ソウル駅高架道路の仕切り壁が地域の若いデザイナーの手を経て、巨大なキャンパスに変身します。
ソウル市は老朽化した上板の撤去作業が進行中であるソウル駅高架道路の工事現場の仕切り壁の計420mに、竣工前まで公共デザインを纏って展示します。
特に仕切り壁のデザインは、現代カードやアモーレパシフィックのデザインを総括したことのあるブランドデザイナーのオ・ジュンシク代表が率いる若いデザイナーグループ“ベリーストリートキッチン(Very Street Kitchen)”による寄付デザインで行われました。
仕切り壁が設置される区間は計3箇所あり、ソウル駅前の高架本線(300m)、高架の両側のテェゲロ・マンリドン(万里洞)方向の出入り口(各60m)です。
高架の出入り口部分は先月25日にすでに仕切り壁の設置を完了しており、本線部分は今月中旬に設置される予定です。
高架本線のうちソウル駅→スンレムン(崇礼門)方向は花と木が生い茂った歩道を象徴する“グリーン”をもとに、歩道を歩いている様々な市民の足を形象化します。
特に車椅子に乗った人の姿は“無障がい歩行環境”を備えることになるソウル駅高架道路の未来を窺うことができます。実際、ソウル駅高架道路歩道は車椅子が通れるように少なくとも2.5m以上の幅を確保し、高架の出入り口には視覚障がい者のために段差を下げ、点字ブロックを設置する計画です。
テェゲロとマンリドン(万里洞)の出入り口部分に設置された仕切り壁(高さ4m、長さ60m)にはソウル駅一帯の産業と文化を素材にしました。
ベリーストリートキッチンのデザイナーたちは「毎日ソウル駅の高架を見ながら生活する地域住民として才能の寄付をすることになった」、「ソウルの中心だが、立ち後れた地域というイメージが強かったソウル駅の高架道路一帯が、花と木のあるグリーン歩道への変身を控えているだけに、明るくて肯定的なイメージを与えられるようにデザインした」と伝えました。
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