ソウル市は、2017年9月29日、「第4次産業革命時代、ソウル市の対応戦略」をテーマに、第16回ソウル国際経済諮問団(Seoul International Business Advisory Council)総会をフォーシーズンズホテルにて開催する。
ソウル国際経済諮問団(SIBAC)は、2001年に設立されたソウル市長諮問機関で、マッキンゼー、野村、フォーブス、シーメンスなど、様々な分野における世界有数の企業の代表27人と、5人の諮問役(コンサルタント)が活動している。現在までに計15回の総会が開催されており、経済・社会・都市インフラ・文化・環境など様々な分野についてソウル市長に323件の諮問を行い、そのうち271件(84%)が市政に反映されている。
2017年で16回目を迎えたソウル国際経済諮問団総会は、▲融合:人材、技術、リーダーシップ ▲革新と協力:地方政府の挑戦課題 ▲第4次産業革命と世界都市の事例など3つのセッションで行われる。計13人の諮問団と5人の諮問役が参加する。
最初のセッションでは、「融合:人材、技術、リーダーシップ」をテーマに、マッキンゼー・アンド・カンパニーのドミニク・バートン(Dominic Barton)グローバル会長、レッド・ドット・デザイン賞のピーター・ゼック(Peter Zec)会長、ASL自動車科学技術(上海)のルドルフ・シュレイス(Rudolph Schlais)会長、ラザード・チャイナのヤン・ラン(Yan Lan)代表が講演を行う。
2番目のセッションでは、「革新と協力:地方政府の挑戦課題」をテーマに、ソウルの競争力強化方案を模索する。このセッションでは、野村ホールディングスの古賀信行(Nobuyuki Koga)取締役会長、シーメンスのローランド・ブッシュ(Roland Busch)副会長、BASFのサンジーヴ・ガンディー(Sanjeev Gandhi)取締役会メンバー、東レの日覺昭廣(Akihiro Nikkaku)代表取締役社長(CEO)、ピレリのマルコ・トロンケェッティ・プロベラ(Marco Tronchetti Provera)会長兼最高経営責任者が参加する。
最後の3番目のセッションでは、「第4次産業革命と世界都市の事例」をテーマに、第4次産業革命時代にソウル市が進むべき発展方向について議論する。ダッソー・システムズのベルナール・シャーレス(Bernard Charles)CEO、フォーブスのクリストファー・フォーブス(Christopher Forbes)副会長、住友の十倉雅和(Masakazu Tokura)代表、ノバルティスのアンドレ・ウィス(Andre Wyss)運営部門代表、ヴェオリアのアントワーヌ・フレロ(Antoine Frerot)会長などにより、都市別に国の第4次産業革命のベストプラクティスと国際動向を共有する機会を持つ。
パク・ウォンスン(朴元淳)ソウル市長は、「2017年SIBAC諮問団の新規委員としてノバルティス、アウディなどのグローバル企業に委嘱させていただいた。ソウルは、ヤンジェ(良才)・マゴク(麻谷)などの先端産業クラスターの育成、製造業の技術革新を通じて、第4次産業革命をリードして牽引する都市へと成長するだろう」と語った。