パク・ウォンスン(朴元淳)第36代ソウル市長の就任式が、7月1日にソウル市庁正門前で挙行されました。
就任の挨拶から司会者、韓国国歌の演奏、進行スタッフ、会場に設置される「希望の木」まで、市民が主体となり、みんなで参加してつくり上げる就任式として開かれました。市民が中心の「市民とともにつくり上げる就任式」、誰でも参加できる「全ての人に民選6期ソウル特別市長就任式」、招待費や会場レンタル料といったコストをかけない「コストゼロ就任式」が特徴です。
ソウル市は、「私が市長なら」をテーマに、6月20日から就任の挨拶、プログラムに関するアイデア、式でのボランティア活動を市民から公募し、就任式の内容を決めました。
就任の挨拶も市民が考え、市民と朴市長が一緒に発表しました。まず、市民市長に選ばれた4~5人の市民が「私は市民市長の○○○です」と挨拶し、自身の抱負を発表するなど、それぞれ就任の挨拶をしました。彼らは、市政に大きく貢献できるアイデアまたは特別な人生の物語を持った市民たちです。
続いて、朴市長が2期の「希望ソウル」のビジョンを含めて就任の挨拶をし、市民公募の中から奇抜でユニークなアイデアが紹介されました。6月27日時点で、安全や交通、福祉、雇用といった様々な政策から、育児や教育など個人の小さな希望まで、就任の挨拶に盛り込まれる約550件の意見が市民から寄せられました。また、司会者や韓国国歌の演奏、案内ボランティアなど、それぞれの分野に市民がボランティアとして参加しました。
また、就任式の会場であるソウル市庁正門前の片隅には、「希望の木」2本が設置されました。1本には数十個の小型モニタがつけられ、オンラインで寄せられた市民の民選6期に対する希望がそれぞれのモニタに映されました。もう1本は、現場を訪れた市民が未来ビジョンと願い事を書いた「希望の紙」をつり下げるようにしました。「希望の木」は一定期間、市民聴に展示される予定です。