ソウル市は今春のソウルの微小粒子状物質(PM)の濃度は52㎍/㎥であり、1995年測定開始以来、最低値を記録したと発表した。ソウル市は毎年改善されつつある「空気の質」について、市民の関心を高め、その情報を確認できるようにしている。ソウルの空気が奇麗な日に、南山Nソウルタワーに表示している「ソウルの空色照明」がそうである。
Nソウルタワーのソウルの空色照明の全景
ソウルの空色照明の意味は、微小粒子状物質濃度が45㎍/㎥以下であり、ソウルの空気が、最も空気の奇麗な地域といわれている「済州道のように奇麗だ」という意味である。照明が点く時間は日没後から23時まで(但し、冬季は22時まで)であり、市内のどこからでもソウルの空気状態が分かるよう、情報を提供している。また、微小粒子状物質(PM)の濃度が45㎍/㎥以下で、南山Nソウルタワーの空色照明が点いた日も、同期間で52日を記録し、前年より4日増えた。
ソウル市はこのように前年に比べ、微小粒子状物質の濃度が低くなった理由を二つあると分析している。
一つは、前年に比べ、黄砂現象発生が減少するなど気象環境が良くなったという点と、もう一つはソウル市と自治区が進めてきた「微小粒子状物質低減事業」が功を奏したからだという。
ソウル市はソウルの大気質を海外の先進的な都市のレベルにまで改善していくという目標を掲げている。具体的には「微小粒子状物質低減対策」を持続的に進めており、その主な内容は天然ガスバスの導入、工事現場からの粉塵飛散防止、散水車による道路掃除、軽自動車の低公害化などである。