- 対象は、住民登録証上満70歳以上の高齢者のうち、運転免許を自主返納した人
- 自主返納の際、バスやタクシーなどを利用できる10万ウォン相当の交通カードを支給
- 返納の申し込みから交通カードの支給までを近くの住民センターでワンストップ解決
- 2022年は1万5141人の申し込み、希望者に交通カードを先着順に支給…高齢者の交通事故防止につながる
ソウル市は、運転免許を自主返納した満70歳以上の高齢者に10万ウォン相当の交通カードを提供する事業を、今年は4月1日(金)に実行すると発表した。
対象は住民登録証上の住所がソウル市である満70歳以上の高齢者。居住地近くの住民センターで運転免許証を自主返納すると、返納と同時に1人あたり10万ウォンの交通カードがもらえる。
ソウル市は「高齢運転者の免許自主返納ワンストップサービス」を通じて、高齢者が免許返納から交通カードの受け取りまでの過程を一か所で簡単に済ませるよう支援している。
免許を返納したい高齢者は、管轄の警察署を訪問しなくても、近くの住民センターで返納と受け取りを簡単に行える。
今年は、自主返納予定の満70歳以上の高齢者1万5141人が、10万ウォン分の交通カードを受け取るという。
免許返納日を基準に住民登録証上ソウルに住んでいる満70歳以上(1952年12月31日以前出生)の高齢者なら申し込み可能。但し、自主返納による交通カードを受け取った履歴のない者に限る。
提供される交通カードは、10万ウォンが入った無記名のもので、交通カードが使えるバスやタクシーのほか、コンビニなどT-money加盟店なら全国どこでも自由に使用できる。
「高齢者の運転免許自主返納」は、ソウル市の高齢者交通事故安全対策のPRや交通カード支援事業の影響で、高齢者の申し込みが増え続けている。
ソウル市の70歳以上の高齢者による運転免許の自主返納数は、2018年1236人から、交通カード支援事業が始まった2019年に1万6956人、2020年には1万4046人、2021年は1万5204人と、大幅に増加している。
ソウル市のベッコ都市交通室長は「このような運転免許の自主返納が、高齢運転者の交通事故防止につながると考えている」としながら、「今後、中央政府、T-money福祉財団などと協力し、支援の規模をより拡大していけるよう最善を尽くしたい」と述べた。
免許の自主返納を行った際に提供される交通カード