- 5月29日(金)、2021ソウル都市建築ビエンナーレの参加作家を選定する国際公募展を初めて開催
- 約100人の当選者を選定して作品研究費を提供し、ソウルビエンナーレでの作品展示の機会及び開幕式・閉幕式に招待
- 世界的な建築家のドミニク・ペロ(DPAの代表)氏を第3回のソウルビエンナーレの総監督に選任、来年9月に開幕予定
- 公開されたテーマは、「クロスロード(Crossroads)、回復力のある都市づくり(仮)」
ソウル市が、5月29日から7月31日までの間、公式ホームページを通じて「2021ソウル都市建築ビエンナーレ(以下『ソウルビエンナーレ』)」のメイン展示(主題展及び都市展)の参加作家を募集する公募展を開催する。
第3回ソウルビエンナーレは、来年9月の開幕を控えているが、フランスの世界的な建築家の「ドミニク・ペロー(Dominique Perrault)」氏を総監督に選任し、「クロスロード(Crossroads)、回復力のある都市づくり(仮)」というテーマを提示し、世界中の都市に関する議論の題材に活かそうとする。
未来都市は、人口の過密化・気候変動及び環境破壊によってもたらされた数多くの問題に直面している。特に、最近は、世界各地の都市が前代未聞の感染症の世界的大流行という危機にさらされたことから、各都市がどれほど密接につながり、共存の関係にあるのか改めて認識する契機となっている。故に、現代都市が危機に陥った決定的時点であることを踏まえ、持続可能な都市としてさらなる発展に向けた方向性を模索するため、「都市の回復力」について議論し、数多くの問題を共に解決して克服する場を設けようとする。
本主題は、相互交差する5つの小主題を基に深まった議論を行う。
1.地上(Above)/地下(Below):都市の過密化に対応する地上・地下スペースの活用可能性
2.遺産(Heritage)/現代(Modern):保存と再生の重要性
3.工芸(Craft)/デジタル(Digital):過去と現代技術の共存をベースとする生産都市
4.自然(Natural)/人工(Artificial):都市建築における自然の重要性
5.安全(Safe)/危険(Risk):危険から安全な都市とその役割
「2021ソウルビエンナーレ参加作家の国際公募展」は、都市建築関連分野の専門家だけでなく他分野の従事者または学生・研究院・作家・批評家なども参加できる。
ソウルビエンナーレの公式ホームページ(
http://seoulbiennale.org)以外では、本公募展に応募することはできない。まず、作品の受付には、5月29日から6月30日までは事前登録をする必要がある。登録完了後、作品の提案書及び関連提出書類は、公募展の締め切り日までホームページを通じて提出する必要がある。
作品提案書の受付は、7月1日から7月31日の1か月間行われる。受付が完了すると、本公募展の審査の手続き及び基準に従って作品を選定し、10月中に公式ホームページで当選者を発表する予定だ。
本公募展の当選者には、作品の研究費・設置及び参加支援費などが含まれた作家費が提供される。また、当選作はソウルビエンナーレで展示され、開幕式・閉幕式及びその他の行事に参加作家として招かれる。詳細な日程及び内容は、公式ホームページに告知する予定だ。
第3回ソウルビエンナーレの総監督のドミニク・ペロー氏は、今回の行事に対して「最近、世界各国の都市がパンデミックに悩まされているが、こうした状況を振り替える転機としたい。都市を構成する様々な要素の関係、パンデミックへの対応、そして持続可能な都市に向けた宣言文を発表する重大な試みとなるだろう」と述べた。
彼の代表作には、フランス国立図書館(1995年)、ベルリンのオリンピック・ヴェロドローム&水泳競技場(1999年)、ルクセンブルグの欧州司法裁判所(2008年)、ソウルの梨花女子大学キャンパス(2008年)、ウィーンのDCタワーなどがある。最近、ペロー氏が進行しているプロジェクトには、パリオリンピック・パラリンピックビレッジ(2024年)、ソウルの永東(ヨンドン)大路複合乗り換えセンターなどがある。
2021ソウル都市建築ビエンナーレ公募展の概要及び詳細日程
1.推進目的
2021ソウルビエンナーレ参加作家の国際公募を通じて、世界中の様々な分野における専門家の参加機会拡大及び若手作家の発掘を通じたテーマ研究の強化
2021ソウルビエンナーレの作家選定方式の多様化及び公正性の強化
2.概要
公募名:2021ソウル都市建築ビエンナーレ参加作家の国際公募展
期間:2020.05.29~2020.07.31
参加方法:インターネット受付(公式ホームページ:
http://seoulbiennale.org)
1)事前登録
2)添付ファイル(様式・参考資料)ダウンロード
3)参加登録及び書類提出
4)最終参加確認
参加資格:個人、機関(組織)またはチーム(個人・機関)(※分野による資格制限なし)
提出書類:作品説明書及び作品の基本構想(案)
3.詳細日程(※詳しい日程については、今後公式ホームページに掲載)
公募展の募集開始日:2020年5月29日(金)
事前登録の締め切り日:2020年6月30日(火)
参加登録及び書類提出の締め切り日:2020年7月31日(金)
審査期間:2020年8月~9月
当選者発表日:2020年10月(予定)