文化と緑でいっぱいの、活力あふれる「サラムスプギル(人・森・道)」を造成
7月22日からセジョンデロ十字路~スンニェムン(崇礼門)交差点~ソウル駅交差点の1.5km区間における道路空間再編工事がはじまる。
道路空間再編事業は、四大門内の主要道路における車道の数や幅を減らし、これによって確保できた空間に歩行安全施設や利便施設、自転車などのエコ交通、交通シェアリング空間などをつくり、自動車中心の交通環境を人間中心にイノベーションする事業。
ソウル市は今回の事業をきっかけに、都心が車中心の構造から、人間中心、緑の空間が豊かな「生態文明都市」を目指すという意味を込めて、セジョンデロ歩道に「サラムスプギル」(仮称)という事業名をつけることにした。
シチョン駅~スンニェムン(崇礼門)区間における空間再編の鳥瞰図
シチョン駅~スンニェムン(崇礼門)区間における空間再編の鳥瞰図 |
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ソウル市は、セジョンデロ空間再編事業によりクァンファムン(光化門)広場、トクスグン(徳寿宮)、スンニェムン(崇礼門)、ソウルロ7017などセジョンデロを代表する名所を歩く道としてつなぎ、造園や歴史を含むコンテンツを取り入れることで、「歩く都市、ソウル」政策を象徴する歩く道にするという目標を掲げている。
車線を減らすことで確保できる空間を歩行と自転車などエコ交通空間へと切り替え、シンボルとしてのセジョンデロの品格に相応しい歩道空間を作るため、歩行施設や主要地点に多様なデザインの要素を取り入れる。
とくに、街路樹の森の概念を取り入れ、歩道区間を緑に覆うためのヒトツバタゴ、ケヤキ、イロハモミジなど19種の木々を植栽するとともに、多様な高さの低木や草花類などが調和する多層植栽の緑地も3,328㎡ほど造成する。
7月22日から工事の準備を経て、31日夜からは本格的な交通規制を開始
実際、交通規制は休暇シーズンが始まり、交通量が減少し始める7月31日の夜から施行される。混乱を最小限に抑えるため、6月初めから都心の随所でVMS(Variable Message Sign:道路情報掲示板)、BIT(バス情報案内端末機)などを通じて工事に関する情報を発信してきた。
セジョンデロだけでなく、トンイルロやナムデムンロなど主要迂回路の街路灯722か所に工事案内のバナーを設置し、主要交差点29か所には案内の横断幕を設置した。
22日からは、工事区間別に交通案内標識を設置し、カカオ・Tマップなどの主要なナビゲーションマップに工事情報を表示するとともに、ラジオ交通放送を通じてリアルタイムの交通状況を伝えることでドライバーへの交通不便を最小限に抑えることができるように案内する計画だ。
ソウル市とソウル地方警察庁は、工事で必然的に発生する渋滞による市民の不便を最小限に抑えるため、事業地を2つの区域に分けて同時工事を施行することで工期を短縮、通勤時間帯(午前6~9時、午後5~10時)には工事を中止することで混雑や交通事故の危険性を事前に取り除く。
また、工事施行の各段階において交通信号制御システムを調整し、セジョンデロにおける交通の集中を緩和する。交通信号制御システムを計3段階に区分し、交通の状況に応じてフレキシブルに適用する計画だ。
セジョンデロ・サラムスプギル(人・森・道) ソウル広場区間の鳥瞰図
セジョンデロ・サラムスプギル(人・森・道) ソウル広場区間の鳥瞰図 |
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セジョンデロ・サラムスプギル(人・森・道) トクスグン(徳寿宮)の隣の歩道の鳥瞰図
セジョンデロ・サラムスプギル(人・森・道) トクスグン(徳寿宮)の隣の歩道の鳥瞰図 |
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ザ・プラザホテル前、スンニェムン(崇礼門)交差点、ソウル駅交差点などの主要交差点を中心に、模範運転者と交通警察を集中的に配置し、交差点における渋滞の解消、ボトルネックの改善など、現場の交通管理に徹底を期し、迂回路における違法の駐停車の取り締まりを強化する。
これと共に、工事進行と交通渋滞の分析資料を共有し、交通状況対応チームを運営するなど、効率的な協力システムを構築することで不便な点が生じた際には迅速に解決できるようにし、工事に関与する機関だけでなく、管轄警察署や区庁、交通放送、ナビゲーションメーカーなどとも協力し、リアルタイムで交通情報が提供されるよう、措置を取る計画だ。