<ワクチンなど防疫状況の改善による駅舎内の撮影の増加>
公社は防疫の一環として20年2月から映画撮影の支援を中止していたが、撮影の潜在的な需要を考慮し、21年6月からは営業終了後撮影ができるよう部分的緩和を始めた。21年10月から運行時間帯での撮影制限を解除したが、マスクや発熱チェックなど防疫措置は完備する必要がある。<2022年ロケ地No.1は6号線の緑莎坪駅>
公社が運営する館内施設物のうち、今年上半期最も多く撮影が行われた場所は、6号線緑莎坪(ノッサピョン)駅(7件)だ。地下の芸術庭園のほか、光が差し込む美しい構造により、様々な企業PRの場としても反響を呼んでいる。▲緑莎坪駅での撮影:Arirang TV、KB国民銀行Youtubeより
また、6号線ワールドカップ駅(4件)、2号線聖水(ソンス)駅(3件)も撮影名所として有名だ。ワールドカップ駅は大規模な待合室やエレベーターを備えており、作中の登場人物が地下鉄で出社・退社する姿を撮影する場所として活用されている。▲ワールドカップ駅(KBS Youtubeより)
<「新設洞駅の幽霊ホーム」など少し変わった空間もMVやドラマのロケ地として人気>
ソウルの地下鉄駅の中でミュージックビデオやドラマのロケ地として一番有名なところは、2号線新設洞(シンソルドン)駅にある「幽霊ホーム」だ。案内表示板や黄色い安全線など70年代における駅舎の形がそのまま保たれていることや歳月の痕跡が感じられる独特な雰囲気から撮影要請が多く寄せられている。▲新設洞の「幽霊駅」の撮影様子:国立國學院Youtubeより
駅舎内に隠れた特別な空間は5号線永登浦市場(ヨンドゥンポシジャン)駅、2・6号線新堂(シンダン)駅にもある。乗り換えを考慮してあらかじめ建設した空間だが、その後路線建設の過程で使用しなくなった。コンクリートやレンガで造られた昔のままの場所としてドラマ・映画のロケ地としてよく活用される。▲永登浦市場駅の有休空間
ソウル交通公社のキム・ジョンファン広報室長は「地下鉄は市民の日常の空間なので、多くの撮影支援の要請が受け付けられている」としながら「世界最高水準と評価されるK-地下鉄の様子がK-コンテンツを通じて露出し、韓国のプレゼンスが高まることを期待する」と述べた。