する。老朽化した列車に分類された2号線の500両は当初計画から4年前倒しして2020年まで、3号線の150両は2年前倒しして2022年までの交換を目指し、8775億ウォンの予算を投じる計画だ。1号線の64両を来年までに大修繕し、2号線の列車を優先して交換を推進する。「SMART統合管制センター」は、来年2月までに建設の妥当性調査を完了させ、設計と建築工事を経て2019年に運営を開始する計画だ。 一方、地下鉄の耐震補強、老朽化した施設の再整備、無賃輸送の補填は、国費支援が切実な状況だ。ソウル市は、無賃輸送の補填について、コレイルへの支援額と同じ程度の国費支援が必要と話す。
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