- 昨年一年間で4万人利用、2016年導入当時の10倍に増加。累積16万人に
- 今年、既存の7か所に若者の需要が多い3か所(都心、清潭洞、弘大)を追加し、計10か所に拡大
- 年間10回までスーツ・ネクタイ・ベルト・靴など3泊4日間貸与、オンライン申込・宅配も可能
ソウル市が有名就職プラットフォーム、ジョブコリアとアルバモンで実施したアンケート調査によると、就活生たちの面接の準備にかかる費用は平均48万ウォンであることがわかった。そのうちのほとんどが「面接用の服装」に使われている。
※就活生539人を対象に行ったアンケート調査の結果(2021年9月、ジョブコリア、アルバモン)
ソウル市が新型コロナウイルスの長期化などで就職難に直面している若い就活生にリクルートスーツを無料で貸し出すサービス「就職の翼」の利用者が、昨年、歴代最多を記録した。
サービス導入初年度の2016年には4032人だった年間利用者が、昨年は10倍近く増加し、一年間で約4万人(3万9547人)がサービスを利用した。前年(2020年3万1390人)比26%増。過去6年間(2016年~2021年)で16万人以上の若い就活生の、面接時の服装にかかる経済的負担を減らせた。
ソウル市は、現在7か所ある「就職の翼」を年内に計10か所に拡大すると発表した。若者の需要が多い都心エリア(忠(チュン)正路(ジョンノ))、江南(カンナム)エリア(清潭(チョンダム))、学生街(弘(ホン)大(デ))の3か所を追加し、さらに利用しやすくする計画だ。
※2022年「就職の翼」サービス賛同企業
▲既存(7社): マイスイートインタビュー(新村(シンチョン)・舎堂(サダン))、チェンジレディー(往(ワン)十里(シムリ)・江南)、スーツギャラリー(論峴(ノニョン))、ヤベスコレクション(梨(イ)水(ス))、オープンクローゼット(建(コン)大(デ))
▲新規(3社): スーツギャラリー(忠正路)、スタイルデリシャス(清潭)、ドリームウィングズ(弘大)
「就職の翼」は高校卒業予定者から満39歳以下のソウルに居住する若者なら誰でも利用できる。▲3泊4日間 ▲年間最大10回まで ▲面接に必要なスーツからネクタイ、ベルト、靴などを一度に無料で借りられる。
面接用スーツの貸出を希望する若者は、ソウル就職ポータル(job.seoul.go.kr)から、スーツを借りたいメーカーを選んで訪問日時を予約し、時間に合わせて訪問するだけでサービスを利用できる。店舗では専門スタッフがサポートし、体型や目的に合わせてスーツを選べる。
初回はサイズ測定などのため店舗を訪問する必要があり、その後はオンラインでの申込み、自宅にお届けも可能。貸出期間内に追加の面接が決まった場合は、予約システムから貸出延長も申込め、すべて終わった時点で返却することもできる。
ソウル市のパク・デウ経済雇用企画官は「就職難に苦しむ若者に、同サービスが経済的な負担を少しでも減らすエールになれば」としながら、「これからもより多くの若者が気軽に利用できるサービスを運営していきたい」と語った。