世界的な建築の巨匠たちが、2017年ソウルに集まる。建築分野において世界最大規模かつ最も権威のある国際イベントで、「建築界のオリンピック」と呼ばれる「国際建築家連合(UIA、Union Internationales des Architects)世界建築大会」がソウルで開かれる。「UIA 2017ソウル世界建築大会(Seoul World Architects Congress)」は、2017年9月3日(日)から10日(日)まで、COEXとトンデムン(東大門)デザインプラザ(DDP)で開催され、国際建築家連合(UIA)、韓国建築団体連合(FIKA)とソウル市が共同主催する。アジアでは北京と東京に続いて3番目の開催となる。世界124か国から計3万人が参加し、2017年韓国で行われるもののうち最大規模のイベントとなる予定だ。
国際建築家連合(UIA)は、国連が認めた世界唯一の国際建築連合で、124か国に130万人の会員を保有している。単純な展示と講演中心ではなく、世界中の建築家が集まって最新の建築トレンドについて議論し、未来の発展の方向を引き出すための場だ。ソウル市は、UIA2011東京総会でシンガポール、メキシコシティとの競合の末、本大会の誘致に成功した。
「UIA 2017ソウル世界建築大会」は、「都市の魂(Soul of City)」というテーマのもと、学術大会、展示、大衆講演、公開討論会、建築文化ツアーなど計137のプログラムで構成された。都市化という世界的な現象の過程の中で、建築が進むべき方向と持続可能な人類の生のための建築の役割について議論する場が設けられる。
「UIA 2017ソウル世界建築大会」は、▲本イベント(9月4日~7日、COEX)と▲市民参加プログラム(9月、文化備蓄基地などソウル全域)の2つの軸で開催される。また、次々回(2023年)大会開催地の選定などを定める「UIA総会」(9月7日~10日、DDP)も開かれる。
まず、本イベントは開会式・閉会式、建築家など世界の各分野の著名人が参加する基調講演と基調フォーラム、一般講演、テーマ別論文・デザイン発表、展示、UIA授賞式など建築の専門家から関連分野を勉強する学生まで様々に楽しめるプログラムでいっぱいだ。
また、市民参加プログラムは、▲建築家と「公開討論会」、▲建築物を通じてソウルの過去と現在を巡る「建築文化ツアー」、▲自分だけの建築物を建ててみる「自然材料建築体験」、▲展示プログラムなどで構成される。
一方、9月の1か月間はソウルが建築というテーマで染まる予定だ。ソウル市は、建築をテーマにした様々なイベントが集中的に行われる9月を「ソウル建築文化の月」に定めた。「UIAソウル大会」はもちろん、「2017ソウル都市建築ビエンナーレ」(9月2日~11月5日)、「2017ソウル建築文化祭」(9月1日~9月24日)」、「第9回ソウル国際建築映画祭」(9月4日~9月24日)など、様々な観点から建築を見つめ、体験できるこの機会をお見逃しなく。
UIAソウル大会の詳細は電話(☎02-586-2018)とホームページ (http://www.uia2017seoul.org) から確認できる。
9月3日(日) | 9月4日(月) | 9月5日(火) | 9月6日(水) |
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UIA理事会 | 事前イベント | 基調講演4 | 基調講演7 |
開幕式 | 基調フォーラム2 (Culture) |
基調フォーラム3 (Nature) |
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レセプションパーティー | 基調講演1 | 学生及び若手建築家パビリオン発表会 | 学生フォーラム |
基調フォーラム1 (Future) |
休憩時間 | 休憩時間 | |
休憩時間 | 休憩時間 | 基調講演8 | |
基調講演2 | 基調講演5 | 子供建築ハンマダン | |
並行セッション | 学生及び若手建築家パビリオン展示会 | 並行セッション | |
学生及び若手建築家プラットフォーム開会式&授賞式 | 並行セッション | 若手建築家フォーラム | |
基調講演3(一般公開) | UIA 2017 Seoul サマースクール発表会 | 授賞式 | |
基調講演6 (一般公開) |
