ソウル旅行に訪れた外国人観光客は今後、モバイルパスポートアプリひとつで、身元確認から税金の即時還付、交通カード、モバイルかんたん決済など観光、金融、交通に関する多様かつ便利なサービスを簡単かつ安全に利用できるようになる。
外国人観光客は、ダウンロードした「トリップパス(TripPASS)」アプリ内に生成されたモバイルパスポートによって、実物パスポートがなくても身元確認をはじめ、タックスリファンド機能も利用でき、コンビニ、公共交通の支払も可能になった。
○ 外国人の身元確認が必要なカジノの出入り、また事後免税制度加盟店でのタックスリファンド適用が可能だ。すでに、セブンラックカジノ(COEX店・ヨンサン(龍山)店)とロッテ免税店において、独自のアプリとロードシステムのモバイルパスポート技術を連携させることで、かんたん出入認証と即時タックスリファンドサービスを提供している。
○ モバイルパスポートをベースに自動的に生成されるプリペイドカードを手持ちのクレジットカードでチャージすることで、CUコンビニと事後免税制度加盟店で即時タックスリファンド及びモバイル決済も可能になる。2024年上半期中には、現代百貨店免税店、新世界免税店、GS25コンビニへサービスを拡大する予定だ。
○ アプリのプリペイドカードに含まれている交通カードで、空港鉄道、地下鉄、市内バス、タクシーなど韓国内のすべての交通施設もキャッシュレスで利用できる。
「トリップパス」モバイルパスポートアプリは、外国人観光客に対する利便性の改善だけでなく、小商工人の商圏活性化にも貢献することが期待される。
○ トリップパスアプリは、QRコード型技術を活用して、パスポートリーダーや海外クレジットカード決済が可能な端末機器がなくても、店舗にQRコードリーダーさえあれば、外国人に対する即時タックスリファンドとモバイル決済などのサービスを適用できる。
アプリは現在、Google Playストア(Android)とApp Store(iPhone)でダウンロードでき、App Store(iPhone)では、2024年1月末に機能が拡張された新規バージョンのアプリがリリースされる予定だ。
○ アプリは韓国語、英語、日本語、中国語簡体字、中国語繁体字の全5つの言語に対応しており、2024年上半期中にベトナム語、タイ語を追加する予定だ。
○ 中国人観光客は、アプリをダウンロードしなくても、中国内でユーザー1位のモバイルメッセンジャー「WeChat」内の「Wechat_Trip.PASS」ミニプログラムでパスポートを認証すると、WeChat Payで決済できる。
なお、ソウル市観光セサク(新芽)企業である「ロードシステム」は、2019年に公募展に選ばれて以降、技術の高度化を通じて、世界最大の国際電子博覧会CES 2024の2つの部門において革新賞受賞が確定している。
ソウル市は今後も、観光セサク(新芽)企業の発掘・支援事業に取り組み、外国人観光客向け便利サービスを拡大・改善して、旅行しやすい都市ソウルを実現していく計画だ。
トリップパス(TripPASS)をダウンロードする(ホームページ):https://trippass.net/?lang=eng
※ 最近リリースされた外国からの観光客向け便利サービス
フリット(Flitto) | タバ(TABA) | メディイージー(MEDIEASY) |
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・2023年11月リリース | ・2023年12月リリース | ・2024年上半期リリース |
・対応言語:11言語 ・内 容 :韓国初の人工知能リアルタイム対話型言語通訳サービス |
・提供形態:モバイルアプリ ・対応言語:5言語 ・内 容 :外国人専用タクシーコールと観光スポット情報提供 |
・対応言語:4言語 ・サービス内容 :人工知能の多言語問診と病院推薦サービス |
「TripPASS」アプリのイメージ