ソウル市は2016年9月26日、「チャンドックン(昌徳宮)前の歴史人文再生計画」を発表してチャンドックン(昌徳宮)前の一帯を総合再生する。この地域は政治・歴史・文化・空間的にハニャン(漢陽)都城の真ん中という重要な地位を持っていて、4大門内全体まで都心の活力を拡散できる空間だが、現在は遅れてアイデンティティが弱体化している。
特に、市はここが朝鮮時代から現代に至る400年以上のソウルの様々な歴史が圧縮されている地域であるだけに、「歴史人文再生」という概念のアプローチを新たに導入する。これまで歴史的アイデンティティの強化のために多数の計画が樹立されたが、大半が実現されなかった。
ソウル市は歴史人文再生を実現するため、時代別にこの一帯を4つの道①トンファムンロ(朝鮮時代)、②サムイルデロ(近代転換期)、③イクソン〜ナグォン(近・現代)、④ソスンラギル(現代)に区分する。
①トンファムンロ:宮殿の前面道路、街路整備、伝統文化体験通り
第一に、朝鮮時代に全国の道路網の起点だったトンファムンロは「市民が一緒に宮殿に行く道」に変身する。
このため、まず車中心の道路を歩きたい歩行中心の道路に段階別に造成する。
②サムイルデロ:3・1運動100周年記念空間、ツアープログラム
第二に、サムイルデロは大韓民国誕生の基礎となった3・1運動の精神を受け継ぎ、3・1運動を記念する代表空間として造成する。まだよく知られていない歴史空間を発掘して体験できるようにし、3・1運動の価値を見直す。
③イクソン〜ナグォン地域:イクソンドン(益善洞)韓屋、ナグォン(楽園)商店街を基盤にした新興文化の再創造
第三に、イクソン〜ナグォン地域はナグォン商店街〜トンファムンロ〜ソスンラギルをつなぐ区間として、宮中文化が市民生活の中でつながるように衣食住楽新興文化を再創造することがコンセプトだ。
④ソスンラギル:既存の貴金属特化産業+工芸創作通り
第四に、ソスンラギルは現在、ジョンミョ(宗廟)を囲んで形成されている貴金属タウンの潜在力と青年工芸人たちの創意的な成長動力を結合し、工芸と文化、人間が共存する工芸創作通りとして造成する。