学生及び若手建築家プラットフォーム閉会式 | ||
9月7日(木) | 9月8日(金) | 9月9日(土) | 9月10日(日) |
UIAゴールドメダリスト 講演 |
UIA総会 | UIA総会 | UIA総会 |
閉会式 | 休憩時間 | ||
総会移動 | |||
UIA総会 | |||
展示 |
区分 | プログラム | 詳細内容 | 日時 | 場所 |
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社交行事 | 歓迎宴 | 9/3(日) | ソウル市立美術館 | |
開幕式 | 9/4(月) | COEX | ||
歓迎の晩餐会 | 9/5(火) | セビッ島 | ||
UIA授賞式 | 9/6(水) | COEX | ||
学術 | 基調講演 | パク·ウォンスン(朴元淳) | 9/4(月) | COEX |
ビリー・チェン&トッド・ウィリアムズ | ||||
デイビット・レザーバロウ | 9/5(火) | |||
ドミニク・ペロー | ||||
コプカーン・ワタナワランクーン | 9/6(水) | |||
ムーサ・アブー | ||||
基調フォーラム | Future: Living in the Inner City | 9/4(月) | ||
Culture: Design with History | 9/5(火) | |||
Nature: Whispering with the Green | 9/6(水) | |||
特別構成 | 建築特講 | 現代建築の今(Architecture Now)(4) | 9/4(月)~9/6(水) | COEX |
UIAセミナー | UIA会員団体が主催する特別セミナー(30) | |||
論文発表 | Soul Of Cityをテーマにした学術論文・デザイン発表(48) | |||
論文・デザイン発表特別テーマのフォーラム | IT & Architecture(5) | |||
Korean Housing Architecture Urban Development(3) | ||||
Current Issues of Architecture and City(6) | ||||
Open Building(2) | ||||
展示 | 民間部門 | UIA プラザ | 9/4(月)~9/7(木) | COEX |
建築産業展 | ||||
学生・若い建築家プラットフォーム | ||||
公共部門 | FutureHouse2020 & 4次産業革命と住居の変化 | 9/1(月)~9/24(日) | 文化備蓄基地 | |
都市景観写真展 | ||||
参加プログラム | 一般講演 | パトリック・シューマッハ | 9/4(月) | COEX |
チョ・ミンソク | 9/5(火) | |||
公開討論会 | 都市住居の硬直化した政策及び関連産業 | 9/9(土) | 文化備蓄基地 | |
ソウルで食べて、飲んで、息をする | ||||
日常空間の発見、建築教育を再考する | ||||
路地の内側にある住宅の可能性を再発見する | 9/16(土) | |||
新しい家具の登場、新しい集合の空間を問う | ||||
建築文化ツアー | 都市再生、インダストリアルデザインに出会う | 9/2(土) | 該当踏査地域 | |
空間の中の歴史、その痕跡を探す | 9/3(日) | |||
チョンドン(貞洞)からトクスグン(徳寿宮)まで、歴史の裏道夜行 | 9/8(月) | |||
ミョンドン(明洞)近現代建築物ツアー | 9/9(土) | |||
ソンブクドン(城北洞)文化遺産踏査 | 9/10(日) | |||
ソウルの歴史と記憶を保存する。ヘバンチョン(解放村)とソウルロ7017 | 9/15(月) | |||
ソチョン(西村)の時間ウォーキングツアー | 9/16(土) | |||
都心の中の古家ツアー | 9/17(日) | |||
キム・スグン(金寿根)作品ツアー | 9/23(土) | |||
ソウル市建築賞受賞作ツアーⅠ(カンナム(江南)圏)、Ⅱ(カンブク(江北)圏) | 9/9·16(土) | |||
自然材料建築体験 | 木製ブロック | 9/2·9/16(土) | 文化備蓄基地 | |
粘土 |
□ 凡例: UIA組織委員会イベント | ソウル市イベント