ソウル市は3月27日午後2時、「2019ソウル都市建築ビエンナーレ(Seoul Biennale of Architecture and Urbanism)」のテーマである「Collective City(集合都市):ともに作り、ともに楽しむ都市」の概念を具体化することを目的とした国際シンポジウムをソウル都市建築展示館にて開催した。
「都市建築」分野において国際的な学術・展示の場となる「第2回ソウルビエンナーレ」は2019年9月に開催予定であり、今回のシンポジウムは、世界的な専門家の発表や討論を通じてビエンナーレのテーマを具体化しようという目的で行われた。
「Collective City(集合都市)」というテーマで開かれるシンポジウムは、「どうすれば都市が再び集合的な価値、すなわち人中心の共同体としての役割を回復できるか」という質問から出発した。
今回のビエンナーレでは、市民も都市づくりの過程へ参加できる様々な方法や、市民の誰もが都市を公平に利用できるよう都市の公共性を確保する方法について紹介する予定だ。
シンポジウムのプログラムとしては、午前中にグローバルワークショップが行われ、午後にはフリービエンナーレ・シンポジウムが行われた。
午前のプログラム「ソウルビエンナーレグローバルスタジオ」は、世界各国に所在する40校余りの大学が参加するプログラムだった一方で、午後のプログラム「フリービエンナーレ・シンポジウム」では、世界各国の専門家が各都市で実験している新しい戦略や新しい都市類型を発表、その内容についてラウンドテーブル・ディスカッションを行った。
今回開かれる「2019ソウルビエンナーレ」は、トンデムン(東大門)デザインプラザ(DDP)、トニムン(敦義門)博物館村、ソウル都市建築展示館、セウン(世運)商店街などソウル都心のスポットで開催される。
内容としては展示プログラムをはじめ、現場プロジェクト、国際プロジェクト、国際スタジオ、市民参加プログラム、映画映像プログラムなどが行われ、イベント期間中には世界総括建築家フォーラムも開かれる予定だ。
2017年に開催された「第1回ソウル都市建築ビエンナーレ」は、世界中の50都市から文化院、文化財団、研究機関など120機関及び40校の大学が参加し、45万人が訪問するなど盛況裏に開催された。