新型コロナウイルス感染症の拡大でソウル公共自転車「タルンイ」の人気が高まったことを受け、利用者の安全と利便性を高めるべく、さらに機能が強化された新モデルを導入する。
ソウル市は、フレームがより頑丈になった「QR型ニュー・タルンイ」8千台を2020年12月末までに追加導入する。レンタル方法が簡素化されたQR型ニュー・タルンイは、2020年に2万3千台を拡大運営する予定で、2022年までにはすべての自転車をQR型ニュー・タルンイに交換する計画だ。
既存のタルンイは24インチ・L字型自転車の構造だが、割れの現象を改善するためにフレームを補強することで頑丈な構造にし、タルンイのデザインとシンボル性はそのままにしたフレームをデザインしている。
<トップチューブが補強されたタルンイ>
2020年3月から導入されたQR端末は、ソウル市全域のタルンイ貸与所においてロックレバーを引くだけで返却できる。ロックレバーは、夜見えにくいという問題点を改善し、返却方法の利便性を向上させるため、黒からタルンイのシンボルカラーである緑に変え、視認性と快適さを改善した。
また、ソウル市は、サイズと重量を減らした20インチの小型タルンイの名前を「セサク・タルンイ」に最終的に決めた。「セサク・タルンイ」は、一般的なタルンイの導入が完了する2020年11月下旬から2千台を順次導入する予定。試験運用地域は、ソンパ(松坡)区とカンドン(江東)区が検討されている。
<セサク・タルンイ>
さらに、ソウル市は新型コロナウイルス感染症の発生段階から、ソウル市全体のタルンイ貸与所における防疫を定期的に実施し、すべての貸与所において、手指消毒剤を2つずつ備えている。ソウル市内に配置されるすべてのタルンイのハンドル、端末の液晶画面なども環境にやさしいスプレータイプの消毒剤で消毒し、現場に配置している。
これとともに、ソウル市は8月から新型コロナウイルス感染症対策を強化すべく、就職弱者向けの公共事業の雇用部門を確保し、計140人のタルンイ防疫団を構成した。タルンイ防疫団の運営により貸与所や自転車などの設備の表面を頻繁に消毒し、手指消毒剤の残量を確認して交換するなど、万全を期して防疫システムを稼働している。
<タルンイ防疫団>