光化門広場オープンから1年、訪問客は計1400万人余り、1日平均3万7000人 ソウルの中心に位置し、ソウル市を代表する名所となった光化門(クァンファムン)広場が、8月1日で1周年を迎えました。光化門広場は、朝鮮時代の王宮である景福宮(キョンボクグン)の朱雀大路で六曹通りだったその歴史を改めて認識させ、景福宮、北岳山(プガクサン)へと続く景観を形成すると同時に、自動車中心ではなく人間中心の通りに変えようと去年、造成されて以来、1400万人余りの訪問客が韓国内外から訪れるなど、韓国を代表する広場に定着しつつあります。
歴史・伝統体験型プログラムを常時実施 2009年には光化門広場で「SEOUL Snow Jam」、「ソウル国際サイクル大会」などの多採なイベントを開催することで、ソウルの躍動感をアピールしましたが、2010年からは広場の基本的な運営方針を「ピウム(何もない空間)」に転換し、大規模なイベントよりもソウル市民や韓国内外の観光客のための「私も王様」、「ハングルで家訓を書こう」、「似顔絵イベント」などの小規模な体験型プログラムを実施し、憩いとコミュニケーションの空間としての広場のコンセプトを模索して行く計画です。
区分 |
日程 |
内容 |
私も王様 |
年中 10:00~18:00 |
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専門の語り手による案内 |
3~12月 10:00~14:00 |
- 朝鮮時代の伝統の語り手(傳奇叟(チョンギス))による
- ストーリーテリング方式の広場案内
- 伝統衣装(ソンビ、捕盗大将、女官、将軍の服装)を着用
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ハングルで家訓を書こう |
毎週土曜日 14:00~18:00 |
- ハングルで家訓を書いてもらうイベント
- 書道家の書道作品を展示、市民も直接参加
- 大型書道作品のデモンストレーション
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肖像画イベント |
毎週土・日 11:00~17:00 |
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守門将交代巡邏儀式 |
年中 15:10~16:10 |
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MMSサービス (Multimedia Messaging Service) |
年中 19:00~20:00 |
- 市民が携帯電話などで伝送したコンテンツ(文字・写真・動画)をヘチボードに送出
- 当日申し込み → 翌日送出
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地下空間と周辺の建物を活用、便宜施設・憩いの空間を拡充 一方、ソウル市は光化門広場の地下空間を活用して世宗物語(2009.10.9)、忠武公物語(2010.4.28)を開館し、韓国の歴史の中に実在した君主や英雄の行跡を直接、観覧することができ、広場の歴史的な意義を高めています。
- 世宗物語 – 展示館の構成
世宗年代記/民本思想/偉大なる君主、世宗/韓国の伝統音楽/科学と芸術/ハングル・ギャラリー/ハングル図書館
- 忠武公物語 – 展示館の構成
聖雄李舜臣の生涯/朝鮮の艦船/7年間の海戦史/乱中日記にみる李舜臣/李舜臣のリーダーシップ/4D体験館
広場の北側には、訪れた人々が自由に出入りしてくつろげるように芝の広場が造成されていて好評を得ています。気持ちのいい噴水が噴き出す広場の南側では、子どもたちが楽しく水遊びをしながら暑さを吹き飛ばし、夜は噴水と照明が見事に調和して人々の視線を引き付けています。そして、広場周辺の大型ビルもリモデリングをしたり低い階のフロアーを市民に開放したり、コーヒーを飲みながらくつろげる憩いの空間を提供するなど、今後の光化門広場の街路の活性化がさらに期待されています。